キノの旅 Girls' journey 作:わしはトマトが嫌いじゃ
「まさかまんべんなくみんなが勝って、結局最後の勝負で決まるなんてね」
「熱い展開じゃない? 言っておくけど今まで不正行為は一回もみなかったよ」
キノと一緒に話し合いながら片手間でイカサマをしていないか監視をしていたエルメス。人間以上に視力がいいエルメスは、監視役にはうってつけの存在だった。
「では僕が配りますね」
最後のディーラーはキース。慣れた手つきでカードを配り、全員が受け取ったところで一斉に手札を見た。
「……」
「……ふむふむ」
「キノ、これはさ――」
「いや、ボクはこっちのほうが――」
三人と一台が思い思いに悩む。
「では、僕は三枚チェンジします」
最初にキースが自身の手札を捨て、代わりのカードを引いた。次にカエデが、最後にキノがそれぞれ二枚交換する。
「じゃあ勝負ね。私はこれ!」
そう言って切り出したカエデは自分の手札を提示した。役はJのスリーカード。
「おー、なかなかいい手じゃん」
「なーんかエルメス君の言い方が含みを感じるわね」
「だってボクたちのはこれだからね」
そう言ってキノがテーブルにカードを並べた。6が三枚、8が二枚のフルハウスであった。
「残念、優勝を逃しちゃったね」
「うう……」
「さて、じゃあキースさんはどうですか?」
「僕は……」
キースが二人に見えるようにテーブルにカードを置いた。内容は4のフォーカード。つまり、キースの勝利である。
「ありゃりゃ、残念だったねーキノ」
言葉とは裏腹に、どこか楽しそうなエルメス。これから罰ゲームを受ける相棒の境遇を考えて、自分は関係のない場所にいるが故の余裕だった。
「おめでとうキース君。それじゃあさっそく遠慮なく好きなこと、一つだけ命令して?」
「ボクたちができる範囲でなら、応えますよ」
キースの言葉を待ちわびる二人。キースは数秒間悩むそぶりを見せ――。
「……じゃあ、お二人には昨日の続きを、お願いします」
顔を赤くしながら、そう願い出た。
「キノ……どうしよ、まさかの事態が起こっちゃったんだけど」
「ボクは……少し予想していた……かな」
日が少し傾いたころ、キースの提案でログハウスの中で最も外敵から守るのに適した部屋、要人用の寝室へ入っていったキノとカエデ。緊急時にはここに立てこもることが想定されていて、唯一の出入り口の扉には頑丈なカギが三つもついている。
キースは二人が中に入るのを確認したら、自分も入ってそのカギをすべて施錠した。ちなみにエルメスは階段を上ることができないのと、三人の意向によりそのままリビングスペースに置きっぱなしとなった。
「寂しくなんかないやいっ」
誰もいなくなったリビングで、人知れずつぶやいていた。
「その……やっぱり嫌でしたか……ね?」
「お仕事のうちですし、あなたの父親から、息子さんにかまってあげてほしいといわれていますので」
「年上の人とかが相手だったらいやだけど……キース君なら、うん頑張れる」
「カエデ、つらくなったら無理せずに。ボクが変わるから」
「ありがとう、キノ」
どことなく面持ちを固くするカエデと、彼女を気遣うキノ。
「カエデさん。一つ聞いても、いいですか?」
「ん、なぁに?」
「その、あなたは、こういうことをするのが、本当は嫌いなんでしょうか?」
あーそれねーと、カエデはどこか言いたくなさそうなそぶりを見せた。
「……一つだけ言えることがあるの」
「はい」
「女に秘密はつきものっていうこと。暴こうとするのは野暮よ?」
茶化しながら、カエデは胸の内を明かそうとしなかった。彼に言っても仕方がないことであるし、気を遣わせるような真似はさせたくなかったためである。
「そのセリフ、この前の国で偶然見たドラマの、女怪盗のキメ台詞?」
「ちょ、ちょっと、なんでバラすのよ! せっかくかっこよくしたのに」
「カエデが言っても、背伸びしているようにしか見えないから。キースさんもそう思いましたよね」
「えーっと……はい」
「……くすんっ」
部屋の隅でいじけ始めたカエデを、キノは引っ張ってベッドの上に座らせた。
「キースさんも、したいのなら上に上がってこないとだめですよ」
「そ、そうですよね」
依頼主側なのに、雇われた人に促されるという状況にはあえて何も言わず、言われたとおりにベッドの上に這いあがるキース。右にキノ、左にカエデと、ちょうど二人に挟まれる形だ。肩が触れ合うほどに近い。
「……で、昨日の続きって言っていたわね。そういうのを期待して、もうこんなにおっきくしちゃっているの?」
「あ、あの、これは、その」
「服越しでもわかるほどに……やっぱりすごい」
年齢に対して不分相応のサイズの性器が、ズボンにテントを張っていた。
「いいよ、気持ちよくしてあげる。じゃあ、昨日みたいに手でしちゃうわよ?」
「あ、えっと、こっちばかり気持ちよくされるのは、さすがに申し訳がないというか……」
「こっちのことは気にしなくていーのっ」
「でも、僕は……あなたたちに気持ちよくなってほしい。……こ、これはそうです、命令です!」
「……具体的に……どうしたいの?」
「……ま、ま、まず、二人とも服を脱いでください」
キースの心臓は体が跳ねていると錯覚するほどに鼓動が早くなっていたが、それをこらえて指示を出す。
ポーカーをやる際の取り決めと依頼主の願いでもあって、二人は拒否という選択肢もなく、言われたとおりにシャツ、ズボン、靴下、肌着や下着に至るまで、すべてベッドの上で脱いでいく。その様子を見守っているキースにはとても刺激が強過ぎたようで、ガチガチに固まって思考も停止しかけていた。
一方の二人は相手が異性とはいえ子供であるため、極端に羞恥を感じてはいなかった。特にキノは昨日すでに見られているため、今更恥ずかしがる理由はなかった。
「はい、脱いだわよ」
「では、次はどうすれば……といっても、そんなに緊張してはまともに指示できませんよね」
「まあ大体したいことはわかるわ。じゃあ……始めるとしますか」
全裸になった二人は、膝立ちでキースに近付く。キノがキースを押し倒し、がら空きになった下半身にカエデが手を伸ばす。
「はーい、ぬぎぬぎしましょうねー」
パンツをズボンごとずり下ろし、すでに臨戦態勢に入っている強直をあらわにさせた。
「うわぁ……昨日よりおっきい気がする……」
「それほどに興奮しているということか……異性の裸を二人同時に見たことによる相乗効果かな」
「そんなにじろじろ見ないでください……」
至近距離で眺めていたカエデの視線に耐えられなくなったキースが、両腕で顔を隠した。
「じゃあキノ、キース君の敏感そうなところを責めてやって? 私は……」
カエデはキースの強直をつかみ。
「ちょっとぺろぺろしちゃおうかな?」
「ぺ……!? あうっ!」
宣言通りに、亀頭を舌先に這わせ始めた。チロチロと先端をほじくられるように刺激されて、キースはたまらず悲鳴を上げる。カエデの動きを止めようにも、キノがベッドに押さえつけているためキースは身動きが取れない。それどころかキノはキースの服をまくり上げて、露わになった女性のものよりも一回り小さい乳首を吸い上げた。
「うあ……はぁっ!?」
「ろうれふか?」
吸いつきながら喋っているため、その時の息が当たってむずがゆさを感じるキース。やめてゆるしてとうわ言のようにつぶやいても、二人は止めることはせず、むしろ激しさを増してゆく。
カエデは亀頭を舐めあげるだけでは飽き足らず、ペニス全体を飲み込んだ。喉奥まで使って口の中におさめたカエデは苦しそうな表情を作ったが、頭を前後動かしてずちゅずちゅと卑猥な音を響かせる。
「んっ、んぶっ、じゅっ……」
両者の責めはキースが耐えられるものではなく、どんどん絶頂へと導いていく。そこにカエデはキースを追い詰めるべく、さらなる行動に出た。
カエデの両手がキースの臀部へと回され、排泄口――つまり肛門へと指を伸ばしていた。
「はっ、はっ……か、えでさん?」
二人の口淫以外にもキノに愛撫されていたキースが、カエデの動きに変化があるのに気づいたのはまさに奇跡だった。気づいたからと言って状況が変わるかと言われればそうではないのだが。
「んふー」
悪巧みをしているようなにやけ顔を咥えた状態でしながら、つぷんとカエデの中指がキースのお尻のすぼまりに入った。
「くぅっ!?」
しかも二本。先端だけでなく根元まで、ゆっくりと挿入する。それを止めようと再び抵抗するが、キノが察してキースの両腕を抱きしめるようにして固定したため、指の侵入を拒むことができない。
本来は排泄するための穴に逆に異物を挿入される感覚は、彼にとっては全くの未知の領域であり、体が自然と指を体外へ押し出そうと腸内の圧力を高める。しかしそれにかまわず、カエデは奥へと指を入れていった。
「んぷはぁっ……ふひひ。ねえ知ってるキース君? 男の人には前立腺っていう器官があって……そこを刺激されるとすっごく気持ちよくなっちゃうんだって」
「それが……どうか、したんですか?」
ものすごく嫌な予感がしたキースは恐る恐る聞いた。
「体の内側にあるから外からじゃ弄れないんだけど……お尻の穴から押されると」
ぐりっ、とカエデがキースの腸壁を押した。
「っあああああ!!?」
「こんなふうに、ダイレクトに反応しちゃうの」
本来触れられるはずのない場所、感じるはずのない快感がキースを襲う。元々カエデやキースによる責めによってはちきれんばかりに膨張していた剛直が反応し、ビクンビクンと跳ね上がる。
「えいっ、えいえいっ」
「はっ……あぁぁ……」
一度だけでなく何回も、指を抜き差ししながら前立腺を腸壁ごと押し込むカエデ。精液を作るための大事な器官であるそれは、連動しているかのようにペニスが反応する。
「気持ちよさそう……もう我慢できない?」
「僕は……僕はっ……!」
しかし、いくら快感が強烈だからと言っても、剛直そのものに刺激が与えられないと射精までには至らない。耐え難い快楽に腰をガクガクと震わせるキース。一層のこと自分でしごいて今すぐ放精したいと考えていたが、拘束されていてそれもできない。
「安心して、いっぱい出させてあげるから……私のお口に、ね?」
カエデは再び口を大きく開き、腰の動きに合わせて震えるペニスを頬張った。肛門に突っ込んだ指の動きは微塵も緩めず、最初に喉奥までのみこんだ時よりも早く頭を動かす。
キノはキースの胸から口を放し、次は彼の耳を舐め始めた。最初は外側、次は穴の中と、全体を唾液で塗りつぶすかの如く舐めまわす。
「くあああっ……で、でるっ、出ますっ……!」
「んぶうっ!?」
喉奥までくわえ込むド同時に、キースのダムが決壊した。昨日も二人の手で二回も出したというのに、それを感じさせないほどの精がカエデの喉へ直接注ぎ込まれた。
「んぐ……んくっ……ごくっ……」
カエデは決して口を放さず、余さずに飲み干していく。
「……」
その様子を呆然とした表情で見つめるキノ。てっきり口を放すものだと思っていたのが、目の前でドロドロの白濁液を飲んでいく旅の同行者の姿は、どこか蠱惑的でキノも性的興奮を覚えた。
「んじゅっ、じゅぅぅ……」
尿道に残ったせい液も吸い出してそれすらも飲み込んだ後、ようやく口を放した。お尻の穴からも指を引き抜き、ようやく一息をつく。
「はあ……はあっんく……ふひひ、どう? 全部飲んじゃったわよ?」
いたずらっぽく微笑んで、カエデは口を開けてキースに確認させる。
「あっ、ああ……僕はなんていうことを……」
「私が勝手にしたことだもの、気にしないで?」
「それにしても……全然小さくならないな……」
部屋にいる全員の視線が、キースの股間に集中する。そこには射精する前とほとんど変わらないサイズの強直があった。
「昨日は出したらすぐにすっきりしていたんだけど……お尻をいじめすぎたのが原因かな?」
「うっ……うううっ!」
「き、キース君? ってきゃあぁ!?」
キノもカエデもキースから手を放していた隙をついて、少年は飛び起きてその勢いのままカエデを押し倒した。完全に油断していたカエデはなすすべもなく覆いかぶさられた。
「キース……君?」
「我慢……できま、せんっ」
キースの目つきがいままでとは違う――飢えた獣のように見えたカエデは一瞬委縮した。それを構わずにキースは自分の強直をカエデの陰唇にあてがった。
濃厚な精液を飲んでいたカエデは、体が自然と行為をするための前準備として、膣が程よく濡れていた。男性に興味はないとは言いつつも、女性本来の本能が無意識に体を発情させていた。
カエデの唾液でテラテラと光っているように見えるキースの性器は、牡を受け入れる準備を整えていた蜜壷にすんなりとはいってしまった。キノは少年の凶悪な肉棒が、カエデの性器を占有するユンカンを、ただ見届けることしかできなかった。
「あぅうううっ!?」
みっちりと柔肉を埋め尽くす固い肉の棒。ごつんとあっという間に先端が子宮口に到達し、それぞれの入口と出口が熱烈なキスをする。
「カエデさんの中……すごい熱い……」
カエデの体の中の心地よさを確かめた後、キースは腰の前後運動を開始する。ぱちゅぱちゅと水音と肉がぶつかり合う音が混ざり合ったものが、部屋の中をこだました。
「き、きのぉ、みて、ないでぇ、たすけてぇ……!」
黒髪の旅人に助けを求める少女。しかし――。
「それは……だめだ、ボクたちはキースさんの言うことには、絶対なんだ……」
キノは目の前で行われている性行為に目をそらさず、若干顔を赤くしながら答えた。
「そ、そんな……んひぃっ!?」
腰を動かしながら、キースはカエデの豊満なバストを揉みしだいた。敏感になっていたカエデの体は正直に反応する。指が柔肌に埋まり、手の動きに合わせて形がゆがむ。
「僕っ……いいました、よね……」
「な、にが……あふっ……」
「二人にも、ちゃんと、同じように気持ちよくなって、ほしいって……!」
腰の動きが激しくなり、結合部からは愛液が飛び散りベッドを濡らす。
「きの、さん、ちょっといいですか?」
「……あっ、はい、なんでしょうか」
完全に目の前の性行為に見とれていたキノは、数瞬反応が遅れた。
「カエデさんをこう……羽交い絞めするように抱え上げてください」
「……わかりました」
ベッドの上を移動し、カエデの背後へ。そして言われたとおりにキノはカエデの体を持ち上げ、両腕を抱えて拘束した。
「はふぅっ……キノ?」
「カエデ、今は我慢して」
「こう……下から突き上げて……っ!」
「ひぐぅっ!?」
キノが抱え、さらに股の間にキースが寝そべったことにより、騎乗位の体勢になった。子宮が押しつぶされ、涎を口の端を垂らしながら悲鳴を上げたカエデは、ぷしゅぷしゅと結合部から愛液を噴き出させた。
「っく、はあはあ……イッた、見たいですね……でもっ」
「あっ、だ、めぇえっ、今突くのはぁああっ……」
絶頂している最中にもかかわらずピストン運動を続けるキースの動きは激しい。さっきよりもペースを上げて、カエデを突き上げる。押し寄せる快楽の波にあらがうこともできず、身をよじらせることすらもかなわずカエデはイキ続ける。
「カエデさん、奥にっ、出しますから、受け止めて……!」
「な、ナカ……? だ、だめ、そんなの、は、あぁああぁあ……っ!?」
いやいやと首を振るカエデであったが、キースは止まらない。腰の動きをさらに加速させ、射精の段階へと至る。
そして、ひときわ強く男性器が押し付けられたのと同時に、射精が始まった。
「ふぁ……あああああっ!!?」
いまだ絶頂から降りてきていないカエデは、注ぎ込まれる精液の熱いほとばしりに耐えきれず潮を吹いた。透明なしずくはキースの下腹部からへそのあたりまで飛び散り、垂れてベッドを汚した。
結合部からも収まり切れなかった精液が溢れ、滴り落ちる。
「あちゅい……あちゅいよぉ……」
汗まみれの体を震わせ、その言葉を最後にカエデは失神した。いまだ彼女性器から端を拭きが止まらず、体を痙攣させていた。
「はあああ……カエデさん、気持ちよかった、です……」
ひとしきりに射精を終えたキースは性器を引き抜き、肩で息をしながらカエデに礼を言った。
「……お疲れ様、カエデ」
そう言ってずっと抱えていたキノはカエデを横たわらせた。その背後で、少年が動く。
「次は……キノさん、ですね」
「……えっ?」
振り向く前に背後から抱き着かれたキノは、カエデの横に押し倒される。
「キースさん?」
顔だけ向けたキノは珍しく狼狽した。すでに二回も射精を行っているはずのキースの強直が、まったく萎えていないことに。
「僕はまだ……全然いけます」
「……そうですか」
表向きは平静を装っていたが、先ほど目の前でカエデが狂わされていたのを見ていたキノは、果たして自分は耐えられるのかと戦々恐々としていた。
たぶん次がこの国の最後の話になるかな? キノとカエデの絡み自体が少ないシリーズですが、展開上こうなってしまって申し訳ありませぬ。あー早く物理的に絡ませたいなー……。