うっせぇな!!…だが、それがいい!一階から聞こえてくる喘ぎ声に全私が全力でハアハア!!! 作:まあエロい
……春。
麗らかな陽気に、思わずスキップがしたくなるような、季節。
蝶が飛び交い、花が咲き始め。
どこもかしこも、ほのかなピンク色に染まるような、この、季節。
窓を開ければ、ほら……心地いい風が吹き込んで、小鳥たちのさえずりが耳に……。
「はにゅ、はるきゅぅううううん!!!ぅううう!!イク、イク、イクの、イクのぉおおおおっ!!きゅぅうううん!!」
「いい?イイ?イキそう?イって、イって?ねえ、僕!僕にっ!イクとこ、見せてっ、アアアアッ!!!」
……。
ねえ、私、泣いても、いいですか。
私、日下部アルナ。
花も恥じらう、23歳、独身。
大学卒業後、ブラック企業に一年勤め、三月末日で退職し。
四月から、新しい職場で勤務が決まりました、ええ、それは非常に喜ばしいことだったんです。
けれどもね、いい事があると、悪い事が、発生する、…上り坂あれば下り坂ありという奴なのかしらね。
思いっきり、下り坂を、転げ落ちているわけなんですけれども。
築15年、1DKの、木造アパート、プラットホームⅡA202号室。
ここが私の、お城。
大学時代に引っ越してきた。
うちの家訓はさ、18になったら独り立ちせよってやつなのよね。物心ついたときから、お年玉はすべて独り立ち資金になっててね、そのおかげでばっちり独り立ちできたわけだけれどもね。
駅まで歩いて五分、建物の裏はでっかい墓地が広がっていて、横は繊維工場でいつもうるさいのが、特徴。
道挟んだ向こうにはコンビニがあって、とにかく便利なのに家賃は安い。
アパート敷地内にはA棟とB棟があって、全12世帯が暮らしており、そこそこ人気の物件。ちなみにB棟はファミリー向けの2DK。
私は、A棟の二階、墓地側の部屋に、住んでいる。
日中はうるさいけど夜間は比較的静か、しかも多少騒いでも部屋の横は墓地だからね、気を使わなくっても大丈夫って思って、学生時代から配信なんかを楽しみながら、暮らしていた、わけなんですけれども。
一月の終わり、下の部屋の人が、引っ越しをしたのよね。
ここに越してきた18歳の三月、つまり五年前から、ずっと住んでた…おじさん?
引っ越しの日に挨拶をして、タオルを渡して、五・六回はすれ違って挨拶くらいはしていたけれど。
いつも下を向いて、言葉だけで挨拶を返すような、人だったのだけど。
その人と入れ替わりになって、入居した…女子がね。
入居した女子の、彼氏がね。
まあ、メッチャ声が、でかいのよ。
とにかくね、でかすぎるのよ。
通常の会話は、ほとんど聞こえてこないくせに…喘ぎ声がね、すごいのなんの。
四六時中というわけではないけれど、週に三回はやっているのよ。
二十四時間ずっとってわけじゃないけれど、一時間くらいハメっぱなしなのよ。
……。
私、彼氏いないんですけど。
私、処女なんですけど。
私、エロいんですけど。
ぶっちゃけこの声聞くとヌレル。
ぶっちゃけこの声聞いて抜ける、抜いた、いつも抜かせてもらってます。
女子の喘ぎ声もさることながら、男の方の喘ぎ声がまた生々しくて……。
一般男性って、あんな喘ぎかたするの?!
エロDVDやエロ動画サイトは、所詮演技中心でリアルがないとでもいうのでしょうか。
……。
どこか、心の隅で、下の階のやつらがヤルのを待っている、自分!!
始まったら、リビングの床に耳をこすりつけ、デンマ片手にスタンバイする、自分!
春だというのに!!!私は!!!
絶賛、拗らせ中、なんですぅううう!!!!