アズレン×ラスオリが正面衝突した世界で精液の奪い合いになったけど全員孕ませるから関係ないよね♥️ 作:みころ(鹿)
時刻は1300。穏やかだった母港は蜂の巣をつついたような喧騒に包まれていた。突如として起こった異常事態。その全容を把握するため全員が駆けている。
「指揮官!屋上に異常はなかったよ!」
「ご苦労クリーブランド。帰ってきたところすぐで悪いが地下のジェネレータに行って明石の手伝いをしてきてくれ!」
「了解!海上騎士団出動!」
執務室の中は大規模作戦の時かそれ以上に人の往来が激しく、そんな中で男は慣れたもので各員にせわしなく指示を出していた。
「指揮官、浜辺までの道は確かに3倍ほどに延びていたぞ。浜辺自体に変化は無かったが」
「そうか。高雄は待機しておいてくれ、後で呼ぶ可能性があるからその気でいろ」
「御意、いつでも呼べ」
高雄と入れ替わりで鉄血潜水艦のU47、101、81の三人がぞろぞろと入ってくる。
「どうだった?」
「ダメだね...海底の送電線は途中で完全に途切れてた」
「あと海底の様子がいつもと違ったよ!知らない魚とかいた!」
「...解った。休んできて良いぞ」
潜水艦を帰して男は確認すべき項目を一度頭の片隅に追いやると、椅子に腰かけてため息をついた。
「異世界から来ることがあるえるなら、異世界に行くこともまたありえる...か」
それが母港単位でだとは思ってもみなかったが。
「次はいかがいたしますか?」
「各陣営のトップと、来れるやつだけで良いから運動場...いや食堂に集めてくれ。情報共有したい」
「かしこまりました」
シャングリラにそう命令して男は立ち上がる。そういえば昼食をとり忘れていたことに気がつきながら、男は食堂に向かった。
ーーー
「というわけでこの母港ごとどこか別世界に転移させられた可能性が高い」
食堂にて。男は予想以上に集まったKANSENたちを前に現状を述べた。興味本位で集まった彼女たちは突拍子のない話についていけず、半信半疑で男を見つめている。とにかく男としては事実述べていくしかない。
「大本営とは連絡がつかず、電力供給も切れた。自前の発電機はあるが、燃料補給の見込みがない以上いつか使えなくなる。この時点で誰か質問は?」
ともすればジリ貧のような状況に少しざわつく食堂内。
そんな中で手を挙げたのはロイヤル陣営代表のクィーンエリザベスだった。
「電力以外だとどうなのかしら?地下に浄水設備があったわよね」
「良い質問だ。確かに浄水設備があるから真水の調達は難しくない。ただ問題は浄水には電力が必要だってことだな」
「結局電気に戻ってくるのね...食料は?」
「備蓄はそこそこあるが目下最大の目標はそれだな。ひとまず島を探索してどうにかしようと思っているが詳細はまだ詰めてない」
頷いたエリザベスは口を閉じる。再び食堂を見渡した男は全員に声をかけた。
「具体的な探索なんかは島の外周を回ってる水雷戦隊の帰還と空母の地図作成が終わってから追って命令するが、今言えることは補給が無い以上暫くのあいだ全資源が節約されるだろうということだ。消灯時間なんかも早くなるから注意してほしい」
「あっちょっと待って指揮官もしかして補給がないってことはつまりそういうことよね茶葉もないってことよねあっあっあっあっロイヤル終了のお知らせをするわ!」
「落ち着け」
少し遅れて本土からの補給がないことに気がついたエリザベスが死にそうな笑顔でそう告げた。ロイヤルの一部のKANSENはカフェイン中毒を患っているのでこれから前途多難だろう。
「他に質問があるやつはいるか?」
「はい!どうしたらオンラインゲームができますか!?」
「回線繋がってないので無理だ。他に質問があるやつは?...いないな、はいじゃあ解散」
パンパンと男が手を叩くとKANSENたちはざわざわと、明るくない面持ちで半数ほどが食堂から出ていく。やはり現代人にとってネットが使えなくなるというのはそこそこ衝撃的か。しかし現状どうすることもできないので我慢してもらうしかない。
天にスマホを掲げて微動だにしなくなったロングアイランドに哀れみの視線を送って男は、とりあえず昼食を食べることにした。シェフィールドに暖め直してもらった昼食をカウンターにて受けとると、どこに座ったものかと食堂を見渡す。そして少し迷った末に、陣営代表たちが座るテーブルに腰かけることにした。
机にはつっぷしたまま動かないクィーンエリザベスの他に、重桜の長門、鉄血のビスマルクが座っている。リシュリーやロシアなども先程までいたが、早々に立ち去ってしまったらしい。男と同席する機会があると知っていれば絶対に残っていただろうが。
男が着席するのをチラリと片目で確認したビスマルクは脚を組み直し、僅かに軍服の胸元を緩めると、飲んでいた紅茶をトレーサーの上に戻した。
「ずいぶん遅い昼食ね」
「まぁ色々と指示してたからな」
「そうね、お疲れ様」
男が食事をとり始める。絶世の美女との相席だがもはや慣れてしまっている男に動揺はなかった。逆に長門はそわそわしていた。冷静さを保つビスマルクは続けて話しかける。
「ところで」
「なんだ?」
「そもそもこの現象の原因は解っているの?何かしらの兆候があったなら、そこから元の世界に帰れるかもしれないし」
「あっ...スッー...それはだな...」
自分の押したボタンが原因ですと言うことは簡単だが、非難は免れないだろう。しかし嘘をつくということはそれはそれで信頼を失いかねない。
男は相対的に見てクズである。何股もしているし無責任に孕ませた女は数知れない。だが嘘をつくようなクズではなかったのだ。
「長門」
「余か?」
絶体絶命でもないが危機的状況で、男は長門を呼ぶ。そしておもむろに立ち上がると、カチャリとズボンのベルトをおろした。ボロンと飛び出したちんぽを長門に見せつける。
「しゃぶれ」
「...余が?」
それ以上何もしゃべらない男に長門は呆れた表情を見せる。とはいえ指揮官命令を断ることもできず、机の下に潜って再び腰かけた男の股に口づけた。
見ため年端もいかぬ少女によるフェラチオ。しかも1つの陣営のトップにさせているという征服感。最初は乗り気では無かったらしい長門も男の股座のくさーい臭いにあてられると、夢中でチンキスと亀頭ぺろぺろを繰り返しだした。
「ふぅ...」
「いや何満足してるのよ。質問に答えなさい」
「...俺が工廠に現れた正体不明のボタンを押したらこうなった、それだけだ」
男は尊大であった。開き直ることにしたのである。
これには男を愛するビスマルクも呆れ顔を浮かべた。あなたのせいじゃんと責めることは簡単だが、フェラチオされているやつに説教したところでバカらしいだけだ。
「まぁもうそれはそれで良いわ。それでそのボタンは今どこにあるの?」
「...知らん。気がついたら消えていた」
「指揮官...ちょっと不注意すぎないかしら」
「すまん...」
これには男も何も言い返せなかった。
はたしてこれから母港はどうなるのか。長門の舌に先走り汁を舐めさせながら、男は未来に思いを馳せた。
ーーー
同時刻、島の外周に沿って4隻の艦隊が進んでいた。
「ねぇーあとどれくらいで帰れるかなー?」
「さぁ?でも半分は過ぎたからもうすぐのはず...です」
前を進むのは涼月と綾波の二人。およそ20分前、指揮官の命令で出撃した彼女たちは島の大きさをおおよそ把握するために進んでいた。
駆逐艦二人の後についてきているのは軽巡洋艦の能代、軽空母の龍鳳の二人だ。特に龍鳳は母港との連絡役であり、今も艦載機を飛ばして周囲を警戒している。
「それにしても大きいねぇ...」
「どっちがです?島が?それとも山が?」
「うーん、どっちもかな」
いつまでも続くような海岸線の岩肌と森、そしてその奥に見える山。実際のところ高い山という訳ではないが、海暮らしの彼女たちは陸地にあまり馴染みがなく山というものを知らなかったので大きいように感じた。
「あ、川だ」
「そのようですね...どうやら木に隠れて見えなかったようです」
龍鳳が納得したらしく頷いた。そこではそこそこ大きい川が海に流れ込んでいた。どうやら川端に生えた木々に覆われて、上からの視線である艦載機では発見できていなかったらしい。未発見の地形を見つけられたことは充分な功績だろう、これは指揮官に褒められるに違いないと涼月は内心ほくそえむ。
「現在地を母港に連絡するので、そのあいだ周辺警戒は任せます。...執務室。こちら哨戒中の龍鳳、島の南西側に川を発見...」
艤装を使って位置情報を送り始めた龍鳳を守るために三人は展開する。といっても陸地にも海にも敵影はない。未知の土地なので警戒は必須であるが、そこそこの警戒でこと足りた。
山を見始めた能代に涼月が絡んでいる一方で、綾波はぼっーと海の方を眺める。ふと水平線に大きな何かが見えた。気のせいかと思い目を凝らして見ると、それは確かに存在する。
「あれ、陸地です」
「え?うわ!本当だ!」
涼月が驚きの声をあげる。対岸と言うべきか、そう遠くないその場所には確かに陸地があった。
「島かな?」
「大陸かもです」
「どうしたの?」
近づいてきた龍鳳と能代に発見した陸地の存在を告げる。再び連絡をとり始めた龍鳳を除いて、今度は三人で対岸を眺めた。ぼんやりとした海岸には建物が見えるように思う。
ふと綾波は対岸を何か飛んでいるのが見えた気がした。それは鳥にしては大きすぎるし、飛行機にしては小さいように見えた。すぐにいなくなってしまったし、気のせいかもしれない。
「みなさーん、帰りますよー」
龍鳳に呼ばれ陸地に背を向ける。いつかあそこにいくことがあるかもですと、綾波は船速をあげながらそう思った。
ーーー