エティをベッドに横たえて食堂に戻ると、テーブルの上の食事はすべてなくなっていた。…ちょうどよかったな。今後もこの量で頼んでおくか。いや、この量であれば、調理担当のメイドか世話役を呼んでもいいかもしれない。
「エプロンたんどうだった?」
オレンジ色の少女…ももたんとか言ったな。テーブルにもたれかかって僕を見上げてきた。少々行儀が良くないようだが、まあ普通の少女であればこんなものか。
「ああ…目を覚ましそうにないので、探知魔法をセットして、寝かせてきたよ。気が付いたら、ビーが知らせてくれるから。君たちの食事はもういいのかい?」
黒髪の少年…はなたんとか言ったな。行儀よく両手を膝にのせて僕を見上げた。執事希望だったら、席を立つべきなのだが、言うべきか、それとも…。
「おいしい食事をありがとうございました、ご主人様。片づけはどう致しますか。」
少年は椅子を立ち、片づけについて聞いてきた。…フム、まあ、合格点か…?いや!!エティをかっさらう危険性を孕む者に気を許してはだめだ!
「片づけは結構。ビーがしてくれる。ビー!!」
天井のビーの出入り口がスライドし、食堂担当のグループがテーブルの食器を運び始めた。…なんだ?少年が少したじろいでいるようにも思えるが?ビーが珍しいとでもいうのか?…そうか、エティが呼び出したと言っていた、それはつまりエティの知らないことは知っていないという事だな?こいつを処分するときは、そのあたりをついていけばイケるかもしれない。よし、覚えておこう。
「ユーラシアはエプロンたんが大好きなんだな!!」
何だこの不躾な女子は!!人のことを呼び捨てにするなど!!闇に包むか…?
「あのさあ、一つだけ言っとくとさ、エプロンたん、虫めっちゃ嫌いなんだよ。覚えといたほうがいいよ。マジで。…嫌われるかもしんないから。」
!!!!!!!!!
なんだその情報は!!!僕が…エティに、嫌われるだとぉおおおお?!
「ちょっと待て!なんだそれは!!エティが僕を嫌う?!そんなのだめだ!!エティは僕だけに微笑んで僕だけを見てくれなきゃ困る!!!」
「じゃあさ、絶対ビーとか見せるなよwwwあれは絶対に嫌われるやつだwwwあと飯も気を付けないとヤバい。どーするよwww」
にこやか…いや違うな、なんというか、へらへらした笑いを浮かべて、少女が私に言葉を投げかける。この少女、侮れないぞ。エティをものにするために、かなり使えるに違いない。味方にするべきだ。
「ご主人様!私がお食事の準備を担当したいと思います!私はお嬢様のお好みの食事をご用意することができます。ぜひお任せください!」
真剣なまなざしで、少年が僕を見つめる。エティの喜ぶ食事を用意できるだと…?大した自信だ。信用していいのか?少年だぞ?…だが、僕の出した食事で僕が嫌われてしまっては困る!!!そうだな、こいつが失敗したら、それを追及して首をはねてもいいかもしれない。よし、採用しよう。
「では、願えるか。明日の昼から頼む。」
明日は朝から王宮に出向かねばならない。早めに帰って、こいつの出す食事をチェックしたいところだ。少しでもエティが不満を漏らしたその時は…ふふ、フフフ!!!
「かしこまりました。」
少年は頭を下げ、僕に敬意を示した。…エティが呼び出しただけのことはある。なかなか使える者なのかもしれないな…。少し人間観察がしたいところだが。
…そうだ。
「君たち入浴はどうかな。エティは眠っていていないけれど、よければ共にしないか。懇親を深めたい。」
僕が入浴で懇親を深めるのもずいぶんぶりだ。浴室スライムも喜ぶことだろう。
「いいねえ!いこいこ!」
「ご一緒させていただきます。」
浴室に二人を案内する。さあ、お手並みを拝見させていただこうかな。…すぐに衣服を脱げるのであれば、僕に対する誠意が伝わる。纏うもののない全裸を知らぬものの前に晒すという事ができなければ、包み隠された本心は敵対していると捉えられるのが、常識だ。
僕は本心ではこの二人に対する黒い思惑を抱えているから、少し罪悪感のようなものはあるが…。
!!!
二人とも、何も気にせず服を脱ぎ捨てた!!!
服を脱ぎ捨てるという事は、衣服のチェックをしてもかまわないという印!!武器や薬、そういったものを何一つ持たない、服に隠していたとしてもそれをすべてこちらに差し出すという行為!!これは…完全なこちらに対する信頼の表れだ!!
僕はこんなにも無防備に…信頼をよせてくれたエティの客人に対してなんという失礼なことを…!!
僕も遅ればせながら、服を脱ぎ捨て、浴室内へと入った。
「ひゃー!キモチいいー!!」
「大きいお風呂ですね!!」
少女と少年は、スライムの中で大はしゃぎしている。スライムはかなりご機嫌なようだ。…人恋しかったのかもしれない。これからは客人やエティも併せて、よくしてくれることは間違いない。
「…すまなかった、僕は君たちを少し…勘違いをしていたようだ。どうか、今後は懇親を深めて…。」
「いいってwww仲良くするべwwwつか、エプロンたんの事大切にしろよwww」
少女はずいぶん言葉遣いは乱暴だが、エティに対して愛情深さが感じられる。僕はスライムにつかりながら、不躾ではあるが少女の体を観察してみた。オレンジ色の髪、エティと同じくらいの年頃だと思っていたが、胸はほとんどない。エティはほんのり膨らんだ胸の持ち主だから…きっと僕の手の平にこう、フィットすると思うんだよね…ふふ、フフフ…。
「ユーラシアは何、エプロンたんの事、エティって呼んでんのwwwカワユスなwww」
!!!!しまった!僕は思わずエティの名を普通に呼んでたことに今さらながらに気が付いた!!!
「エターナル・プリティ・ロリータは長すぎるからね…。でも本人には、呼びかけたことがないよ。」
「呼んだらいいのにwwwめっちゃ喜ぶと思うよ、エプロンたんwww」
よ、呼んでもいいのか?!でも、呼ぶタイミングがっ!!
思わず恥ずかしさから目線を下げると!!…うわっ!!少女の陰部が目に入ってくる!!
…ずいぶん、剛毛だな。エティの閉じられた蜜肉のような果実はどこにもない。これでは僕の陰茎は滾ることはないな。完全に僕の適応外だ。まあ、僕がエティ以外で滾る事なんてないんだけどさ!!!
少し罪悪感を感じたので、視線を少年に向けてみる。少年はスライムに髪を洗われている。…ずいぶん陰茎が赤く腫れあがっているようだが。少年を見る僕の目に気が付いたのか、少女が話をしてくれた。
「はなたんはさあ、気の毒な子供なんだよ、虐待を受けててね。…それをエプロンたんが救ったのさ。ちんぽの先っちょがひどいことになってるじゃん、あれもそのせい。だから、あの子はエプロンたんに手は出せないし、そもそも出すつもりもないから安心しなよwww」
ああ、あの子供も、被虐行為を受けたというのか。一気に、親近感がわいてくる。エティが救ったというならば、その恩は心にしっかりあるはずだ。ならば、エティを任せても大丈夫なはず。そうだな、王宮の息のかかった怪しげな執事や世話役よりも、やはりエティが呼び出したものの方が、エティにはふさわしいか。…僕は、相当エティのことになると頭に血がのぼって正常な判断ができなくなるみたいだ。気を付けないといけないな。
「ずいぶん、僕は君たちに対して失礼な考えを持っていたようだ、お詫びする、これからどうかエティともども、私とも親交を深めてもらえないだろうか。」
「おけおけwwwよろしくねwww」
少女と握手をかわしたら、天井の隙間からビーが一匹顔を出した。あれはエティの部屋近くで待機しているビー!エティの目が覚めたに違いない!!!
「すまないね、入浴の途中だがエティの目が覚めたようだから先に失礼するよ!!」
僕は急いで浴室を出て、ビーの用意してくれた浴後着にそでを通しエティの部屋に向かった。
ももたんはユーラシアにおかしな感情を持たれては困るので自主的に陰毛生やしまくってます。ユーラシア退場後にすべてするりと抜け去るのでご安心ください。