※この作品はR-18です。

裏切られた"僕"は絶望して逃げたが、入れ替わった"俺“はその後の人生を謳歌する。   作:美味しく食べよう

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鍛錬の日々5

そんなこんなで、日が暮れて夜になった。

夜は魔力の使い方を教えてもらえるらしい。

 

「さて、夕ご飯にしますか。」

 

「私も手伝います。」

 

「じゃあ俺も。」

 

夕ご飯を食べてから鍛錬かな?

 

今日の夕ご飯は、トンカツとご飯と味噌汁、それに山盛りのキャベツの千切り。

 

トンカツは衣がサクサクしていて、中はジューシーに仕上がっている。

あ、肉は俺が狩ったオークの肉を使っている。

俺は大丈夫だけど、モンスターの肉は食えるのかな?

と思って聞いてみたら、余裕で食べるらしい。

むしろうまい肉や食材を求めて冒険者にやった人もいるぐらいだ。

有名なのは『美食王 ガスト』という人らしい。

なんでも食べ物のこととなると、地の果てまで行っても捕りに行ったらしい。

また、その人のレシピ本があるらしいのだが、今は行方不明とのこと。

 

どこかの遺跡にでも眠ってるんじゃないかな?

 

まぁ、毎日の食事が美味しくて俺は大満足です。

 

夕ご飯の後少し休んだら、夜の鍛錬をする。

(あ、変な意味じゃないよ?)

 

魔力の使い方を教えてくれるらしい。

魔力とは、人それぞれ違い、鍛えれば凄まじいものになるという。

特にすごい人となると、魔法一つで大陸の地図を変えてしまうほど。

こっわ。

まずは、魔力を感知する所から始めるらしい。

ツバキさんも魔力というのは今日が初めての鍛錬らしい。

 

「まずは、胡座をかいて、瞑想してください。瞑想することによって己に集中し、己の魔力を見つけ出すのです。」

 

とまぁ難しいことだと思う。

が、俺もツバキさんも簡単に分かった。

なんか、下っ腹に温かく、充実するモノがあるのを感じる。

それを操作して全身に巡るようにする。

すると、

 

ボッッッッ!!

 

急に俺の体が燃え上がった。

 

「ちょ!え!?何これ!まずいまずい!」

 

「大丈夫です。それはあなたの魔力が可視化したモノです。それを己の中だけに留めるように意識するのです。」

(…はやい、ここまで一日で出来るのか?やはり彼は…)

 

「すごいです!私なんてお腹の辺りが温か位ぐらいしか分からないのに!」

 

ツバキさんは自分のことのようにはしゃいでいた。

それを見ると、こっちも嬉しい。

さて、師匠に言われたように己の中に留める…

 

すると、炎は体に染み込むように消えていった。

「…ふむ。素晴らしいです、シュラ君。こちらに来てください。」

 

師匠に言われて、外に出る。

 

「ツバキ君は待っていてください。引き続き瞑想する様に。」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

連れて行かれたのは、道場の裏庭だった。大きな岩がゴロゴロある。

 

「シュラ君、この岩を殴ってみてください。」

 

「分かりました。」

 

ふぅ〜〜〜〜…カッッッ!!

 

「フッ!」

 

魔力を循環させたまま踏み込む。

勢いをつけたまま、岩に拳を打ちつけた。

 

ドガンッッッ!!!

 

岩は粉々に砕けた。

 

「え?マジか?」

 

「そう、これが魔力の使い方。腕輪をつけた状態でも埒外の威力を出せる。

そして、これを使いこなすことがシエン流の奥義なのです。

最終的に自分の体だけでなく、触れているものにも巡らせることができます。

それは魔剣術という、シエン流の秘伝なのです。」

 

「こんなすごい技を、教えてもらっても良いのですか?」

 

「えぇ、大丈夫です。あなたなら正しく使うと信じていますから。」

 

出会ってから二日も経ってないのだが、何やらすごい信頼されているらしい。

 

「ありがとうございます…」

 

「あ、でも型はやってもらいますよ。魔力を流し続ければ疲れませんから。」

 

「え?」

 

…がんばります。

 

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