バビロンが永い眠りについたとはいえ、アップグルントの誕生もあり、業深迷宮の機能は完全に復旧している。
だが地上部は偽装も兼ねて敢えて爆心地のままにしてあった。
それ故に、勇者のおこぼれ狙いの連中が、時折業深迷宮へとやってくるのだ。
が。地上部がそのまま放置な分、第一界層は早々に改修がなされ、侵入者を漏れなく撃破している。
まず、界層守護者のスズムが放つ濃霧に加えて迷宮自体も媚毒の霧を出す事で霧の濃度と媚毒の濃度が格段に向上。更に迷宮側の霧については、蠢く無数の彫像の『乳首』から噴霧されている事から分かるように、白いミルク状の媚毒液を霧化させている。
その結果、視界はおおよそ最悪。一歩先もまともに見えない環境では、どんな戦士であっても不意を打たれる確率は上がる。
もちろん、ある程度の上級者なら瘴気を辿り迷宮の最奥を目指すことは出来る。
だが仮に先に進めたとして、冒険者に立ち塞がるのは霧だけではない。媚毒液の雨はかつての魔淫蟲式から迷宮式に変わった事で単純に雨量が数倍に上がり、轟々と打ち付ける土砂降りの媚毒は毒としての性質以上にただその落下エネルギーで以って侵入者の体力を削いでいく。
そして膝丈までの水の中には無数の幻燈海月が輝いて霧の中を明るく照らし、散乱光で一層視界は劣悪になる。
そんなクソとしか言いようがない環境の中で、なお先を目指す冒険者に襲いかかるのは、無数のトラップだ。
今まで罠といえば落とし穴くらいだった業深迷宮だが、度重なる勇者襲来に対する防衛策としてこの度大量の罠が新設された。
冒険者の完封はこの罠によるところが大きく、魔物達はとどめ役としての活躍がメインとなる。
まぁ、弱小魔物や貪欲な不死者にとっては狩りが簡単になるのはいいことであり、活躍機会の減少についてはさっぱり気にしていないのだが。
そんな罠だらけになった第一界層。そこに今日も、お零れ狙いの連中がやってきていた。
* * * * * *
勇者と魔王の戦いが、まだ続いているのか、それとももう終わっているのかはわからない。
だが、勇者によって業深迷宮の地上部が吹き飛ばされたのは事実で、同時におそらく勇者のものだと思われるが、第一界層から吹き上がる火炎を見たという話もある。
同時に周囲の村々への奇襲があったとの報告もあり、勇者も魔王もなかなかの攻防を見せているのは間違いないだろう。
しかしながら、そんな攻防は、冒険者達にはあまり関係がない。
————迷宮が勇者に潰される前に、少しでも多くの淫系統魔物を狩り出して、回復薬の素材を得なくては。
そう考えたのは儲けを考える商人だったかもしれないし、薬不足を憂う医師だったかもしれない。だが結局張り出された依頼書を手に迷宮に潜るのは、冒険者なのだ。
そして、そんな彼らは今、迷宮で酷い目に遭っていた。
例えば、冒険者2級の少女。彼女の場合は、神殿の遺跡を模した迷宮構造をうまく利用したトラップに引っかかってしまった。
それというのも、崩れ掛けた壁を乗り越えようと上半身を乗せた瞬間に、胴と胸をネズミ捕りの様に捕らえられてしまったのだ。
挙句にそのまま石膏を吹き付けられて固められ、今や胸から上とお尻を分厚い石膏の壁から突き出した様な間抜けな姿になってしまっている。
「んぎぎぎ……!」
力んで外そうにも、拘束は固く、石膏もズシリと重い。このまま石の壁からお尻を突き出したまま死ぬのかと思えば泣けてくるが、泣いても始まらないのでもがくのみ。
しかし、いくら迷宮とはいえ只の罠にしては頑強に過ぎる。何故? と思う少女だが、彼女は当然ながら『迷宮がアップデートされて龍の因子を取り込んだ』などという事情には気づけない。
そして、抵抗の果てに消耗しきった少女に、背後から近寄る足音が1つ。
「誰? 冒険者……いや、魔物? やだ、こんな所でこんな風に死にたくないッ! ンギギギギ……外れろッ……!」
「ふふふ。お尻フリフリして、誘ってるんですか? 別に殺すつもりは無いですけど、食べちゃおうかなぁ」
響くのは少年の声。迷宮の美形男子枠の多くを占める白泥淫魔が現れたのは、少女にとって、幸か不幸か。アンデッドに見つかっていれば即座に強姦された挙句殺されて仲間入りだったということを鑑みれば白泥淫魔はまだましな方ではあるが、素直に良かったとは言い難い。
背後の確認はできないが声色とセリフから魔物の類であると悟り、ジタバタともがく少女。その尻に、ペタペタと無遠慮に白泥淫魔の手が触れて、鎧や下穿きを剥ぎ取っていく。
「いやぁ!? やだなに冷たいッ! ちょ、鎧!? ズボン脱がすなぁッ!?!!? きゃあああッッッッ!?!!?」
「なるほど、パンティは白派……でもちょっとクロッチが黄ばんでますよお嬢さん。新しいの買ったらどうです? ……すんすん。なかなか芳醇な雌臭さが……」
「ぎゃああああああああッ!? やめてッ、ヤダヤダキモいキモいキモい!?!!?」
「ははは、冗談ですよ。パンツなんて小便臭いだけですから嗅ぎませんって。しかしまあ、むっちりと肉付きの良い尻ですね。張りもいい」
「いったぁいッッ!?」
ペシーンッ、と景気のいい音を立てて右尻に平手打ちを1発。一拍間を開けて、左尻にも1発。
両尻に真っ赤な手形をつけた少女はジンジンと響く尻の痛みに顔を歪め、その痕を撫で回す指先の感触をより敏感に感じてしまう。
払いのけようと足をバタつかせても手応えはなく、泥濘に足を突っ込んだような感触がするばかり。物理無効の白泥淫魔に対して少女の抵抗はあまりにも無意味だ。
そして赤く染まった尻という『毛細血管が広がった部分』に媚毒を擦り込まれた彼女は、次第に痛みだけでなく、快感が尻から響いてくるのを感じて、眉根を寄せて身をよじった。
そんな敏感な尻たぶをモミモミと無遠慮に揉みしだく白泥淫魔は、頃合いと見て次のステップへと歩を進めた。
尻たぶを割り開き、その奥で窄まっている尻穴に魔術を1つ。『ケツメドクリーナー・桃の香り 〜アナルセックス前の清潔習慣〜』。業深迷宮では一般的な、お尻洗浄魔術である。
そして、すっかり綺麗になったその尻穴に、白泥淫魔は大胆に口付けた。
「じゅぶ、ぢゅる、ちゅ、ちゃぷ、くちゃ、じゅ、れる、ちゅりゅりゅ……」
「ひぃやあああああ!?!!? ヤダヤダ汚い汚いやめて馬鹿やめろッやめてぇぇぇ!?」
「汚く無いですし、桃の香りがしてとっても美味しいですよ」
「そんな訳ないでしょ! もうヤダァ……変態にお尻の穴舐められてる……ママ……パパ……助けてぇ」
「本当なのになぁ。……じゅぷ、ちゃぷちゃぷ、くちょ、ちゅる、じゅぞぞぞ」
肛門を解すと同時に特濃媚毒をしこたま流し込み、白泥淫魔は菊座への口付けを終えて、尻揉みと気紛れなケツビンタにプレイを戻す。
ベチーンッ、と小気味好い音を鳴らす少女の尻は流し込まれた媚毒の影響で叩かれて喜ぶ変態肉太鼓に変貌してしまっており、拘束され、自分の下半身がどうなっているかもわからぬままの少女は壁の向こうから伝わる快感に身をよじるばかり。
白泥淫魔の方も叩けば響くムチムチとした肉太鼓に興が乗り、ついついベシベシと叩いてしまう。
だがしばらく嬌声を楽しんで、ふとやるべき事を思い出した白泥淫魔その凶悪なペニスを露出させると、涎を垂らす少女の膣穴へと、ゆっくりと突き込んだ。
「はぅぅぅぅぅぅッッッ♡♡♡」
白泥淫魔のペニスは、例えるならば『茶碗を重ねて伏せた様な』形状をしている。直裁に言えば『カリが多段式に連なったチンポ』だ。
そんなものを挿入された女陰がどうなるかは、想像するに容易い。ゴリゴリと内側を掻き回す熱い肉棒。キュンキュンとしゃぶりつく様にそれに食らいつく膣肉は、もはや少女自身にも制御不能だ。
「良い具合に絡んでなかなか絶品……でも汁だくなのは此処だけじゃないみたいだね?」
そう言いながら、白泥淫魔は少女の尻たぶを強く掴んで割り広げ、尻の穴を広げてやる。
そこにある可愛らしくパクパクと物欲しそうに蠢いて、桃の香りのする腸液を垂れ流すピンクの尻穴は、酷く淫靡で情慾を唆る姿をしていた。
そんな十分に解されたその穴に、白泥淫魔は自身の『尾』を挿入する。
二本挿しとなったことで双方の穴の締まりが増し、より強く二本の肉棒を感じることになった少女は壁の向こうで獣のような声を上げ、快楽に濫れて哭き喚く。
「あっあっ、あぅぅ♡ お゛ッ♡♡♡ ほふぅぉぉおぉ……♡♡♡」
蕩ける双穴からぐっちょぐっちょといやらしい音が壁の向こうまで響き、少女は『見えないし見られない』という奇妙な安心感からか、全力のドスケベアクメ顔を晒し、だらしなく歪んだ顔のあらゆる器官から汁を垂れ流す。
陵辱を辛く思うが故の涙と洟。快楽を貪るが故の涎。負の感情と快楽が同時に顕現したその表情の卑猥さたるや、見せれば青少年の健全な発育に絶大な悪影響を及ぼしかねない視覚兵器だ。
そんな淫乱トロフィーと化した彼女はやがて気を失い、それと同時に白泥淫魔によって罠が解除され、拉致される。
その後石膏が迷宮に取り込まれ、再度罠としてセットされた『壁ハメトラップ』は、新たな犠牲者を待ちながら、静かに待機状態を保つのであった。
どちらもハメると気持ちがいい。