昨日は見事に騙されてしまった。でも嬉しい。
…壊れるとはなんだろうか。
元の機能を失い、役に立たなくなったもの?
元の価値を失い、誰にも必要とされなくなった状態のもの?
教えてくれよNTR菊子…。
俺達の関係は既に壊れていたが、俺はそれに気付いた時に壊れてしまった。
ジュルッジュゾゾゾゾッ。チュッ。
DVDを再生してすぐ映ったのは、遠くでNTR菊子が叔父さんの金玉袋を吸ったり舐めたりしながら自慰する所だった。今日は学校は休み。朝から見る動画じゃないな…。
と言いつつ止める気はなかった。画面のNTR菊子はしばらくそうしていたが、今更気付いた様にカメラの方に近付いて来る。
『NTR菊子?』
画面の叔父さんがNTR菊子を呼ぶ。
『はーい、ちょっと待ってて』
彼女はカメラの前に座るとじーっと見つめて来る。
『ねえ、私はもう家に帰った?まだ君の家にいない?…まだいたら、これを一時停止して叩き起こしてすぐに帰る様に言って。でなけりゃこの続きは見ちゃダメ』
何でそんな事を気にするのだろう。
NTR菊子は確かに家に帰った。
もしかしなくてもこのDVDを送ったのはNTR菊子だが、いつ郵便受けに?来た時?帰る時?…まぁどちらでもいいか。
彼女は一体俺に何を見せようと言うのだろう。
『帰った?帰ったね?本当に帰ったね??』
「昨日のうちにね」
俺は思わず画面に向かって返事してしまった。しばらくすると彼女は何か頷き出す。
『じゃ帰ったと言う事で。…所で昨日見たあのDVD、いつ撮影されたと思う?内部データ見てくれれば分かるけど、わざわざ調べなくていい様に親切心利かせて教えてあげるね。◯月◯日、21時02分からだね。今撮影してるのいつだと思う?』
彼女は耳の後ろに手を当て、耳を澄ませる。
いいからそういうノリ。
…それにしても、その日は叔父さんと栗拾いに行った1日後じゃないか。今から5日前には撮影してたことになる。もっと最近だと思ってた。
やがてスマホを取り出した。わざとらしく驚くと、カメラに画面が映った。ロック画面は蓮華に止まってるミツバチの壁紙だった。前はアメリカカートゥーンのキャラだった気がするけど…。
『じゃじゃーん!21時57分!撮影後、何してたと思う?…うん、叔父さんの金玉袋舐めてた』
俺の一物はまた反応した。
事情は分からないが、NTR菊子が言いたいのはこの動画は昨日見た動画の直後と言う事らしい。
一体何が見せたいんだろう。
『NTR太郎もやって欲しかった?』
そういうと口を開けて舌を出して見せる。俺の一物は完全に勃起してしまった。
口を開けて舌を出してると、急にまた欠伸をし出した。余程眠いんだろう。
『昨日の続きのこのDVD…内容は何だと思う?』
そう言いながら彼女は右手を自身の秘所に入れて弄ぶ。笑っているが、息荒く切なげな顔をしている。
彼女はカメラの位置をベッドにより近くに変えた。NTR菊子は残った衣類を乱雑に捨てると叔父さんの元へ向かう。そして勃ったままの一物に被さってたコンドームを取った。
それから一物を握ると自身の秘所に当てる。
「やめろ…、やめてくれ。こんな、嘘だ」
俺は画面から目が離せない。
ズニュウウウ…ヌプッ。
『あぐぐ…うっ、うう…』
NTR菊子の秘所が叔父さんの一物のカリまで飲んだ。
本当に処女喪失した。しかも、生で。
彼女が見せたかったのはこんなものらしい。
昨日はあんなに、俺に一緒にいて欲しいと泣いていたのに。
何もかも嘘だった。見抜けなかった。
既に何もかも終わっていた。気付きもせずに彼氏面していた。
俺は無意識に一物を激しく擦っていた。少し痛い。
『昨日、君に処女を捧げたと言ったはずよね。あれは嘘なんだ』
そう言って叔父さんの一物の根元まで飲み込んだ。苦しそうに、まだは気持ち良さそうな声をあげるNTR菊子。目をパチパチとさせ、言葉を失いトロンと蕩けた表情をしてる。
叔父さんに尻を叩かれ、甘い声を上げた。
『はぁ…はぁ…5秒…。私のおま◯こ、叔父さん専用に作り替えられちゃった…♡』
「……!」
思いっきり射精してしまった。パソコン画面まで飛んで、画面に映るNTR菊子にかかった。
慣れない様子で、ぎこちない抽送を始めるNTR菊子。その表情には余裕がなく、だらしのない顔で、がくがくと足を震わせながら腰を落とす。
『NTR太郎のおち◯ぽ、叔父さんのより大きいといいな♡』
俺は昨日の出来事を思い出す。何事も無かった様な表情で腰を落として来た事を。画面の向こうの彼女の様に、感じていなかった事を。…抽送が慣れていた事。
俺は心の中で何度も何度も彼女の名前を叫んだ。この感情に何と名前をつけた物だろう。怒り?憎しみ?悲しみ?喜び?絶望?…あらゆる感情が俺の心を揺さぶって狂わせる。
一物は勢い良く水を放出して暴れ続けるホースの様にいつまでも射精し続ける。涙が止まらない。
『NTR菊子、もう俺…』
画面の向こうの叔父さんの苦し気な声が聞こえる。
『膣内に出して…。いっぱいいっぱいにして、あなたで私を満たして。誰の入る余地もないように』
2人が痙攣する様にビクついた。NTR菊子の腰を押さえ突き上げていた全身の筋肉の力が緩む。NTR菊子はしばらくして、叔父さんの一物を加えたまま少し腰をぐりぐりと動かした後に秘所から引き抜いた。
そしてヨロヨロでカメラに近付いて来ると、鼠蹊部あたりをドアップにした。そして彼女は徐に満腔のヒダを開いた。中からドロリと白濁液が漏れる。
『私ね、叔父さんの子供欲しいと思うんだ。だからこれからいっぱいいっぱい愛してもらうの。…だから、君とはもうお別れ。もう彼氏面して欲しくないし、関わらないで欲しい。唾かかりたくないから話しかけないで欲しい』
そう言いながらカメラを自分の顔の所に戻す。加虐的な笑顔だった。
『君はね、ティッシュに精液をぶちまけて…ゴミ箱でも孕ませてたら?ふふふ』
悔しい。悲しい。なのに自慰がやめられない。
あまりに情けなくて、死にたくなった。
最低最悪の自己嫌悪に苛まれながらするオ◯ニーは…これまでで最高に気持ち良くて、精巣の精子もいつまでも尽きなかった。
「NTR菊子…NTR菊子ぉぉ……」
『…実はこのDVD、3部作なんだ。えっと…昨日の明日で明日だから…。とにかくこのDVDが届いた翌日!うん、翌日…のね、旧道の公園のゴミ箱に3作目を捨てておくよ。内容はね、君との初セックスレビュー。残念だけどエッチはなし。でも君ならいいオカズになりそうだよね。ここまでに何回ビュービューした?』
俺も7回から数えてない。NTR菊子は俺を射精させて上手い。
『元カノからの別れの餞別だよ。君にできる最後のプレゼント。…叔父さんとのリハーサルセックスでの使用済みのコンドームも一緒に捨てておくから、欲しいなら使っていいよ』
欲しいと思う自分を万能包丁で刺し殺したい。
『あそこの管理人はその曜日の7時30分から8時30分の間にゴミ箱を回収処分するから、欲しいならもっと早く来た方がいいよ』
『NTR菊子、そろそろ俺の相手もしてくれ』
『はーい♡…それじゃ、彼氏が呼んでるからそろそろ行くね。バーイ、NTR太郎君』
そこでDVDは再生が切れた。
翌日、眠れず朝の4時から旧道の公園のゴミ箱を探していた。
どこにもない。騙されたか。
すぐ先がまるで見えない濃霧の中だった。
俺はぼんやりと屋根付きのベンチであの日の事を思い出していた。
できる事ならあの日に帰りたい。何もかもやり直したい。
…いや、誰も愛すべきではなかったのかもしれない。愛する事がなければ、自身が傷付くこともなかった。かつて何度も愛に傷つけられたのに、いつのまにかまた誰かを心のどこかで愛してる。
「…帰ろう」
その時だった。NTR菊子がコンビニのロゴが入ったレジ袋を持ってやって来た。
お互いに目が合う。
「ふあぁ…。NTR太郎君、おはよう。まだ朝の5時だよ?君の変態性を知ってて敢えてこんなに早く来たのに…。予想を上回ってたね」
俺は何も言えなかった。
それにしても、最近はよく欠伸をしているのを頻繁にみる。叔父さんが寝かせてくれないんだろうか。もうどうでもいいはずの彼女の体調の事が心配になった。
せめてものの反抗心だったのかもしれない。踵を返して自宅に向かって歩き出す。
「NTR太郎君、これいらないの?」
やがて俺の姿も見えなくなる頃だ。それは諦めて持って帰るなり捨てるなり勝手にすればいい。
「…ねえ、私のパンツ見たくない?」
俺は立ち止まった。見たい。すごく見たい。
もう恋人どころか知り合いとして関わる機会も殆どない。学校でお話も出来ない。触れ合えない。
裸さえ見慣れた記憶が淡くて、DVDのカメラ越しでも満足できなくて、肉眼で彼女のパンツを見たい激しい欲求に駆られる。
動け、動けよ俺!NTR菊子の裸なんて見飽きたろ!
パンツがなんだ、家に帰ればDVDで見放題じゃないか。
「私の足を舐めながら、『私は意地汚いマゾ豚です』って言えたら…見せてあげる」
俺は…、屋根付きベンチで靴と靴下を脱いで座ってるNTR菊子の元へ向かうと彼女の足を舐めた。足の甲を、裏を、指を、指の股を。おしゃぶりか何かの様に舐め尽くす。
一物からの先走り汁がパンツを濡らし、微妙に動くたびに布と擦れて気持ち良かった。
「俺は…意地汚いマゾ豚です。あなた様のパンツ姿を何卒、お恵みください」
「本当に言うなんて…。NTR太郎君には人間としてのプライドはないの?」
「意地汚いマゾ豚である私に、人間ほど高尚な誇りなど持ち合わせておりません。憐れんでください」
俺はそう言いながら彼女の足を隅々まで舐める。塩っぱくて美味しい。これが彼女の足の味。汗の味…。
「あっ…ん、んん…」
俺は思わず顔を上げた。感じてる。足を舐められて…。
切なくうっとりとした顔をしていた。…可愛いよ、NTR菊子……。
自身がどんな顔をしてるのか気が付いて、ハッとするNTR菊子。顔を赤らめながら舐められていた足で俺の顔を蹴った。
「調子に乗んな!汚らわしい、バーカ!」
俺は蹴られた頬を押さえながら彼女を眺める。バツが悪そうな顔で、彼女は静かにスカートの中を見せてくれた。想像してたのとは異なり、割と子供っぽい感じの白いパンツだった。見せる予定は…なかったんだろう。
思わずチャックを開いて一物を取り出しマスを掻きだした。
NTR菊子はギョッとした表情をしたが、やがて何も無かった様な表情でこの場を去って行った。俺はその後ろ姿に見惚れながら、アスファルトの上に精液をぶちまけた。
…俺は公園にあった捨ててあったカピカピのタオルで精液を拭いて捨てた。
空しいだけなのに、辛いだけなのに。俺はNTR菊子がその場に置いていったDVDを使用済みのコンドームごと持って家に帰った。
それのためだけに生きていたという、趣味の自慰は…今やこの瞬間の苦しみの全てを埋めるためだけの生命維持活動の様になっていた。拭いもしない涙がこぼれ続け、自宅まで続いた。
ちなみに蓮華の花言葉は…