裏切られた"僕"は絶望して逃げたが、入れ替わった"俺“はその後の人生を謳歌する。 作:美味しく食べよう
ギルドマスターと戦う前に、ギルドの倉庫に来た。
「何で倉庫に?」
「あぁ。これからお前の技術を試しにいくんだが、本当に試すだけだからな。使うのは刃がついた本物の武器じゃなくていい。木剣を使う。あぁそうだ。お前剣は使えるか?剣以外にも木槍や棍棒もあるぞ。」
「あ、じゃあ剣で。俺武器使えないんですよ。使ったことないし。あの鉈もドワーフの工房からプレゼントされた物ですし。」
「あぁ〜ドワーフの工房か。あそこの店主は気前がいいからな。新米冒険者って言うとプレゼントしてくれるんだよ。俺も貰ったぜ。」
いつのまにか腰にあった剣をポンポンと叩く。
「本気で戦う時は、他の剣だがな。コイツは常備してるのよ。
しっかし、あのドワーフの爺さんはすげぇな。30年近く経った今でも使えるぜ。」
そういって木剣を取り、此方に一本投げてきた。
それを受け取る。
「よし、じゃあ門の外に行くか。」
というわけで門の外にやってきた。
時間は夕暮れ、日が赤く見える。なんか、サムライ同士の決闘みたい。
「よし、じゃあ構えろ。」
そう言うギンさんは、既に構えている。
剣道とかで見る、中段の構えだったかな。
此方は構えも何も知らない。
だから一番ぶっ叩きやすくするため、肩に担ぐ。
これで突っ込んで思いっきりぶっ叩き続ける。
「行きます!」
「来い!」
「エエエエエエィィッッッ!!!」
気合を出すため大声を上げる。
そのまま走って走って走って、跳び上がって全力の力を込める。
その木剣を、ギルドマスターは両手で握った木剣で受け止められた。
カァァァァンッッッ!!
バギィッッッ
お互いの木剣が折れた。
「…もういい、大丈夫だ。」
「…え?」
「いや、お前は確かに力が強い。俺の腕が痺れるぐらいだからな。俺の筋力SSだぞ?本当に力は強い。だが、剣の腕前はそんなに良くはねぇ。本当に力づくって感じの剣撃だった。」
(一発で見抜くのか。中々やりおる。)
「今ので、分かったんですか?」
「あぁ、これでも剣術流派の師範になったんだ。」
「はぁ....こんだけで終わりですか…」
「言っただろ?試すだけだって。お前は術を覚えれば強くなれる。俺の師匠に手紙を出しておくから、そこに行って剣の手ほどきを受けてこい。」
「ギルドマスターの師匠って…おいくつなんですか?」
「あの人はもう90超えてるはずなんだが…見た目が若すぎるんだ。見たら驚くぞ?」
「ふーん。その方がいるのは?」
「この町にいる。人通りが少ないところで隠居しながら弟子をとってるんだ。」
「それ隠居って言います?」
「…言えねぇかもな。まぁとにかく、そこに行ってこい。腕は保証する。なんてったって、俺の師匠だからな。」