インフィニット・ストラトス 機人の力を持つ者 作:ナハト・リコリス
因みに一夏ハーレムの崩壊が始まります
クラス対抗戦の次の日、俺の部屋にやって来た鈴から、幼馴染みであった織斑一夏への好きな思いが無くなったと言われてしまった。
流石の鈴の発言に俺達全員が驚いたので、理由を聞いてしまうと納得してしまった。
鈴自身は俺達が助けた存在だと知らないので、クラス対抗戦で起きた事案を混ぜつつ話してくれた。まぁ一部は学園側からのかん口令に触れる為かぼかしていたが、知っている側からすると仕方ないと思いながら聞くしかなかった。
鈴の話を聞いて、織斑に関しては【ざまぁ】と思ってやる事にしたと言ってやったら、本人は思い切り笑っていた。
流石に自分が見切りをつけたとは言え、鈴にとっては失恋に違いないと思っていたのだが、本人はどうでも良いような感じなので、大丈夫だろうと思った。
最後に俺からの頼みとして、織斑に対してIS操縦訓練を手伝ってほしいと言われると、鈴は自分ではなく織斑なのに不思議がっていたが、鈴がそういう態度をとっていれば、織斑自身が鈴の思いに気づかない上に、自身のIS操縦レベルが上がる為、俺がどれだけ操縦に関しての腕前が下でも、少しは楽ができるからと言うと、鈴は簡単に納得し、俺の頼みを聞いてくれる事になった。
俺に関しては学園を卒業したら高校生活を2回もさせたとしての賠償として、国から資金を出してもらって会社を設立する予定で、俺は社長と言う扱いになっている。
まぁ社長と言ったが、元々俺の一族が行っていた製造業関係をもう一度起こすだけで、男性雇用を増やすのが目的でもある為、国自身も同じ過ちを犯さなければ良いと言うお墨付きは貰っているので、開業資金等に関しては国から支給されるので色々と楽な面が多いのだ。
因みに資金や土地等の方面に関しても、国に頼んで小さな町工場レベルでの運用と言う風にしているので、そこまでの大金でないだけマシだろう。まぁおまけでISによる負の遺産とも言える輝夜市の歴史として輝夜市の跡地近くに慰霊碑を兼ねた石碑を建ててもらっている最中でもある。
鈴の告白から数日後、入学してから初のIS学園から出れたので、久々に帰った家の掃除を軽くした後、久々に他のメンツを出して外出する事にした。
まぁ数ヵ月前なら、色々と休みの日などに他の人格に代わって外出をしていたのだが、織斑一夏によるISを動かせる男性操縦者捜索で引っかかってしまったので、前のように出来なくなったのは色々と面倒だなぁと思うしかなかった。
そして外出をする存在も話し合いの結果、神夜と決まった。
まぁ竜馬に関しては顔が裏の方面で売られているし、キラとシャインはアルフィミィのおかげ?でそっち方面で売られているし、俺に関しては織斑よりも下であろうが、そこそこ顔が売られているので、結果的に神夜になってしまったのだ。
まぁこれから先の人生で俺達の身体事情を考えるのにいいかと思ったのだが、久々の外食に関しては、後で最悪とも言えるものになってしまった。
外食先にした【五反田食堂】で織斑がいたうえに、織斑を好きで追いかけようとしていたこの店の女の子がいたのが原因であった。
昼食を食べに入った店でまさか織斑がいるとは思わなかったが、追っかけをしようとしている女の子に悪いが、追っかけようとしている場所が悪いとしか言いようが無かった。
なので織斑達が消えた後、追っかけようとしていた女の子に来てもらうように店主に話をした。
店主自身も3人が話している事が聞こえていたからのものだろうと思い、快く受け入れてくれ、その女の子がテーブルに来てくれた。
簡単にお互いに自己紹介をし、神夜に関してはIS学園の生徒と偽り、問題の女の子である【五反田蘭】に対して、IS学園に入学するのは辞めた方がいいと言った。まぁ辞めた方が良いと言われて、織斑の追っかけをしようとしている蘭は思い切り激怒したが、理由を説明した。
「辞めてほしいと言った理由の一番の理由ですが、蘭さん、あなたはISをファッションか何かと勘違いしてませんか?」
神夜が言ったその言葉に【?】と言う風な感じになった蘭に、ISの持っている危険性を簡単にだが教えた。
何しろISには拳銃や剣と言った武装が存在しており、それ等を使って戦うのがISを操縦する人間の義務でもあるからだ。
同時に蘭の持っているIS適正により、今の状態の蘭が学園に入学した場合、一生後悔するような事案が起きても不思議ではないと言った。
「い、一生後悔する事案って、何なんですか?」
「さっきのあなた達の話を聞いた限りですが、あなたはどうやらIS適正が高いようですから、国家代表候補生が所持する事ができる【専用機】を持つ事が可能になる可能性が高いと思います。ですが、【織斑一夏の追っかけ】を理由にIS学園に入学したら、あなた、周りから殺されてもおかしくないんですよ?」
神夜の口から【殺される】と言われた蘭は驚いていたが、何ら驚くことですらないのだ。
流石の周りにいた蘭を知っているお客さんと、厨房にいた家族も血相を変えて現れ【殺される理由】を聞きに来た。
「そんなのは簡単ですよ?IS学園に入学すれば、恐らく蘭さん本人の高いIS適正も含め、卒業する時には恐らくIS業界におけるエリートコースに入る事ができます。ですが、入学する理由が【織斑一夏の追っかけ】なら、周りはあなたを嫉妬と憎しみで牙を向けるという事です。その結果最悪の場合が死ぬか、生きていても何もできない状態にされるか、それとも顔や体、序に心にまで一生消えない傷跡をつけられるか、それか薬か何かによって廃人にさせられる可能性が【今の状態】では高いんです」
流石に言われた案件に聞いていた蘭も、流石に顔面蒼白状態になっていたが仕方ないだろう。
家族や周りの親衛隊とも言える大人の人ですら同じように顔色が悪いが、こればかりは仕方ないだろう。
「な、何で・・・」
「何でって、そんな【好きな人と一緒にいたいです】みたいな気持ちで入学されたら、他の生徒達にとってはある意味はた迷惑だからです。話を聞いた限りでも、ISをファッションか何かと勘違いしている以上、私が言った事は在学中、もしくは卒業間際に起きる可能性が高い事案ですからね」
流石に蘭も【入学したい理由】だけで否定されたのに怒ったが、IS学園は【ただの学園】ではないからだ。
何しろ武器使用も含めた近接格闘訓練、さまざまな銃器の扱いや整備方法、爆弾の処理解体のやり方、更には処理解体のやり方を知る為に製造方法も学ぶこともある。
更にISの整備やプログラミングと言った方面もある上に、蘭の場合はエリートコースに行けるであろうから、就職先は軍やISを開発する企業・団体になる。結果的に一般的な生徒のように、普通の生活など送れるはずが無い。
「ふ、普通の生活が送れないって、どういう意味ですか?」
ここまで言って理解ができていない蘭には驚いたが、実際は多分【そんな事は無い】と思いたいのだろうと思ったが、こっちからすればとんでもないほどに甘い考えだとしか言いようが無かった。
何しろISができた事で女尊男卑となり、おまけに輝夜市のような非人道的な、世界を震撼させたほどの恐ろしい事案もあったのだ。
おまけにISの絶対数が決まっている以上、一般的な企業・団体等の社員等と違い、専用機や専属存在という存在になるには本人の努力だけでは無く、血で血を洗うと言っても過言ではないほどの熾烈な戦いがあるのだ。
私の話を聞いていき、蘭さんは【行きたくない】と言ったが、少しは訂正も入れておいた。
「まぁ私が言ったのは可能性と言う部分が多いですが、【今】のあなたが行けば高い確率で起きるだろう事案です。ですが、【これから】のあなたの思い次第では、このような方面は避けられます。と言うよりも、こちらとしては織斑君への恋愛感情的な事案でいられると、今学園で面倒なのがいるので、あなたに対してもある意味悲惨な目にしか合わない可能性が高いんですよね」
流石の言葉に周りが驚いたので、今のIS学園にはISの生みの親である【篠ノ之束】の妹である【篠ノ之箒】がいる事を話した。
同時にその箒が学園内で起こした部屋の扉の破壊に、織斑専属コーチみたいになった際の事案に、噂としたが非常事態が発生した際にとんでもない傷害事件を起こし、その傷害事件に関しては篠ノ之束の妹として国連レベルでの特別扱いで不問にされた事を言うと、周りも学園に行くのを止めるように言ってきた。
まぁ確かに、誰でもそんな危険な存在が在籍している学園に行きたいとは思わないだろうが、気を付けておくべきであると言っておいた。
私は支払いをして食堂から出ていき、一度人気のない場所に移動して神夜から勇太に戻り、学園に帰って行くのであった。
今日であった蘭に関してはこれから先の人生を決めるのであろうが、どのような選択をするかは本人次第なので、こちらからすればどうでもいいとしか言いようがない。本人の人生なので、これから先は自分で考えていくだろう。