明け方、ライが目を覚ますとカレンが声を掛けてきた。
「おはよう、起きた?」
「ふあ…おはよう、早いんだな」
ライがリモコンを探り当て、部屋の照明を明るくすると、カレンが微笑んで見つめた。
「目が冴えちゃって。と言っても、貴方が目を覚ます十分くらい前だけど」
「そうだったのか…」
ライは微笑んで、カレンに抱き着いた。
「あら、朝から甘えん坊ね」
「ん…何となく、な」
カレンの顔を撫でたライが、少し不思議そうな表情になり、彼女が尋ねる。
「どうかした?」
「いや…理由はわからないが、カレンの雰囲気が少し変わったような…」
「どう変わったの?私は何も、変わってないけど」
「んー、柔らかくなった…と言うべきか。温かみも前より感じるような気がする」
「へえ、何でだろ」
カレンも不思議そうに、首を傾げる。
「何かが変わろうとしているのかも。君自身か、僕なのかはわからないが、少なくともポジティブな変化だと思う」
「ポジティブな変化…これ、言ってもいいのかな」
「心当たりが?」
ライが尋ねると、カレンは頷いた。
「うん、あのね…数時間前に一瞬目が覚めて、すぐ寝落ちしちゃったから意識がぼやけた中で気になっただけなんだけど、生理が…最近来ていない気がして」
「生理が?」
「そうなの。ライと付き合い始めた頃に一度来たけど、その後から覚えてなくて…。遅れているだけかもしれないけど、場合によっては本当に…妊娠…してるかも」
薄い掛け布団の中で、カレンが自分の下腹部を撫でる。
「一度、検査するか?」
「ううん、他に変化は感じないから、もう少し様子を見るわ。本格的に異変を感じたら、病院に行ってみる」
「そうか。無理はするなよ、何かあったら教えてくれ。本当に妊娠しているなら、僕にも深い関わりのある話だからな」
「わかったわ」
「しかし、もし妊娠しているなら、既に君の中に僕の…」
ライが、カレンの下腹部に置かれた彼女の手に、自分の手を重ねる。
「まだ、可能性の話だけどね。でも本当なら、私達がずっと願っていた事が、現実に…」
カレンが自分の手をどけて、ライの手を下腹部に押し付けた。
「本当ならいいね…」
「そうだな、本当なら凄く嬉しい…」
二人は静かに目を閉じて、キスを交わし始める。ライの手がカレンの下腹部を優しく撫で、想いを伝えていく。
やがて二人はキスを止め、彼女が蕩けた視線を彼に送った。
「まだ時間あるから…する?」
「いいのか?妊娠の可能性があるなら、負荷を掛けない方が…」
「明らかにおかしいと思ったら、そうするわ。今はまだそうじゃないし、何より…体が貴方を欲しがってる」
カレンの指がペニスに絡み付き、ピクリと反応したペニスが、少しずつ固さを増していく。
「カレンが求めるなら、僕も求める。それでいいな?」
「うん…」
カレンが微笑みながら小さく頷くと、ライは再び彼女の唇を塞いだ。そして彼女に子種を放とうと、ペニスを一気に固くするのだった。
「んんっ…!ふぅ…」
しばらく続いたディープキスが終わり、二人はさらに蕩けた視線を送り合った。ライは掛け布団を払いのけると、カレンの乳首にしゃぶり付き、それを吸い上げながら乳房を揉み始めた。
「はぁっ!もっと吸ってぇ、もっと揉んでぇ!私に夢中になって…あっ、気持ち良くさせてぇ!」
カレンが乳房を弄られただけで激しく乱れ、ライにさらなる愛撫を要求する。
「んっ…本当に、淫らになったな…カレン」
「ライだってぇ…えっ、エッチになってるよぉ…凄くぅ!いやらしく舐め回すしっ、触る…しぃ、そんなに…大きくしてぇ…!」
脚に当たるペニスをカレンが指摘すると、ライは答える。
「カレンの事を…凄く欲しいからな、君がもっと乱れるくらいに」
「うんっ、乱れちゃう…ライが触るからぁ、でもいいのっ…もっと乱れさせてぇ!」
ライは乳房を念入りに揉み、乳首をしつこく吸い上げて、カレンをさらに乱れさせる。そして彼は徐々に乳房から下へと移動していくと、下腹部を舐め回し、腰を撫で、やがては陰毛の辺りまで来た。
「んんっ…いつの間にか、そんな所まで来ちゃったのね」
カレンが自ら脚を開き、濡れそぼった秘部をライに見せ付ける。
「ここも…触って。我慢できなかったら、すぐ入れても…ふあっ、いい…からぁっ」
ライは何も言わず、湿った秘部を舐め始めた。淫らに身をよじらせ、喘ぐカレンのクリトリスや膣口をゆっくり舐めた後、彼は膣口の中へと舌をねじ込み、丁寧に刺激を加えていく。
「んあっ、くぅっ…!欲しいっ…ライの事、もっと…欲しいよぉっ!奥まで来て…あっ、中に…いっぱい出して欲しいのぉ!」
カレンの淫らな願いを聞いて、ライは顔を上げた。そして彼女の顔に自分の顔を近付け、尋ねる。
「僕も出したい、カレンの中に…たくさん」
「うん、出して。奥にいっぱい…あっ、ふああっ」
ライのペニスが、ゆっくりと膣内に入り、カレンが甘い声を上げる。そして奥まで入ると、彼は言った。
「あまり衝撃を与えないように、ゆっくりと動かすからな」
「ライに…任せるわ、貴方の思うように動いて」
ライは頷くと、ゆっくりした動きで、腰を振り始めた。ヌルっとした膣内をペニスが滑るたび、二人に快感の波が押し寄せ、二人の呼吸が乱れてくる。
「あぁっ、はっ、ゆっくりだけど…中で熱いのが動いて、んっ…気持ちいいよぉ…!」
「僕も…中で包まれて、くっ、ゾクゾクするくらい…気持ちいいぞっ」
「うんっ、もっと気持ち良く…ふあっ、なってぇ!私と一緒にぃ、んんっ、気持ち良くなろうっ!」
「ああ、なる…!カレンと一緒に…きっ、気持ち良くなるっ!」
小刻みだったライの動きが、大きなものに変わってくる。亀頭が膣奥に当たり始め、カレンの喘ぎ声が激しくなった。
「ふああっ、奥まで来てるぅ…ライぃ、もっとぉ!あんっ、もっと私に…気持ちいい事してぇ!」
ライはカレンの腰を強く掴むと、ゆっくり的確に膣奥を突いていく。すると膣内がさらに締まってペニスを包み、精液を搾り取ろうとして、彼は呻いた。
「くぅっ、もっと気持ち良くなってきた!」
「うんっ、なってえ!一緒にもっと…ひゃっ、気持ち良くなってぇ!そして…いっ、いっぱい中に…出してぇ!」
ライは腰を大きく何度も動かして、ペニスの奥にある精液を外へ導こうとする。やがて体の底からゾクゾクするような衝動を感じて、カレンに告げた。
「くっ、出すぞ…!」
「うっ、うんっ!出してぇ!」
ライは最後の一突きを入れて、その直後、熱い精液が亀頭から噴き出した。
「くううっ!」
「はぁぁっ…!はあ…ああ、中に…いっぱい出てるぅ!」
ライはカレンの中に大量の精液を放ち、熱いキスを交わしたのだった。
それから、数週間後。カレンは原因不明の体調不良に見舞われ、学園や騎士団を休む日が増えていた。そんな彼女をライは心配しつつも支えていたある日、ついに「その時」が来た。
「ふう…」
アジトの自室で作業をしていたライが伸びをしていると、部屋のドアがノックされた。
「ライ、私だけど…」
「カレンか、どうぞ」
部屋のドアを開けて、カレンが入ってくる。興奮気味に顔を紅潮させた彼女に、ライは声を掛けた。
「どうかしたのか、顔が赤いが?」
「あっ、あのね…最近調子がおかしいから、まさかと思って調べたの。そうしたら、ほらっ!」
カレンの手には、妊娠検査薬が握られていた。ライの前に差し出されていたそれには、二本のマーカーが現れていた。それを見た瞬間、彼の顔色が変わる。
「それは、ま…まさか」
「うん、とうとう…デキちゃった。ライと私の、大切な赤ちゃんが…デキちゃった!」
「はっ…ハハハッ!良かった、カレン!」
ライはカレンを優しく抱き締めた。
「うん…良かったわ、凄く嬉しい。生理が来ていないと気付いた時には、もうお腹にいてくれたんだと思う」
「きっと、そうだったんだな。ありがとう、僕も凄く嬉しい。これから、ますます体に気を付けてくれ。君はもう、一人の体じゃないんだから」
カレンがライの背中に両腕を回し、答える。
「そうさせてもらうわ。まずは病院で、ちゃんと診てもらわなきゃ。学園を辞める手続きと、生徒会へのあいさつは、体調と相談して進めるね」
「みんなには、『駆け落ちの準備を本格的に進めたいから』と話しておく。ゼロの護衛も、こちらで引き受けよう」
「ありがとう。悪いけど、藤堂さんと協力してゼロの事をよろしくね」
「わかった。後は、少し前に要望を提出した、新居の完成を楽しみにしていよう」
「そうね、とりあえず…」
カレンはライの顔を見て、優しく微笑む。
「新しい家族も増える事だし、改めてよろしくね、ライ」
「ああ。こちらこそ、よろしく」
二人はキスを交わしながら、強く抱き合った。待望の新たな命への喜びと、今後も手を取り合って進むという誓いを共有しながら。