※一部、港湾さんのセリフを漢字変換しています。あまりに読みにくかった。
※5-5いってくる。
「クルナ、トイッタノニ……」
「俺も雇われだからな、出撃しなければ食っていけないし、最悪後ろから撃たれる」
「イッソ、コッチ側ニ来タライイノニ。ワタシノ艤装ハ島ソノモノダカラ、ワタシモ地上デ暮ラスコトガデキル」
港湾棲姫と提督は妙な関係にあった。幾度か交戦して戦艦や重巡洋艦の放つ三式弾に身を焼かれたが、天津風の艤装を大人しく差し出すと、高速修復剤に大量の資材を投入し、港湾棲姫の艤装や身体は瞬く間に修復された。主に、夕張やら、艦娘として着任したばかりの明石が、深海棲艦の修復や艤装の改良が出来るとなり、無用に頑張った成果である。
港湾棲姫も深海棲艦の中では相当な変り種で、基本戦闘嫌い、引き籠り万歳の性格ときている。なまじっか変種として誕生した為、ポートワインの守将を任されていたが、やはり変り種の提督の交渉に飛びついた。
『戦闘、シナクテスムノカ……? 本当ニ……?』
『天津風の艤装が何故か君の艤装島で生成されるんだろ。取引に使わない手は無いさ』
戦闘無しで艤装が手に入り、さらに天津風の艤装入手がポートワイン制圧の証だと上層部が発表しているものだから、港湾棲姫は特別任務期間中、ずっと狙われる羽目となっていた。そこにこの男が割って入り、楽をしたい提督達や実力が足りない提督達の仲立ちをして、彼女には一定の資材を渡しつつ、中間マージンを得ているのだった。
「それもいいけどな。まー、このご時世、海軍は結構稼げるんだ。正しくは軍事力を利用した海運業かな」
「艦娘タチ、怒ルダロウニ」
「使命感に燃えてる連中はとっくに異動してる。うちは深海棲艦から艦娘そのものとしてサルベージされた子中心だから、解体しても行くとこが無い子が揃ってるしな。だったら、自分達の生活は自分達で守ろうってわけだ。利用できるものは利用するし、君達とだって手が結べるのなら、どんどん結ぶ。疑似的な戦闘状態の演出だってやってのける」
「変ナ奴」
そうは言ったものの、自分も相当に変り種なのは自認している。人への憎しみが薄い自分は、やはり深海棲艦の中でも非常に生きにくい。
「艦娘の提督になれる連中って、正規の軍人さんには少ないんだそうだ。だから、俺みたいな民間の適合者が入り込める隙間が出来る。変人でもなんとかなるって寸法だな。ほい、するめ焼けたぞ。そろそろ魚もいい塩梅だな」
「……オイシイ」
「塩振るだけで十分旨いよな。だが、そこにこの『マヨネーズ』をつけると……!」
「!!!」
「癖になるだろ?」
初めて味わう食感だった。するめにマヨネーズ。ヒトと言うのは、どこまで食に貪欲なのか。港湾棲姫は歓喜に打ち震えていた。
「モット! モットヤイテクレ!」
「無論だ。優秀な潜水娘がまた捕まえてきてくれる」
「食べたらまた潜ってくるでち! 任せるでち!」
「平和な任務も悪くないのね~」
重油や鉄を食べても躯体の維持は出来る姫であるが、専らこの男に餌付けされる日々となっていた。そして、もう一つ、癖になっていることもあるのだ。
「ンッ、ニオイダケデオカシクナリソウダ……スルメニニテル」
「……確かにそれ系の臭いがするけ、どっ……くぅ、そんな強く挟まれて扱かれるとっ」
「ノムカラ……イッテイイ……」
たてセタを脱いた港湾棲姫は胸部の柔らかな二つの丘の間に、先程の彼の愚息を挟み込み、さらに口内で吸い上げるという、容赦ない責めを続けていた。
「あぁぁっ、出るぞっ!」
ビュルッ! ビューッ!
勢い良く吐き出される男の精を喉奥をうまく避けつつ、口内で受け止めた彼女は少しずつ飲み干していく。飲み干す拍子に、びくりと震える男根から尿道に残る液体も吸い出しつつ、こぼすことなく全てを平らげていく。その度に彼がうめき声を漏らすのを、彼女はどこか可愛く感じていた。
「ン……今日モ濃厚デ量モオオカッタ。ゴチソウサマ」
「こ、こっちもしても至福の時間だが、そんな毎回飲み干さなくとも……」
「健康ナヒトの精液ハ生命力ニミチアフレテイテ、吸収スレバスルホド、エネルギーニカワッテ次ノ艤装ヲウミダスノモハヤクナル。ソレニスルメニニテイテワルクナイ」
「三式弾を改造した、米粒とかの炸裂弾だと恐ろしくダメージを受けるのに?」
「オ前達ヒトダッテ皮膚カラハ吸収デキナイダロウ? 体内デ消化スルカラコソ力にカエラレル」
「そんなものなのか……」
「ソウデキテルカラ仕方ナイナ」
曝け出されたままの乳房にゆっくりと触れ、軽く揉みながら、突起を口に含む。深海に棲まう者特有の少しひんやりとした体温を感じながら、彼はしばし赤子の感覚に帰る。
「アア、キモチイイシ、ナントモアタタカクカンジル」
声に艶はあるが、欲に塗れている状況でも無い。港湾棲姫は提督と身体を重ねる内に、この感覚が何であるか行き着いていた。提督に持って来させた数々の書籍を読み耽った甲斐があると、彼女は思う。
「イトシサ。ソウイウベキナノダトオモウ。オマエノソバニイルダケデ、自分ガミチタリテ深海ノ民デアルワタシノ胸ガフワリトアタタカクナル」
「……あと一週間ぐらいで特別任務期間が終わる。一緒に行こう」
「コノ艤装ガアルカギリ、無理ダ」
「うちの変態技師達の技術力を舐めるな。明日にでも夕張や明石、その直属の部下達も派遣させる。小型化か、あるいは艤装の分解処理をやってのけるだろう。というか、お前の艤装解析は勝手に始めてるはずだ」
「ナニソレコワイ」
「『私の技術力は世界一ぃいいいい!』を合言葉に生きてるからな」
「本当ニ艦娘ナノカ、夕張ハ」
「どちらでもいいじゃないか。『利用』しろよ。それに、お前が前に話していたヘンダーソン基地の妹君も迎えに行かないといかんだろう。微弱ながら残存反応が出たと報告があった」
「!……本当カ!」
「交渉するとなれば、お前がいなけりゃ無理だ」
「アリガトウ、提督……」
そのあとしばし、再び赤子に帰る彼を抱き締めたまま、港湾棲姫は妹である飛行場姫の説得手法をぼんやりと考え始めるのだった。
本編が行き詰ったものでリピドーのままにかかっと書いた。
次は本番が必要だと反省している。