インフィニット・ストラトス 機人の力を持つ者 作:ナハト・リコリス
同時に皆さんがビックリする設定にしてみました。
同時に今回もGガンダムからキャラ参戦ですが、勇太達の師匠の一人扱いです
シャルロット・デュノアはIS学園の敷地内ではなく、外にあるフランス大使館にやって来ていた。
フランス大使館の一室で、シャルロットは不安で押し潰されそうな状態であった。
「(ハハハ。もう僕もこれで終わりかな)」
女としてこの学園に再入学した次の日の授業が終わった後、織斑先生から明日フランス大使館に行くように言われたのだ。
流石に女として学園にいられたのがたった二日で、自分の処分が決まってしまうのだと思ってしまったが、織斑先生からフランス政府からの特命とされたので、自国の国家代表候補生として逆らえないので行くことにした。
勇太ならともかく、あの織斑に言ったらどんなフザケた事を言い出すか分かりはしない。未だに部屋の関係で同室の織斑にはバレないようにしようと思うしかなかった。
織斑先生曰く、扱い的には特別外出による休みとなるらしいが、同時に今から織斑一夏との同室ではなくなると言われたのは救いであった。
荷物を持って部屋を出た際に織斑一夏からは激励されたが、こっちとしては何も考えていない疫病神との同室でなくなったので心は軽くなった。
そして今度はラウラとの同室であったが、この前のお姉様発言の事案から少しはマシ?になっているが、勇太が逆に色々と教えたりするような感じになっており、別の意味で疲れが溜まっている様子であった。
因みにラウラに関しては、お姉様発言したその日の夕方、皆がいる前でカグヤ汁と呼ばれる神夜さんに変化した勇太が出した特性健康ドリンクを飲み羽目になり、飲んですぐに気絶した後に
「では皆さん、これまでのラウラさんに対しての怨みとかも、これで手打ちということでお願いしますね」
神夜さんがそう言ったので、色々とラウラに関してはあったのであろうが、皆は了承してくれる事となった。
同時に勇太のこのヘンテコ体質に関しても、織斑先生の発言などもあって今のところ問題にはなっていないが、神夜とシャインの二人が稀に授業に参加させられる事態にはなっていた。
そして大使館の人に連れられ、日本にいるフランス大使の女性〘イザベラ・ライラック〙のいる部屋へと案内された。
部屋の中に入ると、部屋には大使以外の人間がいたのだが、いた人物に驚いてしまった。
そこにはデュノア社の社長であり、僕の父親でもあるアルベール・デュノアと、その妻であるカトレア・デュノアの姿があったからだ。
二人も僕が来たことに驚いていたが、イザベラさんが僕を二人と同じ席に座らせ、そして部屋には四人だけになり、ここから先何を言われるのかわからないのもあり、僕は怖いと思いながら座っていた。
「さて、我がフランスの代表候補生シャルロット・デュノア。お前さんの学園への転入手続きの際の違法入学に関してだが・・・無罪だ」
「・・・えっ?」
流石に今イザベラさんがいった言葉の内容に唖然とした。
「だから無罪だよ。まぁ正式にはあんたの案件よりも、デュノア社内部のゴタゴタ事案解決で不問になったんだ。色々な問題全てね」
イザベラさんの言葉の意味が分からず、周りの二人を見たら頭を抱えている様子であったが、同時に嬉しそうだった。
「あぁ~。あの馬鹿の事案がやっと終わるのか」
「そうかも知れないわね。でも、やっと、なのね」
そう言ってカトレアさんが僕を優しく抱きしめたので、僕は困惑するのであった。
何しろカトレアさんが涙を流しながら僕を抱きしめていたからだ。
流石の事態に僕は混乱した。だってこの人は僕と最初に会った時に『泥棒猫!』と言って僕を叩いた人だ。
自分に対しては良い印象を持たれていないと思っていたはずの人なのに、今は涙を流しながら、僕を抱きしめているこの状況下に混乱するしかなかった。
「カトレア。気持ちは分かるが、その娘も混乱してる。楽にさせてやりな」
「あ・・・ご、ごめんなさいね、シャルロット。それとゴメンね。あなたを叩いたりして」
もう完全にドッキリか何かかと思うくらいの変化に、僕は全くと言っていいほど訳が分からず混乱するのであった。
「まぁあんたが混乱するのも無理がないよ。だから、ここからの話は日本大使館の在日大使ではなく、その夫婦の友人としての私がさせてもらうよ」
そしてイザベラさんがそう言ったので、何とか話を聞いたのであるが、話された内容には驚きを隠せなかった。
実は僕の母親であったエリカ・フォンティーヌは、カトレア・デュノアの大切な友人であり、夫人が子供が出来にくい体質で、僕の母が代理出産したのだと言われたのだ。
つまり母は愛人ではなく、僕という子供を産むだけの存在だったらしい。
「だが勘違いするんじゃないよ。お前さんが生まれたのは確かに代理出産によるものだが、本来ならあんたの母親と一緒にデュノア夫妻はあんたを育てるつもりだったんだ。あんたにはちゃんと説明する事も含めてね」
「そ、そんな。だ、だったら、何でお母さんを!」
『そこからは私が話そう』
突然何処からか声が聞こえ、僕達側の後ろの壁からドイツの国旗のような覆面をした謎のロングコートの男性が腕を組んだ姿で突然現れたのだ。
僕達はいきなり現れた不信人物に警戒したが、突然頭を下げた姿に唖然とした。
「私の名はシュバルツ・ブルーダー。今回フランス政府に対し、シャルロット・デュノア並びにデュノア夫妻、デュノア社内で暗躍していたナーデル・デュノア一派の情報を提供したBP(ビーピー)の人間だ」
「・・デュノア社の超極秘内部情報を我々に掲示した存在とはね。何が目的であんな真似をしたんだい?」
「警戒されるのは理解するが、その答えはシャルロット・デュノアが我々がしていた賭けに勝った事によるただのご褒美だ」
流石に言われた事実に周りから注目されるが、僕からすればただ混乱するしかなかった。
「実は君が転入して来た日から君が性別を偽っている事を学園内にいる我々の仲間が気づいた。そこで我々は仲間からの要請で君の内情を調べる事にした。何しろ一番確率が高いのは織斑一夏のISデータを盗みに来た危険なスパイだと我々は見ていたのでな」
「なるほどね。確かにそうとられてもおかしくは無いね」
「だが彼女の内情を調べていくと、どうもその手の方面ではない上に、家庭環境事態も何か変な感じなので、我々の中でも君を助けようという仲間達も出てきた。そして色々と迷った結果、君を賭けの対象にし、賭けにした内容で勝敗を決しようとなり、彼女は我々の行った賭けに勝ってしまった。まぁ逆に、この賭けに君が負けていたら、我々は君が死亡する案件になろうと絶対に助ける事はしないとしていたがね」
流石に言われた言葉に恐怖しかなかったが、どんな風な内容で賭けをしていたのか知らないが、この人達の賭けに勝って良かったと思った。
「そしてデュノア夫妻をこの場所に来るようにしたのは我々からのオマケのようなものだ」
「ハハハ。オマケで他人の家族の仲をとりもつなんて面白い組織だね」
「そうとってもらっても構わん。では私はこれで失礼させてもらおう。後は家族の問題だからな。それともう一つ、我々は今のこの世界のあり方に関しては否定している側だ。今回は助けたが、また似たような事案が起きたとしても、その時に我々が助けてくれるとは思わないことだ」
そう言うと足にあった影に吸い込まれるように消えていき、僕達は覆面をした忍者?に驚きながらも、ナーデル・デュノアを知っている僕からすればどう言う事なのかと思った。
ナーデル・デュノアは僕の父親であるアルベール・デュノアの姉であり、僕にとっては叔母に当たる人になるからだ。
同時に僕には優しくしてくれた人でもあり、僕には意味が分からない状態になってしまった。
お父さんが言うには、ナーデル叔母様は昔から有能で、自分が次期社長になる思っていたらしいが、先代が父を次期社長にしたことに腹が立っていたらしい。
「有能なのに、何で?」
「有能と言っても色々とある。ナーデルは他人の成果すら自分のものとして奪ってのし上がる奴だからだ。やり方は汚い部分もあったが、会社として必要な部分を持っていたのもあり、重役として残していたんだ」
「だけど、あの人は社長の椅子に座りたかったのよ。そこに私の体質のことを知られたのよ。一歳になったばかりのあなたの秘密もね」
「私がそれを知ってエリカをナーデルに何がされる前に逃したのさ。エリカ自身、ナーデルの事を知っていたからこそ、あんたと一緒に逃げるしかなかったんだ」
「本来ならお前達に対しての生活支援は親としてちゃんとしたかった。だがしかし、その時にはナーデルは裏で色々と手を結んでいて、もう私達はお前達を危険にさせるような真似になる行為ができなかったんだ」
お父さんの言葉に私は何も言えなくなってしまった。イザベラさんが裏で私達を助けてくれたらしいが、それでもバレないギリギリの最低限の支援しかできなかったと言われた。
そして母さんが死に、お父さんの前に来ることになったのはナーデルさんが探した結果で、二人は私を人質としてとられていたらしい。
私は全く知らず、二人からの仕打ちだと思っていたものは、全て私に優しくしていたナーデル叔母様の策略だと知ってしまった。
二人は私と家族として生きようと思っていたのに、ナーデル叔母様から私の命を人質にされ、家族として生きようとする事ができなくされていたらしい。
「それでも何とかしたくてお前をIS学園に送ったんだ。三年間の間だけだが、学園の制度でお前を護れると思った。その間に何とかしてナーデルを会社から追い出そうとも思っていた」
「だが向こうは先にフランス政府の高官の一部に取り入り、お前を男性として学園に送ったのさ。同時にスパイとしてもね。自分にとってどっちに転んでもいいようね」
「気づいた時には全て遅かったわ。このままではお前はスパイ容疑として国から処分されるとさえ思った。私達はナーデルに会社の全権を渡そうとまで考えたんだ。大切な娘であるあなたを護るために」
まさかそこまで愛してくれているとは知らず、同時に自分は何も知らなかった事に恥じるしかなかった。
「そんな時だよ。フランス政府にさっきいたシュバルツが言ったBPと名乗る謎の存在から、デュノア社における超極秘内部情報が掲示されたんだ」
そこにはナーデル叔母様が裏でやっていた殺人や殺人教唆等の悪行だけでなく、デュノア社の保有する土地や設備を使って違法な薬物栽培・製品化をしていた事まで発覚したのだ。
しかも、その資料にはこれまでナーデルと共に協力したとされるフランス政府高官やマフィアの全構成員など、金銭面からこれまでやってきたやり取りまで完全に分かる資料が送られ、フランス政府はあまりの情報と内容に驚きを隠せないでいたが、証拠としては十分過ぎるものだったらしい。
「まぁそのおかげであんたの案件よりも、ナーデルの馬鹿のしでかした案件が大きすぎた上に、あんたが織斑一夏のデータをちゃんと盗めないようなら、一年生が終わった位の時にあんたを死亡したことにし、裏で出産すら見世物にする最悪のショーをやってる組織に売り飛ばす算段だった事も資料に含まれてたよ」
流石にサァっと顔色が青くなるほどに自分の人生が悲惨過ぎる以上に危険な状態であったことを知ったが、同時に助かって良かったと思うのだった。
「あいつの発言も含めて、あんたにはナーデルの逮捕に、今まで逮捕できなかった色んな奴等を逮捕する為に貢献したって事で、無罪方面にしてもらうよ。後の時間は少ないかも知れないが、家族の時間にしてきな」
そう言ってイザベラ大使は僕達に出て行くように言って、僕はお父さんと、そしてもう一人のお母さんと一緒に、特別外出の時間が終わるまでの間、家族としての時間を楽しむことにした。
僕達家族は遊園地に遊びに行き、最後は三人で観覧車に乗り、本来なら僕を生んでくれたお母さんも一緒にこんな光景を見れたのだと思った。
そしてお父さんから、今度帰って来た時にはお母さんのお墓参りに三人で行こうと、話すのであった。
そして僕が学園に帰る時、お母さんがもう一度僕を抱きしめ、お父さんも一緒に僕を抱きしめてくれた。
僕にとってこんな嬉しい家族として時間を手に入れられた事を嬉しく思いながら、僕は学園に戻って行った。
こんな感じにしてみました。
皆さん的にはデュノア夫人の良い人対応って、凄くいい感じになりましたか?
今回でたナーデルとイザベラさんは、サクラ大戦3のナーデルとグラン・マの容姿を思ってくれたら良いですので。
デュノア夫人の名前に関しては、ある意味自分の知るアニメキャラから使いました。
ロゼンダ夫人とWikiで有りましたが、感想に書かれていた後で知ったので、今作ではオリジナルでいかせてもらいます