理想の2次嫁はエッチなことに興味津々 作:□リ
サブタイトルは元作者様よりいただきました。
「ちょっとあんた、いつまでお風呂に入ってるのよ!」
さっきは不本意ながら、そう、不本意ながらおかしなものを見せつけられてつい逃げてしまったが、それにしてもあれから結構な時間が経ってるのに、さっぱりお風呂から出てくる様子がない。
その前にもシャワーを浴びてダメージを受けるなんて馬鹿なことをしていたばかりだし、今度もまた馬鹿なことをしでかしてどうしようもない事態に陥っているのではないかと、ちょっと心配になってしまう。いえ、別にあいつがどうなろうと、どうでもいいんだけど。本当よ?
「いないの? いるなら返事しなさいよ?」
ともあれ、様子がおかしいからとこうして見に来る私って、本当に素晴らしいご主人様っぷりよね。あいつはもっと敬うべきだと思うわ。いえ敬ってはくれているんだけど、それにしてはすぐに気安くからかってくるというか……。
コホン。話が逸れたわね。
脱衣所まで戻ってきたけど、お風呂場の方はシーンと静まり返って、返事の一つもなかったわ。
でも、まだ出たわけじゃないというのは、この私にかかればお見通しよ。なんたって、脱いだ服がそこに置いてあるし。フフン、完璧な推理ね。
そうなると、あいつはまたお風呂場でおかしなことになっているのかもしれない。
これはやっぱり、確認しなければならないわね。紅魔館の当主として。当主として。
「開けるわよー……」
大義名分を胸に、ソロリソロリとお風呂場の戸を開ける。
モクモクと溢れてくる真っ白な湯気に視界を奪われてしばし、外からの風で吹き散らされた後に私の視界に映ったのは、風呂場のタイルの上で仰向けに転がるあいつの姿だった。
し、死んでるーーーっ!!??
い、いえ、落ち着くのよ、レミリア。こういうときこそ誇り高き紅魔館の当主として冷静な観察が必要よ。
そう自分に言い聞かせながら近寄ってよくよく観察してみると……なんだ、寝てるだけね? これ。
まったく、焦らせるわね。なんだってこんなところで寝てるのよ。
命に別状はないと知ってホッと一息つく。そうすると……。
いえ、違うの。わざとじゃないのよ?
ただね、ほら。
あいつったら、仰向けに寝ているわけじゃない? だからね、その、目に入ってしまうのも仕方ないと思うのよ。ええ。
何がって、その……あれよ、あれ。男の、あ、れ!
まったく、何を言わせるのよ。
……それにしても、さっきもちょっと見えたけど、こうして改めてよく見るとやっぱり変な形をしているのね。
あいつの本に載ってたのはもっとまっすぐな棒みたいだったけど(なんか邪魔な黒棒とか変な四角いのでよくわからなかったけど)、こんなくったりしているものが本当にあんな風になるのかしら?
先端の方はいびつに膨らんでいて、ちょっと気持ち悪いわね。色も違うし。
真ん中あたりは皮で覆われてるのかしら。こっちは普通の皮膚に近いけど、ホースみたいに伸びてるのがやっぱり変な感じだわ。
それに根本の方から垂れ下がってるのは、何なのかしら? 中に何か入っているみたいだけど……。
…………はっ!?
気がついたら、ついさっきまであいつの顔のあたりにいたはずなのに、何故か股間の傍まで移動していたわ。オマケに、目と鼻の先には、例のモノがあるし。
いったいいつの間に……。これがあいつの言っていたスタンド攻撃ってやつなのかしら。恐ろしいわね、スタンド。スタンドが何なのかはよくわからなかったけど。
……。
…………。
………………ゴクリ。
起きてくる様子もないし、ちょっとくらいなら、いいわよね?
ほら、やっぱり当主として、実地での勉強も必要だし。
うん、そうよ。これは勉強なのよ。だったら、仕方ないわよね。
そーっと、そーっと……わ、わ、さ、触っちゃったわ!
なにこれ、すっごいフニフニしてる! 柔らかくて、ちょっと力を入れたら潰れちゃいそう。特に先っぽの方は、マシュマロみたい。
垂れ下がっている袋には、小さなボールが二つ入っているのね。変なの。
フフン、何よ。こんなの全然大したことないじゃない。
ビクビクしていたのが馬鹿みたいだわ。
こうして見ると、可愛いくらいだわ。
それにしても、どこもかしこも柔らかくて、しなやかによく曲がるわねぇ。
あはは、ほーら。ぶらーんぶらーん。なんちゃって。
……あれ?
おかしいわね。気のせいか、さっきより大きくなっているような……あ、あれ。なんかどんどん硬くなっ……て? え? え……え? な、なにこれ!?
つい先程までは少しばかり不気味な見た目ながらもこじんまりとして、どこか可愛げのあったそれは、今やすっかりそんなものはかなぐり捨てていた。
「い……」
丸めれば私の手に収まるほどだったはずのものが、両手を使ってもなおはみ出るほと大きく。
容易く潰れそうだったはずのものが、力一杯握ってもビクともしなさそうなほど硬く。
力なくぶら下がっていたはずのものが、天を突くように真っ直ぐに。
見違えるような姿で、そびえ立っていた。
周囲を覆うようにだぶついていた皮は膨張した内部に引っ張られてパツンパツンになり、幾筋もの血管が浮き出たそれは、まさに威容だった。
もはやそこに可愛らしさなどといったものは欠片も見いだせない、ただただ恐るべき存在へと成り果てていたのだ。
「い……、い……っ」
それが今、私の手の中にあった。
私の手の中で、凶悪なまでに自己主張をしていた。
そして、あいつの本で見た内容が、フラッシュバックのように脳裏に浮かび上がる。
そうだ、確かにあの本では、こんな形をしていた。
そしてあの本では、これが私の中に入って────
「い……、いやぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!???」
「お嬢様、どうなされましたかっ!?」
思わず叫ぶと、お風呂場の外から声がする。
咲夜だわ! 私のピンチに助けに来てくれたのね?
さすが私の咲夜、今すぐここに……って、駄目よ! こんなところを見られるわけにはいかないじゃないの!
「だ、大丈夫よ! 何でもないわ! 何でもないから、絶対に入ってきちゃ駄目よ!!」
「はっ、しかし、お嬢様……」
「大丈夫だから! ちょっとポチが倒れていて驚いただけだから! 今から部屋に運ぶから、診てあげて」
「それでしたら、私がお運びいたします」
だから、今は入ってきちゃ駄目だってば!
「いいから! 咲夜は部屋の方の準備をしておいてちょうだい。いいわね? これは私の命令よ」
「はい……そういうことでしたら」
ふう……何とか誤魔化せたようね。危ないところだったわ……。
取り敢えず、こいつに早く服を着せてしまわないと。
それと、私がこいつを見ていたことは咲夜に口止めが必要ね。こんなこと、私の威信に掛けて絶対に秘密にしないと。
その後は、特筆することは特になかったわ。あいつはずっと寝ていたし、咲夜にも怪しまれた様子はなかったしね。
あの硬くなった棒が邪魔で、ズボンを履かせるのにはちょっと、いえ、すごく苦労したけど。まさか、あんなものの位置調整を私が手ずからする羽目になるなんて……。危うく力の入れすぎで折ってしまうところだったわ。
それにしても……本当に、大きかったわね。
絵で見たのと全然違う。あんなものが、本当にこんなところに入るのかしら……?
こんなところに…………。
ちょっと元の展開を勘違いしていて、咲夜に知られるのは余計だったと後から気づいたけど、上手く直せなかったのでそのままにしたことをここに白状します。