清澄高校には生涯無敗を掲げる男がいた。
男の名前は吉永咲也。
身長2mを超える大男であり、可愛い女の子に触れるのが大好きなセクハラ大魔神とも呼ばれる変態だった。
麻雀部に所属する咲也は現在三年生、同級生の竹井久と後輩の染谷まこで新入部員を待っていた。
つい先日入学式もあったことから来るならそろそろだろうと、咲也も久も割とのんびり構えているだけだった。
そんな日が続いたある日の放課後。
久は部室に備え付けのベッドの上にうつ伏せで寝転び、ノートパソコンを弄っていた。誰もいない夕暮れの部室の中で、カチカチとクリックする音だけが響いている。
「おい〜っす」
太陽も落ちかける時間に部室の扉が開く。
久は聞き慣れた声に体を起こして返事を返した。
「あら、どうしたのこんな時間に」
「それはこっちの台詞、いつまでも何してんの?」
「私は生徒会の書類とか色々やることあるのよ」
「ふ〜ん…」
興味無さげな反応をする大男は久の隣に腰を下ろし、ビニール袋に入ったペットボトルを手渡す。
「ありがと、悪いわね〜いつも」
「こちらこそ、いつも悪いね」
咲也はそう言うと久の尻に手を伸ばし、巨大な手で撫で回す。
小振りな久の尻は簡単に包み込まれてしまうが、いつもの事なので反応も薄かった。
「咲也の尻フェチには困ったもんね」
「そう言いながらいつも触らせてくれる久が好きだ」
「はいはい、麻雀部の財布係兼強い対戦相手を引き受けてもらってるから等価交換って話でしょ」
「それで久とまこがいつでもお触りOK、尻も胸も揉み放題なんて条件出されたら財布くらい幾らでも緩めちゃうよ」
咲也が入部するにあたって提示された条件。
それが
・賭け麻雀で稼いだ大金は麻雀部の為にも使うこと。
・咲也のするセクハラ行為やお触りに関して久とまこは一切文句を言わず抵抗しない。
・練習相手として毎日麻雀部に顔を出す事。
諸々あるが大まかにはこの辺り。
咲也は二つ返事で了承し、久に貯金通帳を手渡した。
高校生とは思えない大金の入った通帳を久は必要に応じて使い、その対価として自分自身の身体を差し出す。
当然まこは反対したものの、久の言うあいつはヘタレだから触るまでが限界と言う言葉を信じ、渋々頷いた。
それからというもの、咲也は久やまこに抱き着いて可愛がっている。
2mを超える身長であるが故に二人とも抱かれると埋もれてしまうのはご愛嬌。
最近はまこも慣れてきたのかベッドで寝る咲也の体の上に座ったり、一緒に寝たりもする程度には仲も良くなった。
久もまこも、何だかんだイケメンと呼ばれる部類に属する様な男に可愛がられて満更では無いようだ。
「久、パンツ見せてよ」
「や〜よ、変態」
「いいじゃん、減るもんじゃないし」
抵抗するフリをするだけの久を持ち上げ、ベッドに倒すとスカートを捲り上げて黒のストッキングに包まれた美尻を堪能する咲也。
女性らしく丸い尻を両手で揉みしだき、頬擦りする。
「あんたも好きねぇ…そんなにいいものなの?」
「久の尻が好きじゃない奴は男じゃないね、こんなエロい尻を揺らしてるんだから誘ってるんじゃないかと思うわ」
「何言ってんのよ、まこのお尻もずっと触ってるくせに」
「最近まこもいい感じに育ってきたな…この前久が家の用事で部活バックれた日は、まこが家に泊まってったぞ」
「マジ?まこも大胆ね〜…」
「据え膳食わぬはって言うし、夜中までずっと尻撫でて胸揉んで…」
「そこまでしてそれ以上に発展しないのが咲也の咲也らしいところよね…普通はするでしょうに……あっ、避妊はしなさいよ?」
「馬鹿お前…そういうのは結婚してからだろ」
「あんたの貞操観念どうなってんのよ」
ストッキングに薄らと浮かぶ下着のラインを指でなぞり、薄暗い部屋で目を細め柄を確認する。
「久にしては珍しく可愛いの履いてるな」
「見えるわけ無いでしょ」
「柄の無いピンクのパンツとか、かわいいな」
「ちょっ何で見えるわけ!?」
「こら暴れるな、尻振って誘ってるように見えるぞ」
ジタバタと暴れる久は咲也の手で抑え込まれる。
諦めて大人しくなった久はスカートを戻し、体を起こす。
「取り敢えず、帰らないと怒られるわ」
「もう遅いもんな、送ってく」
「やだ、送り狼?」
「じゃあ今日は久の家泊まってこ〜」
「一泊二食付き、お触り有りで10万円ね」
「おっ安いな」
「今日は下着物色しないでよ?やったら罰金だからね」
「逆に罰金払えば久の下着漁り放題か、払う。久の下着でファッションショーやろう」
「変態っ」
咲也の足をゲシゲシ蹴りながら帰る久を見た買い物帰りのまこ。
ああ…今日もお泊まりか、とすんなり納得するだけだった。
「明日一年が来るってこと知っとるんかのう…まあええか」