※この作品はR-18です。

そして、母になる -Queen of  EDEN   作:アンデッド

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行くぜ


コニチハ~娘の保護者サマ 御殿場アウトレットモール道中編

早狩さんが発症した。だが、レインは

介錯よりもわずかな可能性に賭けるつもりだ   

 

「迂回するか?」

 

「いやっ、“御殿場アウトレットモール”に

行くにはこの道が最短ルートだ」

 

「しゃんがないーの」レインはLaRue

タクティカル製フリップツーサイド・マウント、

DPMS Inc.の4レール式ガスブロックと

サウンド・サプレッサ(発射音の抑制器)などを

フル装備したコルトのM733、アメリカ陸軍に

正式採用された突撃銃のカービン(短縮)モデルの

照準器越しに感染者をぼやきながら視認する。

 

 

「準備エエか」

 

「ああっ、いつでも」

 

「1(・)、(・)2(・)、(・)3(・)で右の一を。あたしは左の

二を」

 

約35メートル先、事故車の向こうを徘徊する

三人の感染者。俺もモスバーグのショットガン

から全自動小銃(バトル・ライフル)、アーマ

ライトAR-10を元にした半自動ガス式ライフル

であるレミントンR-25(サプレッサ付き)を

構えた。「はい……イチッ!」と案の定、

先走り発砲したな。さすが外さず頭部へ

撃ち抜く。俺も遅れ気味に最後の一人を仕留めた。

 

 

「比呂美ねぇ~ゴメンね。先進もっか」

 

「だ いじょうぶ」

 

「ウン、大したことあらへんから。行こっ行こっ」

 

 

発症して黒目の割合が相対的に小さくなり

片眼が突出した姉(数日前に知り合った女子高生)の

頭を撫で、後部座席に乗る幼い妹。

荒木さんが運転する車で俺たちは先へ進んでいく。

 

「お嬢ちゃん、御殿場アウトレットモールっ

どっちだ」

 

 

「右やな。でも安全とか気にすんやったら

こっから5.5kmの少し遠まわりやけど、箱根

裏街道行けばエエやろ」

 

「そっかーありがと」

 

レインは異様に直感がすぐれるところがある。

「アウトレットモールは“蝿の王”巣窟

かもしれへんな」と、俺にだけ警戒するよう

伝えたのも何か〈クイズリング情報スレ〉に

書かれた『御殿場アウトレットモールに

集まれ』レスにきな臭さを感じたのだろう。

 

 

「比呂美ねぇ、パンツ辞めて“いきいきブリーチ”

へ履きかえよっか」

 

「さえちゃん……私が、守るから……」

 

「あっ~アリダス」

 

たまたまあったコンビニで

食料や生活用品を集めたり、ついでに

早狩さんの下着替えをレインがやった。

 

 

「エクストリームや」歩道橋にぶら下がる

『当方身寄りもなく感染しています』という

首吊り死体を目撃したり。

 

 

「あれは“タイヤネックレス”か?」南アフリカで

行われてる処刑方法で燃やされた死体を

横切り広いアウトレットモールへたどり着く。

規則制があるテンポで音が聞こえる場所へ

荒木さんは車を向かわせた。そこでいきなり

BB弾の洗礼を受けた。どうやらフェイスマスク

付けた三人組がやったらしい。

 

「エンジン止めて車から出ろっ!!!!」

 

「うるせぇ!!!!!!!!」

 

モデルガンを向けるフェイスマスクの小太り

男にあいさつ変わりで、足元へM733を

乱射した。怯える小太りと細いの間に立つ

片手斧を握った女性には銃口むけず

謎のウィンクする。

 

「おい来たぞぉっ!!!!」

 

「あんた達もついて来てっ!!」

 

「カバーするから、比呂美ねぇをお願い」

 

「わかった」

 

遠くから押し寄せる感染者の群れ。屋上から

梯子がおろされ、俺は早狩さんを抱えて

かけ上がる。その間にレインは左右に

腕をでたらめに振り迫る感染者たちを

弾倉、使い切るまで抑え棒高跳び選手みたく

屋上へ翔んだ。

 

「おいおいちょっとぉ、なんで勝手に

あげるんだよぉ」

 

「俺が怒られんだぞぉ“伊浦くん”達に

さぁ……」

 

危うく下へ下ろされそうになるが「利用価値があったら

上げていいって言ってたろ、だからだよ」

という女性の言葉でその場おさまった。

そのやり取りから「上にあがれって、言ったのは

“藪”さんだ」呼び名を知れた。どうやら

アウトレットモールの連中は全員、偽名みたいだ。

 

 

「この娘──」

 

「やめて」

 

8.375インチ以上の銃身をほこる愛用の

回転式拳銃(リボルバー)『サマリタン』を

早狩さんの感染を疑う藪さんの目に突きつけた。

 

「お願い。比呂美ねぇは人襲わんから

大丈夫やし、なんか起きたらあたしが

どうにかする。だから……」

 

藪さんはタバコを咥えたまま、

さりげなく早狩さんの拘束着を斧で外してから

立ち去る。妹も姉の手を繋ぎながら

ホッとした表情で前方へサマリタンを回し

懐にしまう。一瞬だけひやっとしたぞレイン。

 

 

「さぁ──」

 

 

アウトレットモールの支配者さまである

『伊浦くんたち』に挨拶するか。




やべー藪さんの描写が薄くなった。
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