それから、しばらくの月日が流れた。生徒会による送別会を経て、カレンは学園を退学し、ライも少ない私物を特区の宿舎に移動させて、学園を去る準備を整えていた。
「生徒会へのあいさつは昨日済ませたし、この部屋の鍵をルルーシュに預けて、休日の今日か明日にでも、出るとするか」
クラブハウスの自室を見て回りながら、ライは今までを思い返す。
「記憶のない自分を受け入れてくれて、学園では色々学んで、世話にもなったなあ。別れるのは寂しいが、ここの人達には、本当に感謝しかないな」
胸が温かくなる気持ちになりながら、ライは笑みをこぼした。
「さて、カレンを迎えに行くか。最後に、二人で学園を見たいって言ってたからな。あれを着るのも最後か…」
ライは学園の制服に着替えると、部屋を出て、正門へと向かった。
正門でライが待っていると、制服姿のカレンが来た。
「お待たせ」
「やあ、カレン。君も制服で来たのか」
「ええ。最後の最後に、制服で学園を見ておきたくなったの。全然思い入れなんかなかった昔の自分が聞いたら、卒倒しちゃいそう」
「そうだな、体調はどうだ?」
「問題ないわ。つわりが収まってきたのは、大きいわね。それより、体型が変わり始めたから、制服を着られるかの方が心配だったわ」
カレンは顔付きが少しふっくらして、ボディラインがわかりやすい制服の上からはまだ目立たないが、お腹も膨らみ始めていた。
「妊娠中に学生服って、何だか悪い事をしてるみたい」
「だから人がいない休日を選んだのか」
「うん。まだお腹は目立たないけど、少し恥ずかしいから」
「僕も最後の思い出をと思って、制服にしたんだが、君の恥ずかしいのは紛れるか?」
「そうね、ありがとう。じゃあ行きましょうか」
二人は手を繋ぐと、学園の中へと歩いていった。
「中間テスト前だから、部活も休みで人もいないな」
「そうね、私達には都合が良かったわ」
人のいない学園を、二人でゆっくりと歩く。すると向こう側から、誰かが歩いてくるのが見えた。
「あれ?誰かがいたのか…いや、あれはまさか」
「え…?あれって、しっ…C.C.!?」
二人が驚くのも無理はなく、それは学園の制服を着たC.C.だったのである。
「ちょっとあんた、どうしてここにいるのよ!完全に部外者でしょうが!」
「母親になっても、相変わらずやかましい奴だな。教育上、よろしくないんじゃないか」
「くっ…!」
C.C.に指摘され、カレンが大人しくなる。
「それで、わざわざ変装までして、学園に何の用だ」
「テスト前で休日は誰もいないと、耳にしたからな。さっきまで、プールでのんびりさせてもらっていた」
「なるほど。髪が少し濡れていたのは、それでか」
(ルルーシュから聞き出したな)
ライは一応納得したのだが、ふと疑問が湧いた。
「鍵はどうしたんだ?施設に入るにしても、施錠されていたら入れないだろう」
「ふっ…問題ない、鍵ならこの学園内で使う物の合鍵を全種類、所持してある。こいつを入手するには少々、骨が折れたぞ」
「セキュリティも何も、あったものじゃないわね…。大丈夫かしら、この学園」
鍵の束を自慢気に見せびらかすC.C.を見ながら、カレンが溜息をついた。
「しかしお前達こそ、もう部外者になったというのに、学園内で最後の思い出作りか?」
「べっ、別に勝手でしょ」
「ふむ…確かに私には関わりはないが、ここで私に会えたのはラッキーだったな。その思い出作りとやらをより印象的にするアシストを、特別にしてやろう」
C.C.が鍵の束をライに投げ渡し、彼はそれを受け取った。
「校舎まで見て回った方が、色々楽しめるだろう。鍵は後日、報酬のピザと共に返してくれればいい」
「特別と言いながら、ピザはしっかり要求するんだな」
「私は今、機嫌がいい。ピザだけで済ませようと言うんだから、感謝するべきだ」
「はいはい、承知した。それで、カレンはどうする?鍵を借りて中を見たいか?僕はせっかくのチャンスだから、見たいんだが」
「貴方もたまにだけど、悪ノリするわよね。でも確かに、外から見るだけじゃなくて、中も見たいかも。C.C.に借りを作るのは、釈然としないけど」
「よし、成立だな。じゃあ、羽目を外し過ぎない程度に楽しむといい。私はどこかで、昼寝でもしてくる」
(ルルーシュの部屋に行くつもりだな)
上機嫌で去っていくC.C.を見送ってから、二人は校舎へと歩いていった。
教室をゆっくり見て回っていた二人は、クラブハウスへ移動して、生徒会室の前まで来ていた。
「やっぱり、ここが印象的かな」
鍵を開けて中へ入ると、二人は誰もいない室内を歩いた。
「大らかで、賑やかで、振り回される事もあったが、楽しかったな」
「そうね。いい人達ばかりだったわ、疲れる事も多かったけど」
しばらく室内で思い出に浸った後、二人は入り口の前で一礼をして、生徒会室を出ていった。
その後、二人は校舎の屋上のベンチに並んで腰掛けていた。
「私がお弁当を作ってきて、ここで一緒に食べたりもしたっけ」
「ああ。思えばあの頃から、君との距離が次第に近くなっていたかもな」
「確かに、友人や仲間といった意識からは、少しずつ変化があったかも。でも、まさか付き合う事になるなんて考えもしなかったわ」
その時、フワリと風が吹いて、ライは自然とカレンを抱き寄せていた。
「寒くないか?」
「ありがとう、平気よ」
カレンは微笑むと、自分の腹を撫でた。
「日本を取り戻して、貴方と結ばれて、この子を授かって、あっという間に私の人生が変わったわ。本当に幸せよ」
「僕も、こんなに目まぐるしく変わるとは思わなかった。カレンとの出会いが、カレンの存在が、僕を動かしていたんだ」
二人は頬を染めて、互いを見つめ合うと、自然とキスを始めた。
優しいキスから、次第に舌を絡ませ合い、情熱的なものへと変わっていき、二人の息が荒くなっていく。
「んっ、むっ…ふぁ…」
やがてキスを止め、二人は息を弾ませて見つめ合った。
「ねえ…最後に貴方の部屋、行かない?」
「ああ、ここは冷えるからな」
二人は手を取り合うと、ライの部屋へと向かった。
ライの部屋に着くと、カレンがモジモジしながら口を開いた。
「あの…ね、その…久しぶりに、しない?」
「大丈夫…なのか?」
意図を理解して顔を赤くしたライが尋ねると、カレンは頷いた。
「一番不安定な時期は抜けて、今日は特に体調もいいから、その…ハードなのはできないけど、ライの事を感じたくなったの」
「そうなのか、じゃあ断りを入れるか」
ライはひざまずくと、少し膨らんだカレンの腹に顔を寄せた。
「父さんと母さん、少しだけ騒がしくするけど、待っていてくれるか」
「ふふっ、変な表現ね」
「じゃあ、どう言えばいいんだ?」
「それは、わからないけど…二人がもっと仲良くなるために必要な事…かな。だから、ビックリしないでね」
ライは立ち上がると、制服を脱ぎ始め、カレンも脱ぎ始めた。
「妊娠がわかってからは、初めてよね。以前とは体型が変わってきたけど、驚かないでね」
「大丈夫だ。どんな君でも、僕は大好きだから」
「ありがとう。やっぱりライのお嫁さんで、良かったわ」
カレンが笑ってブラジャーを外すと、以前よりさらに膨らみを増した乳房が、あらわになった。
「大きくなったな」
「ええ。ライのあそこも…大きくなってる」
パンツを突き上げるペニスをカレンが見ていると、ライは下着を脱いで、勃起したペニスを彼女に見せ付ける。
「君の事を久しぶりに求めたくて、疼いてるんだ」
「そうね、見ればわかるわ。そして私も…」
カレンもパンツを脱ぐと、ライに抱き着いて乳房を押し付けた。
「早くしよ…ライ」
二人は寄り添って、ベッドへと向かうのだった。
カレンがベッドの上で仰向けになり、ライはその上に覆いかぶさると、乳房を優しく揉み始めた。久しぶりの感触に、彼女は声と体を震わせて、悦びを表す。
「んんっ、久しぶりに揉まれるの…気持ちいいよぉ…!」
「柔らかくて、温かくて、カレンの胸は…やっぱり素敵だ」
「嬉しい…ねえ、いつものように吸ってぇ。この子の物になる前に、ライの唇や舌で…いっぱい感じさせて」
ライは早速、カレンの乳首を口に含むと、いつものように優しく吸い始めた。すると彼女はより甘い声を上げて、乱れていく。
「はぁっ、ライの唇…舌が気持ち良くてぇ、ふあっ…凄く感じちゃうぅ…!もっと感じたいよお…感じさせてぇ、ライぃ…!」
ライは乳首を優しく吸い上げながら、乳房をゆっくりと揉んで、その感触をじっくりと確かめていく。その愛撫にカレンは激しく乱れ、身をよじらせて彼をさらに求めた。
「くぅっ…!ライ…来てぇ!」
「おっと、あまり激しく動くとビックリさせるぞ」
「あっ…そ、そうだったわね」
ライがカレンの腹を撫でると、彼女は我に返った。すると彼は、冷静になった彼女の腹にキスをしながら、優しく撫で始める。
「恐がってないかな?」
「大丈夫だと思う、いい子にしてくれてるはすだ」
「うん、そうよね。もう少しだけ、待っててね」
ライの手が腹から秘部へと移ったのを感じたカレンは、ゆっくりと両脚を開いて、濡れた入り口を彼に見せた。
「母親になっても、淫らな君は失われていないな」
「私は私よ、お母さんになってからも、ライを想い続ける女の部分だけは、なくしたくないから」
「それなら、その想いに僕も応えたいな」
ライはコンドームをペニスに着けると、亀頭を秘部に押し当てる。
「入れるぞ、カレンを求めるために」
「うん、入れて。ライの事を…ふぁぁっ、感じたいからぁ…!」
ペニスが膣奥まで入り込むと、カレンは淫らな声を上げ、蕩けた笑みを見せた。
「久しぶりね、この熱い感じ。あまり衝撃を加えないように、ゆっくり動いてね」
「わかっている。この子を気遣いながら、君を求めるさ」
「んんっ、うんっ…私の事はしっかり…あっ、求めてぇ!」
ゆっくり慎重に、ライが腰を動かし始めた。膣内をペニスがゆっくりと滑り、そこから来る刺激で二人は久々の快感に酔っていく。
「ライっ、ひぁっ、これからも一緒にぃ…一緒に仲良く、あぁっ」
「もちろん…さっ、カレンと一緒にずっと、ずっと仲良く過ごしたい…!」
「うんっ、そうしてぇ!いっぱい愛し合いたいのぉ!」
二人はキスをしながら、熱く交じり合う。溜め込んでいた精液のおかげでライは我慢が効かず、早くも精液がペニスの奥からせり上がり、亀頭に圧力が加わってきた。
「ぷはっ…カレン、そろそろ!」
「んっ、いいよぉ!私の中で…ふぁっ、気持ち良くなってぇ!」
「ああっ、出すぞ…くぅぅっ!」
「ふあああっ!あっ、中でビクビクしてるぅ…!ライと繋がって、はぁ…一緒に気持ち良くなってぇ、幸せよぉ…!」
二人は一緒に気持ち良くなりながら、再びキスを交わすのだった。
その後、二人は部屋の鍵を預けにルルーシュの部屋を訪れた。
「じゃあ、ミレイさん達によろしく」
「ああ、元気でな」
三人が握手を交わしていると、ナナリーが咲世子と一緒にやってきた。
「ライさん、カレンさん!」
「やあ、ナナリー。ここを出る前に、君に会えて良かった」
ライは跪くと、ナナリーの手を取った。
「元気に過ごしてくれ、また会いに来るから」
「はい、今までありがとうございました。お会いできる日を、楽しみにしています」
「ナナリー、またね。今までありがとう」
「はい、カレンさんもお体にお気を付けて」
「咲世子さん、ナナリーとルルーシュの事、よろしくお願いします」
「ええ、お任せ下さいませ。お二人も、どうかお元気で」
別れのあいさつを交わした後、ライとカレンはクラブハウスを出た。そして正門前で一礼をすると、新生活の第一歩を踏み出したのだった。