うっせぇな!!…だが、それがいい!一階から聞こえてくる喘ぎ声に全私が全力でハアハア!!! 作:まあエロい
はい、まさかの展開、来ました、ホント勘弁してください。
アツアツのミルクティを一口も飲むことなく、一階に凸した比呂ちゃんはですね。耳を塞いでいても聞こえてくるような大乱闘をですね。まあ、いやらしい感じのじゃなくって、破壊的な?いやいや世界破滅的な?もうね、そりゃあこの世の終わりが訪れたんじゃないのかってくらい、B棟の人たちがみんな窓開けてこっちに注目するくらいの騒動を起こしましてですね。
警察来ちゃったわけですけどね?冷たーく冷え切ったミルクティ、二杯も飲む羽目になっちゃったわけだけどね?お砂糖いっぱい入ってたはずなのに、しょっぱい味しかしなかったわけだけどね?!
「というわけでね、一階の人、急に引っ越して行っちゃったの。だから、しばらく歌いたい放題っていうか!!怒鳴り系もいけるよ、リクヨロ~!」
まさかさあ、一階の人の彼氏がさ、比呂ちゃんの婚約者とかさ!比呂ちゃんがプロポーズされてたとかさ!そんなことあるとは思わないじゃないの。どっかのご都合主義のラブコメみたいな展開に心底驚いてしまったわけよ。…ついつい、自分のチャンネルで事の次第をね、ライブ配信で愚痴ってみちゃったり。
―――うっさいわよろ!
―――うっさいわ!!!
―――生ライブキター!
いつも囁くような歌ってみたしかやってなかったからね、皆怒鳴り系の歌をしっかりリクエストして下さる!よーし、今日は歌いまくっちゃうぞ!!!
さんざん歌って、気が付いたらもう夕方。のどが痛くなってきたので、あとはトークで締めようかな……。
「今日は目いっぱい怒鳴れて、めっちゃ楽しかった!こんな日々が続いたらいいんだけどね。あーあ、一階、ずっと誰も入らなければいいのに!そもそもね、前の住人のおじさんにもすっごく悪いことしちゃったって思っててね、ホント今更だけど、心から謝りたいって思ってて。」
―――視聴者かもよ!!
―――謝っとけ!!
―――俺一階に住みたい!
「そうだね、謝っとこうか、一階に住んでたおじ…いや、お兄さん!!!ずっとうるさくしててすみませんでした!!反省しています!笑って許してください!…許してもらえたかな?許してもらえたと信じて!今日はこの辺で…バイバーイ!!!」
―――おつ
―――またね!
―――あはは!!!許す許す!
いやあ、久々に満足感のある配信ができた!思いっきり歌えるっていいね!お金貯めて完全防音の部屋に引っ越そうかな。
騒がしかった連休も終わり、ごく普通の毎日が再びやってきた。
ごく普通の日々が・・・ものすごく、つまらない。
あんなに連日オナってたのが嘘のように、静まり返ってしまった。
いくら耳を床にこすりつけようと、何一ついやらしい音は、声は、聞こえてこない。
・・・・・・。
ぶっちゃけ欲求不満がハンパないんですけど!!!
ああ、なぜ録音しておかなかった、あのリアルなエロを!!!後悔しても、もう遅い……。エッチな動画をいくら見ても、全然滾らない私が…いる!!!もう私枯れてしまったのかもしれない……。
ねえ、私まだ二十代なんだよ?なんでこんなことになってんの?いつになったら彼氏できるの?いつになったら処女捨てる事ができるの?いつになったらマジイキして気絶することができるようになるの―――!!!
悶々とする日々を過ごしていたある日、久々に部屋の中に雑音が響いた。何事かと思ったら、一階に、住人が引っ越してきたらしい。
どっすん、ばったん。
ぎぎ、ぎいー。
何を置いているんだかわからないけど、ずいぶん派手な音が聞こえる。
―――これはここでいいですか!
―――こっちでお願いします。
……引っ越してきた人は、男性の様だ。ずいぶん落ち着いた声の、穏やかそうな人?フローリングに耳をくっつけ、情報を得ている、私!!!
彼女とかいるのかな、どうやら独り身っぽいけど。
連れ込むんだったら、ぜひともド派手に喘ぎ声をあげるおねだり上手のエロい女子をお願いします!!!でないと私、欲求不満でますます枯れ果ててしまいます―――!!!