転生ギネヴィアがふたなりアルトリアに犯されまくる話。 作:カリドーン
ギネヴィアになった女
「え...これってどう言う事?」
私はトラックに轢かれて死んだ。二十歳のOLであった私の人生はそこで終わったはずだ。六歳の誕生日の日に私は記憶を取り戻した。重度の高熱に魘され一週間近く寝込んだ事がきっかけだと思う。同時に前世の記憶から私が何者か理解できた。
ギネヴィアーーアーサー王の王妃であり、サー・ランスロットと禁断の恋に落ち、ブリテンの崩壊を招いた女である。
神秘が実在する世界であり、魔術なんかも存在するような世界なのだろう。普通であれば喜ばしい事だが、私は全く嬉しくなかった。
先程のギネヴィアの説明で嬉しがるような輩は頭のネジが一、二本抜け落ちているだろう。当たり前と言えば当たり前だが私は不倫などはしたくもないし、そんなふうに語り継がれたくもない。
そんな私が二十歳前の頃に婚約が申し込まれた。相手はアーサー王...ギネヴィアに裏切られた男だ。私としてはこの婚約を断りたかった。そもそも王と結婚しなければアーサー王物語の中のギネヴィアのようにならないからだ。もっと言えば私は同性愛者であり、男に対して好意を寄せることができない。別に男性が嫌いというわけではないのだが...ともかくどれだけ素晴らしい王だとしても婚約は遠慮したかった。
しかしながら相手は国を救うべく戦ってきたアーサー王なのである。そんな時代の英雄に婚約を申しこまれたのはとてつもなく名誉であり、断ることなどできなかった。
(嫌だなぁ...)
一目すら見たことのない人物と婚約するのはやはり辛かった。だが、同時に嬉しくもあった。なんの力もない私が、誰にも必要とされなかった私が初めて求められたのだ。それは何よりも喜ばしい事であった。
そんな私がついに、かのアーサー王に御目通りする機会が与えられた。
(緊張する...どんな見た目なんだろ...)
そうして私が出会った
王たる威厳を保ちつつも同時に麗しく、聡明たる出立ちで。
美しい白銀の甲冑は彼自身の魅力を引き立て、錦糸のような金髪と翠眼は王を王たらしめていた。
彼の可憐さは私の時間を止めてしまったように感じた。永遠にこの一瞬が続けばいいのにという浅ましながらも本気で思ってしまった。
それは疑いようもなく一目惚れだった。
国の経済状況は未だに逼迫していたため、それなりの規模の祝賀会が開かれた。祝賀会には有名な騎士や国の重鎮たちが軒を連ねていた。祝賀会が終わり、私とアーサー王は夜を共にすることになる。
「うーん...」
アーサー王の居城であるキャメロット。その城の寝室にて私は大きなキングサイズのベッドの上で正座していた。このキャメロットは妖精が作ったらしいが、さすが神秘が実在する時代である。私自身は妖精すら見たことないが...。祝賀会にはマーリンと思われる人物もいたためマーリンにお願いして魔術でも習ってみようかと考える。剣などは振れないが魔術なら私にも出来そうな気がする。
王の妃となった私にはある使命が課せられる。もちろん跡取りである子を産むというものである。それは即ちアーサー王の夜伽の相手をしなければならないということだ。
(でもアーサー王ならいいかな?)
しかし、あんな美しい見た目をした人物の夜伽の相手が出来るというのはとても嬉しくもある。婚約というのもそれほど悪くは無かった。
そんな取り留めのない思考を脳内に繰り広げていると彼が来た。
「お待たせしました」
難しい...