「ん…」
翌日の早朝、ライはベッドの中で目を覚ました。隣を見ると、カレンの寝顔が常夜灯におぼろげに照らされている。
(カレンは、まだ寝ているな。ん…トイレに行きたいな、起こさないように…)
尿意を感じ取ったライは音を立てないよう、慎重にベッドから抜け出した。そして、脱ぎ散らかしていた下着と服を身に着けていると、目を覚ましたカレンがモゾモゾ動く音がした。
「んっ、ライ…?」
「ああ、すまない。起こしてしまったな、ちょっとトイレに行ってくる」
「そっか、どうしたのかと思ったわ。行ってらっしゃーい…」
カレンに見送られ、ライは部屋を出たのだった。
ライが用を足して、トイレを出てからアジトの廊下を歩いていると、反対側からC.C.がやって来た。
「何だ、君もいたのか」
「ああ、あまり出歩く気にもならなかったのでな。お前こそ、クラブハウスに戻っていなかったのだな。仕事か?」
「まあ、な」
するとライの近くまで来たC.C.が、ニヤリと笑う。
「さては、カレンも一緒だな?」
「うっ…」
「くくっ、やはりな。一瞬目をそらしたから、そうだと思ったぞ」
「いいだろう別に、一緒にいても」
ライが指で頬を掻いていると、C.C.は笑いながら言った。
「別に構わんが、いつまで隠れて付き合うつもりだ?いや、隠れているつもりになっているのは、当人達だけか」
「…君が知っているのはカレンから聞いたが、他の団員達も知っているとでも?」
「ふぅ、呆れたな。あれだけ四六時中、一緒にいる光景を見せつけておきながら、バレないと思ったか。
おそらく、ほとんどの奴らが知っているだろう。間違いないな」
「いや、一緒にいるのは以前からそうだっただろう。特に交際宣言もしていないのに、バレるものなのか?」
「カレンのお前への視線が、ただの戦友から愛する者を見る視線に変わった。お前達の雰囲気も明らかに違う、それでバレないと思う方がどうかしている、観念しろ」
「むう…バレているって事は、頭に入れておく」
ライはため息をつくと、改めてC.C.を見た。
「そうだ、C.C.には感謝する。カレンに助言してくれたらしいな、僕に言い寄るブリタニア側の女性に気を付けろと」
「やれやれ、おしゃべりな奴だ。私はただ、異なる時間や時代を生きてきた二人が、時を越えて結ばれるものなのか、興味があるだけだ。
その後どうなるかは相性もあるし、お前達の勝手だ。私が口を滑らせた事をアドバイスと捉えるなら、好きにしろ。ただ…」
C.C.がジッとライを見る。
「お前はどこまで本気だ?過去をあいつに隠したまま、共に生きるつもりか?それだけの覚悟はあるのか?」
「過去の罪は消えない、それは一生背負っていく。もしカレンが知りたがったら、話すかもしれないが、その時が来るかはわからない。
彼女が見ている僕は、今の時代を生きる僕だ。目の前にいる僕と過ごして、共に戦ってきて、その上で僕を選んでくれた。
ならば、僕は彼女の想いに応えて、彼女のいる世界を一緒に守っていく。過去を繰り返さないために、この時代に生きる人間として、未来に繋げていく」
「ふっ…そこまで言うなら、そうしろ。あいつは絶対に離すなよ、心底お前に惚れ込んでいる」
安心したような笑みを見せた直後、C.C.はからかうような視線をライに送った。
「何しろ、お前の子を産みたがっているくらいだからな」
「んなっ!?ほ、本当に君はどこまで知っているんだ!」
「面白い反応だ、からかい甲斐がある。お前のうろたえた顔は貴重だぞ」
赤面するライの腹を小突くと、C.C.は言った。
「所帯を持つなら、色々考えておけよ。金は給与なり、功労金と称してキョウトからでも引っ張り出せばいいが、住居も必要だぞ。
特区には仮住まいの宿舎もあるが、子育てには少々手狭だろう?今のうちに色々、希望を出しておけ。先の事を考えてな」
「はは、君には敵わないな。改めて感謝する、色々覚悟ができた」
「ふん、ならば報酬のピザをいただこうか。後日、改めて要求させてもらうぞ。じゃあな」
ヒラヒラと手を振りながら、C.C.はライの前から立ち去った。彼も再び歩き出すと、自室へと向かうのだった。
ライが自室のドアを開けると、常夜灯の薄暗い明かりの奥から、カレンの声がした。
「ライ、戻ったの?」
「起きていたのか」
「ええ、さっきは寝ぼけていたけど、少し目が冴えてきたわ」
「すまないな、まだ早過ぎるくらいの時間なのに」
服を脱ぎながらライがベッドまで歩み寄ると、カレンは答える。
「別に大丈夫よ、今日は元々休みなんだから。眠くなったら、その時に寝るし。ライはまだ寝る?」
「横にはなるが、あまり眠くはないな。良ければ、眠くなるまで少し話でもするか?」
「そうね、そうしましょう。じゃあ、明るくしてくれる?」
「明るい方がいいのか?」
「だって、ライの顔をちゃんと見たいから」
「なるほどな。じゃあ…」
ライがサイドボードにあったリモコンを操作して、部屋の照明を明るくした。
すると、薄手の布団にくるまっていた裸のカレンが起き上がり、その魅力的な肢体があらわになる。
「おっと、服を着るか?」
気を遣ったライが目をそらすと、カレンは首を振った。
「ううん、このままがいいわ。私にとってはまだ、昨夜の続きって感覚が強いから。それにライだって、裸に近いじゃない」
「ああ…確かに裸みたいなものだな。じゃあ、ここも君に合わせよう」
ライは下着も脱いで裸になり、ベッドに腰掛けた。するとカレンは笑みを見せて、彼の隣に座った。
「ふふっ、ありがとう。私に合わせるのも、慣れてきたかしら?」
「そうだな。君と同じ趣向になったかもしれない」
二人は体を寄せ合い、ライがカレンの肩を優しく抱く。互いに黙ったまま、心地良い時間がしばらく流れた。
やがて、ライが口を開いた。
「なあ、今後の事なんだが」
「今後?」
カレンがライに視線を向けると、彼も彼女を見据えて続ける。
「今は学園が生活拠点の一つになっているが、もう少し特区の開発が進んだら、本格的に向こうで暮らさないか。
学園や生徒会のみんなに愛着や恩義はあるが、子供が産まれたら、学生のままだと大変だろう」
「そうね、周りの目もあるし、みんなに迷惑掛けちゃうしね」
「特区には仮の宿舎はあるが、あくまで仮住まいだ。いずれ、ちゃんと僕達の新居を構えよう」
「賛成ね。場所とか、広さはこれから考えましょうか。って、何だか裸で真面目な話をするのも、おかしなものね」
カレンが苦笑すると、ライも笑った。
「確かにな。それと、こんな格好や流れの中で言うのは、色々と台無しな気がするが言わせてくれ」
ライがカレンを強く抱き寄せて言う。
「カレンは今まで、日本を解放するために戦う事しか、考えてこなかった。そんな君と僕は出会って、君は変わった。
記憶のない僕を仲間として受け入れてくれて、そのうちこんな僕を愛してくれるようになって、果ては子供を産みたいとまで言ってくれた」
「うん、本当に私は変わったわ。でも変えてくれたのは、ライよ。一緒に戦ってくれて、支えてくれて、命懸けで私が望む世界を守ってくれたから」
「君がいる世界を、望む未来を守りたい一心だった。これからも変わらないし、何より君をこんな風にした責任もある。
だから改めて言いたい、カレン…僕と結婚して欲しい」
「えっ…?」
突然のプロポーズに、流石のカレンも目を丸くする。だが構わずに、ライは続けた。
「僕は戸籍やIDを持っていないから、事実婚みたいな形になってしまうのは、申し訳なく思う。だがそれでも、ずっと君と一緒に…おっと」
カレンに首元に抱き着かれ、ライは彼女をしっかり支える。彼女は少し震える声で、言った。
「もうっ、ライならもう少し雰囲気や場所に配慮すると思ってたのに…こんな唐突に、しかもお互い裸の状態でさぁ、プロポーズだなんて心の準備ができないじゃない。バカっ…本当にバカ」
「いや、言い訳のしようもない。少し前から考えてはいたが、思い立ったら止まらなかった」
「貴方も私に似て、無鉄砲で雑で、大胆になっちゃったのかしらね。でも…凄く嬉しい」
ライから離れて、カレンが目に涙をためながら笑う。
「責任なら、私にもあるわ。どこか無機質だった貴方をこんな風にして、自分に惚れ込ませた責任がね。
自分だけじゃない、貴方も一緒に幸せになってもらって、元気な子供をたくさん産んで、温かい時間を過ごしたい。だから、こちらこそ改めて…一生よろしくね、ライ」
「カレン…ありがとう。凄く幸せな気持ちだ」
ライもうっすらと涙を流し、笑みを見せる。するとカレンが彼の唇を指でなぞり、求めてきた。
「キスして、その先もして欲しい。最後まで、私の中に全部注ぎ込むまで…んっ」
ライがカレンの唇を奪い、瞬時に舌も絡ませてくると、彼女も応じて唾液を絡ませ合い始めた。
やがてキスを続けながら、彼が彼女の脇の下から手を伸ばし、乳房への愛撫も始めると、彼女もペニスを手でしごき始めた。
既に勃起が進んでいたペニスは彼女からの刺激を受けて、すぐさま完全に固くなり、精を放つ準備を整える。
「んぅっ、ぷはぁっ…ライ…はぁ、もう…こんなになっちゃって」
熱いペニスを握ったまま、カレンが蕩けた笑みを見せる。
「あのね、プロポーズされる前からライの裸や体温、匂いのせいで…準備…大体できてたの。このまましちゃっても、いい?」
「ああ、もちろんだ」
ライが頷くと、カレンはベッドに腰掛ける彼の上にまたがり、ペニスを膣内へ飲み込みながら腰を落とした。
「はぁっ…熱いのが奥までぇ。もう動いちゃうから、好きな時に好きなだけ、出してね」
興奮したカレンがライに抱き着きながら、腰を振り始める。彼女の腰を両手で支えながら、彼は膣内のぬくもりをペニス全体で感じ、熱い吐息を漏らした。
「んふぅっ、ライの息…熱くて何だかエッチ、だよぉっ」
「カレンの中が気持ち良過ぎるんだ…くっ、もっとしてくれっ」
「んっ、するぅ…ふぁっ、もっと気持ち良く…あっ、してあげるからぁ!してあげるから、いっぱい出してぇ!」
腰を上下させて、カレンがペニスから精液を搾り取ろうとする。プロポーズが成功した事でライの彼女への想いは振り切れ、すぐにでも射精してしまいそうだった。
「ライぃ、好きぃ…大好きぃ!はぁっ、ずっとぉ…ずっと一緒にぃ、いっ…いたいのぉ!」
「僕もカレンが大好きだ!君を全部…僕のものにしたいっ、だから…うっ、だから僕の子を…!」
「うんっ、欲しい!はっ、ライの赤ちゃんっ…欲しいからぁ、んあっ、いっぱい中に出してぇ!」
カレンが射精を促し、腰の動きを速める。あまり経験のない姿勢でのセックスで、動きこそぎこちないが、彼に想いを伝えるには十分だった。
「くっ、カレン…!ううぅっ!」
ライの欲望が決壊し、亀頭から精液が溢れ出す。同時に彼はカレンの腰を抱き寄せ、子宮口に亀頭を押し付けた。
「はぁぁっ!熱い…来てるぅ、ライの精液が一番奥に来てるぅ!嬉しい…ふぅ、ライに妊娠させられちゃうぅ…!」
ライの子を孕む事への強い願望を抱きながら、カレンは想いが詰まった子種を全部、子宮に受け入れたのだった。
それからしばらくの間、二人は抱き合ったまま、余韻に浸っていた。
「それにしても、プロポーズがこんなシチュエーションになっちゃうとはね」
ライにしっかりと抱き着き、膣奥まで届くペニスの熱を感じながら、カレンが若干呆れ気味に言う。
「どうして急に、言う気になったの?」
「いや…その場の勢いもあるが、ちゃんと先の事を決めておこうと思ったんだ。君に結婚の意志をはっきり伝えて、今後の計画を一緒に考えていく覚悟を決めたかった」
C.C.に焚き付けられた事は敢えて黙って、ライは答える。するとカレンは至近距離から彼の顔を見て、笑った。
「そうね。未来に向かって一緒に考えて、一緒に頑張りたいからね。そのために一つ覚悟を決めるには、プロポーズもありかも。
だから最初はビックリしたけど、私も覚悟が決まったわ。ありがとう、ライ。改めて、これから末永くよろしくね」
「ああ、こちらこそ」
二人は目を閉じ、静かにキスを交わし始める。それは次第に音を鳴らすような情熱的なものに変わり、互いの舌が絡み合うようになった。
「んむっ、ふあっ…」
カレンが唇を離すと、混ざりあった唾液が糸を引き、乳房の上に落ちた。ライは片手でそれを拭うと、そのまま乳房を愛撫し始め、すぐにもう片方の手で、もう片方の乳房も揉み始めた。
「んっ…もっと触ってぇ、あっ、そう…乳首も一緒にしてぇ。出るように…ひゃっ、いつかお乳…出るようにぃ、しっかり揉んでぇ…!」
形が変わるくらい乳房を揉まれ、同時に固くなった乳首を指で盛んに刺激されながら、カレンはさらなる愛撫を求める。愛する人の子を育てるための母乳を出したくて、彼女はひたすら悶えた。
ライもまた、彼女が母になっていく様を見届けたいのと、触り心地の良い乳房の感触をもっと確かめたいという想いから、さらに情熱的に愛撫を加えていく。
そして当然、二人が興奮すればするほど、膣内は締まり、ペニスは再び熱と固さを取り戻していった。
「そろそろ…落ち着かなくなってきたんじゃない?」
ペニスの根元や陰のうに手を這わせ、カレンが淫らに微笑むと、ライは愛撫の手を止め、彼女の下腹部を撫でた。
「その通りだ、またカレンの中に…出したくなった」
「私も、まだ足りないの。ライともっと、エッチな事をしたい。そして私の中を…精液でもっと温めて欲しいの。だからまた…ギュッてしながら、いっぱい出して」
二人は一度離れると、ベッドの上に乗り、カレンが仰向けになって両脚を広げ、ライを迎え入れる姿勢を取った。
彼は秘部から溢れた精液を亀頭ですくい取ると、そのままペニスを膣奥まで挿入し、精液が溜まった膣内で二人は再び一つになる。
「ほら、来て…んんっ、はぁぁっ!」
カレンが手を伸ばしてライを招くと、彼はその上に覆い被さり、彼女を抱き締めながら腰を動かし始めた。
彼女も彼の背中に腕を回すと、離れまいとしっかり抱き着いた。
「あっ…はぁっ、ライっ、突いてぇ!もっと奥まで突いてぇ、んあっ、私を感じてぇ!」
「感じる…カレンのぬくもりを、ふっ、全身で感じるぞ!はっ、もっと感じたいっ、もっと…出したいっ!」
「うんっ、出してぇ!やっ、中にいっぱい…いっぱい出してぇ!ライのお嫁さんにするだけ…んっ、じゃなくてぇ…ライの赤ちゃんの…おっ、お母さんにもしてぇ!」
二人は両手を重ね合わせて強く握り、一緒に絶頂へと駆け上がっていく。カレンを孕ませるという共通の願望を抱えながら、ライはひたすら腰を振り続け、何度も膣奥を突いた。
「カレンっ、カレンっ…出すぞ!君の奥に全部っ!受け止めてくれ!」
「きっ、来てぇ!はあっ、全部…全部一番奥に出してぇ!ちゃんと受け止めるからぁ!」
ライは激しく腰を振ると、子宮口に亀頭を強く押し付け、精液を放ち始めた。
「くぅっ…!」
「はぁぁっ…!はぁ…一番奥にぃ、出されてるぅ!させてぇ…私の事、にっ、妊娠させてぇ…!」
ライの想いを乗せた無数の子種が、同じ想いを持つカレンの子宮に向けて、旅立っていく。二人は強く手を繋ぎ、熱く唇を重ね合わせ、下半身の奥深くで密着しながら、一緒に果てたのだった。
「まだフワフワした気分だわ…気持ち良くて、幸せ…」
ライに抱かれ、彼の背中と自分の下腹部を同時に擦りながら、カレンはうっとりと目を細めている。
「そうだな。そして、まだ余韻に浸っていたい」
「私もそうしたいから、このままでいてちょうだい」
「ああ、ありがとう」
「んっ…」
ライが腰に体重を掛け、膣内で固さを保つペニスの先端が、子宮口に押し付けられる。カレンは小さく淫らな声を上げ、彼の腰に両脚を絡ませた。
「これから、色々な人に相談しながら、今後の事を進めないとな。まずは僕が、ゼロに話してみる。流石に子供の話題は、君から話しにくいだろう」
「そうね、ありがとう。後は、会長にも相談しましょうか。私の退学の時期や、生徒会の引き継ぎもあるし」
「ああ、そうしよう。さらに忙しくなるが、頑張ろう」
「うん…」
二人は再び唇を重ね合わせ、強く抱き合うのだった。