※この作品はR-18です。

インフィニット・ストラトス 機人の力を持つ者    作:ナハト・リコリス

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今回はキラが出てくる話になります


第17話 新たなる人格と写真モデル案件

あの臨海学校での大事件から数日が経ち、来週からは夏休みになる予定となっていたある日、俺は楯無と簪、織斑先生を入れた三人だけで本来なら対応する事案であったのだが、偶然にもセシリア・鈴・シャルロット・ラウラの四人も簪の専用機の受け入れと開発の手伝いに名乗りを上げてくれたのだ。

 

 

まぁラウラは俺(神夜)といたいのが主たる理由だが、他の面々は前まで行っていた織斑との訓練をしたくないからだ。

 

 

これは清掃道具(篠ノ之箒)が関与している。

 

清掃道具もあの臨海学校での事件で、自身が原因で起きた織斑の負傷が理由なのか、少しはマシな方向に進んでいる感じになっているが、ここにいる面々からしてもこれまでの清掃道具の行動が理由で信用等はしておらず、稀に織斑に対しての訓練の邪魔もあったりするので、織斑との訓練も臨海学校からは段々と余りやらなくなっていた。

 

そのため清掃道具個人にとっては良い時間かも知れないが、実は織斑にとってはセシリア達による訓練で実力等が上がれたのを邪魔しているだけなのだ。

 

おまけに織斑の機体は二次移行し、燃費は前よりも更に悪くなっており、清掃道具とタッグを組まなければまともな戦闘は不可能に近いのだが、それを解消する為のやり方すら学ぶ機会を失っているのだ。

 

これは清掃道具も同じで、このままだと同年代の専用機持ちでの試合になった場合、あの二人は総合的な方面では最下位クラスの実力でい続ける事になるのだ。

 

 

俺に関しては生徒会長の仕事もあるので訓練参加が難しいが、それを除いてもできる限り他の訓練で代用していたりするが、できても数時間くらいの訓練だが、しなければ後々で色々と大変な部分もあるので仕方ない。

 

よく言われるが《一日サボれば元に戻すのに三日かかる》と言われるように、これでも何とか時間を作ってコツコツと臨海学校以降は数分でも時間を作っているのだ。

 

 

 

簪の機体を受領し、皆に手伝ってもらって整備室の一角を使って事前に簪の未完成の専用機〘打鉄二式〙のデータを簪本人が調べたのだが、現実は余りにも悲惨過ぎた。

 

「・・・・・何、これ?」

 

流石の簪の言葉と状態を不審に思い、データを横で盗み見たのたが、これを見た瞬間キラがガチでキレた。

 

 

俺達は全く分からなかった側なのでキラから理由を聞くと、簪の専用機に関しては基本的なISとしての部分のみで、それ以外のあらゆるデータが構築されていないと言われたのだ。

しかもそれは武装面にも及んでおり、完全に言って開発をしていたのかと抗議したいほどらしい。

 

簪の状態を再度見て、恐らくキラの発言は正しいと思った俺達は、織斑先生に簪の専用機の状態を話した。

流石の織斑先生も簪の様子から変だとは思ったらしいのだが、俺からの話を聞き、簪からも念の為に話を聞くと、余りの開発状態に頭を抱えていた。

 

同時に手伝ってくれた面々も姉である楯無を除いて余りの開発状態に開いた口が塞がらない状態で、幾ら初の男性操縦者である織斑一夏への専用機開発が優先される事態になったとは言え、こんな状態で開発を放置していたとは夢にも思わなかったのだ。

 

「・・・仕方ない。簪、お前の専用機の全データを今すぐ渡せ。これからお前の専用機のデータを構築する」

 

「・・・無理だよ。ここまで酷いと私で『悪いがするのは俺じゃないぞ?』えっ?」

 

そう言って俺はキラに姿を変えた。

流石の事態に皆が唖然としていたが、今回は緊急事態として対応する事にした。

 

「始めまして、だね。僕はキラ・アマミヤ。僕が今から君の機体のデータを完成させる。だから、僕を信じて」

 

そして簪から打鉄二式の全データを受け取り、キラは武装データを見ながら、打鉄二式のデータを物凄い速さで構築していった。

 

因みにキラは周りの大半が意味の分からない言葉の羅列を言いながらデータを構築していったのだが、この中でキラの言葉の意味が分かる簪は唖然としていた。

 

「・・・滅茶苦茶にもほどがあるよ(汗)」

 

「か、簪ちゃん?一部はお姉ちゃんも分かるけど、アレって全部・・・」

 

「・・・うん。ISの機動や武装とかの運用系データ構成に必要な系列の単語。しかもそれを滅茶苦茶なスピードで構築してる(汗)」

 

「・・・そんなにヤバいのか、あれは?」

 

「はい。恐らく目の前のキラって人格ですが、プログラミング能力なら超一流な上にあの構築スピードなら、最低でも年収数十億円単位で欲しいって色んなところから通達が来るほどです」

 

「・・・・もはや滅茶苦茶だな、あいつは」

 

流石の事態に皆は大部分のプログラミング関係はキラに任せて、皆は簪の専用機を形にしていった。

 

 

 

数時間後、皆の協力で簪の専用機である打鉄二式の機体は完成したが、ソフト面は未だにキラが手がけていた。

 

おまけに武装方面のデータは完全にできていないのもあり、大本の機体が完成しただけでもマシだろう。

 

因みに織斑先生は途中で仕事があるからとして退室した。その際にはキラも一度手を止め、皆と一緒に織斑先生にお礼を言ったのであった。

 

「一応これでいいかな?機体はこれで動けると思うよ。武装面は僕も手伝うから。当分は生徒会長の仕事を兼任しながらになるから、副会長もしっかりと補佐してよ?」

 

そう言ってキラがプログラミングしたデータを読み込ませ、残りは別の日という話になった。

何しろプログラミングしたデータを読み込ませるのに時間もかかるし、これでもまだスタートラインを切ったばかりだからだ。

 

簪や皆にも言ったが、学生として無理をしない範囲で行動することにしたのであった。

 

 

だがしかし、部屋でいた時に俺達だけの今後の話し合いで、流石にブチ切れていたキラから開発元への嫌がらせを話され、俺達もそれに関しては賛同した。

 

まぁ織斑先生にも少しは協力してもらうが、さほど問題ではないだろうと判断した。

 

 

 

織斑千冬 Sids

 

更識の妹の専用機開発が一夏が原因で中止になった事実は後で自分も報告を受けて知っていたが、まさかあそこまで酷い状態で開発を放置していたとは思わず、流石の事態に頭を抱えていた。

 

山田先生も私の様子をみておかしいと思って話をして来たので、更識の妹の開発が中止された専用機の状態を報告すると、流石に唖然としていた。

 

「そんなの、酷すぎます」

 

「それは私ですら思った。整備開発系は私の専門で無いが、話を聞いただけでも酷すぎる事案だからな」

 

その後抗議の電話を入れる話となったが、それに関しても後日という話になった。

何しろ二学期の準備やこの前の事件の後処理などなど、教師としてやるべき仕事は沢山あるからだ。

 

だが次の日に天宮が職員室に現れ、問題の専用機の開発元である倉持技研に対し、抗議文付でUSBメモリーを渡してきた。

 

メモリーに関して聞くと、あのキラという人格が作ったISの姿勢制御等の方面におけるプログラミングらしく、キラという人格以外の面々もこっちの方面はわからないらしく、本人がそう言うならと言う事で話はついた。

 

 

だが後日、抗議文付のこのメモリーが原因で倉持技研から我々に対して抗議の電話が来た。

 

何でもこのメモリー内のデータを確認したら、次世代量産型訓練機にも使えるようなプログラミングだったらしいのだが、実はウイルス付だったらしく、コピーしたプログラミングデータも全て消滅し、その余波で他の部分にも影響が出たらしい。

 

現在生徒達は夏休み期間中だが、生徒会長としての仕事で未だに学園に残っていた天宮に連絡し、こちらも今は忙しいので学園内で倉持技研の人間と話し合いなった。

 

そして話し合いの場で天宮からメモリー内のウイルスに関しては仕掛けたことをアッサリと認めた。

流石にこちらも驚いたが、倉持側は滅茶苦茶に怒って抗議したが、天宮はニコニコとした不気味な笑顔でいた。

 

「あの程度のウイルスが隠されてる事に気づかない自分達の落ち度でしょ?それを自分に責められてもなぁ?」

 

「ふざけるな!!あのプログラミングデータがあれば、次世代量産型訓練機にも採用できる至高のものが、全部消えた上にコピーしたのも全部消えて、ダウンロードしたISの全データを吹き飛ばしておいて、何の悪気も無いのか!!」

 

「無いですね?抗議文付でUSBメモリーを渡したんですから、てっきりしっかりとしたウイルスチェック位はしてると思いましたよ?そちらの落ち度をこちらに持ち込まないでくださいよ」

 

この時点で私は更識の妹の専用機をあんな状態で放置していた倉持技研に対しての仕返しだと気づいたが、ここまで来たら倉持側が余りにも相手が悪過ぎた。

 

最終的には天宮からズバズバと倉持側の不手際とも言える部分を指摘され、メモリー内にあったプログラミングデータは天宮の知り合いが製作したもので、最初からウイルス付の事案だとは言われたが、その後は知らないと言われたのもあり、プログラミングデータに関しては永久に失われたものとなった。

 

倉持側は完全に自分達側の落ち度として認識し、同時に格下だと思っていただろう一人の人間に敗北し、数時間後には倉持側の人間は暗く沈んだ姿で学園から去るのであった。

 

「流石にやり過ぎだろう、あれは?」

 

「あぁ~それなんですけどね、渡したメモリー内のプログラミング、実は〘最初から使えないんです〙」

 

流石の発言に耳を疑ったが天宮曰く、ウイルス付のデータではあるが、元になったプログラミングデータは一般人ではまともに乗りこなす事すらできない品物らしい。

 

しかもあのプログラミングを登録したISを動かすなら、最低でも私レベルの運動等ができないといけないらしい。

 

向こうの発言どおりに次世代量産型訓練機にも使えるだろうが、普通に機能するプログラミングシステムではないと言ったのだ。

 

「・・・・・ちょっと待て、それでは渡したのは・・・」

 

「えぇ。あのプログラミングデータに関しては最初からウイルスを除去して対処したとしても、そこらの人間ではプログラミング採用したISを超スローモーションで何とか動ける程度のものだそうです。しかも内容的には最低でも今言ったように織斑先生クラスの身体能力を保持した存在でないと全く使えないダメダメなシステムらしいですよ?つまり、あの人達はまともにプログラミングを見てないのも丸わかりでしたね(笑)」

 

流石のシステム内容に頭を抱えたが、確かにそんなシステムでは使い物にならない。

 

流石に一企業に対してやり過ぎな気もするが、更識の妹の専用機をあんな状態で放置していた部分も考えれば、向こう側の自業自得としか言いようがなかった。

 

「それじゃ俺は生徒会長としての仕事に戻ります。全く無駄な時間でしたね」

 

この瞬間、私は天宮を敵に回すとそうとう危険だと判断したが、あいつ自身が制裁に関しては一定の基準があるのが分かっているので、これから先で危険な状態になるような存在が出ないことを祈るしか無かった。

 

 

 

簪の専用機開発を手伝う面々であるが、簪も含めて全員が現在は別のとある理由を考えていた。

因みに勇太は生徒会長としての仕事でいなかったが、整備室で自分達のISの調整もしつつ、彼女達は話し合っていた。

 

 

実は彼女達は国家代表候補生の仕事の一つで写真モデル等をしており、数日前に近々男性と共演した写真撮影等が決まっていた。

 

だが実際には相手になる男性モデルを探すのが大変なのだ。何故なら女尊男卑の影響で男性モデルや男性写真家が大激減し、相手になってくれる男性を探すのだけでも一苦労なのだ。

 

そこらの素人を用意して撮影等も彼女達の経験上あったのだが、それもある種の無理矢理で、彼女達が知る限りで相手の男性に対し、後でモデル代等を支払わせないようにした女性モデルを何度か見たことがあるからだ。

(因みに素人男性に支払わない理由に関しては、自分(モデル)と一緒に撮影できただけ有り難いと思いなさいというもの)

 

正規の男性モデルや写真家なので払ってくれたのもあるらしいが、雀の涙とも言えるような金額しか支払われていない等など、男性モデルや人物を対象にした男性写真家は不人気職の一つで、女尊男卑の影響で減り続けている仕事でもあるのだ。

 

因みに風景画等を撮影する男性写真家もいるが、どんなに凄く良い写真を撮っても、女性写真家の写真のみ買い取られたり、別の女性写真家が撮ったものにされたりと、現在では写真家になろうとする男性はほぼいなくなっているのだ。

 

 

業界の裏側的にはこんな状態なので撮影側も色々と苦労があり、問題案件が最悪の悪循環的な要素が高い状況なので、ISができて三年後くらいにはパリコレのような事案は完全に消え去ってしまい、IS操縦者がモデルをする事でこの手の業界の人間は食いつないでいたりするのが現実なのだが、改善は全くされようとしないのも現実でもあるのだ。

 

 

そして今回自分達が言われたの撮影の相手役を、勇太の人格の一人であるキラに頼もうかと思っていたからなのだ。

 

因みに撮影側の都合でここにいるメンバー全員が同じ撮影場で数日いる事になり、悪かったら別の人の撮影内容の違いで、自分達がサポートするみたいなのも今の撮影モデル事案では結構あるのだ。

 

「ですが、快くモデルの件を引き受けてくれるでしょうか?」

 

「そこなのよね。一応聞いた限りのテーマではキラって人が合うんだけど・・・」

 

「撮影時に僕達以外の女性がいたら、ねぇ?」

 

「確かに、なぁ。前に学園の外で重大事件に巻き込まれたからな」

 

「そうなのよね。一応キラくんが私達に当てられた写真テーマのモデル相手には合うんだけど、下手な人が来ると、ねぇ」

 

「多分怒らせたらあのキラって人格、ネット方面で滅茶苦茶やると思うよ?そうなったら私達でも何もできないと思う」

 

彼女達も勇太の事は少しだが分かってきてはいるが、今回新たに知ったキラという人格がプログラミング方面を得意とすると知ったので、下手に怒らせたらどんな悲惨な目にあうのかが分かってきているからだ。

 

おまけに勇太自身も臨海学校で観た演舞により、肉弾戦なら自分達でも勝てない相手だと理解してもいる。

 

だが国からの指示でもあるので無視もできず、テーマに合った人物探しは彼女達でも大変なのだ。

おまけに撮影の日にちまで後少しで、外国側の面々も今回は日本での撮影とは聞いているが、相手方が未だに全員見つかっていないと言われている。

 

無理かも知れないと思いつつ、勇太に相談する事にしたいのだが、下手に勇太の機嫌を損ねそうな他の女性がいたらと思うと、彼女達も気が気でないのだ。

 

 

勇太に相談すると、当初は難色を示したがモデル側の理由を知ると納得はされ、今回限りとして撮影に参加してくれる事となった。

因みに今回限りとしたのは彼女達を信用できるが他の女性達はと言う事であった。

 

 

 

そして撮影期間になったのであるが、結果としてはある意味最悪な形で終わるのであった。

 

実は彼女達が懸念したように、実は最終日前日と2日間、他の撮影側で酷い女尊男卑思考の他のモデルと撮影者がやって来てたのだ。

学園側の方面は問題なく全ての撮影が終わったのたが、その別口は違っていたのだ。

 

話を聞いた限りでは新人アイドルの写真集みたいな形での撮影だったらしいのだが、担当の女性写真家は女尊男卑で業界では有名で、噂で色んな写真をネタに色々と問題を揉み消しているとされてるほどの人物であった。

 

そしてその新人アイドルも、見た目的には小学生位の存在だが、TV等でも誰も知らなかったので、キラが最初の撮影協力が終わって本人を調べたら、相当権力のある政治家の孫娘で、しかもその両親も政治家という政治家の一族みたいな家のワガママ娘みたいな存在だという事がわかり、自称新人アイドルなのが分かったのであった。

 

 

学園側の撮影もほぼ終わっていたのだが、キラを無理矢理エキストラにしようとし、拒否したが親の権力を傘にして従わせようとし、学園側の彼女達は問題ではないが、写真撮影側は下手に逆らって仕事が無くなるのを避けてほしいと頼まれ、キラ自身も学園側の撮影が残り2日間なので仕方なく手伝いはした。

 

 

だがしかし、学園側の撮影が終わった後にキラを置いていけと言って来たりし、最終的にはIS学園で、しかも国家代表候補生と喧嘩するのはとなって向こうも諦めたが、キラや勇太を含む全員が完全にブチ切れていた。

 

 

結果的には倉持技研の人間が学園に来た翌日、自称新人アイドルの両親や祖父が政治家として無数の悪事をしていたことが判明した挙げ句、担当した女性写真家は盗撮や恐喝、更には他人の撮影した作品を偽って自分の物にした詐欺などの疑いで逮捕されたのであった。

 

結果的に自称新人アイドルの写真集は撮ったが売られることはなく、おまけに犯罪者一族となった存在を受け入れられるはずもなく、在籍していた私立学校も学校側の体面もあって強制的に辞めさせられ、更に撮影者が犯罪者なので自称新人アイドルは家から外に出られなくなったらしい。

 

 

そしてその後は誰も知ることは無いのであった。




倉持技研に渡したプログラミングデータの内容的には、システム的には良いけど、使うとガンダムSEEDでオーブのアストレイ3機がキラの改修を受ける前の状態の動きになると思って下さい


それと最後の子に関してどうなったのかは、皆さんの想像にお任せします
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