痴漢の被害に遭って一週間後
「有美子くん、今日の残業頼むよ・・・・・・」
「大丈夫ですよ」
昨日から言われていた残業だった。
週末の定時となればそれぞれが慌ただしくデスクを去っていく。残って残業をしている社員は数名しかいない。
人の気配が少ないデスクに寒さを感じた有美子は、ボイラーの熱気がこもり温かいだろうと思われる地下室に書類はあった。
運動不足を実感していた有美子は、美容と健康を兼ね二階から階段を利用し、地下に向かった。
「むっ?・・・・・・」
ドアを開ければ先客の声がする。
寒い社内では、地下室に逃げる社員もいることに苦笑する有美子もその仲間だったのだ。
書類が積まれている棚はわかっているのだが、暖を取りたい有美子はボイラー室に近づいていった。
「・・・・・・?」
有美子は思わず足を止めた。聞こえてくる声に、それ以上は歩けない雰囲気が醸し出されている。
「・・・・・・」
食べるなと言われれば、食べたくなるのが人間の常だった。多分に漏れず、有美子は聞こえてくる甘い声に惹きつけられ足を進めた。
「・・・くん。いいだろう?」
「もう。・・・くんたら。・・・・・・なのね」
明らかに男性が女性に迫っているその声に聞き覚えがあった。お疲れさまと声をかけ一目散にデスクを出た男性社員だった。
見つからないだろうと思われるギリギリのところまで近づき、それでも棚に身を隠し覗いている。
狭い事務用デスクの上に寝ている女性社員の上には男性社員が被さっている。
その淫靡な姿と、声を聞けば性交状態はみてとれる。
四本の足が膝から折れデスクの上からだらしなく伸びている。
パンティストキングと一緒にパンティが女性社員の膝で絡まっている。
「・・・・・・もう、濡れてるぞ」
「・・・くんが、上手だからよ」
甘い声を出している女性には、いろんな噂が女性社員の間では飛び交っている。
洋一との夜から、情欲が沸き上がっている有美子に待ったをかける者はいない。危険を冒してまでも淫宴の場所に近づきたいと行動を起こした。
死角を狙った有美子は、冷たいフロアにかかわらず手を付き、四つん這いになっり声の方角に向かった。
その後ろ姿を他人が見れば、淫宴を働いているカップルよりも情をそそる格好だった。
ウエストを異常に低く構え、臀部を異様に突き出している姿は後背位そのものだった。
視線をあげれば、スカートを穿いている女性の陰部に、男性社員の指が深く挿し入れられている。そんな光景が見えるところまで近づいていた。
クチュクチュ
と聞こえない音が有美子の耳には届く。
「なっ。いいだろう?」
男性社員の手がズボンのファスナーに掛けられた。
「・・・くん、もう少し・・・・・・」
挿入を急ぐ男性社員に対し女性社員は愛撫を欲している。
「わかったよ」
女性社員が腰を浮かせば、男性社員がスカートの裾を持ち上げウエスト部分までめくった。
(わっ!)
有美子が羨望の眼差しを向けたのは、見事に行き届いた手入れをされている女性社員のデルタ地帯にあった。
明るい照明のもとに晒しているデルタに余分な陰毛はない。鼠径部から下腹部に至っては完璧に剃髪されている。
男性社員が剃髪されたワレメを指で左右に捲れば、女児のような陰部に見える。
男性社員の頭が陰部に近づけば、女性社員自らがしなやかな下肢を左右に開脚した。
「チュッ、チュッ。・・・・・・ベロッ」
女性社員の溢れる蜜液を絶え間なく啜っている男性社員の舌音が聞こえる。
「・・・くん。あっ、あっ。最高よ・・・・・・」
女性社員の下肢がピーンと伸ばされた。
「あっ。あっ。あ~~~~・・・・・・」
女性社員の甲高い声が聞こえれば、男性社員のズボンがポトと床に落ちた。
これから本番の挿入が行われようとしている時に、有美子は四つん這いに姿勢のまま後退し、書類を持ってデスクに戻った。
残業を終えた有美子に節約志向はない。社外に出ると双眸を見開き、空車のタクシーを見つけると慌ただしく乗車して自宅に向かった。
「ただいま」
洋一の声も聞かずにトイレに飛び込んだ。小用と一緒に陰部に付着している夥しいほどのスケベ汁をぬぐい取ると外へ出た。
洗濯機の蓋を開け洋一の洗濯ものを持ち上げ、一番下に淫液がべっとりとついているパンティを隠した。
「お母さん、ご飯は?」
性的興奮が有美子の理性を奪っていた。
空腹感を満たそうと、冷蔵庫を開けバナナを口に入れ牛乳を飲めば一言。
「洋一、今日も一緒に寝ようか?」
自ら洋一を布団に誘う有美子だった。
偶然にも有美子をじらすかのような行動を洋一がとった。
「風呂に入ってくるよ」
つづく