※この作品はR-18です。

雨風奇譚   作:はたた

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春のかたみ:⑥★

 ゲッコウガは、貧血を起こしているルチャブルをそっと抱きかかえた。著しく体力を消耗している現状、早く彼女を休ませてやりたい。

 無論、肉体のみならず精神的な疲弊への配慮も必要とされ、その意味でも、ルチャブルが襲われかけたこの忌まわしい場所から早く離れるべきなのだが、…衰弱した彼女をこれ以上は動かせない。ひとまず、傍らにそびえていたオボンの木に避難することにした。

 

 周辺に運よくヨモギが群生しており、ルチャブルの傷口を止血するためいくらか採取する。手当てを済ませたあと、ルチャブルを抱え直し、ゲッコウガは頭上の枝にむかって跳躍した。

 以降は安静第一、ふたりして葉陰に身を潜める。幸いにもオボンの実は鈴なりで、飢える心配はない。ルチャブルが回復するまでの期間をしのげるはずだ。

 きのみを一つもいでルチャブルに手渡すが、彼女は受け取っただけで口にせず、ゲッコウガの腕の中でうずくまっている。赤い翼をまるでマントみたいに自身に巻きつけて、背中を丸めて小さくなっている姿は、まさしく「殻に閉じこもる」という表現を想起させた。経緯を思えば食欲が湧かないのもむべなるかなという感じなのだが、体力を取り戻すためにも何か食べた方がいい。特に生の血肉を摂らせるべきだとは分かっているので、ゲッコウガから『餌を生け捕りにしてこようか』と提案してみたものの、ルチャブルはゲッコウガの胸元に頭をくっつけて、いやいやとむずがるように動かしては『ひとりにしないで』と言ってくる。ひどく弱々しい声音だった。

 

 ふわふわの小鳥がぴとってしながら「ここにいて?」みたいな…、そんな仕草を見せてきた暁にはテンションぶち上がってたと思う。これが普段通りのノリだったなら、の場合だが。

『甘えてくれているのか?愛らしいことだな』とか何とか口説いて、キスなんかしちゃって、そーゆー雰囲気醸して、事に及んで…と目眩(めくるめ)く官能のひとときを始められたはずなのに。今回は、ルチャブルが身を寄せてくる理由がアレなだけに、その心痛を想像したら素直には喜べない。というか、ここで安易に『一緒に気持ちぃことしてさっきのクソみたいな出来事は忘れちまおうぜ』と誘ったが最後、絶縁まっしぐらだろう。そもそも、その「クソみたいな出来事」の所為で、性的に迫られることがルチャブルのトラウマになってる可能性だって十分にあるわけで…嫁とドすけべ交尾できないとか何それ鬱…の気持ち。嘆きポイントそこかよ、カスすぎんだろオレ。と、つくづく思う。この期に及んでヤれないことを嘆くあたり、だいぶ終わっている…という自覚はある。そりゃあ、今後ルチャブルが交尾を拒むのなら、そのときはちゃんと彼女を尊重するつもりだけれども…、あーぁ…やっぱりあの馬鹿共を片っ端から処して憂さ晴らししておくんだったかなあ…。

 

 脳裏にバカなことを過らせてみたところで、痛ましい現実が解消されることはない。

 赤く泣き腫らしたルチャブルの目元。未だにくすんくすんとすすり泣いて、時々、こらえきれなかった涙が頬をつたう。ゲッコウガの傍にいることで気が緩んだ今、改めて事件を思い返して打ちひしがれているのだろう。

 

『実は、拙者のところにフォクスライが来たでござるよ』

 

 話題にするのさえ厭わしいが、今回起こった出来事の重大さを考えても、このままうやむやにしておくことはできない。ルチャブルの様子を確かめながら、ゲッコウガは口を開いた。

 

『そなたが拙者と別れたがっているだとか、勝手なことばかりを一方的に言い募っていたんだが…、何か心当たりはあるか』

 

 辛いことを思い出させるのは気が引けたが、相手の呼吸が整った頃を見計らって尋ねてみると、『彼女は意地悪だから』とルチャブルにしては冷淡なことを言い放ってきた。

 別れたいなんてあり得ない、そんなこと微塵も話してないと憤慨している。そして、ルチャブルがフォクスライから聞いた話はまた毛色が違っており、どうやらゲッコウガがオボンの木の近辺にいたことになっていて、そこへ会いにいくよう誘導されたようだ。ゲッコウガは営巣予定地から離れていなかったし、フォクスライと巣材の話をした事実もない。明確に、フォクスライの罠である。最初から騙して陥れるつもりで嘘を言ったのだ。その推測をルチャブルに告げると、また、彼女の目からはらりと涙が零れ落ちた。

 

『…ゲッコウガが駆けつけてくれなかったら、今頃…あなた以外の雄と…』

 

 それ以上はおぞましくて言えなかったらしく、嗚咽が続きをかき消した。口にすることさえ躊躇われるような内容だ、無理はない。

 仲良くはなかったけれどそこまで嫌われているとは思ってもみなかったこと、悪意を向けられてショックだったこと、雌の尊厳を無視して大勢で迫ってきた雄たちが怖かったこと、望まぬ妊娠をするところだったこと…それらにどれほど深く傷つけられたのか、ぽつりぽつりと、ルチャブルは胸の内を明かしてくれた。

 

『ゲッコウガが忠告してたのに、…結局…迷惑かけて…』

『迷惑であるものか。傷つけてきた連中が悪いに決まっている、被害者が自責の念を持つ必要はない』

 

 震えているルチャブルの背中を、静かにさする。

 

『それに、…そなたは拙者との約束を守ったでござろう?助けを求めて拙者を呼んでくれた。だから、瀬戸際でそなたを庇うこともできた』

『……、…そういえば、あのとき…』

 

 涙を拭いながら、ルチャブルが見つめてくる。

 

『ゲッコウガはどうやって私のところにきてくれたの?走ってきたんだろうけど、…でも足音がしなかったし、突然目の前に現れたように思えて…』

『…そうした違和感は尤も。実を言うと、拙者、走ってきたのではなくて、そなたの影から抜け出てきたでござる』

『……、…えっと、…それって…どういう…?』

 

 後からきちんと説明するつもりだったんだと言い訳がましいことを述べつつ、ゲッコウガは今回のからくりを話しだす。

 

『端的に言うならば、影打ちという技の応用だな』

 

 影打ちは「自分の影を伸ばすことで、その伸ばした地点まで瞬間移動できる」仕様となっている。敵の背後に影を伸ばして奇襲をかけるときに便利な技であり、先制攻撃が成功しやすい。

 

『拙者の影打ちは少し特殊で、…影打ちを通常通りに使うこともできるんだが、他にも…拙者の影を切り分けて他者の影に忍ばせておくことができる。拙者の影が紛れ込んでいる者から名を呼ばれたら、拙者はその呼ばれた先にいけるでござるよ』

『…もしかして、…私の影に…?』

『そう、…ルチャブルが巣材を集めにいこうとしていた際に、拙者の影の一部を混ぜておいた。…そなたをひとりにするのがどうしても心配で…』

 

 こちらの許可も得ないうちから「おまえのスマホにGPSアプリ入れといたんだよね」などと言われようものなら、オレだったらフツーにキレる。ルチャブルはどうだろう…と内心ではビビりながら見遣ると、予想に反し、小鳥は更に胸元に密着してきた。シリアスな場面であるというのにうっかりときめいてしまう。…不可抗力だろ、なにせ相手は我が最愛だ。なるんだよ、勝手に。胸が。キュンて。

 

『…これからも、ゲッコウガを呼んだら助けにきてくれるの…?』

『ああ、…どんなに離れていても必ず馳せ参じると誓おう』

『……、…そっか…』

 

 ふふ、と小さな笑い声。

 やっと、ルチャブル本来の明るさが垣間見える。

 

『ずっと傍にいる。何があっても守る。だから、安心して休むといい』

『…うん…ありがとう…』

 

 ルチャブルが囁く。その儚い余韻が消える頃には、寝息が聞こえてきた。ルチャブルは完全にゲッコウガに身体を預けており、くったりと弛緩している。信頼の表明、と、受け取っておくとしよう。

 

 結局、ルチャブルの顔色がよくなるまで丸二日を要し、三日目は朝から雨だったため、天気が回復するまでは依然として木の上で待機することになった。

 ゲッコウガの組んだ胡坐(あぐら)にの上に、ちょこんと座るルチャブル。彼女を覆うようにしてゲッコウガは身を屈め、愛する番が濡れないよう守りつつ、自身は雨にうたれている。雫が肌を滑っていく感触が心地よい。潤いに満ちる今、ゲッコウガは上機嫌だった。『やっぱり雨が好きなんだね』とルチャブルがにこやかに話しかけてくれることもあって、喜びはひとしおだ。暗い失意の底にいた彼女は、少しずつ立ち直ろうとしている。

 

 穏やかな雨音にそのまま溶けていきそうな甘い声で、ルチャブルは『あのね』とゲッコウガの気を引き、ゲッコウガの指先にそっと触れてきた。仕草の一つ一つに、隠しきれない彼女の恥じらいが滲む。

 それでいながら――…交尾しようか、と。言われたときの破壊力たるや。

 全く予期せぬ発言だったわけではない。直前に分かりやすいアピールがあったのだから。しかし、ゲッコウガは束の間、最も待ち望んでいたはずの言葉であったにも関わらず『…?…コウビ…?』と脳みそが使い物にならなくなったし、何なら正気を失って木から落ちるところだった。

 

 え?なになに、もしかしてシていいって言った?言ったよね?この雨天時に?我カエルぞ?歯止めかからんが?大丈夫そ?

 

『早くあなたの匂いをつけてほしいなって、…ここで休んでる間、ずっと思ってたの…』

 

 オレの腕に抱かれてるときにず~……っとそんなエロ健気なこと考えてくれてたんです?衝撃の事実じゃん。

 もしやトラウマ回避できてる…?オレとならちゃんと交尾できそうってこと?

 

 雨が止んだら、この樹を降りる。せっかく見つけた営巣の候補地も、既に取られてしまっている可能性が高い。そうなったら、再び森を探索する必要が出てくる。雄の匂いを纏っていれば虫(・)除(・)け(・)になるし、自衛に繋がる。今回の事件の反省も込めて、交尾をしたがっているのかもしれない。

 そういうことならね~…、最愛の頼みとあっては応じるのが筋ってもんだろ。むせかえるような濃いやつを全身全霊で生成していくらでもぶっかけてあげますよ!!! べったべたのどっろどろにしちゃる。

 …ただ、ここで、欲望をぐっと飲み下して「我慢する」という選択を取れるようになったのが今のオレだ。相手は愛しの小鳥。無理はさせられないしな。

 

『……、魅力的なお誘いだが、…拙者が動けばそなたが雨に濡れてしまうでござるよ』

『少しくらい平気だもん』

 

 こっちの葛藤に気付いてー!『平気だもん』って何だ可愛すぎかオレの嫁。

「勇気を出したのにあっさりとかわされた」と受け取られてしまったらしく、ルチャブルは拗ねた顔をしていた。はあ~、またもやキュンです。

 

『言っておくが、拙者との交尾は体力を使うぞ。雨の日は特にな』

 

 少しからかいも交えてルチャブルに囁きかけると、彼女の頬がほんのりと色付いた。

 

『…赤らんだな。血行がよくなったのなら重畳だが、しかし、未だ本調子とはいかんだろう?今は養生が優先でござる』

 

 いや、シたいけどさ。今すぐにでもシたいんだけどさ。匂いをつけておきたい気持ちはオレにもあるんだけどさ。…きちんと巣を作って、ルチャブルが安心できる環境を整えてから交尾した方が負担も少ないだろうし。気遣うってのは、そういうことだろうし。

 

『しかし、まあ、…せっかくのふたりきりだしな。交尾以外で番らしいことをしておくか』

 

 口付けてもいいか。

 耳元へ吹き込むように許しを請えば、小鳥は頬の赤みを更に鮮やかにしながら小さく頷いた。

 しゅるりと舌をしまい、ルチャブルに顔を近づける。葉と葉の隙間から降り注いでくる雨粒がゲッコウガの頬を伝い、ルチャブルの上に滴り落ちる。羽毛が濡れても気にする素振りを見せず、ルチャブルはゲッコウガが見守る中でそっと目を閉じた。

 ハイ、可愛い。

 完成された嫁のいじらしさが、癖(ヘキ)ど真ん中に突き刺さる。永遠に見てられるわこのキス待ち顔。

 このまま焦らしてみたいが、今はゲッコウガの心も急いて余裕がない。無粋な駆け引きは無用、…その小さく愛らしい口へ、己の口を静かに重ねた。

 一度触れて、離れて、反応を探って。

 ルチャブルは、今し方眠りから覚めたように、時間をかけて目を開けた。ゲッコウガが映り込む彼女の両目には、蜂蜜みたいにとろりとした艶がある。ゲッコウガはこの目を知っている。何度も何度も見ている。

 忘れるはずがない。

 それは、ゲッコウガを恋い慕ってくれる目。

 

『…もっと、…したいな…』

『よろこんで。オレの最愛』

 

 ふたりの仲を確かめ合うように、慈しむように、優しいキスを繰り返す。やがて雨が止み、晴れ間が見えて、実際には絶え間なく世界は進んでいるのだけれど、キスをしている間は時の流れを感じられず、まるで永遠みたいだった。

 

***

 

 足元のぬかるみに気を付けながら、ふたりで雨上がりの森を歩く。今度もゲッコウガがルチャブルを抱きあげるなり背負うなりしてもよかったのだが、これ以上は身体が鈍(なま)るからと、ルチャブルは自力で移動することを選んだ。ただ、道中、片時もゲッコウガの傍を離れず、ぴったりとくっついたままだった。雛鳥を彷彿とさせて何だか可愛い…と、思うのは不謹慎だろう。恐らくは、ひとりになるのが怖くてゲッコウガの真横を維持しているのだから(その後の生活でもルチャブルはゲッコウガから離れたがらず、彼女の不安は束縛屋のゲッコウガを大いに喜ばせた)。

 前世(いぜん)のルチャブルには、良くも悪くも強情なところがあった。傷つけられても受け入れて、痛みを耐え忍びながら立ち上がってしまうような危うさがあったのだが、今世のルチャブルは、どの世界線の個体と比べても群を抜いてゲッコウガの庇護欲を搔き立ててくる。己のつがい(ゲッコウガ)から守られることに対して、彼女は何の迷いも持っていない。これまではゲッコウガが心身ともにルチャブルに依存しがちだったため、ルチャブルの方からゲッコウガを頼ってくる状況が新鮮に思える。

 

 雄(おとこ)の見せどころだ、嫁御殿を大事にしよう。誓いを新たにするゲッコウガであった。

 

 一応、営巣予定地に戻ってみる。ゲッコウガは、このときになってようやくフォクスライの拘束と身柄の放置を思い出したのだが、元凶である女狐の姿はどこにもなかった。自力で逃げ出したのか、あるいは他のポケモンに食われたのか。定かではないが、いずれにせよ痕跡は雨で洗い流されているし、今となってはその行方なんざどうでもいい。二度と目の前に現れないことを祈るばかりだ。

 そして、…想定していた通り、営巣のために目をつけていた場所には先客が居座っていた。

 日光を受けて純白に輝くカラサリスが、繭から糸を伸ばして自身と樹の根とを繋いでいる。大方、この楠の根元が安全であることに気付いたケムッソが入り込んで、そのまま進化したのだろう。

『やっぱりそうなっちゃうよね』とルチャブルも諦めを口にしながら、肩を落としていた。

 ろくに身動きできぬさなぎポケモンだ、取り除こうと思えば実行は容易い。向こうとて大した抵抗はできまい。だが、カラサリスを追い出すという選択肢は、ルチャブルにはないらしい。カラサリスの方もまた赤い目を開いてこちらの動向をうかがっているのだが、その目つきはいかにも心配そうで、…その心情に配慮してか、ルチャブルは何の手出しもせず通り過ぎた。ゲッコウガも心得、黙って彼女に付き従うことにする。

 

『一からやり直さなきゃね』

 

 ゲッコウガだけでなく、おそらく自分にも言い聞かせているのだろう呟きを零して、ルチャブルは歩き続ける。他の候補地はあったのか尋ねてみると、彼女はこの先に広がっているという草地を挙げた。

 

『ゲッコウガがすっぽり覆われちゃうくらい、すごく草丈が高くて、身を隠しやすいんだ。誰か近づいてきても、草が擦れる音ですぐに気付けるし』

 

「ルチャブル」という種族が、幼い頃から木々や岩場で体捌きを鍛えていくという。地の利を活かすために、戦うにせよ狩るにせよ住むにせよ、やはり森の中が望ましいはずだ。平らで開けた草地でいいのだろうか。

 

『今までに、枝葉を使って木の上に巣をかけたこともあるし、樹洞に住んでたこともある。それでね、今度は草を編んで巣を作ってみるのもいいかなって思ってるんだ』

 

 私、結構器用なんだよ。

 悪戯っぽく言ったあとに、ルチャブルはゲッコウガを真っ直ぐに見つめて柔らかく微笑んだ。

 

『ゲッコウガがいてくれるから、…あなたとならどんなところでも暮らしていける気がするの』

 

 きゅ~ん…不意打ちでそんな無垢な顔見せられたら愛おしさ大爆発なんですけどぉ…!光の速さで陥落しちゃう…!

 カッコつけずにさっきの木の上でヤっちゃうのが正解だった?くぁぁぁ…初夜を迎えたら積み上げに積み上げた思いの丈をぶちまけるから受け入れてくれよな!!!いざ本番となったそのときはたらふくルチャブルの柔羽を堪能させてくれ。そう願わずにはいられなかった。

 

 心赴くままに抱き寄せたくなって手を伸ばしかけたところへ、するりと介入してくる涼やかな声。

 

『どんなところでもいいのなら一つ紹介してやろうか』

 

 気軽に挨拶をする調子で話し、その声と同じく涼しい顔をしながらやってきたのは玉藻だった。っぶねー…、バチくそにキメ顔作って『オレもおまえとなら…』とか言おうとしてたのを聞かれるところだった。なんで気配なし先触れなしでやってくるんですかねこいつ…てか狐とか今一番見たくない筆頭なんだが?さっきのは誰がどう見てもいい感じだったじゃん空気読めや…などと胸中で悪態をつきながらも、ゲッコウガはしっかりとルチャブルに倣って道の脇によけたし、恭しく膝をついて姿勢を低くした。

 

『そう畏まらずともよい。見舞いにきただけだ』

 

 顔を上げ、改めて玉藻と対面する。

 視線を投げかけてくる彼女の紅目は柔和で、記憶にある威圧感は影を潜めている。

 

『此度の騒動、妾は委細を承知しておる。窮地を脱して何よりだ』

 

 ルチャブルを気遣ってのことだろう、玉藻は説明を求めてくることはなかった。殊更に慰めることもしない。ただ、ルチャブルに向ける眼差しは、労わるような思いやりに満ちていた。

 

『関わった者たちは、妾が既に裁いておいた。それで溜飲が下がるわけでもあるまいが、…少なくとも、愚か者が近辺をうろついて再びおまえたちを悩ませるようなことにはならんだろう』

 

『痛み入ります』というルチャブルの返答を受けとめながら、玉藻は刹那、意味深な目つきでゲッコウガを捉えてくる。…なるほど、釘を刺してきたか。目には目を歯には歯を…制裁は終わっているから過剰な復讐をするなということらしい。その件に関しては、実は木の上で過ごしていた数日の間にルチャブルからも諭されている。『ゲッコウガは「報復」って言ってたけど、何もしなくていいからね』と。無益な暴力に手を染める必要はない、今回のことは忘れよう。ルチャブルはそう願っていた。ルチャブルが悲しむくらいならおとなしく身を引くが、それにしても残念だ。許せないから仕返しをしたいと言ってくれたなら冷酷無慈悲なリベンジプランを山ほど用意してあげたのに。特にあのクロバットには目に物見せてやりたかった。

 …まあ、様々な可能性を考慮していたからこそ、予め仕込んでおいたわけだが。ク(・)ロ(・)バ(・)ッ(・)ト(・)に(・)攻(・)撃(・)し(・)た(・)あ(・)の(・)あ(・)と(・)き(・)に(・)。くないの先に塗ったのは、傷口を化膿させる毒。初めのうちは小さい傷でも、決して治ることなく悪化の一途を辿り、やがて壊死して翼が腐り落ちる。当然、餌をとることもままならず、痛みと飢えに苛まれながら無様にのたうち回るしかないのだ。玉藻の言う「裁き」がどの程度のものかはわからない。しかしどの道、こちらが手を下さなくても勝手にくたばるよう仕向けておいた。できるだけ長く長く苦しんだ後にあいつが地獄へ堕ちますように。

 

『謀り事に対し、ふたりで切り抜けたことを褒めて遣わそう。住まいの提供は褒美と考えてくれていい。巣作りに出遅れて難儀しておったのだろう?』

 

 玉藻が新生活の拠点として紹介したのは、滝――…ふたりにとって予想外の場所だった。現在地から北東に進み、小道を登っていった先に見えてくるらしい。滝壺の奥に入って裏側から眺めることも可能ないわゆる裏見の滝で、その滝裏の空間が存外に広いのだそうだ。もし気に入れば、そこでの巣作りを許可するという。

『行ってみようよ!』とルチャブルが声を弾ませた。巣を作ることができる広さ、卵を狙ってくるポケモンから見つかりにくく容易に侵入を許さない場所。候補として浮かぶこともなかった「滝」が、生活の拠点として俄かに現実味を帯びてくる。

 

『ゲッコウガにとっても、きっといい場所だよね。生まれてくる子どもだって蛙かもしれないんだし』

 

 水気があることにゲッコウガよりもむしろルチャブルの方が喜びを露わにして、玉藻からの提案を素直に受け入れた。

 小一時間ほど移動し、ふたりの視界に映り込んだのは水量豊かな瀑布*1だった。青々と苔むした岩場の間を流れる滝は、まさに白糸の名にふさわしいありさまで、川の源流から紡がれた絹糸の束が垂らされているかのよう。真っ白な飛沫をあげながら、胸がすくほど豪快に清水が流れ落ち、滝壺を水底からかき回して泡立てていく。

 これだけ水が豊富な場所ならオレもずっと元気(意味深)でいられるし、美しい景観には違いないが、…ルチャブルは静かな場所を好むポケモンではなかったか。音が気にならないか尋ねたところ、ルチャブルは首を振った。

 

『大丈夫だよ。いつか慣れるんじゃないかな。…それに、これからお話するとき、お互いの声が聞こえるよう耳元で囁き合うんだなって思ったら、なんだか楽しいかも』

 

 たはァ~…、ねえ聞きました?可愛いでしょ?この小鳥、オレの嫁。羨ましいだろ。

 滑らないように気をつけながら濡れた岩を跳んでいくと、滝の裏側は確かにひらけていた。しかも、思っていた以上に奥行きがある。もはや洞窟といっていい。これなら水しぶきが届かない場所で巣を作れるし、ルチャブルが濡れてしまうこともない。

 巣作りできる場所は、高さでいえば滝が流れる崖の中腹に位置しており、雨が降ったときに水かさが増しても沈む心配をせずに済む。この点も、住処として都合がよかった。

 

『…次は、ふたりで一緒に巣材を探しにいこうね』

 

 しおらしいことを言うので、今度こそ、ゲッコウガはルチャブルを抱き寄せるのだった。

 

***

 

 枝葉をかき集めるためにふたりで森を歩き回っていると、思いもよらなかった巣材が次々と舞い込んできた。偶然に再会したキノガッサから『友だちがくれたものを分けてあげる』と言われワタシラガやモンメンの綿を譲られたり、行きずりのウールーから『伸びすぎたから切ってくれ』と乞われ、結果として体毛の一部を入手することになったり、ルチャブルの修行仲間だというミミロップから『換毛期だからいくらでも持っていって』と大量の抜け毛をもらったり…。

 巣材を小分けにして滝裏に運び込み、根気よく巣を形成していき、完成する頃には――…ゲッコウガが何となくイメージしていた「枝だらけの巣」とは全く異なるモコモコとした巣になっていた。

 強度を確かめるため、ふたりで寝転んでみる。ルチャブルが各種巣材を丁寧に編み込んでいるおかげで、ふたりの体重をかけてもばらけることはない。基礎に使っている枝がぎしぎしと軋むこともなく、柔らかな巣材が負荷を和らげていることがよく分かった。肌に触れていっそう明確になったが、この巣、かなり暖かい。滝裏の冷涼な洞窟の中であっても、これならルチャブルが冷えてしまうこともないだろう。

 それに、…それに、体格で上回るオレが寝そべることができるほど大きな作りになっていて、…ふふふ(ゲス顔)

 思いきり身体を動かしていいってことですよねコレは。大きくて丈夫な巣、うん、ルチャブルと愛(・)を(・)深(・)め(・)る(・)ための理想的な巣が出来上がりました。心の中で祝杯を掲げるゲッコウガである。

 …と、まあ、性活のことを真っ先に考えてしまったものの、巣はふたりの、…家族の生活の場だ。これからいつもこうして共に眠りに落ちて、目覚めるたびに最愛が隣にいるのなら、嗚呼なんて幸せなんだろうとゲッコウガが噛みしめていると、ふと影が落ちる。まるで抱擁するように、ルチャブルの翼がゲッコウガの頭部を抱いている。

 

『――…』

 

 卵やヒナの気持ちとは、このようなものだろうか。…そうだ。前にもこんなことがあった。ぬるくまどろんでいけそうな、安堵感。心身が満たされて、多幸感に包まれて。

 そして。

 額に花びらが舞いおりてきたような、柔らかな感触(くちづけ)。

 ゲッコウガは、ルチャブルの翼の中で顔をもたげる。彼女のまなじりには淡く朱が刷いてあるものの、照れ隠しで目をそらすことはなく、視線を結びつけてきた。翼の下で、ふたりは見つめあう。

 

『 大好きだよ、ゲッコウガ 』

 

 やっと言えた、と、ルチャブルは顔をほころばせる。

 

『頼もしい番と結ばれて、こんなに素敵な巣ができて、…私…すごく幸せ…』

 

 誘われていることが、明確に分かる。

 ルチャブルの目はとろけて、熱をはらんで、ゲッコウガに卵(こ)作りをねだっている。発情した雌の甘い香りが鼻腔をくすぐり、雄の本能を刺激してやまない。

 思わず、ゲッコウガは、生唾を飲み込んだ。

 ただ、ここで、欲望もぐっと飲み下して「我慢する」という選択を取れるようになったのが今のオレだ。相手は愛しの小鳥。無理はさせられないしな。…させられないしな!

 

『…げっこうが…?』

 

 もー…ちょっと、…もー…なんだこのめんこい生き物~…。何なのその甘えた声はぁ…そんな可愛くおねだりされたら理性にバキバキにヒビが入っちゃうんだってば…。つい数秒前に決意したはずの辛抱が即堕ち2コマレベルであっさりと揺らいでしまう。

 

『ちゃんと巣も出来上がったよ?』

『…だが、その、…養生が優先と言ったでござる…』

『私、もう元気いっぱいだから安心して。森の中をたくさん歩けたし、巣材を持って崖だって登れた。それに、ゲッコウガも見てたよね?私が狩りをしてたところ。栄養もばっちりなんだから!』

 

 それはそう…。獲物を仕留めた手際は惚れ惚れするほど鮮烈で俊敏で容赦がなかった。肉や腸(はらわた)を一心に貪る姿もかっこよくて、ときめいちゃったし。

 

『だから、…ね…?…私のこと、…ゲッコウガの好きにしていいよ…?』

 

 あ、無理だわコレ。

 勃起不可避ですわ。

 

『そこまで言うなら遠慮なく』

 

 ゲッコウガは起き上がる。ルチャブルも身を起し、ゲッコウガと向かい合わせになってちんまりと座っている。ただ、彼女の視線は、ゲッコウガの怒張したものに注がれていた。これでもかと存在を主張する性欲に忠実なソレに対して、興味津々といった顔つきを隠そうともしていない。

 

『わあ、…こんなふうになるんだ…』

『…前に相手がいたのなら目にしたこともあるだろうに』

 

 自分で発したくせに、自業自得の言葉がえっっっぐい殺傷力で心を抉ってくる。束の間、息が止まった。

 勝手に自爆してダメージを負うゲッコウガをよそに、ルチャブルは無邪気に首を振ってみせる。

 

『見たのは初めて。…これを交尾に使うの?』

『……、そうなるな』

『その、…前…は、…私が脚を開いて、白いのをかけられて、…それで終わっちゃったの。その一回だけで、すぐに卵もできたし…。だから、異種族との交尾って知らないことが多くて』

 

 んー…、つまり、なんだ、…前の野郎は単孔の鳥ポケくさいな?種族として近いから一発で即妊娠になったんだろうし、…なるほどなあ…、今この瞬間この世の鳥ポケ♂*2全員嫌いになったわ。

 あ、待てよ。気付いちまったぞ。ってことはアレじゃね?ルチャブルは挿入されたことない感じ?ナカでイくのは未経験?オレがその快感を教える最初の相手になれるってこと?

 ッシャオラァ!!!(バカの音量)

 

『ねえ、…触ってみてもいい?』

『気が済むまでどうぞ、嫁御殿』

 

 ルチャブルは、ゲッコウガの肉茎をそっと爪の先でつついたり、顔を近づけてすんすんと匂いを嗅いだりしている。あろうことか、先端や側面をちろりと舐めて味見をするような真似までして、ゲッコウガは誤射を防ぐのにかなりの労力を強いられた。あらあら、この小鳥ちゃんたら、…純粋な好奇心で目をきらきらさせていらっしゃいますね…。

 

『なんというか…おいしそう…』

 

 っか~!最高だなオイ!正直すごく興奮しました。心の底からおシコり申し上げます。

 是非しゃぶってくれ。フェラ大歓迎。…と、言いたいところだが、交尾のことをいまいち分かってなさそうな相手に初っ端からトばすのは自重だ。自重。

 したってさあ…もうちょっと、こう、手心といいますか…。所詮は対ルチャブルだとクソちょろ雑魚チンポなんで…はい…。そういう発情顔で誘惑しながらエロいこと言ったらどちゃくそに襲われるのはそっちなんだぞルチャブル。

 

『おいしそうなコレが、今からおまえのなかに入っていくんだぞ』

『…入って…』

 

 どこから?と不思議そうにしているので、ゲッコウガはルチャブルをそっと押し倒した。横たわる姿勢に合わせて彼女の翼が広がり、裏側の羽が露わになり、それらを目にするゲッコウガの視界が美しい碧の色に染まる。

『ここから入るんだ』と言いながら指の先で蜜穴の入り口に触れると、くちゅりと微かな音がして、ルチャブルがぴくんと小さく震えた。…いいねぇ、一挙手一投足がえっちで欲情するわ。それに、…意外だな、ルチャブルも単孔かと思ったが、こっちは生殖器と排泄器が分かれているのか…。純粋な鳥というよりも人型に近い所為で、構造も人と似通っているのかもしれない(とはいえ哺乳類ではないし卵生だが)。

 

『そこは、…んっ、…卵を産むところなのに…?』

『卵を送り出すだけでなく、雄を迎え入れる器官でもあるってことだな。精液を体外からかける方法と体内に直接届ける方法とがあって、…オレのやり方は後者だ』

『…こんなにおっきいの、…入るのかな…』

『入るかどうかじゃない。挿(い)れる』

 

 ゲッコウガは笑みを浮かべた。悪い顔をしているだろうということが、自分でも分かる。

 

『だが、…おまえへの負担を極力なくせるよう尽力しよう。オレに任せてくれるか』

『うん。だって、…好きにしていいって言ったもの』

 

 雌(おんな)に二言はないってことか。さすがはオレが惚れ込んだ一羽だ。

 でもなー…ちょっと触った感じマジで小さい穴なんだよな…これは相当時間をかけてほぐすしかない。卵を産めたのなら(自爆二度目)、相応の柔軟性も伸縮性もある器官ということなので愚息を受け入れてもらえるとは思うのだが、…それはそれとしても繊細な場所に変わりはない。細心の注意を払うとしよう。

 そもそも論、雌を抱くなんていつ以来だよって話で…。誇張なしで、ガチ、御庭番の房中術以来では…?最初期ルチャブルと会う前は性欲処理目的で性別関係なくとっかえひっかえしてたし…穴がついてたらまあいっかくらいに考えてたし…(クズの思考)

 

 要するに、雌の身体が超絶久しぶりってことだ。下手すると素人童貞以下かもしれん。

 

 TSルチャブルと迎える記念すべきこの第一回目は、繋がる過程で互いの身体を知っていくのが主目的ってところか。イかせるのが二の次ってのは、…やむを得まい。ふたりの身体が馴染まないうちは快楽もクソもないんだし。調整のためにも回数を重ねていく必要がある…ということは、異種族相手の交尾に抵抗感を持たせないようにしなくては!(使命感)

 ゲッコウガは、それはもうたっぷりと前戯に時間を費やした。ルチャブルの性感はこれから育てていく必要がありそうなので、今回は、気持ちいいとは感じてもらえないかもしれない。まずは「また交尾をしてもいい」と思わせることを優先し、誠実な振舞いに徹した。派手に舐(ねぶ)るだとか、大きな刺激を与えることはしない。舌や指先、唾液、己の身で使えるものは何でも駆使して、ゆっくりと丁寧にルチャブルの心身を開いていく。ルチャブルの口から声高な嬌声が紡がれることはなかったけれど、少なくとも身体は強張っていなかったし、時折熱のこもった吐息が出てくるだけで今のゲッコウガには十分だった。

 挿入時は柄にでもなく緊張してしまった。もはや針穴に糸を通すときの手つきじみた慎重な腰使いだったと思う。突き上げてしまいたい衝動を必死に堪えつつ、苦しくないか相手の反応を抜かりなく見ながら、徐々に腰を沈めていく。

 

 ルチャブルのナカでは、毎度毎度、こちらの想像を軽々と超えた快楽に浸食される。

 すっげー…狭い。締め付けヤバすぎ。これで経産婦とかマジ?(自爆三度目)…いかんいかん、雑念は振り払おう。今はルチャブルとの初床に集中せねば。

 自身のイチモツが温かな愛液の中にひたっていることへ感動すら覚えながら、ゆっくりと動く。

 

『…すごい…、ゲッコウガが、…本当に私の中にいるなんて…』

 

 ゲッコウガの首に腕を回して、ルチャブルが甘やかに囁く。

 ルチャブルの身体のことなら知り尽くした気でいた。何なら、「ゲッコウガ自身がルチャブルとして生きた」経験もあり、どこをどう触れば快感を得られるのか完璧に把握していた。だが、相手は雌だ。今までとは勝手が違う。探り直して、早く、今みたいに話しかける余裕すら奪って悦ばせてやりたい。

 ゲッコウガは、たとえ激しく腰を振らずとも何の問題もなく射精できる。「ルチャブルと念願の生ハメ♡」というシチュエーション自体に相当出来上がっていたこともあり、緩い抽送に終始して、『出すぞ』と手短に宣言した後、ルチャブルの胎に子種を注いだ。

 ルチャブルは両腕をゲッコウガから離し、おもむろに自分の下腹部を撫でる。

 

『これで赤ちゃんができたかな…』

 

 一回だけにしようと思っていたのに、思わぬ発言で煽られたゲッコウガは、すぐに固さを取り戻してしまった。

 

『…あれ、…なんだか、また、…大きく…?』

『だろうな。今のはグッときた』

 

 よく分からんがとにかくグッときた。精力剤みたいな言葉だった。卵なんて本当は要らないのに孕ませてやりたい欲がどんどん膨れ上がって、下半身にダイレクトに反映されていく。

『あと少し付き合ってもらえると嬉しい』と図々しく申し出たところ、ルチャブルは茶目っ気たっぷりに『気が済むまでどうぞ、旦那様』と返してくれた。くはァァァ~…何それメロ…旦那様とか言われちゃった…たまらん…。そのうち「旦那様」としてた~っぷり色々と教え込んでオレ好みに染め上げてやるからな。お楽しみに。

 

『好きにしていいって言ったのに、ちゃんと訊いてくれるんだ。…やっぱりゲッコウガは優しいね』

 

 それはたぶん今回だけだぞと胸中で呟きつつ、ルチャブルからの『好きにしていい』の言葉に甘えまくって結局このあと五回戦まで引っ張るゲッコウガなのだが、それはまた別のお話なのである。

*1:
イメージ:萬城の滝(伊豆)

*2:
ルチャブル除く







【 祝 】
 2025年8月28日(木)
 ルチャブル、メガシンカ実装確定おめでとう!

 2025年9月12日(金)
 ゲッコウガ、メガシンカ実装確定おめでとう!


【 余談 】
・クロバットに毒は効くのか
 ある程度効くのではないかという考えで、本文を書きました。
 毒タイプは毒状態にこそなりませんが、毒タイプの攻撃技に関してはダメージがあります。ダメージが蓄積すれば、それは健全な状態とは言えません。やがては命が脅かされることにもなるでしょう。
 現実世界でも「(蛇など体内で毒を生成できる生物であっても)完全な免疫や耐性を持っているわけではない」ということが分かっています。傷口から毒が入ったり、あるいは共食いの際に相手の毒を摂取すれば死に至る場合もあるとのこと。これらの情報を言い訳の材料にしながら、つまるところ「ご都合」で執筆しております。悪しからず。
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