なぜか過去に戻って若返ったので、最古参のvtuberになってドやろうとしたら、色々と大変なことになった件について 作:KeI77777
無くても入りたい
むしろ帰りたい
・・・・どうして(現場猫)
by 世界で最初のvtuberになっちゃった男
「・・・・・・・・・んあ?」
ジりりりりり、とけたたましくなる聞き覚えのある時計の音。
うるさくてかなわないが、だからこそちゃんと俺を起こしてくれる一人暮らしの相棒。
とりあえず、耳がそろそろ痛くなってきたので手でばちん、と叩いて黙らせると、
しん、とあれだけ部屋中に響き渡っていたアラームは消え、静寂が訪れる。
時計を見ると、針は"10時"を指し示していた。
「・・・・・んあああああああああああ!!!?」
二度寝しようとベッドに戻ろうとしたのを、もう一度がばりと体を起こしながら、
時計を両手で握りしめ叫ぶ。やっちまった???っと冷や汗が体から噴き出すのを感じる。
まさか、まさか遅刻した!!??と思ったが、そういえば今日は休日だったことを思い出し、安堵のため息を漏らす。
(・・・し、心臓に悪い・・・)
昨日の深夜配信は予想以上に長引き、早朝までもつれ込んだからだろうか。
ここまで爆睡してしまうとは思いもよらぬ誤算で在る。
ただ、今日の配信は午前には無いので、もうひと眠りできることに気が付き、
ベッドに再度寝っ転がる。
(・・・・あー・・・ねむ・・・二度寝さいこー・・・)
が、寝ようとした矢先、まるで狙いすましたかのようにスマホの通知が
立て続けに連続して鳴り響き、止むことなく更新が在ったことを俺に伝え続ける。
「・・・・・・」
恐る恐るスマホを取り出して中を見ると、似たような文章のメッセージが
数十件ほど別の人間たちから何度も送られている状態だった。
『先輩!!おはようございます!!朝ご飯まだですよね??
今から作りに行きますね!!!・・・まさか、他のメスが
いたりとかしていませんよね・・・??』
『・・・あの、一緒の今日はボイストレーニングに付き合ってもらってもいいですか・・・??・・・二人っきりで・・・』
『服買いにいこー??私がおごってあげるからさww選んだげるww
・・・私を選んでくれるよね??・・・・ね???』
「・・・・・」
とりあえず、スマホの電源をオフにし、時計のアラームを12時に設定して
ベッドに潜りなおす。何故だ。俺は唯、唯・・・・・
(----世界最初のvtuberになって、ドやろうとしただけなのに・・・・)
過去に戻ってきたときに、あんな選択肢を取り続けなければ、
こうはならなかっだのだろうか。
こうなるに至った始まり。・・・俺が過去に戻ってきた日の事を
思い出しながら、眠りに就くのだった。
◆
朝、目を覚ました時に感じたのは"違和感"だった。
ベッドから起きて周りを見渡せば、一人暮らしの四畳半のアパートではなく、
実家暮らしの時に使っていた自身の部屋で在り、また、自分の格好が社畜御用達の
青●のスーツではなく、スカジャンにジーパンという在りし日の自分自身で在った。
一体、こんな状況で誰が冷静になれるというのだろうか?
いや、なれる人間など、誰一人いないだろう。そうだ、結論を述べるとしよう。
----俺は、過去にタイムリープしたらしい。
それからという物の、仕事から解放され、自由な時間が思いっきり使える大学生生活を満喫し始めた。仕事の期限を気にせず、授業に出て課題を出すだけで良い気楽な生活。
あれこれ言ってくる上司はいないし、顧客の機嫌を伺う必要も無い。
が、1か月もすると飽きてしまった。そして、このままではこれまでと同じ人生を歩むことになると予想できてしまった。・・・あの、みじめな社畜生活に・・・
嫌だ・・・、と思わずつぶやいた。けれども、ならばどうすれば良いのだろう?
そもそも、仕事をするのがはっきり言って嫌になっていた。
いくら働いても賃金は上がらず、就業年数が増えれば増える程、
責任だけが大きくなっていく地獄の堂々巡り。
出来る事なら、大学生活中に宝くじを買い続け、それが当たることを祈ればいいのだろうか・・・?だが、当たる確率は限りなく低い。夢物語にすぎないだろう。
自室のベッドで寝転がりながら、いつも見ていた動画を見ようと、自分のYOUTUB●アカウントから登録チャンネル一覧に飛んで探していると、とある動画が無い事に気が付く。
---すなわち、"vtuber"と呼ばれる者達の動画が。
思わずベッドから起き上がり、youtub●で、"vtuber"と検索する。
・・・検索ヒット数は、"0"だ。そして、とある考えが頭の中をよぎる。
馬鹿馬鹿しくも、決して不可能ではない"それ"について。
(・・・・いやいやいやいやいや。まさか、まさかさー。
・・・在りえんでしょ??・・・何考えてんの、俺??)
だが、止める間もなく自分の指は勝手に動き、スマホを操作する。
検索エンジンにとある企業の名前を入れると、それはヒットした。
-----正し、それは俺が知っている"大企業"の名前ではなく、
スタートアップしたばかりのベンチャー企業としてだ。
サイトには、こう書いてあった。
"----YOUTUB●を通して、新たなエンターテイメントを体現できる人物、募集中!!"と。
---それが、俺の知っていたあのvtuber業界No1企業、"V・ライバーズ"の始まりだった。
◆
「・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・・」
「」
二度寝して、起きたら知り合いが押し掛けてきた件について。
・・・知り合い・・・よりは仲がいい間体ではあるが、決して"彼女達"と
やましい関係ではない。というか、配信やっているのにスキャンダルでやらかしたら
大炎上待ったなしで在る。この前も、とある後輩がやらかして、お偉いさんやリスナーに頭を一緒に下げたのだ。勘弁してほしいところだ。
「・・・来場さん。」
「・・・な、何?」
3人の女性の内の1人、床に置かれたテーブルの前に正座して座る
青色の着物を着た、黒髪を腰まで伸ばし、前髪をぱっつんにしている美少女。
俺の仕事の"同僚"である彼女は、にこにこと笑みを浮かべながら、こちらをじっと熱のこもった目線で見つめてきている。
「私、二人っきりでトレーニングがしたかったのですけれど・・・
この雌猫たちは・・・なんでしょう??」
嘲るような表情で他の2人を見下す、少女、藤宮葵の言葉に
かちんと来たのか、2人もすぐに言い返す。
「はあ➚??私は来場先輩にご飯を作りに来ただけ
・・・おばさんたちは黙っててよね。」
「あんたらが黙ってロッテの。うちは先輩の服を
選びに来たんだから。」
「は?」
「ん?」
「お??」
「」
メンバーは毎回違うが、いつも見慣れた喧嘩が我が家で始まり、
胃痛が起きる。常備している胃痛薬が入った瓶を手に取り、ぐいっと煽る。
二粒、三粒では足りない。四粒だ。・・・・ぎゃーぎゃー騒ぐ彼女たちを横目に、
パソコンを起動して、今日の日課をすることにした。
SNSのとあるアカウントで呟く。
『おっすおっす。・・・美女3人が俺を巡って取り合いしている件について。
誰かたすけて』
『妄想乙www』
『またいつものかwww』
『・・・・誰ですかぁ???先輩・・・・』
『・・・あの雌猫どもっ・・・!!!』
『後輩ライバー達といつもの寸劇始めていて草』
『数年間毎日ずっと続けているのってすげえよなぁwww』
違う。これは寸劇でも、妄想でもない現実の話なのだ。
だが、まさか後輩ライバー達に本当に取り合いされているなんて
考えるリスナーはいないだろう。そうでなかったら、とっくに炎上して
俺は首になっている。・・・・・ああ、どうしてこうなった・・・。
いつも使っているYOUTUB●のアカウントに表示されているチャンネル登録者数が
かえって俺をあざ笑っているかのように見えた。
お前は過去に戻り、唯、やがて来るであろう流れに乗っかり、持ち上げられただけだ、と。金には困っていないが、だからといって今の仕事を辞めることもできない。
俺は新卒切符を使って大博打を打った。二度目は無い。
そうだ、なった、---なってしまい、大成功してしまったのだ。
俺は、最古参ぶって、後続のvtuberたちに先輩風吹かせられれば良かったんだ。
チャンネル登録者数が、後輩たちの20分の1以下だったとしても、
それで楽しくやれれば良かったんだ。
・・・・それが、こんなことになるなんて。
俺の名前は来場直人
職業:世界で最初のvtuber
----チャンネル登録者数:"618万人"
世界最多のチャンネル登録者数を誇る、世界最高のvtuber。
【ライバーン】
砂上の楼閣に君臨する、ハリボテの王。
-------それが、今の俺だ。
来場直人
タイムリープし、"世界で最初のvtuber"となった男
過去に戻ったばかりの時はまだ大学生だったが、
ベンチャー企業、"V・ライバーズ"に入り、
何年も活動を続けているうちにアラサーに。
vtuber名はライバーン。
雷と騎士をモチーフにした男性キャラ。
また、世界で最も長い配信暦かつ、配信時間を誇る
vtuberとして知られている。
一躍伝説となった企画、"魔界●シリーズ3作クリアするまでご飯食べません!!!"
では、冗談だと最初はリスナーが受け取っていたが、本当に一食も食べておらず、
水と塩しかとらないままゲームを続ける彼の身を案じ、いつしか応援する人々が集まり始め、初の同時接続数、1万人越を記録する。
また、同時にチャンネル登録者数1万人をこえ、5万人まで3か月で達成した。
この時の配信を見た物達の中から、同じくvtuberになりたいと
思い、"V・ライバーズ"に応募し、来場の後輩となる者たちが出てき始めるが、
彼はそのことを知らない。
また、そのあとも、"1分ごとに英語と日本語をスイッチして、マリ●をRTA配信する。"
といった企画で海外視聴者たちの数も増やし、登録者数が10万人を突破する。
ここから100万人突破まで、1年かからずに到達した。
このころには後輩たちがデビューし始め、彼の後を続くようになる
後輩たちもそのほとんどがすぐにチャンネル登録者数10万人を超える
売れっ子ライバーとなり、"V・ライバーズ"をけん引していく。
そして、"vtuber"なる存在を広めた立役者として、vtuber、
【ライバーン】の名は不動のものとなり、世界中のvtuberたちから
憧れの眼差しを受け続けている。
・・・と、これだけ聞けばさぞや立派な成功者として良い生活を
送っていると思われるが、本人としては"まさか、ホントにここまで成功しちゃうなんて・・・"と喧々諤々の状態の、小心者。
当たる可能性の高い競馬券を買って、たまたまそれが当たってしまった、
という感覚を持ち続けているため、あまり安心して成功を謳歌できていない
哀れな男。
また、リスナーから送られてくるマシュマ●や、DMをまめに還し、
後輩たちの相談にも親身になって接する面倒見の良さによってメンヘラ、
もといヤンデレ吸引機となっている。
繊細さが仇となった良い例である。
書いていて楽しかった(本音)
感想クレ()
くれ
KEY(ドS)
どこ所属のvtuberが好き??
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にじさんじ
-
ホロライブ
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無所属
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それ以外
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実はvtuberあまり知らない