※この作品はR-18です。

裏切られた"僕"は絶望して逃げたが、入れ替わった"俺“はその後の人生を謳歌する。   作:美味しく食べよう

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依頼達成2

「ヘルガさんと一緒にギルドの受付に戻ってきた。

 

「シュラ!お前がライオンウルフ倒したってホントかよ!?」

「やるじゃねぇか!」

「討伐金が出るな!」

「飯奢ってくれ!」

「酒奢ってくれ!」

 

「やかましい!今からシュラは色々と忙しいんだ!大人しくしてろ!」

 

「「「「「「「「はーい。」」」」」」」

 

「悪りぃな。あいつら騒がしくてよ。」

 

「いえ、あれぐらいノリがいいと楽しいです。」

 

「そうかい…」

 

ヘルガさんはクスッと笑った。

 

「あっそうだシュラ。薬草採ってきたか?」

 

「はい。これですよね。」

 

そう言ってポケットからヒール草の束を取り出す。

 

「おう!じゃあ初依頼は達成だ!おめでとう!」

「ほい!これが報酬金だ!」

 

そう言って、銅貨を二枚カウンターに置く。

 

「はい。ありがとうございました!」

 

「さて、それからもう一つ、ギルドマスターがお呼びだ。二階の奥の部屋に行ってくれ。一人で行って大丈夫だと思う。」

 

「え?俺なんか悪いことしちゃいました…?」

 

「ああ〜大丈夫だ。怒ってなかったし。」

 

「マジか…」

 

なんか嫌なんだよな〜。まぁ行くしかないか…

 

 

 

とぼとぼと階段を上がり、二階の奥の部屋の扉の前に立つ。

意を決して、

 

コンコン

 

「シュラです。部屋に入ってもいいですか?」

 

『いいぞー。』

 

男の声が聞こえた。許可が出たので扉を開けて中に入る。

 

「おぉ〜、お前がシュラか。俺はギルドマスターの『ギン』だ。よろしく。」

 

筋骨隆々の壮年の男がいた。

その横には、線の細い男がいる。

 

「私は副ギルドマスターの『ムント』です。よろしくお願いします。」

 

知性的な顔の男である。

 

「さて、ここにお前を呼んだのは、ライオンウルフの件だ。」

「どうやって倒したのでしょうか?」

 

「えーっと、鉈とナイフで倒しました。」

 

「まぁ確かに。死体の状態から見るにそんな感じだろうな。

ただよ、あのデカさになると頭をかち割るって中々むずいんだぜ?」

「そうですね。本来ならライオンウルフが一匹だけでも、少々難易度は高いですし…それに加えて、平均よりも大きく、しかも三匹同時となると、相当難易度は上がりますね。しかも奴らは群れでの狩りを得意としますから。」

「お前のステータスは馬鹿みたいに高いっていうのは分かる。だが、お前は村から出てきたばかりのはずだろう?あまりモンスターとの戦闘は経験が無いと見える。」

 

(疑われてるな。まぁ確かに経験が無いというのは本当のところだしな。殺し合いの強さは、経験の有無によって決まる。つまり場数をより多く踏んだ者が勝つんだ。よくお前を見ているのだな、こいつらは。)

 

「たしかに、俺は戦闘をしたことがほとんどありません。なんなら今回のモンスターが二度目です。でもステータスの高さを活かして戦ったのは本当です。見てください。この鉈を。」

 

ゴトン

 

とギルドマスターの机に置く。

 

「それが今回使った武器です。この鉈を頭に振るったら、一発で刃が潰れました。」

 

「ふむ。」

 

ギルドマスターは、鉈を手に取って刃のところを触ったり、重さを確かめていた。

 

「少し重いなぁ…それに、ガタが来てる。馬鹿力め。」

 

ギルドマスターの目が獰猛になっている。

 

「来い。お前のステータス以外の強さを確かめたい。」

「ふむ。それが良いでしょ。シュラさん。貴方の強さを確かめたいのです。

少しの間、ギルドマスターに付き合ってもらえませんか?」

 

「え!?俺ギルドマスターと付き合うの!?結婚を前提に!?」

 

「「そうじゃねぇよ!!」」

 

もちろん冗談である。なんか空気が重かったので。

 

「冗談ですよ、冗談。」

 

「まったく…ジャンと同じかと思ったぞ…」

「本当ですよ。ジャンさんと同じこと言うとは…」

 

「ジャン…?」

 

「男色の冒険者だ。ガタイのいい奴がよくあいつに誘われている。お前も誘われたんじゃないか?」

「いえ、彼は男であれば誰でも誘いますよ…現に私も誘われました。」

「マジかよ…あいつビッチだったのか…」

 

(あいつかよ…)

 

(そういえば、この前部屋に誘われてたな。あの男か。)

 

「じゃあ、門の外に行くぞ。ムント、事務作業は任せたぜ。」

「お任せください。気をつけて。」

 

そう言うわけで、ギルドマスターと戦うことになった。

 

 

 

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