※この作品はR-18です。

業深迷宮日誌   作:黒山羊

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百合回です。異種姦ですけどね!


微睡みの百合園

 衣摺れの音と、隣に眠る気配が、そっと離れて行く喪失感。それがプヨイにとっての目覚めの合図で、同時に二度寝の合図だ。

 

 自分を気遣って掛け布団をかけ直してくれ、頰にそっと口づけを落とす可愛い恋人。彼女に甘えたくて、つい、狸寝入りをしてしまう。

 

 だけれど、それでも、やっぱり隣に彼女が居ない状況が寂しくて、狸寝入りをやめてしまうまでが、朝のお約束だった。

 

「おはよう、カカケヤ」

「おはよう、プヨイ。朝ご飯、食べる?」

 

 そう言って、プヨイに微笑んでくれるのは、籠絡蜘蛛女郎のカカケヤだ。アラクネなどと呼ばれる系統の半人半蜘蛛の淫系統魔物である。

 

 可愛らしい若草色のエプロンの下には、薄いストレッチ生地のハイネック。8つのおっぱいがたわわに実って布地とエプロンを押し上げており、とてもセクシーな印象の彼女は、正真正銘プヨイのお嫁さんであった。

 

 プヨイは、解放連盟で生まれ育った少女だ。年の頃は15。人間社会では成人扱いであり、色を知っても良い年齢であった。

 

 だが、彼女を悩ませていた彼女自身の美的感覚と性的嗜好故に、彼女はこの業深迷宮を訪れるまで、清い身だったのだ。

 

 曰く、女魔物にしか欲情できない。それもただメスではなく、美しい魔物が良い。

 

 そしてその上にさらに輪をかけて、プヨイはセックスの内容にも注文がある。

 

 そんな我儘で歪んだ情慾だが、解放連盟では良しとされ、その結果プヨイはこうして業深迷宮で暮らしている。

 

「……プヨイ?」

「ああ、ごめん。食べるよ。……いつもありがとうね」

「好きでやってることだもの。でも、感謝されて悪い気はしないから、今日はプヨイの好きな半熟オムレツね」

「え、なんか悪い。じゃ、じゃあ私、お茶淹れるね。うん」

「ふふ、じゃあお願い」

 

 いそいそとハス茶を淹れるプヨイと、手際よくオムレツを焼くカカケヤ。幸せな朝の時間に、2人は食事を共にして、そしてどちらからともなくキスを交わす。

 

「へへ、カカケアのキス、甘いよねぇ」

「プヨイのキスは今日は卵味ね」

「あはは……。えっと、カカケア。その、良いかな」

「ふふふ、毎日の事なのに、プヨイはいつまでも照れ屋さんなんだから。良いわよ、食後の運動と行きましょうか」

 

 そっと手を取り、ベッドに優しくプヨイを押し倒したカカケアは、エプロンを椅子に掛け、ハイネックを脱ぎ捨てて、一糸纏わぬ裸身でプヨイの上へとまたがった。

 

 元来、籠絡蜘蛛女郎は服など着ない。であるからして、カカケアの姿は、決して珍しい格好では無い。

 

 だが、『服を脱ぐ』という儀式によって『裸』の属性を帯びた彼女の肢体は、プヨイが生唾を飲むほどに美しかった。

 

 4対8個のおっぱいはツンと上を向いた張りのいい巨乳。腰はコルセットでも巻いたかのようにキュッとくびれ、蜘蛛の身体のシルエットと相まって、お尻の大きなバッスル・ドレスの貴婦人にすら思えて来る。

 

 そして。そんなカカケアの豊かなバストで満ちたなボディに、プヨイは優しく抱きしめられた。

 

「柔らかくて、良い匂い。カカケアのえっちな匂いだ」

「そんな匂いする?」

「へへへ、するー。……ねぇカカケア、舐めて良い?」

「律儀に聞かなくても、舐めても吸っても揉んでも良いのよ? だって、あなたの為のおっぱいだもの」

「えぇ、なんかこう、いきなりはダメでしょ……あむ」

 

 ちゅうちゅうと、カカケアの胸に吸い付くプヨイ。そんな彼女の頭を愛おしそうに撫でながら、カカケアはその乳首にじわりと媚毒を滲ませる。

 

 口内に広がる甘い毒。それに応じてか、プヨイはカリリと甘噛みをカカケアの乳輪に落とし、イタズラっぽく微笑んだ。

 

「きゃうっ♡ もう、プヨイ、変な声出たじゃない」

「カカケアがすぐ毒盛るのが悪いよ」

「だってプヨイが可愛くって」

 

 そんな会話と共にイチャイチャと戯れる2人は、脚を絡めあい、互いの秘所を擦り合わせて、快楽を貪り合う。

 

 愛液が互いの蜜壺を伝って橋を掛ける中、カカケアの上から1段目の乳を寄せて両乳首を同時に吸うプヨイは、まだ飽き足りないのか空いた手で2段目乳房を揉みしだく。

 

 それに負けじと、カカケアは残る3、4段目の乳首からプヨイの乳首へと糸を噴射し、繋がれた乳首を引き合いながら、糸を伝ってプヨイの乳腺に媚毒を送り込む。

 

「あっ♡ おっぱいに、もう、カカケアまた毒……んぁ♡」

「ふふふ。毒蜘蛛だもの、私。さぁプヨイ、その蕩けた顔を良く見せて。……可愛い♡」

 

 捕食者の笑みを浮かべるカカケアは、潤んだ瞳のプヨイにキスの雨を降らせながら、自身の糸を編み上げて、プヨイの股座に『偽陰茎』を作成する。

 

「はい、プヨイの好きな偽物おちんちん、出来たわよ」

「うぅ、私がチンポ狂いみたいじゃない、それ」

「好きでしょ?」

「……好きだけど」

 

 カカケア謹製の擬似ペニスは、プヨイの膣内にも根を伸ばしているばかりか、クリトリスにもがっつり固着してペニスの刺激を絶妙に伝達する素敵仕様。これによって、まるで本当にペニスが生えたかのような繊細な感覚が得られるのである。

 

 更にこれには微細なポンプのような構造が備わっており、ペニスを通じて媚毒たっぷりのカカケアの愛液がプヨイの膣内に流し込まれるようになっている。だが逆に、プヨイが膣に力を入れれば中央の『擬似尿道』の弁が開き、カカケアの胎内に媚毒を打ち返すことが出来るのだ。

 

「ふふふ、プヨイ、挿れたい?」

「挿れたい……カカケアと、ひとつに……」

「良いよ、おいで♡」

「ッ♡ ァ゛♡♡♡ 挿入ったぁ……♡ んふぅ♡」

 

 痺れるような、挿入の快感。その脳の奥が蕩けるような刺激を求めて、プヨイはヘコヘコと腰を振り、カカケアの膣内を掻き回す。

 

「んふっ、気持ち良いよ、プヨイ。ああ、夢中で腰振って、可愛すぎる……♡」

 

 蜘蛛の脚で愛しい恋人を抱きしめて、その腰使いをサポートしてやりながら、カカケアはプヨイの耳朶に甘噛みをして、舌先を耳の穴へと差し込んだ。

 

 媚毒塗れの舌が耳を這う感触。大きく聞こえるザリザリネチョネチョという舌の音。細いその舌が、鼓膜を直接舐める度に、脳みそを舐められているような錯覚に陥り、プヨイは背筋に込み上げるゾクゾクとした感覚と共に、絶頂する。

 

「ふふふ、プヨイの変態♡ 耳だけでイったでしょ今」

「だ、だって、カカケア知ってるでしょ。私、『可愛い女の子魔物に捕食される』妄想だけで頭沸騰しちゃうんだもん……」

 

 そう、プヨイには難儀な嗜癖がある。本人の宣言通りの被食願望。そのくせに痛いのは嫌という我儘さんだ。あくまで妄想だから良いのだ、と主張する彼女の為にカカケアが編み出したのが、耳舐めだった。

 

 比較的無害かつ、効果的に捕食の錯覚を覚えさせられるこの手法は、プヨイにすこぶる好評で、今では簡単に耳イキするようになっている。

 

「プヨイ、本当に可愛いよ……あむ♡」

「ひぁああッ♡」

 

 擬似ペニスから、愛液と潮を『射精』して悶えるプヨイと、その絶頂を間近で感じ、『恋人を絶頂させた』という行為に興奮するカカケア。

 

 相手を興奮させることで興奮するというカカケアの性癖は、サディストに近い。自らの手で他者を快楽に導いたという充足感でイク彼女は、プヨイとは良いコンビなのだろう。

 

 そんなお似合いのカップルが、朝っぱらからサカるのは業深迷宮ではよくあること。特に同性同士の場合、行為に果てがない。男性なら攻守交代、女性はそれすら不要で、満足するまで延々とセックスができる。

 

 だが、そうは言っても人間には限界というものがある。プヨイは特に、ツボを押さえられると極端にイキ易くなるタイプで、カカケアが本気で攻めれば、そう長くは持たない。

 

「あっ、ダメッ♡ やだッ、やだやだダメになっちゃうからッ♡ ダメだってばカカケアッ♡ んひっ♡♡♡ うわぁぁああぁっ♡♡♡」

 

 牝鹿のようにしなやかな身体を大きく跳ねさせ、シーツを握りしめてイキ狂うプヨイ。その暴れ馬のような動きに腰を合わせて乗りこなすカカケアもまた、その乳や性器、口元などから媚毒を滴らせて絶頂する。

 

 やがて、ガクガクと痙攣しつつ放心状態になったプヨイに覆い被さるようにしてカカケアも脱力し、ぐしょ濡れになったベッドで互いの吐息を感じ合う。

 

「は、はは……あー……♡」

「あはは……気持ちよかった……?」

「うん……ふふ……ッは♡ フゥ……」

「落ち着いたらシーツの洗濯とお風呂だね……」

「うん……」

 

 そんな会話を交わしつつ、2人は指を絡めあい、恋人繋ぎのまま、戯れるように散発的にキスを交わす。

 

 全力のセックスの後に、こうして穏やかな時間を過ごすのが、2人にとっては大事な時間。

 

 後に控える洗濯や入浴も、2人でやればきっと楽しいはずなんて思いつつ、束の間の休息を満喫する。

 

「……よーし、そろそろ洗濯するわよ、乾く前に」

「えぇー」

「乾いたらシミになるでしょ、ほらはやく、そしてそのまま脱いだ服も全部持ってお風呂場!」

「洗濯物と一緒にお風呂もやっちゃう感じ?」

「もちろん。お湯で洗った方が綺麗になるし」

 

 そんな声が響く、楽しい2人の愛の巣。迷宮の最奥とは思えぬほどの平和な営みは、いつまでも続く。

 

 まるで、微睡みの中にあるような人生。山も谷もない無限の平穏。

 

 それを家畜同然と捉えるか、理想郷と捉えるかは各人次第だ。

 

 ただ、微睡みの中にあるものにとっては、それは間違いなく幸福な生活であった。

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