キノの旅 Girls' journey 作:わしはトマトが嫌いじゃ
キノの手は下着姿のままの下半身に伸び、するりとカエデはパンツを下され、両足から抜き取られた。脱がされる時に股に当たる布と秘裂から、粘性の液体による橋が架かった。
毛が一本も生えていない、カエデの聖域の入り口。まじまじとキノにその場所を見られて、恥ずかしさでカエデは顔をそむけた。
「……あんまり見ないでよ」
「こういう機会はなかなかない。それと……ちゃんときれいだよ」
「~~っ!」
これ以上ならないぐらいまで顔を真っ赤にするカエデ。しかし続くキノの。
「しっかりと洗っているんだね」
という一言で、すねた表情とともに若干顔の赤みが引いた。
「キノー、ムードっていうやつを考えないと」
「どうして? ただの“看病”なのに」
「間違っちゃないけどさー」
エルメスがキノの言動に苦言を呈する間も、キノは次の段階のために手を動かす。カエデの愛蜜が滴る割れ目に、優しく二本の指で撫でた。
「ん、くく……うぅんっ」
枕を抱いて身をよじるカエデ、割れ目からはとぷっと愛液がにじみ、キノの指をさらに濡らした。
「カエデが動くことはないよ。全部ボクに任せればいいから」
「思わず、なの!」
にゅるにゅると愛液が指に絡みつき、それを潤滑油として少しずつ動きを速めるキノ。真面目な表情であったが、カエデは対照的に蕩けていた。
「はぅ、ん、はあ、うう……」
体を震わせ、時折足をピクンと痙攣させるカエデは、両足でキノを挟まないように努力をしなければならなかった。
「じゃあ、今度は中に入れるよ」
「ふぇ……?」
頭が茹ってキノの言葉がよく入ってこないカエデは、間の抜けた声を漏らす。そうしている間に、カエデの蜜壷にキノの中指が根元までスルリと入った。
「あ、あああ、う、はあぁぁぁあ……」
キノの細い指が、カエデの中で蠢く。時折キノが入れた状態で指を曲げ、膣壁をひっかくように動かすと、カエデが短い悲鳴を上げた。
「気持ちよさそうだね、カエデ」
「きのぉ、きのぉ……!」
「……もっと激しく、するよ」
キノは指を抜き差しする速度を上げ、さらに弱い部分を重点的に責め立てる。カエデがキノの弱点を把握しているのと同じように、キノのほうもカエデの敏感な部分を、今までの経験でしっかりと把握していた。
もっとも、その経験は積極的に自らが得ようとしたものではなく、カエデとの蜜月により必然的に覚えた、といったところではあったが。
もともと体が高ぶっていたのも相まって、カエデは早くも限界が近づいてきていた。
「だめっ、イクッ……イッちゃう……」
「うん……好きなだけ気持ちよくなって……」
キノの責める動きは止まらず、むしろ加速していく。腰をガクガクと震わせ、カエデの蜜壷からは高ぶっている証である愛液が、キノの指だけではなく手も汚していく。
そして、その時が来た。
「いッ……くぅ~~~~~っ!」
枕を抱きしめたままベッドの上でのけぞり、絶頂するカエデ。愛液がとぷとぷと溢れ出し、キノの手をさらに汚していった。
「……」
枕が影になりカエデからはわからなかったが、キノがその一連の痴態を目にして、頬を赤く染めていた。
「キノ、もしかして――」
「静かに」
「ふぇ……?」
キノがエルメスを黙らせると、カエデの両太腿に手を置き、無理やり開脚させた。
「いくよ、カエデ……」
「い、いくって……何を――」
カエデが困惑しているのを尻目に、キノは本人に了承を得ないまま次の段階へ。キノの視線の先にあるのは、たった今絶頂を迎え、噴き出した愛液でべったりと濡れたカエデのスリットと、その上に固く勃起した陰核。
そのどちらも合わせて、キノは口に含んだ。
「ひゃあっ!? き、キノ?」
「うひゃー大胆」
敏感な個所を舐められた衝撃で枕を手放し、困惑するカエデと、面白がるエルメスの声が重なる。
「あむ……ちゅっ、じゅるっ」
「だ、だめだよぉ、汚いよぉ……ああっ、くうんっ!」
「大丈夫……ちゃんときれいになっているから……それと、案外おいしいよ」
「~~~~~~っ!」
枕を失ったので両手で顔を覆い隠し、恥ずかしがっている表情を見られないようにしようと努力するカエデ。そんな彼女をあざ笑うかのように、キノは口元を愛液でべたべたにしつつも入口、肉芽、内部を舐めまわす。
「にゅるにゅる、舌がうごめいてぇ……」
「ぷはっ、すごい、こんなにひくひく動いてる……」
「ぐすっ……って、やあぁ……」
次にキノは、カエデのパジャマのボタンをすべて外し、豊かな乳房をあらわにさせた。小刻みに震えるカエデの動きに従って、プルプルと柔らかなふくらみを震わせる。
「キノってさぁ、カエデが動けないからって普段の仕返しを兼ねていない?」
「まさか。ボクはただ、カエデを満足させたいだけだよ」
妙に良い微笑みを湛えながら、キノはカエデの左胸の頂――つまり、今度は乳首を口に含んだ。
「ひうっ」
「こっちももちろん、動かす手は止めないよ」
乳首を舐めながらの宣言通りに、右手でいろんな液まみれとなったカエデのスリットの中をかき回す。空いた左手はそのままカエデの右胸に這わせ、指先で乳首をコリコリと刺激する。
「は、ひ、だ、めだってぇ、そんな、三か所、同時は……あああああっ!?」
キノの指が偶然カエデの弱いところを強烈に刺激し、一気に絶頂へと上り詰めてしまう。ぷしぃっぷしぃっ、と尿道から透明な液が噴き出す。潮を吹いていた。
「あーあ、ホテルの人から怒られるー」
「わ、私は悪くないもんっ! はうぅっ!?」
エルメスの茶化しにカエデは律義に返すが、そんな余裕など許さないといわんばかりにキノは胸の吸いつきを強め、それぞれの指の動きも激化させた。
「ま、まって、いま、イッてるさいちゅ、あ、ああああああ!」
イキ狂うカエデは背をのけぞらせ、やがてくったりとベッドの中に沈んだ。
「ありゃ、気絶しちゃった?」
「みたいだね……よっと」
ベッドから降りたキノは、壁際の棚に置いたカバンからタオルを取り出し、カエデのところまで戻る。
「風邪ひくよ、カエデ」
「もう引いているけどね」
「言ってみたかっただけさ」
持ったタオルでカエデの体を拭く。ついでにキノは彼女を自分のベッドへと移動させ、空いたベッドの汚れたシーツをはがして、新しいものと取り替えた。
「……思いのほかよく眠っている」
一通り作業を終えたキノが、改めてカエデの顔を覗き込んだ。小さく寝息を立てており、依然として頬は赤みがかっていたが、少なくとも苦しそうな様子はなかった。
「まああれだけいつもの仕返しをされたら、ねぇ? 疲れるわけだよ」
「仕返しじゃないさ、単なる性欲処理」
「自分も?」
「……」
エルメスの指摘にピクリと固まるキノ。
「今からどう行動するか当ててみてもいい? シャワーを浴びるとか言って、こっちから見えなくなった瞬間服を脱いで、カエデにやったように自分の体をいじくりまわし始めるつもりだよね」
「……」
「カエデの痴態を見て興奮しちゃったわけだ。“ミイラ取りがミイラに”とはこのことだよ」
「……エルメス」
「なあに?」
「よく間違えなかったね」
「えーそこー?」
もちろんキノはそれだけでは済まさず、エルメスのタンクに蹴りを――靴を履いていないので膝で蹴った。
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