※この作品はR-18です。

裏切られた"僕"は絶望して逃げたが、入れ替わった"俺“はその後の人生を謳歌する。   作:美味しく食べよう

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鍛錬の日々4

「は、は、初めまして…」

 

ツバキさんがあまりにも美人だったため、俺はどもってしまった。

 

「ハハ。シュラ君は女性に慣れていないようです。」

 

「えぇ。そのようですね…」

 

二人でクスクスと笑っている。

 

「い、いえ…あまりにもツバキさんが、その、び、美人ですから…」

外見を褒めたいのだが、どうしても恥ずかしくてどもってしまう。

こんな恥ずかしいことを言ったため、顔が熱くなっている。

絶対赤くなってるわ。

 

「まぁ!ありがとうございます!嬉しいです。」

 

ツバキさんも、頬を染めながら笑ってくれている。

 

「おっと、シュラ君も隅に置けませんなぁ。ハッハッハッハ!」

 

二人は笑っているが、俺は笑えない。

師匠もダンディなオヤジだし、ツバキさんは寒気がするほどの美人である。

俺だけ場違いみたいな感じだ。

 

(大丈夫だ。お前も負けていない。)

 

(人の心を読むんじゃない。)

 

深呼吸を一つして、ツバキさんに聞きたいことを聞く。

 

「えっと、それでツバキさんは何故ここにいらっしゃるのですか?」

 

「そうでした。この町に凄腕の剣士がいると聞きまして、私も武を嗜んでおりますから、その方に話を聞きにきたのです。」

 

「いやぁ〜凄腕の剣士とは…それほどの者でもございませんよ。」

 

「それと、この町で連携の練習をするためです。一緒にパーティーを組んでくれる方を探してあるのですが…」

 

チラチラっと俺を見てくる。…はは〜ん、そういうことか!

 

(そういうことだ。いけ、シュラ。)

 

「俺で良ければ、ツバキさんとパーティーを組みたいです。」

 

「まぁ♪ありがとうございます!それでは早速ギルドに参りましょう!」

 

スッと姿勢を崩さずに立ち上がったツバキさんは、俺の腕を組んで、そのままギルドに向かう。

 

「うわ!ちょ!あまり急がないでください!」

 

「善は急げというものです♪参りましょう!」

 

「マジかこの人!あ、師匠!また来ます!」

 

「ハッハッハッハ!気を付けてな!」

 

師匠は笑いながら俺たちを見送った。

 

 

 

 

 

そんなこんなでやって来た。ギルドに。

ツバキに引っ張られたまま、道を歩いたので周囲の目が痛かった。

ツバキさんは美人だし、それに腕を引っ張られてる俺を見て羨ましいのだろう。

 

俺の勝ち!!!

 

そんなことを思ったら、周囲から殺意も感じた。

やめておこう。

 

ギルドに入ると、すぐさま受付に行く。

 

「おぉ、シュラ君。さっきぶりですね。」

 

受付にいる人はさっきの男の人だった。

 

「申し遅れました、私『マイヤー』と申します。以後お見知りおきを。それで、そちらのお嬢様は…?」

 

「あ、えっと、彼女はツバキというものです。」

 

「ご紹介に預かりました。ツバキと申します。こちらにいるシュラさんとパーティーを組みたいのですが、どうしましょう?」

 

知らなかったんかい。

マイヤーさんもちょっとコケた。

 

「そ、そうですな。パーティーといいますと、冒険者同士でパーティーを組むのが一般的ですが、それのことですか?」

 

「はい!それです!冒険者同士というと、私も冒険者になるんですよね?」

 

「えぇそうです。それでは冒険者になるために、こちらにあなたのことを記入してください。」

 

俺の時と同じように、マイヤーさんはペンと紙を出した。

 

「代筆が必要であれば言ってください。」

 

「大丈夫です、書けます。」

 

そう言って、ツバキさんはサラサラと書いていく。流れるような文字である。

 

「達筆ですな。」

 

「えぇ、文字の読み書きはたくさん勉強しました。」

 

「はい、それではこちらが冒険者手帳になります。詳しくはシュラさんに聞いてください。もちろんシュラさんは覚えていますよね?」

 

まずい!うろ覚えだ!

 

「も、もちろんですよ!覚えてないわけないじゃないですか!」

 

「…私が説明しましょう。」

 

そんな感じで、俺が聞いた時と同じようにツバキさんも聞いていた。

 

 

 

「ありがとうございます。」

 

「いえいえ、それでは早速依頼を受けていきますか?」

 

「今日はやめておきます。また明日にします。」

 

「かしこまりました。それでは、また明日お越しください。」

 

それで、ギルドを出て師匠の道場に帰ってきた。

 

「ただいまです。」

 

「ただいま戻りました。」

 

「おぉ、二人ともお帰りなさい。」

 

「突然なんですが、シエンさん。私もこの道場に入ってもよろしいでしょうか?シュラさんがいる間だけでいいですので。どうか…」

 

「あぁ、それはいいんですが、シュラ君が部屋を使っていましてねぇ、他の宿で寝泊りしてしていただいて、鍛錬する時はこちらに来ていただくということになりますが…あ、シュラ君と同じ部屋で良ければ…」

 

「あ、じゃあシュラさんと同じ部屋で。」

 

「ちょい待て。男女がひとつ屋根の下とかはあかんって。何か過ちとかあったら取り返しがつかんって。よく考えて?」

 

「よく考えた結果、シュラさんと一緒にいる方がいいと判断しました。」

 

「ぇぇ…」

 

「本当にそれで良いのですかな?」

 

「はい、異議はありません。」

 

「まぁ俺も美人さんがいたら鍛錬頑張れますからいいですけど…」

 

「決まりですね♪」

 

「ではそのようにしましょう。」

 

「はい♪』

 

「マジか…」




ここから盛り上げていきます!
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