翌日、特区日本の政庁にて会議が行われ、特区発展に向けた議論が着々と進んでいった。
そして、その日の予定が終わった後、ライとカレンは自分達の結婚を発表したのだった。
「まあっ、ご結婚なさるのですね!おめでとうございます!」
「やあ、ビックリしたけど自分の事のように嬉しいよ。二人とも、本当におめでとう!」
ユーフェミアとスザクから祝福され、ライとカレンは照れくさそうに笑った。
「あ、ありがとう。まさかブリタニア側から、こんな風に祝福される日が来るなんて…ね」
「僕達が、みんなが頑張ってきた証明だ。それからある意味当然なんだが、この特区日本で一緒に生活したいと考えているんだ。そんなに広くなくていいから、いずれ新居を構えさせて欲しい」
「もちろんです、ライさん。お住まいに関するリクエストは、まとまりましたら提出して下さいな」
「ありがとう、そうさせてもらう」
「だけど、結婚まで随分と早かったね」
スザクが話を向けると、ライは頷いた。
「まあ、そうかもしれないな。だがそれだけ、お互いに惹かれたんだろう」
「もうっ、恥ずかしいってば」
「ははっ、相変わらずだね。ところで、実際に結婚するのは学園を卒業してからかい?」
「ああ、それなんだがな…」
ライは姿勢を改めると、学園を去る事と、表向きの理由、そして生徒会だけに向けた理由の説明を始めた。
「そうか、学園の方は寂しくなるね。でも特区に本腰を入れたいなら、意思を尊重するよ」
「駆け落ちを生徒会の方への理由というのも、秘密の共有みたいで面白そうではありますね」
ライとカレンからの説明を受け、スザクとユーフェミアは賛同してくれた。
「ですが、IDを持たないとなると正式な入籍はできないという事ですよね?それはそれで、少し寂しくはありますね」
「別に、私は構わないわよ。事実婚であっても、ライと一緒にいられるんだから」
「まあ戸籍上の話だけですけど、同じ名字となる事で得られる一体感のようなものはあるでしょうし、様々な手続きの上でもIDだけでなく個人情報は便利ですから」
「ならば、特区で独自の戸籍を作ればいいだろう」
それまで黙って聞いていたゼロが、口を開いた。
「今でこそ日本人はIDで管理されてはいるが、かつては日本で独自の戸籍を持っていた。ならばIDに基づいた情報を特区向けに練り直し、戸籍とすればいい。調整の時間は必要だが、独立に向けてやってみる価値はあるだろう」
「なるほど、独自の戸籍か。特区としての独自性を生み出す一手には、なるかもね。
でもそれだと、ライはリンクするIDがないから、結局戸籍を作るのは難しいんじゃ…」
スザクがライに顔を向けると、ライは笑みを見せる。
「気にしなくていい、戸籍がなくても僕はここにいる。それに、ゼロには何か考えがあるんだろう?」
「そうだ。戦乱の最中で戸籍情報を失った者、IDに縛られずひっそり生きてきた者は、少なからずいるだろう。ライも同じような扱いで、新たに戸籍を作ればいい」
「なるほどな。確かに、そういう人達はいるだろう。また議題が一つ増えたな」
「うん、頑張って一つずつ進めていこう」
特区の発展に向けて、五人は決意を新たにするのだった。
「それにしても、結婚ですか。いいなあ…」
「ユフィ?」
ライとカレンを見つめてうらやましそうにするユーフェミアを、スザクは首を傾げて眺めるのだった。
政庁を出たユーフェミアは、スザクを連れて特区の外れにある森林の近くを歩いていた。お忍び用のブラウスにスカートという軽装で、豊かな自然の中へと進んでいく。
「ねえ、ユフィ。あまり遠くへ行くと、帰りが遅くなって心配されるよ。『特区に自然を活かせないか、実際に見ながらじっくり静かに考えたい』とか言って、強引に護衛を僕一人にした手前、怪我とかをして帰れないよ。僕もさせたくないし」
「わかっています。しかし、本当に静かで空気もおいしいですね」
「まあ、この辺はまだ開発の手が入らなくて、自然そのままの姿だからね…ってユフィ、どこに行ったんだい?」
スザクが呼び掛けると、ユーフェミアが木の後ろから顔を見せた。
「スザク、こちらへ」
「かくれんぼのつもりかい?君は視察に来たんじゃ…うわっ」
近づいてきたスザクにユーフェミアが抱き着き、彼は驚きの声を上げた。
「あの、ユフィ?」
「うらやましいです、あのお二人が」
「お二人って、ライとカレンの事かい?」
「そうです。好きになった者同士で自由に結ばれ、結婚も自分達の意思でできる。私だって、スザクと…」
「ユフィ…」
スザクが、ユーフェミアを優しく抱き締める。
「気持ちはわかるけど、皇位継承権を返上したとはいえ、君は皇女で僕は専任騎士だ。恋人同士にはなってるけど、あくまで秘密の関係だ。
僕達だけでは簡単に決められないし、今のままでは反対されるだろう」
「ですが、私は貴方と一緒にいたいです。皇女と騎士ではなく、愛し合う者同士として。ですから、あのお二人が駆け落ちを理由にすると聞いた時、なるほどと思ったくらいです」
「まっ、まさかユフィ!?」
「もちろん、無理なのはわかっています。お姉様が軍を動員してでも、血眼で探しにいらっしゃるでしょうから」
「わかってるなら、いいんだけど…」
スザクは溜息をついた。ユーフェミアなら、本当に駆け落ちをしかねないからだ。
「だから、せめて…二人きりの時だけでも、好きなように想いを伝え合いたいです」
ユーフェミアがスザクを見つめて、目を閉じる。
「キス…して下さい」
「ユフィ…」
二人の唇が重なり合う。そしてしばらくの時が流れ、二人は唇を離した。
「スザク…貴方は、私を抱いては下さらないのですか?」
「えっ、そ…それは…ダメだよユフィ。僕達はまだ、恋人になって日も浅いし、何より君は…」
「今のこの瞬間は、ただの貴方の恋人であり、皇女ではありません。それを抜きにしても、貴方が私の事を大切にしてくれるのは、承知しています。
ですが、それは私の望みではありません。私が貴方に望むのは、一人の女として私を見て、抱いてくれる事…なのです」
ブラウスのボタンを上から一つずつ外し、ユーフェミアが白く透き通るような素肌を見せると、スザクは息を飲んだ。
「君が、そこまで…僕は怖気付いて、何もしてあげられなくて、ごめん」
「謝らないで下さい、スザク。貴方に守られて、私は幸せです。ただ、今よりもっと幸せに…して欲しいだけなのです」
ブラウスの胸元を広げて、胸の谷間をスザクに見せながら、ユーフェミアが火照った顔で告げる。
「私を抱いて下さい、スザク。ただ私も初めてですし、貴方と私では体力に大きな差がありますから、優しくお願いしますね…」
「んむっ、んっ…」
スザクがユーフェミアと自分自身の緊張を解きほぐすように、入念にキスを繰り返す。
やがて彼は唇を離すと、意を決して彼女に告げた。
「じゃあ、触るよ。嫌だったら言って」
「私は大丈夫です、何事も経験ですから…あっ」
ブラウスの上からスザクが乳房を触り始め、ユーフェミアは体を震わせた。
「大丈夫?」
「はい、大丈夫…です。初めてスザクに触られて、言葉にならない感情が…。スザクは私の胸を触ってみて、どうですか?」
「えっと、柔らかい…と思うよ」
「そう…ですか。服の上からでも感じられるでしょうけど、下着に固さがある分、ちゃんと伝わっていないと思うので…」
ユーフェミアはブラウスを脱ぎ捨て、背中にあるブラジャーのホックを外す。
「ユ、ユフィ…」
「ですから、直接触れて下さい。そして改めて印象を…お願いします」
ユーフェミアがブラジャーを脱ぐと、美しい乳房があらわになり、スザクは目を奪われた。
そして吸い寄せられるように両手を伸ばすと、乳房を優しく愛撫し始めた。
「綺麗だよ、ユフィ。温かくて、柔らかくて、とても魅力的だ」
「あっ、嬉しい…です。私は…お姉様みたいに大きく…んっ、ないから…スザクが気に入ってくれるのか、少しだけ…ふぁっ、不安だったんです」
「君は君だよ、僕は君だから好きになったんだ。君がどう思っていても、僕は君の全てを好きになろう」
「ああっ、スザクぅ…」
スザクは乳房を揉みながら、今度は腰を屈めると、乳首を口に含んで優しく吸い始めた。
するとユーフェミアが全身を震わせ、悶え始める。
「ふぁぁっ…!乳首…そんなに吸われたらぁ、力が抜けちゃいますぅ…!」
スザクはユーフェミアの腰を支えながら乳首を吸い続け、彼女は初めて味わう快感に身悶える。
吸われた両方の乳首はすっかり固くなり、より敏感になって彼女に快感を伝えてくるので、彼女の呼吸はどんどん荒くなっていた。
「ふぅ…ユフィ…」
やがて燃え盛ってきたスザクは、上半身の服を脱いで鍛えられた体をあらわにした。ユーフェミアはその姿に見とれながら、スカートを脱いで地面に落とし、パンツに手を掛ける。
「今度はこっちも見てくれますか?スザクにだけ捧げたい、私の大切な場所を…」
スザクが頷くと、ユーフェミアはパンツを脱いで、整えられた茂みが息づく下半身をあらわにした。
「ユフィだけ裸になってもらうのは、フェアじゃないな。僕も脱ぐよ」
スザクはそう言うと、スボンとパンツも脱いで、たくましく勃起したペニスを晒した。その姿にユーフェミアは息を飲み、恐る恐るペニスを指先で触れながら呟く。
「こ、これが私の中に…」
「怖くなったかい?無理はしなくていいから」
「いいえ、怖くなんかありません。私は貴方に処女を捧げると、決めたのですから。ですから、見て下さい」
ユーフェミアはスザクに背を向けると、木に手を付いて尻を突き出し、濡れた秘部を見せつけた。
彼は腰を屈めると、秘部に舌を這わせ、尻を揉み始めた。
「んんっ!はっ、スザクのヌルっとした舌が…はぁっ!少しだけ中にぃ…!」
スザクが舌を少しずつ膣内に入れて、ほぐすように中を舐め回すと、ユーフェミアはギュッと目を閉じて全身の震えに耐えた。
「あっ、うっ、スザク…!私はもっと貴方と…はっ、近くで…一つにぃ…!」
ユーフェミアがさらにスザクを求めると、彼は口を離し、尋ねた。
「じゃあ、入れてもいいかい?きっと痛いと思うけど」
「はい、入れて下さい。貴方と一緒になれるなら、痛みなど怖くはありません」
スザクは立ち上がると、亀頭を秘部に押し当て、ユーフェミアに告げた。
「入れるよ、ユフィ」
「はい…くぅっ、んんんっ…!」
「もっと力を抜いて、楽にするんだ。もう少しで、全部入るから…」
「わかり…ましたっ、はぁぁっ…!」
破瓜の痛みに耐えるユーフェミアを励ましながら、スザクはペニスをゆっくり膣内に挿入し、ようやく根元まで膣内に収まった時、彼女の尻を優しく撫でた。
「入ったよ、ユフィ。大丈夫かい?」
「はぁ…はい、大丈夫です。私達…一つになれたんですね」
涙目のユーフェミアが、嬉しそうに微笑む。
「動いて下さい、スザク。そして今日は大丈夫な日ですから、どうか中に…」
「いや、流石にそれは…いや、ユフィはそこまで覚悟が決まってるって事だよね。僕も互いの社会的地位や周りを気にするんじゃなくて、君の恋人として、君とどうしたいか考えないと。
君が今望む事を僕は…僕も、本当は望んでいたんだ。だから、ふっ…ユフィ、君を僕のものにっ」
「はっ、あっ、はいぃ…して下さい!私をスザク、貴方のものにぃっ!」
スザクは意を決すると、ゆっくり腰を動かし始めた。初めての体験に息を乱しながら、ユーフェミアは木にしがみついて上半身を支え、後ろからの衝撃に耐えた。
「あっ、うっ、くううっ…頭の中が、ひゃっ…真っ白になりそうですぅ…!これがセックス…はぁっ!」
快楽の荒波に揉まれ、ユーフェミアが次第に乱れてくる。
「スザクぅ、どう…ですかぁ?あんっ、ちゃんと気持ち良く…なれています…ふぁっ、かぁっ!」
「うっ、ユフィの中…狭くて、締め付けられて…すっ、凄く気持ちいいよっ!」
「私もぉ…全身が熱くなってぇ、ふっ…震えが止まらないですっ!これが気持ちいいとぉ、あっ、いう事…でしょうかぁっ!」
初めての交わりに興奮した二人のテンションが、どんどん高揚していく。それにつれてスザクの腰の動きが加速していき、ペニスが限界を迎えていた。
「くっ、だ、出すよユフィ!本当にいいんだねっ?」
「はっ、はいぃ…!く…下さい、私の中に…スザクの…はぁっ、いっぱい出してぇ!」
「うぅっ、ユフィ!ふっ、うぁぁっ!」
「あっ、はぁぁ…!」
スザクの精液がユーフェミアの膣内に全部注ぎ込まれ、彼女は言葉も出ないくらい感情が高ぶったまま、それを受け止めたのだった。
行為を終えた後、身支度を整えた二人は手を繋ぎ、来た道を戻っていた。初めての交わりで消耗したユーフェミアの足取りはゆっくりで、スザクはそんな彼女を労るように声を掛ける。
「歩けるかい?」
「ありがとうございます、スザク。あまり速くは歩けませんが、ちゃんと自分の足で進みますから」
「そうかい?その…もし激しかったならごめん、負担が大きかったかな」
「いいえ、思うがままに動いてくれたから、スザクの想いが伝わってきて嬉しかったです。だから、気にしないで下さい」
ユーフェミアがスザクの手を強く握り、続ける。
「貴方と結ばれて、本当に幸せです。どうか今後も、私と共に歩んでいただけますか?」
「もちろん。君とこういう関係になれて、もっと深く関わりたくなったし、一緒に幸せになりたいと強く感じたんだ。だから、ずっと一緒に行こう」
「はい…」
より強い絆を結んだ事、その関係をこれからも発展させたい事を確かめ合いながら、二人は帰路についたのだった。