だいたいわかると思いますが純愛ハーレムではありません
〜前回までのあらすじ〜
時限式で願望を実現するブーケで結婚式を挙げた人間さんと吾輩。式は無効になったが新婚旅行の予約は生きていたため、ティンカとクレアも追加した一行は秘境・雉屋館に向かう。
▼
がたごと、きしっ、ぎしっ
山道を往く馬車の中、人間さんは痴漢漫画に登場するヒロインの気持ちを身をもって実感していた。
すなわち『早く着いて!』というアレだ。
しかし想定外の人数を乗せた馬車は歩みが遅い。
「すいませんねえ、日暮れまでには着きますんで」
「気にしない」
のんびりとした御者にクレアがいつもの感情のない声で応えた。二人の予約の予定を4人にしたこちらが悪いのだからもう少し済まなそうにして欲しい。
雉屋館は天空神殿から山二つ越えた温泉旅館だ。女将の雉屋たまきが一人で経営していて、日に2組しか客を取らない。そのため迎えの馬車もそう大きくはなかった。
しゅっ、しゅっ、ぎゅっ
ズボンの中で動く手がイチモツを強めに握り、思わず声が出そうになった人間さんは右隣の席に座る元凶を見た。
手の主、ティンカーベルはニヤニヤといやらしく笑いながらしれっと言う。
「どうしたの人間、酔っちゃった?」
「人間。だらしない」
便乗して逆側のクレアも馬車の揺れに合わせながら人間さんの腕におっぱいを擦り付けつつ耳に息を吹いた。
脂汗を滲ませ無言で耐える彼に、向かい側の席に座っている吾輩が心配そうに聞き、その隣に座るダンディな髭を蓄えた上品な中年紳士も脇に積まれた荷物に手をかける。
「人間殿、大丈夫?」
「たしか酔い止めの薬があったと思いますが」
いつもなら左右の二人に反撃するのはもちろん、吾輩にも参加するよう誘うくらいするスケベな人間さんだが、見知らぬ男の居る前でさすがにそれは憚られた。
この大柄な紳士は神殿の下の街で仕立て屋をしていて、例の挙式の準備の際に一度顔を合わせている。デザインが気に入らないと吾輩が変更してしまったのだが、気にした風もなく気さくに話をする。今回は湯治に行くらしい。
「……はぁ……はぁ……」
「吾輩の方こそ大丈夫?顔真っ赤だけど」
左手で変わらず人間さんの肉棒をもてあそびながらティンカが心配そうに身を乗り出す。見れば吾輩の方こそ具合が悪そうだった。
「……っ、大丈夫、大丈夫。ちょっと暑いだけだから」
「5人も乗ってるもんね」
クレアはもう少し済まなそうにして欲しい。
6月の猛暑日である。風通しは良いが馬車は低速でゴトゴトと揺れる。
なんでも屋の依頼が片付いた吾輩はウェディングドレスを返却していつもの服装をしていた。ブラウスと短いスカートの上から大正ロマン風の学ランと猫耳帽子である。原典が夏目漱石の処女作であるから仕方ないとはいえ、たしかに暑そうだ。
「ふぅ……ふぅ……申し訳ない。吾輩が、ん、こんな、時期に、温泉旅館など予約してしまったばかりに……」
そこは全く気にしていない。吾輩と一緒ならどこも天国だ。
ヌルズブ島やバブミビーチもいいが、吾輩ならどちらかといえば水着姿よりも浴衣姿を見たい。
「うれしい。吾輩もっ、ん、人間殿となら……」
「あたし達も居るけどね」
「あ、いや、そういう意味ではなく……」
しゅっ、しゅっ、しゅっ
吾輩との間に甘い空気が流れると、ティンカの手の動きが早くなった。人間さんの右腕を取り小さなおっぱいに押し付けてくる。
クレアも相変わらず無表情だが、ピンと勃った乳首がコリコリと左腕に擦られる。
ヤバい。
風通しが良いとはいえ、こんな場所で射精して匂いは大丈夫だろうか?
それ以前にこれから数日同じ宿で顔を合わせる中年紳士にバレたら印象悪くならないだろうか?
必死に射精感を堪えようと向かい側を見れば、吾輩は顔を赤らめて口を半開きに息も荒く、固く握られた拳の下でむっちりとした太ももに大粒の汗を滲ませている。馬車の揺れに合わせて大きなおっぱいも弾んでいた。
それははじめて風呂場で組み敷いた時の艶姿を彷彿とさせて、股間を一気に精子が上がっていく。
「出ちゃいそう?いいよ、ティンカが受け止めてあげる♡」
「ガマンしないで♡」
左右から囁かれ、クレアの手が裾から入りこんで人間さんの乳輪を撫でた。ティンカが肉棒にふわりと蓋をして、吾輩が金色の瞳を潤ませ見つめてくる。
どぴゅっ!どぴゅうう!
こんなの我慢できるか!と言わんばかりの快楽に、人間さんはたまらず射精した。
「すごっ、いっぱいビュルビュルしてるよ♡」
「ティンカの手、妊娠しちゃうね」
その後小一時間して目的地に到着した人間さんは、ひんやりしたズボンを不快に思いながら部屋に着いたらすぐに彼女らに報復してやろうと誓うのだった。