『DRAGONBALL』から帰還した件! 作:成りきりコピー機
<イッセー>
レイナーレの罪の告白とアーシアの孤独な過去を知らされた俺はつい感情に流され、堕天使ドーナシークの隠謀に怒りを押さえられずに気がついた時にはアジトとされる
そこでは黒魔術の儀式的な怪しげな格好をしたフードを被った信者達が集められており、アーシアが十字架にくくりつけられ、いかにも『これからアーシアから神器を抜き取ろう』って感じの儀式の最中だけど…間一髪でレイナーレが隙を突き、アーシアを転移魔法で自分の元へ転送したようだ。
「アーシア、もう大丈夫よ。」
「はうぅ…。レイナーレさん、…私ずっと信じてました…。」
二人は互いに手を取り合って友達だと語り合う。
さてと…
「おのれ! レイナーレ、何故だっ⁉️ 貴様、至高の堕天使になりたくはなかったのかッ⁉️」
ドーナシークがレイナーレの反逆に目を血走った目で睨むが彼女も立ち上り!
「よくも今まで私を唆してくれましたね! あなたは私にアザゼル様やシェムハザ様の役に立ちたいだろうと言いましたが……でも、それは私を利用するための嘘でしょ! もしも、この事をアザゼル総督やシェムハザ副総督の耳に入れば、あなたはどうなりますかね?」
レイナーレがこれ見よがしにドーナシークへ反抗的態度と暴言を吐くが…。 それを聞いたドーナシークは一気に表情が青ざめてブルブル震え始めたぞ? 余程、レイナーレに嘘を吹き込んで好き放題していたんだろうな。
しかし、奴は顔を下へ向けたまま不気味な笑い声が聞こえてくる?
「フフフ~! ならば、本部へ報告される前にお前の息の根を止めればいいだけの話だ!」
そうして、ドーナシークは翼を広げ彼女達に襲い掛かるが……。
ドッカ‼️
「うっくぅ…。 なっ…何者だ⁉️」
「あからさまな最後の手段だったんで、ちょっと呆れたな! と言うよりはただのクズだよ、お前?」
でしゃばるつもりだったのではないのだが…、あまりの見苦しさにカッとなって気付けば立ちはだかってしまった。
レイナーレは正直に罪を償う決心を決めたというのに…、
「うっぐうぅぅぅ~…、おのれ! 人間風情が小癪なっ⁉️」
「タフではあるが人間の腕力程度でダウンとかないよね?」
俺はドーナシークとともに地下室から教会の礼拝堂へ蹴り飛ばして戦闘を行っていた。 これでも異世界では『亀仙流』の修行を乗り越え天下一武道会では3位に入り、格闘技の世界大会現在では
そして、教会の壁が一部崩壊しており、ドーナシークはそこに埋もれている。
「ゴブ…。」
瓦礫の中で膝を着くドーナシークは口から血を吐くほどに苦しがっている。 さっき、俺がアイツの腹に一発入れておいたけど…意外とタフなんだな。 まあ、それくらいでもないと面白くはない。
「もう終わりなのか? 正直つまらんな。」
「うぐっ…、舐めるなよ。 人間風情がっ…。」
「あまいわ!」
バッシーン!
そう言って、俺に目掛けて光の槍を投げつけてくるのだが………胸に届く前に弾き飛ばした。
「なっ……何ぃーっ⁉️」
まさか、投げ返されるとは思わなかったのだろうな。
ドーナシークの奴は『もうどうしていいか分からない』というくらいに取り乱した表情を浮かべて茫然と佇み。
「なっ…何故だ? 人間ごときの貴様が光に触れられるはずがッ⁉️」
「気の力さ! 人間に混在する神秘の力、お前ら堕天使に光を武器とするのなら、人の中には優れた能力くらいは隠れているものさ! 」
「なっ…なんと⁉️」
そして、ドーナシークは翼を広げて宙に浮かび、自分の周囲に光の槍を展開。 それらを全て、俺に目掛けて放つ。 さっきよりも質が大きくなってねぇかな?
だけど…。
「そんなもん、効くかよ。 『禁手‼️』」
「何ィー⁉️ きっ…貴様?‼️ それはッ⁉️」
「イッ…イッセーくん、あなたって⁉️」
「はわわっ…。」
俺はここで『赤龍帝の籠手』を展開して禁手を使うことにした。 赤い鎧・
「こうなったらヤケクソだー‼️ なるようになれッ⁉️」
「フン! だからあまいだよ!」
パッリン!
ドーナシークが闇雲で光の槍を投げ付けるがあっさりと弾いてやったら、はね返された槍が周囲に着弾し弾け飛んだ。 爆風と煙が巻き起こる中、俺はドーナシークの背後に移動して頭を掴む。
「うっぐぅ……、いっ…いつの間に…。」
ドーナシークが言い切る前に地面に叩き付けると血にまみれた羽が飛び散る。 今や奴も虫の息だな。
こうして、ドーナシークの悪事は呆気なく幕を引き、手引きた信者達もレイナーレが報告した堕天使本部によって全員捕らえられることとなり、とりあえずは一件落着のように思えるけど…な。
「ほら、アーシア!」
「はうぅ…、」
禁手を解き、辺りはすっかり夜になっていた。 こりゃあ~…完全に門限に間に合わなんな! おそらく師匠から大目玉だろう~な。 そして、レイナーレとアーシア二人が仲良く夜空を見上げる姿を見ると切なくはなるが…、やむを得んな。
「なあ。 レイナーレ、ちょっといいかな!」
「ん? 何、イッセーくん?」
俺はレイナーレに話し掛け手招きで誘い誘導するとアーシアが不思議そうな表情を近付いてくるので…。
「いや、アーシアはそこでちょっと待っていてくれ。 すぐ終わるから…。」
「ほえ~?」
アーシアだけ残して二人で相談したいことがあった。 これはなるべくならアーシアには悟られず、隠蔽した方がいいだろと思った。
「…で? 何なのよ?」
「レイナーレ、アーシアは好きか?」
「はい?」
聞き方がちょっとレズぽいが間違えられないように他に説明を付け加えた。 つまり、俺が言いたいことはこうだ…。
元々アーシアは教会の聖女。 しかも、ドライグから聞いた話では彼女の神器である
しかし、レイナーレは…。
「だっ…だって、アーシアは悪魔を治癒したことで周りの聖職者達からは『魔女』と呼ばれて、教会を追放されているのよっ⁉️ まさか、アーシアを断罪させようとでもッ⁉️」
酷く取り乱すレイナーレに俺は…。
「『記憶を消してしまう』というのはどうだ?」
「はあ?」
俺は彼女だけに『赤龍帝の籠手』に宿るドライグの他に【
さすがにレイナーレも夢物語のようで半信半疑な顔をしてはいたが…なんとか信じてもらえた。
「まあ、ここまでイッセーくんがすごい人だっていうのは分かってるから、ここで冗談で言う人だとは正直思えないし、私も信じてみるわ!」
信じてくれたのは嬉しいが…ここまで疑問符を浮かべられるような言い方だと、こっちもへこむな。
「それじゃ、さっそく『神龍』に…。」
「待って! その前に本人にも聞いておかないと。」
俺とレイナーレはアーシアに問う。 もしも、また教会へ戻って神に祈りを捧げられるとしたらと…。
「それは本当ですか⁉️」
「「…っ⁉️」」
その時のアーシアの瞳は今まで見せたことがないくらいに眩しく輝いていて本当に嬉しそうな表情をしていた。 余程に教会に戻れるとされることが嬉しかったのかもしれないが…、レイナーレは少し寂しげな表情でアーシアを見つめてはいても…。
「よっ…良かったじゃない! アーシア、本当に良かったわね!」
「はい! これでまた神に祈ることが許されるのですね♪」
レイナーレは一生懸命にアーシアを励まそうとはしていても…、心の内ではかなり無理をしているようだったと俺には分かっていた。 折角出来た友達が遠くへ行ってしまうのだからな。
言うならばアーシアはが使なら、レイナーレは堕ちた堕天使という立場上、住む世界違うからだ。
「じゃあ、レイナーレさんも一緒ですよね♪」
「いいえ。 それは別よ、アーシア。」
レイナーレが出した一言でアーシアの表情が突然曇り始めた。 レイナーレ自信も視線をそらして、外方を向いたまま翼を拡げて飛び去って行った。 アーシアは泣きながら彼女に呼び掛けながら走りだすが本人は上空へ飛び去る。 だが、俺は察していたし見えていた。 その表情からは一滴の涙が流れていたことに。