「あ、おかえりなさいキリトさん」
「ただいま」
露天風呂から帰り、部屋に入るとベッドの上でスマホをいじっているシリカと挨拶をかわす。
「よっこらしょ」
「おじいさんみたいですね」
シリカのいるベッドから離れたところにあるソファーに腰掛ける。
「そんなとこに座らなくても、こっちにはふかふかのベッドがありますよ?」
「いや、今日のおれのベッドはこれだからな。慣れておきたいし」
宿に来たが、予約していたはずのベッドが2つある部屋は、手違いにより埋まってしまった。だからシングルの部屋で了承したのだ。
「ここ、たぶんスイートルームってやつですよね? 正直ベッドの気持ちよさが尋常じゃないです」
「そっか。ならシリカだけ堪能してくれ」
「そんなに私のそばに来たくありませんか? 心配しなくてもみんなには言わないのに」
「い、いや。そうじゃないんだ……」
若干落ち込んだ顔になるシリカに少し申し訳ない気持ちになるけど、それは仕方なかった。
風呂から上がったシリカはいつもの様子とちがっていた。
いつもツインテールで幼く見える髪は下ろされ、少しのぼせているのか頬が赤くそまり、四肢は浴衣を嫌がるようにはだけている。
はっきり言おう。えろい。
俺はシリカを妹のような存在だと思っていた。しかし、目の前にいる妖艶な、自分より少し幼い少女は紛れもなく異性なのだと認識する。
「キリトさぁん」
焦れたシリカはダダをこねる子どものようにキリトを手招きする。
伸ばされた袖は無防備に、脇まで視界を貫通する。
ゴクリ。と生ツバが喉でなる。
我慢することがこんなにつらいなんて思いもしなかった。
「来てくれなきゃ、アスナさんにいじめられたー!って言いますよ?」
「わ、わかったよ。それだけはやめてほんと」
呼ばれるままにキリトはシリカの隣へと座る。
「えへー。やったー」
「シリカ? 酔ってないよな?」
さっきから甘えた声を出すシリカはまるでマタタビをくらった猫のようだった。
うつ伏せ状態の彼女は胸元がどんどん緩んでいき、しまいには見えてしまいそうなほどにはだける。
「シリカ、ちゃんと服を着ろ」
「やでーす。せーっかくキリトさんが興奮してくれているのにそんなもったいないことできません」
「こ、ここ興奮? なにを言っているんだ」
「顔赤いですよ? 視線もイヤらしいです」
シリカは起き上がり、キリトの腕へと巻き付く。
「こんなことするつもりなかったのに、キリトさんがエッチな目でみるからですよ」
「お、おいシリカ!まずいって!」
「ここにはだれもいないから大丈夫です。ユイちゃんもいません。」
「だ、だからってなシリカ……」
腕が小さな膨らみに押し付けられ、手は柔らかいふとももに挟まれてしまう。
「そんなに息荒くして、今さら誤魔化せないです。お互いに」
「っ!」
俺の首にシリカの顔が伸びてくる。そして、ピチピチと小さい音が鳴る。
「シリカ……!」
「んっ。はぁっ」
抵抗することもできずに、俺は自分よりずっと小さい身体のシリカに押し倒される。
「はぁ。はぁ」
彼女の舌はそれでも止まらず、首から頬へ、そして唇へと伸びてくる。
俺の理性はあっさりと敗北を認めて、本能のままにシリカを思い切り抱きしめた。
「ぷはぁ、ごちそうさまでした」
「お前なぁ」
たっぷりキスをして、口がようやく開放される。
「キリトさんって敏感なんですね」
「……皮膚が薄いんだよ」
「それで、どうしますか?」
「どうもなにも……」
「求めてくれるだけで、いいんですよ?」
手をとると、シリカは自分の浴衣を縛るヒモへと誘導していく。
「キリトさん……」
名前をつぶやき、それ以上なにも言わないシリカ。だけど目が必死に訴えてる。───してくれと。
「だめだ」
「へ?」
不意を付き、パッと手の自由を取り戻す。
「まずはさっきの仕返しからな」
「キ、キリんむ!?」
強引に口づけをして、自由になった左手で彼女の耳をもてあそぶ。
耳の形をなぞるほどシリカは身体をのけ反らせ、全身にまとわりついてくる。
パニックになった手足は必死に居場所を求めて、俺の顔へと落ち着く。二人とも同じことをする形になる。
「はぁっはぁっ。き、急にびっくりしました……」
「そっちが誘ったんじゃないか」
「それは、そうですけど」
拗ねるように言いながらも、ニヤけは隠せていない。
「そんなに嬉しいのか」
「……キリトさんには分からないかもしれません。一瞬でも遠い存在に手が届いた瞬間の気持ちは」
上気していた頬は少し色を落とし、表情をくもらせる。
そんなに思ってくれていたなんて。
彼女の俺に対する気持ちに気づいていなかったわけじゃない。でもそれはあくまで年上に対する憧れとかそういう一時的なものだと思っていた。
「じゃあ、しっかり堪能するといいさ」
「ふぇ?」
俺は小さな胸に手を乗せ、ゆっくり円を描くように滑らせる。
「ちょっ! キリトさんっ」
「したいんだろ?」
「……は、はい」
「かわいいな、シリカは」
撫でる手をやめて、浴衣を押し上げている乳首を軽く弾く。
「んっ」
指でなんども乳首を上下する。シリカの声はどんどん艶をまして荒れていく。
「だ、め……!そんなにイジったら……!」
「イジったら、どうなるって?」
すこし強く、つねる。
「あんっ!!」
激しい喘ぎが飛び散る。
「なるほど、そうなるのか」
「ば、ばかぁ!」
言いつつも、イジられぱなしのシリカは顔を伸ばしてくる。そして三度目のキスをする。
「んっ。んんっ」
口の中で声が溶けて二人の距離はゼロになる。
「ぷばっ。んああ!」
キスを止めると一旦落ち着くと思ったのかシリカの身体が緩む。たがおれはそこを逃さず、押し倒して両方の乳首をこねくりまわす。
「き、気持ちいい……キリトさん」
仰向けになったシリカは腕を伸ばすと、俺のたるんだ浴衣の中へ手を滑らせ、乳首を探し当てる。
「っ!」
「ふふっ。キリトさんもかわいい声出してください」
自分の物とは全く異なる、細くて柔らかい指先が乳首をなんどもはねる。
「んお!?」
「きゃ!?」
力が抜けた俺はシリカのすぐそばへ崩れ落ちる。
「けっこう激しいな、シリカ」
「それはお互いさまです」
添い寝の状態になった俺達はキスをしながら、互いの一番敏感な部分へと手を探り入れる。目をつぶりながら、まるで不可抗力を主張するように。
「すごい濡れてるな……」
「キリトさんだって……」
探り当てたシリカの股は汗では言い訳できないほど、濡れていた。
それがシリカだけでないことは、下着に付いた冷たい感覚で分かる。
「ひぅ」
濡れている部分を上になぞると、今までとはちがう声が鳴る。
「ち、ちから……ぬけちゃう……」
「アンパンみたいなこと言うんだな」
「ふんっ」
「いでで!? ごめんごめん!」
からかうと擦っていただけのシリカの手は掴みにかかった。この状態の時の冗談はやめておこう。
しばらくいじっているとピチャピチャと音が響き始める。
「は、恥ずかしいです……」
「でも気持ちいいだろ?」
「……」
返答はなく、とろんとした瞳だけが俺を見つめる。
「シリカ?」
「……して」
「ん?」
「もっと、激しく、して……」
いつの間にか、シリカのとろけていた目が口へと広がり、彼女の状態を告げてくれている。
「じゃあ……」
「ひゃ──」
外だけしか触っていなかった手を、下着の中へと滑り込ませる。
すると、音がピチャピチャからクチュクチュと生生しく変貌を遂げる。
「あっ!はぁっー!」
俺の方をいじる余裕がなくなったのか、シリカは抱きついて動かなくなる。
指どころか手が濡れだしたころ、俺は上の硬い部分に指先を伸ばす。
「んんん!!」
クリを触られた彼女の身体は大きく跳ねる。
「はっんっ」
「だ、大丈夫か?」
いじるのをやめても、彼女の身体はピクピクと痙攣を続けている。たぶん、イッたのだろう。
「なにこれ……ちょーきもちいい……」
「口調変わってるぞ」
「キリトさん、私まだ……」
「分かってる。最後までしような」
「はいっ」
いい加減、邪魔になっていた浴衣を脱ぐ。
「そんなパッと脱ぐんですね……」
「いや暑かったし。シリカも脱げよ」
「わ、私は……」
キュッと浴衣を寄せて脱ぐ様子がないシリカ。目は、さっき俺の手を誘導したときと同じだった。
「わかったよ」
「えへへ」
前を締めていた腕はすんなりと離れ、軽く結ばれていた帯だけが残る。
なんの工夫もなく引くと、すぐに帯は解ける。
胸元からお腹までが露わになり、俺は勢い任せに浴衣をどける。
「はぁ」
そこには嘆息が漏れるほど、純白で美しい肌があった。
胸は小さいが、淡いピンクに彩られる乳首はそれを補って余りある。
「やっ。キリトさ──」
俺はその乳首を舌で舐めた。
「んやぁ! だめえ!」
ビクビクと跳ねるシリカを無視して、空いている方の手でまたこねる。
「だ、だめ──んやああ!!」
舐めながら、シリカの下着をおろして激しく指を動かす。
「んああ!だめ!イッちゃうー!」
叫びとともに、先ほどと同じようにシリカの身体がビクンっ!と跳ね上がる。
「──ふっ──ふっ」
短い時間に二回もイッたシリカは文字通り息も絶え絶えで動かない。暇だなぁ。
「へ、あっ。ちょっと?」
おれは途中まで脱がした下着を完全に奪い取り、無防備になった股間へダイブする。
「そ、それはだめー!キリトさあああん!」
熱くなった股間を舐める。少ししょっぱいけど、毛のないまんこからは汁がどんどん垂れてきて、シリカの喘ぎもまた止まらなくなる。
けど長くは続かなかった。
「ぶはっ!エホエホっ!」
「す、吸いすぎですよぉ」
「あー、悪い……普段出来ないことだからつい……」
「アスナさんですか……」
「ああ、まあ」
まずった。こんな状況で恋人の名前をだすなんて失礼にもほどがある。
「あ、気にしなくて大丈夫ですよ。分かってますから」
「え、なにが……?」
「キリトさんの相手はアスナさんしかいないって。私とはここまでなんだって」
シリカは俺の頬へ手を伸ばして優しくいう。
「SAO時代、キリトさんの隣に並べたのも、癒やすことができたのも、一歩踏み込む勇気がもてたのもあの人だけですから」
「シリカ……」
「でも、それでも、仕方ない……ですよね。こんなに、こんなにっ! 好きになっちゃったんですから」
涙をこぼしながら、笑顔を崩さない彼女はなんて美しいんだろうか……。
俺も、自身を卑下しまい。この子にしてあげられることは一つしかないんだから。
「キリトさん……私の初めて、もらってください」
「……ああ、大切に、もらうよ。」
サイフの中からゴムを取り出し、付ける。
「ほえー、そんなふうになってるんですね」
「ああ、滑りやすいやつだからそんなに痛くないと思うぞ」
「ふふっ。楽しみです」
「じゃあ、いくぞっ」
大きくなりすぎた息子をシリカの中に挿れる。
「つっ──」
入口ですぐにつっかえるが、余り時間をかけるのもよくないので思い切り、入れ込む。
「~~!!」
「わ、わるい。痛かったか?でも入ったぞ」
「……すごく痛いです。でも、きもちいい……」
腕で顔を隠す彼女の真意は測れない。だからいまはそれを信じるしかない。
「動かすぞ」
コクン。と小さく首肯で応じるシリカ。
入れたものを抜くような感覚で引き、また戻す。
「んっ!」
まだ痛いのか、少し悲鳴のような声が上がる。
「だ、大丈夫です……続けて」
「そのつもり、だ」
「ん、や」
ゆっくりと抜き差しを繰り返していると、シリカの声がだんだん甘いものになっていく。
「んっんっ」
「はあはあ」
シリカに合わせてこちらも声が出始める。
「は、あっ。キリトさんの、あったかい……おっきい」
「シリカ……」
「キリトさんっのが、私の、なかに……いるっ」
声を漏らしながら必死にしゃべる少女はなんていじらしいのか。
「ホントはっ。彼女しかもらえないはず、なのにっ」
それは喘いでいるせいなのか、はたまた頬を流れる雫のせいなのか、声はとぎれとぎれになる。でもはっきりと聞こえる。
「優しくて、かっこよくて、大好き。彼女がいても関係、ない。私はキリトさんが、好き。誰よりも好きなんですっ」
一層腰を動かす早さが増す。
「でも、私の、じゃないから……返さないと、いけないから……。キリトさん」
「なんだ?」
「今だけ、好きって言ってくれませんか?」
涙を流して、震える彼女に嘘を言ってもいいのか。思考が巡り、答えを出す。
「ああ、大好きだよ、シリカ」
「ひっ。うっ」
今このときだけの、都合がいい嘘を。
「わたし、も、大好きです。愛してます」
正常位から、彼女を抱え込む様に抱きしめる。
腰を動かしながら、なんどもなんども舌を絡ませる。
「んっ、んっ」
「シリカ、そろそろ」
「だめです……もっと、もうちょっと」
お互いに限界が近づいているはずなのに、終わりたくない。そんな感情が支配している。
でも、そんな均衡は続くはずもなく。
「あっ!あっ!だめ、キリトさん!!」
「はっはっ!シリカ、おれもう!」
「んっあっ!だめ、きもち──」
そして俺がイッてしまった。
「キリトさん、早くないですか?」
「面目ない……」
前戯が長すぎたんだ。
「私、まだ満足してませんよ?」
「で、でもなぁ」
「そんなときはこれです」
「なんだこれ? 栄誉ドリンク?」
「飲んでください」
「お、おおう」
仕方なく、瓶のキャップを開けて飲む。
「あ、私も飲むので半分ください」
「はいよ」
数秒後、途端に身体が熱くなってくる。
「し、しりか? これ栄誉ドリンクじゃないな?」
熱くなって、ろれつがうまく回らない
「はい……びやく、です。このまえともだちが冗談でくれて」
「おま……」
「先にイッちゃうキリトさんがわるいんです」
お互い信じられないほど身体が赤くなっていく。
さっき出したことなんて忘れたように、息子も元気になる。
「あ、ごむ……」
朦朧とした意識のなか大事なことをおもいだす。
「だい、じょうぶれす。せいり、まだなので」
腕を引かれ、またシリカに、覆いかぶさる。
「キリトさん、もっかい」
「ああ」
また同じようにシリカの中へと入る。さっきのつっかかりはなくなめらかに入れた。
「ああ、きもち」
「おれも、だよ。シリカ」
今度は声をかけずに乱暴に腰を降る。
もう、配慮なんてできなかった。
「あっ!キリトさん!はげし──」
「はあはあ!」
「あっ。やだ、さっきとちがうっ! キリトさんの、ヌルヌルしててあつい! きもちいいよおおお!っ」
きっとお互い、初めて生の感覚を味わっている。
「だ、だめ──! も、もう!」
「やべえ、おれも」
「い、しょに、」
「そう、だなっ」
「あああ!そんなに早く動かしたら!壊れちゃうー!やだ、イッちゃうー!」
さっきのものとは違い、熱い精子がシリカへと流れ込んでいった。
「ん……」
「あ、起こしちゃいましたか?」
頬をいじられる感覚がして目が覚める。
「いいや。今何時?」
「一大事です」
「古いし洒落になんねえよ」
自分のしたことは決して忘れていない。
「キリトさんってばあんなに出して、子どもができたらどうするんですか?」
「そ、それはだな」
寝落ちする前に感じた熱と真逆の体温が身体に行き渡る。
「大丈夫です。そんなことになっても生みたいなんて言いません」
「シリカ……」
「キリトさんは、子どもを下ろした責任を感じて私と結婚するんです」
「重いよ」
冗談でも冗談でなくとも。
「でも、そうなったらたまにこうして……抱いてくれますか?」
「それは、できないな」
「そう、ですか……」
「でも、さっきみたいにへんな薬盛られたら、もしかしたら抵抗できないかもしれないな」
「……ふふっ。そうですね。キリトさんは襲われるだけなんです」
えへへと笑う彼女を見て、俺の胸は強く締め付けられる。
けれど今だけは、この子が笑っている今だけはこの痛みから目を背けよう。悟られて余計な希望を与えてしまわないように。