鼠娘。出っ歯がちょっとマヌケな印象を醸している、女の子の顔がついた大きなネズミの魔物。
彼女達は迷宮のあちこちに『巣』を設け、お得意の『発情ウイルス』を振りまいて獲物を襲う。だが、彼女達は弱く、ウイルスを使っても、勝率は低い。
剣で斬られれば普通に死ぬあたり、淫系統魔物は戦闘が不得手であることを再確認させてくれる存在だ。
そんな彼女たちへの救済策として、バビロンは迷宮で育てた男——拷問で記憶を消しとばして牛角乳鬼のミルクで若返らせた者など——を鼠娘の巣に与え、彼女らの繁殖をサポートしている。
『ネズミ用276号』というあまりに事務処理的な名前をつけられた少年も、その1人。元々は壮年の格闘家で精気コントロールによる発勁を武器としていた男だが、今ではその漲る精気は生殖用のものへと成り果てていた。
そして、その276号と特に熱心に繁殖している鼠娘が1匹。珍しい白黒斑模様のその個体を、276号は『ブチちゃん』と呼んで可愛いがっており、ブチの方もまた276号を気に入ってか、熱心に性交に励んでいる。
「きゅい♡ きゅ♡ ちゅぅん♡♡♡」
「ぁっ♡ ふぅ、ンァ♡」
巣穴の奥で盛り合う2人の間には今までに数千匹の子が生まれており、まさに鼠算で増える巣の規模は、なかなかのものとなっている。
そんな中、いつものようにセックスするブチに異変が起こった。鼠娘として経験を積み、優先的に精気を確保できていた彼女はついに進化に至ったのである。
『
違いといえば、生殖能力か。膣は10個のままだがその先にはそれぞれ3つの子宮が存在し、チンポの射精に反応して各子宮に排卵される卵子の量はゆうに20を超え、また妊娠期間はなんと
そんな生態が可能なのは、産まれる子供が皆『鼠娘の子』である為だ。人間大の生き物がネズミサイズの子を産むのだから、最大600匹という胎児の数も納得が行くだろう。
また生殖以外の点では、知能の向上と体内で生み出す病原体の強化、そして防御力の強化が挙げられる。
大きな前歯を引っ込めれば会話も可能なほどの知能。柔らかくふわふわながらも強度に優れた体毛による、打撃と斬撃への若干の耐性。そして感染力が増大した発情ウイルスは彼女の生存に優位に働く筈だ。
もちろん、それは276号とのセックスにおいても有用である。
「うぐぅ、モコモコのふわふわにのしかかられてッ、あッ、ダメッ、そんなッ」
衝撃を吸収してくれる体毛が実現したのは、容赦のない鬼のような搾精プレス。痛みを与えず、マン肉の圧と勢いのあるピストン、そしてグニャリと膣奥を突く快感に、276号は堪らず吐精し、金玉がマンコに吸引されるような射精を味わい恍惚とした表情でブチに組み敷かれる。
人間大とは言ったが、正確にいえば性豪鼠娘は『成人男性と同じ大きさ』。少年の身体に縛められた276号にとっては抗いようのない体格差であり、加えて獣のままのその肉体は体格に占める筋肉量が多く、無力な少年を拘束するには十分な膂力をブチに与えているのだ。
そんな体格差セックスの最中、ブチは器用な前脚で276号顔を優しくその胸元に押し付けた。ブチの甘いフェロモン臭に暴露した276号は強烈に発情し、彼女の体臭を夢中で嗅ぎながら再び射精するが、ブチの意図はそこにはない。
押し付けられたその胸元で、276号の口内に飛び込んできた温かな突起。それはブチの乳首であり、彼女はその柔らかい器官から、愛する男へと母乳を振る舞おうとしているのだ。その意を察した276号が乳首を吸えば、濃厚なクリームの様な母乳が口内にビュルビュルと流れ込む。
クリームといっても生クリームではなくバタークリームに近いもったりとした食感は、飲むというよりは食べるという方が近い。コクがあって甘く美味なそれには多量の媚毒が含まれており、栄養価も高いため、射精で消耗した276号にとってはご馳走だ。
そんなブチからの贈り物を胃袋に収めつつ、食べた分を全て精液に変えて、愛する雌の子宮を孕ませていく276号。10の膣を一つずつ使い、その先の三つの子宮がパンパンになるまで絞り取られる彼は、乳首に吸い付きながらくぐもった嬌声を上げている。
「ん゛ッ♡♡♡ ムグ♡ ん゛ん゛んんん♡♡♡」
「きゅぃ♡ もっともっとブチちゃんに精子くださぁい♡ ちゅぅん♡ おっぱい飲んで、いっぱいピュッピュしてぇ♡」
抱きしめられたまま頭上から甘い声で囁かれ、彼女のフカフカとした腕に抱かれて母乳を啜る怠惰な快感に276号の理性は蕩けて崩れ、微睡みの中でブチの香りに包まれ、母乳を吸って精液を出すだけの存在へと退行する。
拷問で精神を折られてミルク漬けにされ、今の少年の体躯に成り果てた276号にとって、授乳という行為は知性を手放すトリガーになっているのだ。
「んま♡ ん♡ おいひぃよぉブチちゃ♡」
「嬉しい♡ もっともっと飲んでぇ♡♡♡」
言われるがまま飲み続け、そして母乳と共に媚毒と発情ウイルスを大量に体内に取り込んでいく276号。ウイルスによって細胞レベルで発情させられ、同時にウイルスによって都合よく改造されていく。
既にウイルスに暴露していた276号だが、過剰なまでのウイルス供給にさらされた事で、病状が悪化したのだ。
具体的にいえば、細胞の不死化。癌ではなく、ウイルス由来の遺伝子産物に制御された不死化である。
そして次に、生殖器を構成する細胞の異常分裂とそれに伴う生殖機能の亢進。肥大化する睾丸、前立腺、精嚢、そして精巣上体。腫瘍化による肥大ではなく組織の増殖による肥大であり、体調不良は来さない。
しかし、成長の果てに
体重の9割以上を生殖器官が占めるその姿は、ミュータントじみているが、しかしながらまだこれでも成長途上。じわじわと巨大化する生殖器は276号の体力を奪い、ウイルスという制御不能な病原体の脅威が、彼の身体を蝕んでいく。
しかし、投与され続ける濃厚なブチの母乳の栄養が彼を生かし、その生命力がウイルスに対抗する力を生み出した。
————『ネズミ用276号』は経験の蓄積により技能『陰嚢内空間拡張・小』を手に入れました!
陰嚢の膨張を、技能によって内部空間を拡張する事で抑え、大型ベッドサイズで留めておく事に成功したのである。
レーニアと同じこの技能に覚醒したものは数少ないが、空間を圧縮してなお異様に巨大な金玉というのは276号ぐらいのものだろう。
そして、巨大な生殖器が生み出す精気と精子を、276号はドクドクと愛するブチの中に注ぎ込む。
そんな長いセックスが終わり、精液が溢れる金玉ベッドの上で抱き合う2人は互いの体温を感じながらイチャイチャと戯れ合う。ブチの胎には600の赤児が宿り、ようやく解放された276号のチンポはピュルピュルと精液を吐き出すばかり。
だが周囲を取り巻いていた鼠娘たちが、次は自分の番だとばかりにチンポに群がり、群内の序列順に276号のチンポを咥え込んで孕んでいく。
まさにチンポが乾く暇がない連続セックス。犇めく鼠娘達全てが貪欲に276号の精気と精子を貪り喰い、ブチの母乳を糧に産み出された精液が鼠娘達を次々と孕ませていく。
精液でパンパンに膨らんだ胎を晒して寝転がるもの、滴る精液を舐めるもの、276号の毛繕いをするもの。自由奔放な鼠娘達の只中で、276号はブチの母乳を夢中で吸いながら彼女の12の乳首を全身で愛撫し、クリーミーなその母乳を全身に浴びて快感に浸る。
やがて、そのうちにブチが600の赤児を産み落とし、生まれ落ちた新たな妹に姉達が乳を飲ませてやる中で、再びブチと276号の孕ませセックスが再開される。
今までとは異なり、楽しむ様に優しく、ゆっくりと、しかし深く重いタネ絞りプレスを276号に行うブチ。彼女のその気遣いによってセックスを楽しむ余裕が出来た276号は、改めてブチの膣内をじっくりと堪能できる様になっていた。
10の膣内はそれぞれ襞のつき方や筋肉の具合が微妙に異なる。いずれも劣らぬ極上の快楽で276号を歓迎する蠱惑的な肉壺達は、たっぷりと精液を絞り取るべくその内に咥えたチンポを持て成してくれるのだ。
「くぁ……ッ! ん、あ、ブチちゃん、ブチちゃん、もう、うぁ、出ちゃうよッ♡」
「出してぇ♡ 出してよぉ♡」
ほぼ無限の精液があっても、射精というのは体力を使うもの。
だが、愛する女の膣内に精液を出し惜しむ男は居ないだろう。276号とて例外では無い。渾身の射精と共に、目の前がチカチカと瞬くほどの快楽が彼を襲い、大量の精液をブチの中に注ぎ込んで、彼は荒い息を吐いて脱力する。
それが10回続けて行われるのだから、流石にそろそろ、脳みその方が限界だ。
「ぷぇ……ぅおぁ……ぁが……」
なにやらヤバげな声を漏らし、白眼を剥いてブッ壊れた噴水の様に射精し続けながら気絶した276号。そんな彼に対し、ブチは体勢を変えて、
体格差を生かし、その状態でも下腹部の乳首を咥えさせる事で授乳体制は万全。無意識でも乳を吸う口は止まらず、その栄養は余さず生殖器に回されて、陰嚢内空間で睾丸が巨大化し続ける。
それに伴っていよいよ前立腺も巨大化し、多胎妊娠もかくやというほどの前立腺ボテを晒す276号の姿は、まさに生殖マシンというに相応しい。
大きく膨れていても、前立腺が性感帯であることには変わりはなく、パン生地をこねる様にブチが276号のお腹を揉みしだけば、ガクガクと海老反りになりながら一層精液を迸らせて、身体だけで善がり狂う。
気絶していても脳のキャパシティが快感に圧迫され続け、それに耐えかねた魂が無意識のうちに『種馬』への転職を承認。苗床同様の快感耐性により、絶頂死はどうにか回避した276号だが、次に待ち受けるのは快感を無限に味わえてしまうという人格が間違いなく歪む体験だった。
1秒前よりより強く、より深い絶頂を。ウイルス汚染によって、ブチの匂いを嗅ぐだけでもイッてしまう276号は呼吸のたびに絶頂し、乳首から母乳を味わって絶頂し、全身を包むブチの体毛に絶頂する。
瞬きの間が無限に感じるほどの絶頂の密度。快楽が脳内でスタックし、職業技能で強制的に一括処理されて、脳内麻薬が迸る。
チンポは海綿体ではなく尿道を迸る精液の勢いで屹立し、外はフニャフニャ、中はガッチリな妙な質感を帯びて、精液を吐き出す反動でブルブルと暴れ狂う。
勢いの良い精液が喉を打つ感触。人間であれば嘔吐反射で吐き気を催すだろう状態だが、ブチはネズミ。嘔吐という機能自体が存在しない。
故に彼女は思い切って、その喉奥、食道にまで276号のチンポをねじ込んだ。当然呼吸は出来なくなるが、仮にも淫魔、精気を喰らい続けている間は息をせずとも死にはしない。
胃に流れ込む大量の精液。それは程なくして腸にまで流れ込み、やがて便を押し出しながら肛門から噴出する。
その『おこぼれ』に娘達が群がるさまはかなりシュールだが、美味しそうなザーメンを前にして、その出所が母親のケツ穴である事を気にする鼠娘は居ない。そもそもネズミは生態として食糞する生き物なので、当然である。
そして、群がるネズミ娘によってより一層フェロモンに曝露する276号は、更なる快楽世界の扉を開き、射精の勢いを尚も増す。
恐ろしくなる程に迸る精気。それを胎内で浴び続けるブチは、その12の乳首から濃厚クリーム母乳を吹き出して、半固形のクリームチーズの様なその母乳が2人の周囲に山と積もる。
それもまた娘達のご飯となり、巣が潤い、鼠娘は一層犇いて、276号が更にイク。やがて栄養をたっぷり得たブチや鼠娘達が出産し、爆発的に増殖して、今度は空いた腹に精液を溜め込んで、全員孕めば、また食ザーバイキング。
276号の金玉ベッドの上で完成されたその循環は、鼠娘達の巣に繁栄を齎し、その王国はドンドンと広がっていくのだ。
だが、その中心で永遠にまぐわうブチと276号は、周囲の発展など御構い無しに、ただ互いを無尽蔵に求め合うばかり。
君臨すれども統治せず。己の職務にのみ邁進する。
そんな二人の姿勢はある意味で王に相応しいのかもしれない。
ただ、ひたすらに増殖し、ひたすらに繁栄する。それは生物の根源であり、最大の欲求だ。
業深迷宮がその欲望を受け入れ、増幅させる魔界である以上、鼠娘達の頽廃の王国はどこまでも発展することだろう。