うっせぇな!!…だが、それがいい!一階から聞こえてくる喘ぎ声に全私が全力でハアハア!!! 作:まあエロい
ピンポン!
ひとしきりドタバタした音が聞こえてきた後、私の部屋のインターフォンが鳴った。このタイミングはおそらく、引っ越しのあいさつに違いない。フローリングから耳を外して立ち上がり、インターフォンをのぞく。
「はい。」
インターフォンのモニタには、わりとこぎれいなお兄さんが映っている。
「あの、下に引っ越してきたものですが。」
ほらね、私のカンは当たるのよ。どんな人が引っ越してきたのかな、そう思ってドアを開けると。
「どうも……、島田と申します。あの、作業中うるさくて…すみません。」
「日下部です、えっと、音はそんなに気にならないので、大丈夫です、はい。」
床が薄いことに気づいてしまったら、セックスするたびにラブホに行きかねない。
……そんなもったいない事、させてなるものか!!!この兄ちゃんには、音漏れを気にせずド派手に嬌声をあげて頂きたいと願う自分がここに!!!
「えっと、あの…すみません、アルカナチャンネルの、カナちゃん…ですよね?」
!!!!!!!!!!!!!!!!
はい?!
「その、僕、カナちゃんのファンで…その、いつも、ライブ、楽しみにしてて。」
ちょっと待って、まさかの視聴者さんが……真下に、引っ越して、来た!!!え、じゃあ、この部屋の床が薄いこととか、知ってる?!
「あ、ありがとうございます、ええと、そのう…!!!」
「ぼ、僕すぐそこのパン屋に勤めてて!これ、おすそ分けです、よ、よかったら、辛口でいいんで、動画でレビューとかしてもらえたらうれしいです!!」
めちゃくちゃ良さそうな人だ。低姿勢で、純情そうで?真っ赤な顔をしているのが、やけにこう、好印象っていうか。
「いいんですか!ありがとうございます!!!」
パンのレビューをして、そのお礼と称してまたパンをもらって。
パン以外にも、話題の食べ物とかおもちゃとか差し入れしてもらって。
ライブ配信をたまに一緒にやるようになったりして。
いつの間にか、同じ部屋にいることが多くなっていって。
気が付いたら、唇を奪われ、処女膜を奪われ。
盗み聞きするよりも、実際にいろいろとまぐわった方が何億倍も気持ちいいって知ることができてですね。
一階は愛しい彼氏の部屋だし、音漏れなんか気にしなくてもいいやってね、ド派手に嬌声あげまくってた日々がですね、あったわけですよ。ずいぶん、続いていたわけですよ。
「ギャアああああ――ぐへえエエエエ―――!!!」
「?!?!?!?!」
結婚が決まって、引っ越し作業で忙しくしていたある日、クローゼットの荷物をすっからかんにして、何もないフローリングの上でマッタリとしていた私たちの耳にですね。とてつもない、破壊音が聞こえてきましてですね!!!
この恐ろしい怪音波は…先日越してきたばかりの、隣人の、歌声?!
「俺っちの十八番、イカがっすかー!」
地獄のような5分間が過ぎ去り、晴れやかに語る声が聞こえてきた。どうやらお隣さん、実況者?歌い手?らしい。普通にしゃべる声がこんなにはっきり聞こえるとは。クローゼットに荷物がいっぱい入っていた時は気が付かなかったけど…。
……ちょっと待って、という事は、私の声って、隣にも聞こえてたんじゃないの?
いやいや、今荷物がない状態だから、聞こえるようになっただけのはず、お隣も、引っ越してきたばかりで物が何もないから声を遮ってるものがなくって響いているだけのはず。
……お願い、聞こえてなかったと、信じさせて!!!私、この部屋で、何回、何回イッたと思ってんの?!わあああああああああん!!!
いろいろと、心にダメージを、負ってしまったものの。
今では、一戸建てで。
「ああアアア♡アッ♡あぁああアアんっ!!やぁあああん、イクっ♡イク♡イックゥうううううん♡」
「イッて?ふふ、かわいい・・・♡」
旦那が嬌声あげてくれないタイプなのが、ちょっと残念ではあるけども。
毎日、ド派手に。
嬌声を、あげて、います♡