そっちが好みの方はご了承ください。
ふうま小太郎は自分のベッドの上で目を覚ますと、自身の左側へ視線を移した。
「……すぅ……すぅ……ん、ふうま……」
そこでは心願寺紅が生まれたままの姿で、小太郎の左腕を抱き枕にしながら穏やかな寝顔を晒していた。
数カ月前、やっとのことで紅の長年の恋が実り、加えてふうま家と心願寺家、そして井河家の間で長い協議を経てこの関係が成立したのだ。
小太郎もふうま家当主として地位を確立させ、小太郎のことを侮っていた各一派の者たちも現当主に付き従うことを誓い、心願寺家とも小太郎一人の一存では決められなかったにしても好転することになった。
ただ、紅の育ての親である祖父の幻庵と紅の側近であるあやめは今まで通り盟約を厳守してセンザキの拠点で過ごすため、紅も任務があればそちらへ戻る。
しかしそれ以外ではふうま屋敷で……この五車で過ごせるのだ。
ふうま小太郎の婚約者――――として。
小太郎がふうま家の当主としての地位を確立したこと、そしてその小太郎が紅を妻にと望んだこと。小太郎のこれまでの独立遊撃隊隊長として残してきた功績により、彼の父ふうま弾正が起こした騒動の禊ぎがそこまで強いものではなくなったことで、婚約を期に紅だけは盟約の例外として認められた。
これはとても大きなことで、二人だけでなく五車にとっても吉報として皆が受け取った。小太郎に想いを寄せている者たちは心穏やかではなかったが、そうしたことを乗り越えての二人が掴んだ確かな未来である。
「……んぅ」
「起きたか、紅?」
「わぁ、わたひのおうじしゃまだぁ」
「…………まだ寝惚けてるな」
紅の呂律の回らない口から出た言葉に小太郎は苦笑する。
前々から紅がこうなのは小太郎もあやめ経由で知ってはいたが、こんなにもストレートに自分のことを『王子様』と恥ずかし気もなく言われるのは流石の小太郎も慣れない。
紅に至っては長年の恋の成就に数カ月経った今でも未だ夢見心地といったところ。
それも仕方ない。何せ昨日は二人の婚約の儀が執り行われ、いつもとは違ったいい意味での激しい睦み合いがあったのだから。加えて小太郎の周りに数多くいる魅力的な女性たちの中から、自分一人を小太郎が選んでくれたのだから尚更だ。
紅はそもそもヴァンパイアハーフで、その父は宿敵のブラック本人であり、母の楓はブラックによって拐われて紅を産んだ。
祖父が重傷を負いながらも紅だけは助け出し、それ以来は心願寺家の跡取りとして育てられた。
今回の婚約により心願寺家は後継者が不在となるが、幻庵がまだまだ健在であるため二人の間に二人目の子が産まれれば、その子が心願寺家を受け継ぐと両家で井河家立ち会いのもと盟約を交わした。
ブラックとの因縁は未だに前途多難ではあるが、小太郎もその周りの者たちも彼女を支えている。幸いにも妹との関係は前のように殺伐としたものではなくなった。単に妹フェリシアが小太郎と紅に興味を失い、またブラックの監視下からも逃げ果せているのも大きい。
紅にとって小太郎と結ばれたことで、こんなにも物事がいい方向へ行くのは怖いくらいだったが、沢山の幸福で心が満たされたのは人生で初めてだった。
また紅も前のように五車学園に復学する話もあったが、紅が既に必要な学を修めていることとふうま家の当主の婚約者として学ぶことがあるために復学はしないことになっている。
「いくら暫くは任務が無いと言っても、もう昼前だぞ」
「やぁ、もっとおうじしゃまとぎゅうってしゅるのぉ」
「…………俺の婚約者が可愛過ぎる」
酔った紅も今とほぼ同じだが、可愛さと愛らしさが倍増している。因みに酔わせると「私を孕ませてくれ!」と懇願してくる女豹になる。
そんな風にしてしまったのは小太郎にも大きな責任があるのでそこは甘んじて受け取れているが、こんなにも幸せそうな紅を見ていると小太郎も胸の奥が熱くなった。
――――――
「……ああ、もう夕方じゃないか」
「あれだけ寝てたらな。仕方ないだろ」
「強引に起こしてくれても良かったんだぞ……?」
「婚約者にあんな可愛く『やだぁ』とか言われたら、誰だってそのままにしておいてやりたくなるだろ」
「かっ、可愛い、って……うぅっ」
紅は赤面して隣に座っている小太郎の肩で顔を隠す。
今日は特にこれといって予定は無かった。しかし紅としては久々に五車町内を散策したり、稲毛屋に行ったり、とにかくこれまで側に居られなかった小太郎との時間を取り戻したかったのだ。
それなのに本格的に目が覚めたのは昼過ぎで、食事のあとはただだらだらと二人で縁側に座って空を眺めていただけ。
小太郎としてはそれでも十分なのだが、紅はちょっと残念そう。それでも小太郎の側に居られるのは、この上ない幸せなのも事実だった。
しかしこの平和も期限付き。一度紅の元へ任務が舞込めば、紅は任務へと赴かなくてはならない。
それは小太郎も同じだが、紅の場合はセンザキへ一時帰還しないといけないので、紅にとっては小太郎と離れるのがこの上ない苦痛なのだ。
よってただ何もせずに一日を潰してしまった紅は、幸せなのに残念な気持ちという幸せな苦悩の中にある。
「まあ、俺もお前も暫くは任務が無い。俺の場合は学園での授業はあるが、それ以外はお前とのことを優先する」
「……いや、それは嬉しい。が、いいのか? 蛇子や鹿之助たちと過ごす時間も必要だろう?」
「あいつらとは今までずっと過ごしてきた。なのに紅との時間はどうだ? ついこの前まで気軽に会える状態じゃなかったんだ。なら俺は紅との時間が欲しい」
「……ふうま」
小太郎の真っ直ぐな言葉に紅は胸の奥がキュウと締め付けられた。
初めて出会った頃から偏見しない素敵な男の子で、再会したらそれがより良い男になっていて、紅にとって理想の『王子様』そのまま。
そんな王子様が自分との時間を最優先してくれている……こんな幸せなことはない。
これまではどんなに恋い焦がれても、その相手は側に居なかった。それが普通だった。
でも今は違う。だから紅はその想いをストレートに、小太郎の左腕にぎゅうっと抱き着くことで表した。
「……お前、付き合ってから甘えん坊になったよな?」
「そ、そうか?」
「ああ、そう思う。言葉遣いは前と何も変わらないが、態度や行動がこう……犬っぽい感じ」
「……犬、だと? この私が……?」
「だってそうだろ。褒めるとめちゃくちゃ嬉しそうにするし、俺が待てと言えば素直に待ってるし、いいぞって言えば我慢してたのを爆発させて俺に突っ込んでくる」
「うっ……そ、それは、ふうまのことが好きだから……」
頬を桜色に染めて躊躇いがちに反論する紅。その少し拗ねているような表情もまた愛らしく、小太郎は思わず苦笑いして紅の頭を優しく撫でた。
「ふぁ……ふうまぁ……んぅ♪」
「ほら、犬っぽい」
「も、もう好きにしてくれ。お前にならどんな扱いをされても許せてしまうと自負してるしな」
「冷たくされても?」
「……出来れば、されたくは、ない、な」
「悪い悪い。意地悪な質問だった」
「全くだ……一瞬、想像して、血の気が引いたぞ」
「ならお詫びのハグ」
「っ……きゅぅぅぅ♪」
小太郎からのハグに紅は歓喜の鳴き声をあげる。
成長して逞しくなった最愛の人の腕に抱かれる幸せが紅の心を満たし、更にその愛を増幅させ、目もとろんとしていく。
「ふうまぁ……そのぅ……」
「ん?」
「ハグの次はアレ、だよな?」
「どれ?」
「だから、その……ちゅ、ちゅう」
「したい?」
「したい」
食い気味でされる返答の早さに小太郎は笑いを堪えながら、紅の右の頬に手を添えて、ゆっくりと唇を重ね、優しく吸い上げた。
すると紅は幸せそうに小太郎にされるがまま、気が付いたら本当に犬のように嬉ションをしてしまった。
「……犬だな」
「……面目無い」
「まあ調教したのは俺だからな。始末は俺がやっとくから、紅は風呂入って来い」
「……一緒に入ってくれないのか?」
「今日はダメ」
「うぅ……分かった。寂しいが、入ってくる」
紅が明らかに肩を落として風呂へ向かう背中を小太郎は苦笑いして見送った。
そもそも昨晩も一緒に入って何時間も風呂を占領したので、時子から説教は無かったが小遣いの減額を聞い渡されたのだ。
なのに今日もしてしまうと、本当に小遣いが貰えなくなる。加えて小太郎も紅と一緒だとついその気になってしまうので、夜に寝室に行くまでは我慢することにしたのだ。
――――――
夕方にちょっとしたトラブルはあったものの、相変わらずふうま屋敷には穏やかな時が流れた。
二人して別々にだが早めに風呂を済ませたとあって、夕飯のあとはやることは一つ。
「ああ……ふうま……。私から目を離さないでくれ……」
「言われなくても、目を離さないさ。というか、出来る訳がない」
今、紅はベッドの上で火照った微笑みを浮かべて、小太郎に見せつけるように自慰行為をしている。
「んぅ……ぁ、はぁ……んっ、ふうま、好きぃ……大好き。誰にも負けない……ふうまを一番愛してるのは、はぁ……んぅ……私、なんだ……んうぅっ」
何でこんなことを紅がしているのか。それは夕飯時に悪ノリした災禍と鶴が、小太郎に食べ物をあーんしていたから。
二人は紅のリアクションが面白かったのだが、夕飯を終えて部屋に入るなり、紅は「お前が皆から好かれているのは知っている」と切り出し、それでもと自慰行為が始まった。
婚約者となった自分を見てほしい、と――。
綺麗な指で、閉じた割れ目と豊満な乳房を弄くり回している淫らな紅の姿。
声はこの上なく甘く、秘裂は端なく濡れ、乳首も硬く尖りきっていた。
「見てくれ、ふうま……お前だけの、お前だけが触れていい、私の身体だ……。どんなに汚れても、お前が愛してくれる、自慢の身体だ……」
「ああ、俺だけの紅だ。それにしても、愛の告白というより、気持ち良さの方が勝ってるように見えるな」
「そ、それは……お前に見てもらえているからだ。私はお前のことを考えるだけで……胸もマンコも、はしたなくなる。胸は熱くてジンジンして、乳首も硬くなって……マンコも勝手に、愛液でグショグショになるんだ……ぁ」
「男冥利に尽きるな。可愛いぞ、紅」
「はぁ、あんぅ……なら、ふうまぁ、挿れてくれっ。お前のチンポを、私の膣内に……絶対に気持ち良くさせるからぁ……」
甘い誘惑に理性が限界を迎えた小太郎は、滾った紅への愛情に突き動かされるがままに紅の白くてしなやかな身体へ襲いかかった。
「きた……ふうまのチンポが……ぁうっ、はいってきたぁ……あぁっ……♪」
「誘ったのはそっちだろ? あんだけエロくお強請りして」
「んぅうっ……だって、欲しかった……んんっ……んだぞ! はぅぅううっ……」
すっかり馴染んだ膣道の中を、肥大した亀頭で責め上がる。
そうすれば紅の膣肉は歓喜に震え、もう離すまいと小太郎の肉棒を抱きしめた。
「ひゃぅぅううっ……! んぅっ……ぁああっ……! チンポ……大好きな、ふうまのチンポぉ……うれしい……あぅうっ、んんんっ……」
根元まで挿入され、軽く絶頂しながら紅は両脚も、両腕も、小太郎の身体に絡み付けてその嬉しさを伝える。
自慰行為によって十分に高まっていた感度が、幸せを感じてより増していく。
その証拠に紅の膣からは白濁の本気汁が溢れ出し、小太郎の根元をいやらしく汚していた。
「凄い感じようだな……動いてないのに、こんなマン肉が蠢いてっ」
「んっ、ぅうっ……うれしいからだ……わ、わたしはふうまのチンポおんなだ。はぁ、はぁ、だから、挿れてもらえただけでうれしい、んだぁっ」
涙目で小太郎を見つめる紅。そんな紅に小太郎は胸の奥がドクンと高鳴る。
もっと紅を幸せにしたい。そう思ったままを小太郎が紅に告げると、
「ああ、いい……してくれ。寧ろ私は、お前じゃないと幸せになれない身体になってるからな……♪」
男にとっては嬉しい返答が返ってきた。
お互いに気持ちを一つにし、小太郎は腰を前に突き出した。
「んぉおっ……おっ……ぉあっ……かたいっ、奥に、ふうまのがゴリッて……私を幸せにしてくれてるぅ……おぉっ♪」
「こんなもんじゃないぞ、紅っ」
「おぉっ、しゅ、しゅごいっ……しきゅう、ちゅかれると……うれひくてっ、あたま、チカチカしゅるぅっ!」
「すっかり俺のチンポ女になったな。嬉しいぞ」
「わ、わらひも、うれひいぃっ♪」
紅がそう返せば、小太郎も胸と身体がより熱さを増す。
紅に対する愛情が、腰の動きをより加速させていった。
「あっ、おっ、はっ、はぁぁああんっ! こりぇ、こりぇしゅきっ! マンコとチンポでちゅうしゅりゅのしゅきぃぃああああっ!」
「うっ、ああっ、紅っ!」
膣内の肉壁を亀頭で擦る度、鈴口が子宮口と密着する度、紅の膣圧が小太郎の肉棒をこれでもかと愛してくる。
その苛烈な甘い刺激が小太郎の射精欲を掻き立てた。
「えへへ……お前も、ひゃうっ……んっ、ぁあっ……気持ちいいにょか? ふっ、ふふふっ……うれひいぃっ。もっとわらひれ、ひもちよくにゃっれくりぇっ!」
快楽で呂律が回らない紅だが、その顔は幸福感でいっぱい。絡めている両手足の力も更に力を増し、二人は一つになるかのように密度を更に高めていく。
小太郎も気持ち良さそうに息を荒げ、そんな彼の表情と様子に紅はまた心が愛で満たれる。
「紅っ……少し早いが、俺、そろそろ……っ!」
「あ、ああっ、きて……だしてぇっ! わらひのなきゃ、らいしゅきな、こたろぅのせぇえきで、いっぱいにぃぃぃっ!」
ラストスパートで小太郎が高速でピストン運動を始めると、紅は言葉にならない喘ぎ声をあげなから、ぎゅうと小太郎の身体にしがみつく。
爪が小太郎の背中に食い込むほどだが、二人はそんなことなどどうでもいいとばかりに感度を高め合った。
「くっ、紅……あああぁぁぁっ!」
「こたろう……ああああぁぁぁぁっ!!!!」
ドクドクと小太郎の精液が紅の子宮へと注がれていく中、紅は長い長い絶頂を迎える。
仰け反り、舌を突き出せば、何も言わずとも小太郎が舌を吸ってくれる。
「んっ……ちゅっ……じゅるるるぅっ!」
「んちゅぅうっ♪ ふあっ、んんっ、ちゅっ、じゅるるっ、んぅぅぅ♪」
そうすれば紅の吐息は弾み、幸せの絶頂の表情を浮かべ、自分からも熱烈に舌を絡ませ始める。
長い長い口付けと絶頂が終わると、布団は二人の汁という汁でグショグショになっていた。
「……これじゃあ寝れないな」
「ひょ、ひょうらな……あむっ、じゅるっ、じゅぽっ!」
ベッドの端に腰掛けて布団の惨状を見る小太郎。
それに対し、紅は小太郎の前で跪いて、沢山愛してくれた小太郎の肉棒を丁寧に舌を使って残った精液を舐め取っている。
紅にとって小太郎のチンポ掃除はとても幸せで、これも心が満たされる行為なのだ。
「……紅」
「れろれろ……れろぉん……んぅ? ほぉひら……?」
お行儀悪く肉棒を咥えたまま目だけ小太郎に向ける紅。
普段から凛としている彼女とは掛け離れた、快楽に溺れるいやらしい顔を見て、小太郎は思わずまた射精欲が高まってくる。
「口の中に射精してもいいか?」
「んぅ♪」
小太郎の問いに紅は愛らしく頷いて、早く射精してと催促するように鈴口を舌先でチロチロと刺激した。
まるでおいでおいでと言われているようで、小太郎はそれに抗うことが出来ずにまた濃厚な精液を紅の口内に注いだ。
「んんっ……んくっ、んくっ……んんんんっ!」
すると紅の秘部からもプシュッと勢い良く潮が吹く。
紅にとって小太郎からされることは全てが悦びに変わるのだ。
「ぷぁっ……はむっ、れるるぅ……ちゅぱっ」
「まだ飲みたいのか?」
小太郎がそう言えば、紅は目を爛々に輝かせて視線を上げる。
それはまるで犬のようで、小太郎は思わず紅の頭と顎の下を優しく撫でていた。
「んぅ♪ んっ、ちゅぴっ、ぺろっ、れろっ……んんっ♪」
小太郎の行動を「また出してやる」と取った紅は嬉しそうにまた肉棒にしゃぶり付く。
肉厚な舌を絡め、頬肉で亀頭を撫で、唇でカリ首を絞る。人知れず磨いたテクを小太郎のためにこれでもかと披露すれば、小太郎は女のように喘ぎ声をあげ、紅の心をより幸せで満たしていった。
「ぷはぁ……夜はまだ長いぞ。今夜は私の口でお前を愛させてくれ」
「……お手柔らかにな」
「それは無理だ。お前のためだけに身に着けた技なんだからな」
紅はえっへんと胸を張ると、すぐにまた肉棒にしゃぶり付き、小太郎へ自分の愛をこれでもかと示すのだった。
ただ、朝方までしゃぶられまくった小太郎は最後の方は意識が朦朧としていたという――。
読んで頂き本当にありがとうございました!