そして、母になる -Queen of EDEN 作:アンデッド
ヤツです。
東京都、練馬区のアパート一室。 俺と彼女は
いっしょに暮らしてる
腕立て伏せを百回、腹筋運動を百回。これが
深夜まで続く作画アシスタント仕事を終えてから
習慣。ぶら下がり健康器で両脚かけ大車輪を
四百回やる彼女には負けるが、それでも
続ける。次に軟式ハンドボールを強く握っていく。
彼女は十個の鉄球をビニール袋の中、小さい手で
潰す。俺は自宅の練馬区三原台近くから仕事場の
まで
走る。彼女も意味もなく付き添い、続けていた。
俺が彼女──レインを引き取ることになったのは
漫画家養成学校の元
特別女性講師の碇シンジさんから「生活費
70万……次々に娘の写真をLine(リイン)に送信
してくれたら欠かさず、払うから
面倒みてくれない?」再会したときに
天使のような微笑みを浮かべ、そう提案してきた
からだ。俺はなぜかすんなり受け入れ、今に至る。
かれこれ四年が経過した。言われた通りに
Line送信をやり、レインといっしょに暮らしてる。
恋人もできず童貞、しかも彼女のすすめで
ぼさぼさだった髪をすべて剃り肉体改造と
趣味のクレー射撃を極めるため常に修練してる
修行僧みたいな生活に。
「道は一つちゃうよ。行こうと思えば
どこへでも行ける。問題はヤるかやらないか」
「法に従うか否かは個人の自由やで。基本的に
守ればいい、
度々らレインはそうつぶやく。その通り
俺は銃砲所持許可証にて所持が認められた
よくあるたて式二連射散弾銃、新SKB MJ7と
アメリカ製のモスバーグ590という軍用
ショットガン、それの銀色にかがやく
クロームステンレスモデルであるマリーナに
交換した。
レイン曰く「へんな事されたらコレで
股関を潰しなさいっておかあさんから」との
ことで持っていたらしい。それよりも
俺のMJ7が「ロマンがある」から欲しかった
そうだ。ナイフ格闘戦やマーシャルアーツなどの
実戦的護身術を教えてもらった恩から
了承した。「ありがとう~」無邪気にはしゃぐ
レインの顔は、幼い娘のそれだった。
露出度の高い衣装を着ている以外は……
こんな平穏な日常が──
【深夜3時に練馬区石神井公園で
タクシーが女性をはね…… 路上には
血痕が残っており、女性は現在も行方不明で……】
【小三女子 男に咬まれ重傷】
【厚労大臣 安否不明】
【大臣の病棟で銃撃戦】
瞬く間に崩壊する。だが、彼女は動じない。
まるで予想していたように必要以上の非常食や
サバイバル用品を買い込み、裏ルートから
重火器と刃物類を買い込んでいた理由なの
だろう。
個人的に2巻、3巻が結構すきです。