ある日、アジトでライはカレンに声をかけられた。
「ねえ、ライ。ちょっと散歩に行かない?」
「散歩?まあ今日の主だった用事は終わったから、構わないぞ」
「そっか、良かった。じゃあ、三十分後にアジトの出口で待ち合わせね」
「三十分後?別に散歩なら、今からでも大丈夫だが」
するとカレンは頬を染め、手を振りながら言った。
「ああ、ちょっと準備があるのよ。詳しくは言えないけど」
「準備?まあカレンがそう言うなら、三十分後に出口で会おう」
「ええ、ありがとう」
カレンはライと別れると、そそくさと部屋へ戻っていき、彼は首を傾げて見送るのだった。
三十分後、ライがアジトの出口で待っていると、カレンが周りを気にしながらやってきた。
「やあ、来たか…ってあれ、着替えたのか」
カレンはワンピースに着替えており、上から羽織った長袖のカーディガンのボタンをしっかりと止め、手には小さなカバンを持っていた。
「ええ、新しい服を買ってみたの。それをライに見せたくてね」
「なるほど、似合ってると思うぞ。しかし、新しい服を見せるのに、ゲットーを散歩か。せっかくなら、租界を歩くか?」
するとカレンは手をパタパタと振りながら、言った。
「あー、ゲットーがいいのよ。その…人目につくと恥ずかしくて。それにライも、気が気じゃなくなると思うから」
「どういう事だ?」
「そのうち、教えるから。とりあえず行きましょう」
二人は並んで、ゲットーの奥へと歩いていくのだった。
誰もいないゲットーの中を、並んで歩く。
「もう、わずかに残った人たちも特区に移住したみたいね」
「ああ、みんなの安住の地にしていかないとな」
「そうね、頑張りましょう」
何気ない会話を交わしながら、ふとカレンが立ち止まった。
「どうした?」
「そろそろ、いいかなって。人目につかない場所を選んだ理由、教えてあげる…」
カレンがカーディガンのボタンを外して前を開けると、ライは目を見張った。
ワンピースはノースリーブになっていて、肩や腕があらわになっていた。さらに胸の部分が深くカットされており、豊かな膨らみやその谷間が、かなり見えていたのだ。
「な、なるほど…恥ずかしいから人目につかない場所でって、そういう理由か」
ライが頬を指で搔きながら言うと、カレンは頷いた。
「こんな格好で租界を歩いたら、街中にいる男に注目されて恥ずかしいし、ライだって落ち着かないでしょ?だから、ここにしたの」
「だが恥ずかしいなら、どうしてこの服を買ったんだ?」
「それは…ライに色んな私を見せたいからよ。色んな事にチャレンジしてみて、感想を聞いて、今後の参考にしたいから。
ライは、あるがままの私が好きだろうけど、もっと今以上に自分のあるがままを磨いて、ライに好きでいて欲しいの」
するとライは微笑み、カレンの頭を撫でた。
「ありがとう、僕のために努力してくれて。僕も自分を今以上に磨かないとな。じゃあ参考になるように、もう少し歩くか」
「…うん」
二人は手をつなぐと、さらに奥へと進んでいった。
しばらく歩いていた二人は、ゲットーを流れる小川の河川敷に降りてきた。草が茂る河川敷をゆっくり歩き、やがて二人は腰を下ろした。
「水の音が心地良くて、落ち着くな」
「そうね…」
手をつないだまま、カレンがライにピッタリと寄り添う。彼が振り向くと、彼女は微笑み、手の力を少しだけ強めた。
「どうした?」
「ライの方こそ、どうしたの?」
「どうもしないさ、ただカレンと一緒にいられて幸せなだけだ」
手をほどき、カレンの肩を抱き寄せて、ライが囁く。
「そっか、私も幸せよ。ところで、この服はどうかしら?気に入ってくれた?それとも落ち着かない?」
ライを見つめ、カレンが問いかける。実際、彼は一緒に歩く最中も、彼女の胸の谷間へ意識が行きかける場面があった。
彼女もそれには気付いており、胸を隠す事なく、また彼に尋ねる事もなく、今まで歩いてきた。
そして彼は質問に対し、偽る事なく答える。
「かわいいし、綺麗だ。だが正直に言うとかなり際どくて、街でその格好でいられると、他の男たちの注目を集めるだろう。
カレンは僕の一番大切な人だ、誰にも渡したくない。邪な目で見られるのだって、正直嫌だ。
だから、そのカーディガンを着崩すのは、僕と二人きりの時だけにして欲しい。そんな君を見ていいのは、僕だけだ」
「ありがとう、正直に話してくれて。わかったわ、これは二人きりの時だけに着る事にする。
この服のデザインを覚えちゃったら、街でこれの上に重ね着して隠していても、ライが色々想像して落ち着かないだろうし」
カレンがカーディガンをそっと滑らせ、地面に落とすと、ライに顔を寄せた。
「それに、ライの視線をこれだけ集められたら、私だって…落ち着かないもの」
「カレン…」
二人は静かに唇を重ね合わせ、どちらからともなく、地面に倒れ込んでいくのだった。
しばらく唇を重ねた後、ライは服の上から乳房に手を這わせた。
「ここで…しちゃうの?」
カレンの問いかけに、ライは丸見えな胸の谷間に触れる事で答える。
「これだけ見えていたら、我慢しろという方が無理がないか?」
「んっ、そうよね。よくこんな服、デザインしたものだし、私も選んだものよね。いいわよ、ライが今したいように…して…」
ライはワンピースの肩紐を下にずらすと、肩紐がないタイプのブラジャーがあらわになり、彼はすぐさまそれを脱がせた。
白日の下に美しく豊かな乳房が晒され、カレンは恥ずかしさと同時に、ゾクゾクするような興奮を覚えた。
「はぁ、私たち…とうとう外でこんな事しちゃうのか…」
「だが、拒むつもりもないんだろう?」
「当たり前でしょ、んっ…ライが私を求めるなら、私も貴方を…あっ、求めるって…」
ライがカレンの乳首を優しく舐め始めると、彼女は甘い声を上げて快感に浸った。
ゆっくりと乳房を揉みながら乳首を優しく吸い上げ、彼は彼女を存分に味わっていく。
「んぁっ、出ちゃいそう…そんなに揉んだり、はぁっ、吸われたら…出ちゃいそうだよぉ。いっその事、んふっ、出させてぇ!」
本当に母乳が出る事はまだないが、カレンはそんな期待や希望を持ち、ライに求める。
彼は彼女の希望に応えるかのように、入念に乳首を刺激した後、唇を離した。
「ふぅ…はぁ、意識が飛びそうになっちゃった」
カレンが蕩けた笑みを見せると、ライも微笑んだ。
「それくらい気持ち良くなってくれたなら、良かった」
「良かったけど、今度は…胸以外もして欲しくなっちゃった。ライだって、そろそろ自分自身も気持ち良くなりたいでしょ?」
カレンがワンピースの裾をめくり上げ、パンツを見せると、ライはちょっとした違和感に気付く。
「下着…少し変えたか?」
「ふふっ、鋭いわね」
カレンが身に着けていたパンツは、腰の両端で紐で結ばれており、彼女はその紐に手を掛けて答える。
「ワンピースがセクシーなデザインだから、合わせてみたの。これをほどいたら、すぐに脱げるけど…ライが…脱がせて」
ライは頷くと、結ばれている両側の紐をほどき、パンツをカレンの下半身から取り除いた。
すると彼女は両脚を広げ、さらには膝を立てて腰を浮かせると、愛液まみれの秘部を指で弄りながら言った。
「初めての外だから興奮してるのか、それ以前にいやらしくなっていたのか、衝動が止まらないの。ねえ、早く来て…」
「衝動なら、僕も負けてない。すぐにカレンと交わりたくて、どうしようもなくなっている」
ライはズボンとパンツを下ろすと、完全に勃起したペニスをあらわにした。
「だから入れるぞ、そしてまた君に…僕のすべてを…」
「ああっ、入ってきてるぅ…来てぇ、奥まで来てぇ…あんっ!動くの…早いよぉ!
でも、これでいいから…はぁっ、ライの精子…全部ちょうだぁい!」
膣内にペニスを挿入するや否や、ライは腰を激しく振り、カレンは淫らな声を上げ始めた。
部屋の照明とは違った明るさの日光に照らされ、二人は新鮮味と背徳感の効果で、興奮の絶頂まで早くも達していた。
結合部から大量の愛液が溢れ、二人がぶつかるたびに飛び散って、河川敷の草を濡らしていく。
「ふぁっ、あっ、ライ…気持ちいいよぉ!全身が熱くなって…くぅっ、敏感になってるぅ!」
「僕も…だっ、カレンっ!もっと君が…くっ、欲しい!全部中に注ぎたいっ!」
「うんっ、注いでぇ!全部っ…あっ、中に出して、私と一緒に気持ち良くなってぇ!」
カレンの中が締まり、ペニスを優しく包み込む。ペニスの内部は圧力が限界に達し、精液が漏れ出そうになっていた。
ライは彼女の腰を強く抱き、告げた。
「くっ、出すぞ!」
「はぁっ、出してぇ!一番奥にいっぱい出してぇ!」
「もちろん、そうする…くぅぅ!」
「ああっ…!当たってるぅ…一番奥に精液当たってるよぉ!全部出してぇ…ライ、大好きだよぉ…!」
ライは膣奥に精液を全部注ぎ込み、それを受け止めてくれたカレンと一緒に果てたのだった。
果てた後、二人はつながったまま抱き合っていた。
「奥がじんわりと温かくて、気持ちいい…」
「ああ、今日は余韻が一段と気持ちいいな。ただ、一度起きて草とかを払わないか?服や体が、草や泥だらけでは帰れないだろう」
「カーディガンを羽織ったら服は誤魔化せそうだけど…髪にも付いてるだろうから、やっぱり一度落とした方がいいかしらね」
ライがカレンから離れ、パンツとズボンを履き直す間に、彼女は起き上がり、髪に付着した土や草を払い落とし始めた。
「背中にも付いてないか?」
「あ、そうかも。見てもらえる?」
ライがカレンの背後に回り、土を手で落とす。
「よし、いいぞ」
「ありがとう。他には…そうだ、多分お尻にも付いてるから…」
カレンはワンピースの肩紐を上げて、服がずり落ちないようにすると、立ち上がって裾をめくり上げた。
汗や愛液、そして土や草が付着した、形の良い尻が目の前に突き出され、彼は唾を飲み込む。
「こっちもお願いできる?服を持ってるから、その間に…」
「わかった、任せろ」
ライがカレンの尻に付着した草や土を、手で丁寧に落としていく。秘部から垂れ落ちる精液が地面から生えた草を濡らすと、彼は思わず手を止め、尻と地面を交互に見た。
しかし、すぐに思い直すと、彼女の尻や脚に付いていた汚れを払い落とした。
「いいぞ、これなら大丈夫だろう」
「ありがとう」
カレンは礼を言うと、ワンピースの裾から手を離す。ライは立ち上がって、理性を辛うじて保ちつつ言った。
「そ…それじゃあ精液を拭いて、下着を着ないとな」
するとカレンは首を振り、恥ずかしそうな、それでいて興奮を抑えられないような笑みを見せた。
「こんな機会はないし、せっかくだから…このまま少し歩かない?」
「いっ、いや待て。服を着てるとはいえ、下着を着ずに外を歩くのは…」
「外でこれだけエッチな事をしといて、今更だと思うけど?」
「う…まあそうだが、何故そうしたいんだ?」
ライの質問に、カレンは顔を紅潮させて答える。
「外の風とか空気に晒されてね、その…あそこが気持ちいいの。それに、まだ一度だけじゃ足りなくて…多分それは、ライもだろうけど。
それでね、すぐにこの場でもう一度とも考えたけど、何か変わった経験もしてみたくなって…少しだけ歩いて、その後続きをしたいなって思ったの」
カレンは下着を持ってきていたカバンに入れ、カーディガンを羽織ると、ライを見つめて言った。
「だから、私がしてみたい事に…付き合ってくれる?そしてまた、いっぱい…しよ」
「そう…だな、カレンが望むなら付き合うぞ。何より僕も、一度だけじゃ足りないからな」
二人は笑い合うと、手をつないで河川敷を再び歩き出したのだった。