インフィニット・ストラトス 機人の力を持つ者 作:ナハト・リコリス
現在俺の部屋の扉の前には、転入生のシャルル・デュノアと名乗る男装した女の子と織斑先生、そして部屋の中には水着を着てエプロンを着けた青い髪で赤い瞳の女性がいるのであった。
「・・・ご飯にする?お風呂にする?それとも、わ、た、し?」
「よく私がいると知りながらできるな、貴様は?」
「人の部屋に勝手に不法侵入した扱いな上に、水着エプロンしてる時点で痴女か?」
「(甘いですわね。私なら本気でやりますのに(ニマニマ))」
「え、えぇッと〜・・・ドッキリ?なの、これ?」
いきなりのカオスな事態になったが、事の起こりは数時間前に遡る。
朝のホームルームにおいて、新たに二人の人間が来るとなり、俺達は普通に聞いていた。
「(この学園に入るのが遅くなるって、何かあったのか?)」
「(さぁな?面倒な事にならなきゃ俺達はどうでもいいしな)」
「(確かに。鈴さんみたいな人がこなければいいんですけどね)」
「(神夜、それはフラグになりそうだから止めて(汗))」
そんな風に話し合いをしていたら、入ってきた二人に、正確には入ってきた一人の姿に驚いたが、すぐさまその人物に対しての評価を変えた。
「(おい、あの子は)」
「(男装した女の子だね。恐らく)」
「(織斑の持つ専用機【白式】のデータが狙いですわね。最悪、ハニトラですわ)」
「(俺としてはデータを狙うのも、ハニトラも止めた方がいい気がするがな。だがしかし、アルフィミィ、何でお前もう一人に反応しないんだ?)」
「(う〜ん、何と言うかですが、私の好みの子ではあるのですが、何故かそそられませんの)」
「(あ、アルフィミィちゃん好みの子なのに手を出そうとしないなんて、何か変なモノでも食べましたか?)」
もう一人は銀髪ロリっ子で左目に眼帯付きと、ある意味厨二病かと思う姿の存在なのだが、アルフィミィが暴走しないので全員で心配した。
そして男装した子が【シャルル・デュノア】で、ロリっ子が【ラウラ・ボーデヴィッヒ】と言うそうだ。
まぁいきなりからラウラは織斑に攻撃をしていたが、話の感じからして織斑先生と何か関係があるのだろうと予想はつくのであった。
そして授業に移行するとなったのだが、シャルルに関しては【自分は男の子】という考えがないことが明白で、織斑は全く気づいた様子はなかった。
「(なぁ、織斑ってまさかホモか?)」
「(幾ら何でもそれは無いかと?多分デュノアさんを完全に女の子って認識してませんね)」
「(あんな唐変木が気付くとしたら、シャワーを浴びた姿を見て気づくみたいなトラブルが無いと無理ですの)」
「(・・・わりぃ。何かすげぇぐらいに納得できるんだが(汗))」
「(僕もだよ。その内にアルフィミィがいった事案がおきそうだけどね(汗))」
「(もしもその事案が起きたら、裸を見たからとしてのハニトラになるかと知れませんわね(汗))」
まぁ授業に関しては、ラウラの班だけが悲惨な状態だったので少し支援したが、それ以外はアホらしいなぁと思う程度でしかなかったりした。
そして放課後、事前にデュノアは織斑先生によるジャンケン勝負によって織斑との同室と決まったのであるが、俺は織斑先生を呼び、俺の部屋でデュノアを呼んでの話し合いとなっていたのだが、何故か部屋には不法侵入した変な女がいたのであった。
その後この変な女も織斑先生に叱られ、勝手に部屋の奥で制服を着て話に参加させた。どうせこの女の狙いも理解しているからだ。
「じゃまず、そこの痴女さんからな。多分だがあんた、政府の回し者だろ?織斑よりも俺のほうが何かあったら狙われるから、その護衛か?」
「あら〜、そこまで見抜いてるなんてね。私は【更識 楯無(さらしき たてなし)】。この学園の生徒会長にし、学園最強の存在よ?序にこの学園の2年生だから、宜しくね」
「こんな奴だが、腕は確かだ。で、天宮、お前の要件は何だ?デュノアまで呼んでいる時点で何があるんだ?」
「どうせ織斑先生も、そこの生徒会長も気づいてるだろ?どうせこの場での話は誰も漏らさないから、デュノアも話してくれないかな、『君が男装してる理由』」
俺がそう言うとデュノアは何でバレたと言う風に驚きながら返事をしていたが、こちらからすれば丸わかりである。
因みに織斑先生と生徒会長も頷いていた。
「俺には最初からお前が女だってバレてるよ。狙いは織斑の専用機である白式のデータと、織斑へのハニトラ要員ってところか?」
「は、ハニトラって(顔真っ赤)」
「・・・誰がどう見てもその手の関係を疑うだろうが?まぁ、白式のデータを盗むのも辞めておけ。恐らくあれは【ただの機体】じゃないぞ?」
俺がそう言うと織斑先生は目を細め、生徒会長は扇子で口元を隠したが、目は真剣になり、デュノアだけは驚愕していた。
「ど、どうしてさ!?」
「お前が知ってるかは別だが、織斑の機体は織斑先生が現役時代に使っていた単一能力を普通に運用できるからだ。おまけに幾ら何でも一次移行してすぐに単一能力が使えるのも可笑しすぎる話だろ?多分だが、あの機体には他にも何かしろのヤバい秘密があると俺は考えてる。その秘密によっては最悪の場合、盗んだらお前個人だけでなく、フランスが世界から消される可能性もあるぞ」
流石の俺の言った言葉にデュノアは唖然とし、織斑先生と生徒会長だけは俺の話を聞いて感心したような感じであった。
「そ、そんなに危険なの?一夏の白式のデータを盗むのは?」
「恐らくな。あいつの幼馴染である篠ノ之箒は、ISの生みの親である篠ノ之束の妹だ。おまけに織斑先生も関わり合いのある存在だと言う点を考慮すれば、織斑の白式には篠ノ之束が関わってる可能性が高いからな。開発者が知り合いのために尽力したりするってのはよく聞く話だからな。確率的に有るだろうし、下手したら第四世代のプロトタイプの可能性もあると思うぞ?」
「だ、第四世代型のプロトタイプって、お姉さんでも予想できないわね(汗)」
俺は織斑の白式に関しての予想を口にしたのだが、生みの親である存在まで関わっているとは思わなかったのか、生徒会長も冷や汗を流しつつ、扇子には【驚愕!】と何故か書かれていた。
この予想に関しては皆で話をしていたもので、可能性的には有るだろうと決着がついていたのだ。
話を聞いたデュノアは顔を下に向けていたが、まぁ仕方ないと諦めた。
「で、デュノアは男装してまで学園に来たのはそれが理由か」
そしてデュノアから、正式には『シャルロット・デュノア』という一人の少女の話であった。
彼女はデュノア社の社長の隠し子で、母親の死後に引き取られたが、義理の母親からは【泥棒猫】扱いされ、高いIS適性があることで国家代表候補生にまで成れたらしい。
だがしかし、デュノア社は現在主力になりつつある第三世代を生み出すことができず、経営悪化に至っているらしく、経営悪化からの脱却の為にこんな形になったらしい。
話を聞けばお涙頂戴とも言えるのだが、俺からすれば下らない三文芝居の話である。
何しろデュノア本人は自分の人生は【悲劇のヒロイン】みたいに扱いにしているが、俺からすれば余りにも可愛いとも言える事案でしかない。
あの町で、俺や他の男性達ががどんな目にあったのか、この自称悲劇のヒロインの小娘に味あわせてやろうかと、内心ドロドロとした黒い感情が出てきた。
だがしかし、皆からの言葉でそれは止めた。逆にその提案に乗ることにした。
だがしかし、今のこの場でこの話し合いの内容を言うのは止めた。
だってこの場で言ったら、完全にこの二人に後で止められる。
だから、絶対に止められないようにしないとな。
そして同時に、このクソ女は絶対に自分から楽な道を選ぶ。その道こそが地獄への片道だとも知らずに
そして俺はデュノアに帰ってもらった。その際に一夏にはバラさないとして彼女は部屋に帰るのであった。
そして不法侵入していた生徒会長の方を向き、生徒会長である更識から俺の護衛と言われたが、即座に却下した。
流石に唖然としていたが、普通に不法侵入した上に、水着エプロン姿で人をからかうような人間の庇護下になどなりたくもないと宣言した。
「(こんな女よりもアルフィミィの方がまだ100倍マシだしな)」
「(最初から流石に比べる対象がおかしいですのよ?それは)」
それでも何度も引き下がろうとしないので、織斑先生に明日の放課後に、武道場でこのウザい生徒会長と試合をすることにし、審判をお願いした。
因みに試合内容は三本勝負で、先に二本とれば勝ちの無差別格闘戦で話があっさりとついた。
「他の面々に見られるのも嫌だし、俺の実力もしれて楽だろ?」
「フフフ、この学園最強の私に挑むなんて、いいわ。その提案にのってあげる!」
「(・・・天宮のこの態度、まさか楯無相手に本当に勝つつもりなのか?)」
「それじゃまた明日で。織斑先生も公平な審判をお願いしますね」
そして二人も帰り、俺一人となったのであるが、これとしてはあの生徒会長を許す気などは無かったりする。
俺はあの女が隠しただろう盗聴器や監視カメラ等をシャドウ丸からのメール連絡で受け取り、全てを破壊しておいた。
因みに全部破壊する前に1つだけ残しておき、生徒会長に対しての怨みを言ってから壊してやった。
「全く、明日が楽しみだな」
俺はそう言って明日の準備をし、シャワーを浴びて寝るのであった。
楯無 Sids
「嘘でしょ?」
自分や織斑先生が彼の部屋から退室し、私は彼の部屋に仕込んでおいた復数の盗聴器や監視カメラを全て彼に外され、おまけに全て破壊されてしまった。
「『次は無い』って、もしかしてヤバい事案にしちゃった?」
ただそれだけの言葉であったが、更識の家系の人間としてその手の存在と何度か関わったこともある。
だがしかし、彼から言われた一言は、ゾクッとするくらいに、マイク越しの声とはいえ恐怖した。
「・・・まぁいいわ。明日の試合、勝たせてもうわ」
彼自身が臨んだ明日の試合に勝ち、それで少しはマシになろうと考えるのであった。
だがしかし、その結果は無様なものになり、おまけに彼からラストチャンスを与えられ、それに乗った結果、自分にとっての最低最悪になるとは、この時は思いもしなかった
勇太 Sids
そして放課後、試合結果で言えばだが
「俺の勝ちで決まりですね。もう付き纏わないで下さいね。序にこれは非公式に近いから、勝った後での面倒事もいらないですから」
「くっ!」
生徒会長の楯無に二本とって俺の勝ちが決まったのであった。
正確には初めは俺が、次は向こう、ラストを俺がとったのだ。まぁ言って悪いが、非常識に片足を突っ込んでる俺に勝てると思ってる時点で哀れ過ぎる。
「(普通は誰も思いませんわよ?まぁ私達も普通のモビルファイタークラスの真似事はできますし、その中でも上位に近いあなたと戦えばこれは必然ですわ)」
「(そうですよ?普通の人は銃弾の弾を指で挟むなんてできませんからね)」
「(いや、普通はそんな真似もできずに死ぬからね(汗))」
「(まぁそれを言ったら私達の知り合いにはバグキャラがおりますの〜)」
「(バグキャラ?そんな知り合い、いたか?)」
『『『『『(お前(あなた)だよ(ですの))』』』』』
そんな話を精神内でしていたのだが、生徒会長は未だに納得できない様子で、最後にもう一回と言ってきた。
流石に余りにも往生際が悪いし、学園内で使えるオモチャにするのもいいかとし、受けてやることにした。但し、条件を付けてだ。
「いいですよ。その代わり、一本勝負です。これであなたが負けたら、この学園最強の生徒会長の座は俺が貰い、俺と同室で、しかも今後は俺の性奴隷とかの扱いになってもらいます。逆にあなたが勝てば、無条件であなたの手伝いとかもしましょう。どうしますか?何も無いならこれで終わりですが、何かあれば手伝いとかはしますよ。どうします?」
教師のいる前で堂々と性奴隷と発言したが、これに関しては向こうに有利にしている。
何しろ負けなければ俺を手に入れられるし、やらないと選択しても、手伝いとかはすると宣言している。
戦わないを選択すれば一番マシな選択だが、彼女は戦うことを選んだ。織斑先生も撤回しろと言ったが、本人のプライドが許さないらしい。
「それでいいんですか?今なら変更は聞きますよ?」
「えぇ。私にもこの学園で最強としてと、プライドがあるわ。だから、この戦いに負ける気は無いわ」
そう意気込んで楯無は戦いを開始したのだが、一般人が化物に片足を突っ込んだ存在に勝てるはずなく、勝負は決するのであった。
「それじゃ織斑先生、これでこの人の事案は終わりということで。これからは俺の部屋の同室ですね」
そう言って俺は武道場を後にするのであった。
あぁ~、ある意味これから楽しみだな。
まずは楯無が被害を受ける扱いです。
勇太自身もモビルファイタークラスの実力者なので、一般人枠に近い楯無では歯が立たなかった扱いです。
千冬や束ならワンチャン有るかもと思ってください