インフィニット・ストラトス 機人の力を持つ者 作:ナハト・リコリス
参戦理由に関しては刀奈ならやりそうかな?という理由でしてみました
刀奈と契約を結んだ次の日の放課後、何故か部屋に刀奈と似た感じの髪色と瞳をした女の子が部屋にいるのであった。
「この子は私の妹の簪ちゃん。そ、れ、で、旦那様、簪ちゃんも仲間にして、私達姉妹を味わない?」
「お、お姉ちゃん!!」
「お前はいきなりから何抜かしとる!!」
パァーン!!
いきなりの妹を売ります的な発言に妹の簪も顔を真っ赤に染めて狼狽し、流石の俺もツッコミと同時にハリセンで刀奈の頭を思い切りシバいた。
因みに、何処からハリセン出したとかはツッコむな。感じろ
「さて、あのアホは放っておいて、大丈夫か?」
「は、はい」
近くに布団でぐるぐる巻の簀巻きにされた楯無を放置し、俺は簪と話をすることにした。
簪が言うには部屋に帰る時に楯無に捕まり、この部屋に来たらしいが、まさかあんな理由とは思わなかったらしいが、流石の俺も簡単に増やそうとは思わないのだが、実を言うとアルフィミィが簪のもつ雰囲気に当てられて出ようとしたので、全員で止めたりしたのだ。
本人曰く【何か保護欲を掻き立てられますの】とか言っていたが、あいつの守備範囲が異常過ぎて怖いとしか言いようがない。
「あなたは、お姉ちゃんよりも強いの?」
「あいつの言ったルール上なら、俺が現生徒会長に就任してる。織斑先生が審判だから嘘は言っていないし、確認してもいい。序にだが、あいつは俺の性奴隷になってる」
流石の俺の言い分に簪は驚くが、理由を聞くことで納得はした。簪も少し考えてから発言してきたのだが、その内容にこっちが驚いた。
「私と勝負してほしい。負けたら、私もお姉ちゃんと同じ扱いにしてほしい。けど、私が勝ったらお姉ちゃんをあなたの性奴隷から開放して」
「・・・それはいいが、何で勝負をする気だ?序に、何故勝負をしたいんだ?」
俺がそう言うと、簪は姉を見返したいからと言った。
話を聞くと姉である楯無は自分に【無能でいろ】と言い、おまけに自分で運用している専用機も開発したと言い、自分が俺に勝てば、姉より自分が上だと証明できるからと言ったのだが、俺は簪と勝負をしないとした。
流石の言葉に簪も怒ったが、簪が【間違えてる】部分もあるからだ。恐らくだが、姉との確執により、一時的に視野が狭くなっているからだと判断したからだ。
「まず第一に、あいつは【ISコア】を造れるのか?」
「えっ?何を言ってるの?それは何処も新規に造れないって・・・」
「そうだ。お前の言い方だと、楯無はそこから造ったことになるんだぞ?武装からシステム面。おまけに機体全体の完成予想図とか、専門的な分野も必要な部分も込みで、一人で全て考えて造ったことになる。そんなのは俺でもできんし、恐らく誰もできないはずだ」
流石の簪も俺から言われたことに何も反論できず、序に本人に確認をしたが、確かに完成させたのは事実だが、元々半分以上完成した状態からのスタートであったらしいので、一人では無いと言ってきた。
「後だが、お前への言葉はお前にこちら側に来てほしくないからだろうな。こちら側は、人の命を命と思わない、簡単に命を奪う連中が住む世界だからだ」
流石の言葉に簪も驚くが、俺自身が輝夜市の住人として経験した事実と、初日の犯して楯無を殺すような真似をし、楯無の心を壊したことを話すと、楯無も同意し、下手をすると殺されると思ったと発言した。
「お前等の家がこの国の裏側存在とは楯無から聞いた。だが、裏で生きるということは命を奪うことに何の抵抗すらない存在達が普通に生活してる世界を歩くことだ。最悪の場合、自分の屍すら相手の玩具にされ、二度と家族の元に帰るどころか、まともな死に方はないと言える世界だ。だからこそ、お前を遠ざけたかったんだろうな。姉としてな」
事実、俺が滅ぼした輝夜市に関してボルフォッグやシャドウ丸達による事後調査であったが、殺された男性や自分達に歯向かった女性の一部は、養豚場等の餌にされたり、中にはバラバラにして裏の御用達に食肉としてさばかれたり、女性の中には死体を利用したダッチワイフにされていた痕跡が見つかったほどだ。
因みにこの手のヤバい裏方面は国にのみ報告し、国も極秘裏に始末・検挙したらしい。
その為に俺自身もこの手の部分を知っているのだ。
俺がそう言うと楯無は少し顔を背けたが、俺の言っていることが当たっていると知り、簪は少し恥じるような感じになったが、俺は楯無の簀巻きを解除し、外に出ることにした。
「後はお前等で少しだけ話し合え。俺は少し外の空気を吸ってくるから」
外に出た俺は星空を眺めていた。
本来なら俺の能力を使用して行ける場所でもあるが、下手に使う気もない上に、シャドウ丸達との連絡もあったからだ。
俺は木々の間に入り、携帯を耳に当てて振りだけをした。
「そっちに頼んだ事案はどうだ?」
『・・・どうも変な事案ですぜ、あの嬢ちゃんの事案は』
「変?どんな風にだ?」
『あの嬢ちゃん何ですが、実は・・・・・』
シャドウ丸から言われた言葉に流石の俺も唖然としてしまう。それではデュノア本人から聞いた話と【全く逆な話】になってしまうからだ。
「・・・まぁ念のために更に調べてくれ。但し、何時でもどちらにでもできるようにな」
『分かってますよ。ですが、あんたは【負ける事案】に絶対に賭けをしないと思ってますがね?』
「それでも念のためだ。今回の賭けは9割近く俺の勝ちは確定してるが、残り1割は負ける可能性がある。その低い確率を手にするのかは、まさに神のみぞ知るだ」
『確かに・・・じゃこれで』
「あぁ。気をつけろよ」
そう言って俺は通信を切り、夜空を見上げた。シャドウ丸の話が事実であるなら、デュノアはとんだ【悲劇のヒロイン】でしかなかった。
そして俺はこの木の間から織斑とデュノアがいるだろう部屋の窓の灯を見つつ、デュノアの選ぶだろう道を楽しみにしてしまった。
「さてさて、悲劇のヒロインを気取るお姫様は、どちらの王子様の手を取るのかな?」
そして俺は部屋に戻るのであった。
因みに部屋に戻ると簪も残っていたが、姉との確執は少しは解消されたらしく、俺に感謝の言葉を述べてから自分の部屋に帰るのであった。
「ありがとう」
「どういたしまして」
後ろから抱きつき、刀奈の胸の感触を背中に感じ、感謝の言葉を聞いた俺は軽く返事をした。
その後に関しては俺は明日の準備をしつつ、刀奈の妹との話を聞いていたのだが、彼女の専用機開発が織斑が原因で完全に凍結され、その事実を知った簪は開発元の倉持技研と話を通し、明日には未完成の簪の専用機【打鉄二式】が納品されることになったらしい。
「織斑が原因でそんな事になってたとはな」
「そうなのよね・・・ねぇ、何でシャルロットちゃんとの話で、織斑君のISに篠ノ之束が関わってる可能性が有るって言ったの?あれは政府からの緊急要請で倉持技研が開発した機体のはずよ?何故?」
俺の女としてではなく、この国を守る存在としての顔つきになった刀奈に、俺はため息を付きながら答えた。
但し、この話は他言無用とし、更識家や国家、学園にも報告しないように釘を差した。
「俺には独自の情報網がある。その情報から織斑の専用機は元々は【開発放棄された機体】で、政府の要望で再開発されるとされた時に【盗まれていた機体】だったらしい。しかも、学園への納品前に何故か【完成した状態で帰ってきた】らしい」
流石の俺から言われた言葉に刀奈は目を見開いた。何しろ俺の話した案件に関しては、完全にいって開発した場所があらゆる手を使っても【漏洩】したら危険過ぎる情報をアッサリと掲示したのもあるからだ。
刀奈ですら驚く事実に、少し深呼吸をしてから口を開いた。
「そんな情報を何時手に入れたの?」
「仕入れたのはあの代表戦から2日経ってからだ。本来はデュノアがいた時に言ったように、いきなりから単一能力が使える織斑の機体に違和感を覚えたからだ。で、それを調べてもらったら、そんなふうになったんだ」
「それ以上は調べたの?」
「いや。これ以上は下手に探るとヤバいって事で調べてない。だが、この前情報があるからこそ、織斑のISには開発者である篠ノ之束が関わっていると思ったんだ」
「なるほどね。開発を放棄された機体なんて誰も欲しがらないわ。おまけに知らずに盗まれてる時点で相手の腕は凄腕。しかも完成した状態での返品されるなんて、あなたの予想は正しいわね」
「あと一つ、これは俺の感なんだが、織斑のISは、もしかしたらあの【白騎士】なのかも知れない」
流石の言葉に刀奈も驚いたが、これはただ単に織斑のISの名前が【白式】で、〘びゃくしき〙と読めるが、別の見方をすると〘しろきし〙になるからというだけで、ある種のとんちに近い案件だからだ。
「まぁそれは飛躍し過ぎでしょうが、篠ノ之束が関わっていたら、可能性は無きにあらずね」
刀奈はそう言っていたが、俺としては先のクラス対抗戦での出来事も考えていた。
何しろ乱入した存在は無人機で、そんなものを開発できるのは開発者である篠ノ之束以外には存在しない。
だがしかし、何故そんな存在を使ってきたのかという疑問があったのだ。
何しろイレギュラーとも言える俺を殺す為の手段であるなら分かるが、向かったのは織斑が戦うアリーナだったからだ。
同時に、この学園での次のイベントでも似たような事案が起きるのではと、変なフラグのようなものを感じてもいた。
「(出来れば何事もなく終わって欲しいんだけどな)」
「(こればかりは分かりませんからね)」
「(そうですわね。学園側も防衛は強化するでしょうから、前のようなことは無いと思いますが・・・)」
「(僕達もまた能力を使うなら、これまで以上に気をつけないといけないしね)」
「(あぁ。下手にバレたら、どんな目に合うのか分からないからな)」
「(でも、その時には私達も覚悟を決めなければ行けないかもしれませんわね)」
「(・・・そうかも知れないな。だが、今は何も無い事だけを祈ろう)」
俺達もこれからの能力の使い方も考えることにした。
何しろクラス対抗戦では何とかなったが、これからも同じようにできる可能性は無いからだ。
下手に手を打てないことを悔やみつつも、俺は簪の手伝いに名乗りでたいのであるが、生徒会長に就任したせいで色々と書類が多く、手伝うのはまだまだ先だなぁとしか思えなかったのだ。
そう思っていたのだが、次の日にいきなり問題が発生した。
「私もお姉ちゃんと同じようにしてほしいです」
「何でそうなったんだ、簪さん?」
放課後に部屋にいた簪から、いきなりの発言に驚きつつも話を聞くと、刀奈が色々と話したのが原因だった。
流石に内容的にはあれだが、目を見ても昨日のような変な状態ではないのだが、流石にどうかと思ってしまったほどだ。
刀奈から話を聞くと、簪としては今までのケジメとして勝負をしたいとの事で、俺は渋々ながら納得し、負けたら刀奈と同じ扱いになるのも了承してからの勝負となった。
勝負内容に関しては、刀奈にシャッフルしてもらったトランプの山の上から互いにカードを引いていき、先にジョーカーを引いた人が負けの一回勝負とした。
まぁひく側も最大3枚まで引くことができるルールでしたのだが、結果的には簪が負け、俺は更識姉妹を手に入れるのであった。
「簪に関してはこれでケジメはついたか?」
「うん。それとお姉ちゃんと同じように、してくれないの?」
「・・・刀奈から何を聞いたか知らんが、今はしないぞ?」
そして俺は更識姉妹と話をしながら色々と準備等をするのであった。
だがしかし、後日ラウラの起こした問題によって色々と心労が貯まる自体になるとは、このときは思いもしなかったのであった。