裏切られた"僕"は絶望して逃げたが、入れ替わった"俺“はその後の人生を謳歌する。 作:美味しく食べよう
「テメェ!うちの旦那になんてことしてくれたんじゃ!このボケナス[ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーー]!!!!」
ツバキがヒートアップしている。
そのままやっちゃえ!ていうかそのまま○してくんね?
ていうか本当に何されたの?この体の元の持ち主?
(今調べてきた。その体の元の持ち主はラッシュ。ビギン村に住んでいた根暗な少年だった。ラッシュにはエリスという婚約者がいたが、勇者に寝取られた。
それでラッシュはショックで自死した。…あのときの小僧か!!)
(え?どの小僧?ていうか酷い話だな。)
(まったくだ。この勇者は性根が腐り切っている。これが今代の勇者なのか?)
「くそっ!覚えていろよ!!」
「やなこった。」
勇者(^ω^)が、雑魚が言うセリフみたいなのを言うと、何処かに走り去っていった。女三人もそれに走ってついていく。
(あの女。あの女がエリスだ。)
(ああ、あの活発な美人さん。ふーん。ツバキの方が死ぬほど美人だな。)
「あら?旦那様。嬉しいことを考えていらっしゃいますね?」
「あ、バレた?」
「はい…バレバレですよ?」
「そりゃ悪いな。お前の方が死ぬほど美人だって考えてた。」
「……今夜も寝かせません…」
ツバキが頬を真っ赤にして言う。
「「「「「「「「ヒューヒュー!」」」」」」」」」
「「うるさい!」」
「「「「「「「「お熱いことで!!」」」」」」」」」
「…うがぁぁぁ!!」
ツバキが照れ隠しに追いかけ回す。
いつもの日常だ。
実は、俺とツバキはもう初夜を済ましてある。
毎夜毎夜、十六回ぐらい搾り取られてる。
幸せの新婚ホヤホヤでございます。
イチャイチャラブラブです。
というかあの(^ω^)はどこ行ったんだろう?
一方、勇者side
「くそ!あの農民風情が!俺の顔を殴りやがって!」
今、勇者はギルドに向かっていた。
シュラは軽く殴ったつもりなのだが、勇者にとっては激痛だったらしい。
しばらくの間のびていた。
(忌々しいあのカスめ!!今に見ていろ!あのツバキとやらも奪ってヒィヒィ鳴かしてやる!あの女はさぞいい声で鳴くだろうなぁ…)
もはや下衆が極まっている。
そんなことを考えていると、ギルドにたどり着いた。
「すまない!来るのが遅くなっ……あれ?」
いつも通りという感じの空気を出しているギルド。
受付にいる女性と冒険者達は白い目を向けてくる。
そんなことは勇者は気付かないらしい。
受付にいる美女のところに向かった。
「すまない!至急ギルドマスターに会わせてくれ!
それと君、名前は?」
「……ヘルガ」
嫌そうに名前を言うヘルガ。
相当嫌いなのだろう。まぁ当たり前のことだ。
勇者の力であれば、三週間はある王都からの道のりを一日、早ければ数時間で駆け付けられる。それを、この勇者は二週間かけて来た。
まぁ頑張った方なのだろう。三週間が二週間に縮まっている。
だが、勇者にとってはどうでもいいことだから、一日で来なかったのだろう。
「そうか、ヘルガというのか。ではヘルガ、俺の女になれ。」
「嫌だよ。お前みたいな中身の薄い奴。大嫌いだ。ギルドマスターに会わせろだって?用件は何だい?」
「なっ!!…まぁいい。ギルドマスターには、至急スタンピードの件で相談したい。会わせてほしい。」
「スタンピードなんかもう終わってるよ。シュラが終わらしたんだよ。
はぁ…シュラ…」
シュラの名前を口にして、自分で照れている美女。
「なっ!ここでもまたあの男か!いやそれよりも!終わったとはどういうことだ?スタンピードは中々終わらないものじゃないのか?」
「だから!シュラが終わらしたってんだよ!ヒーローは遅れてやってくると思ってんのか?違ぇよ!ヒーローっていうのは、己の持つ力全てを使ってみんなを守る奴のことを言うんだ!だからな!ここにいる冒険者全員がこの町のヒーローなんだよ!お前みたいにチンタラやってくるような奴はヒーローじゃない!ただの間抜け!もしくは鈍間、屑野郎って言うんだよ!」
前半はシュラの受け売りであるが。
「なっ…なっ…なっ
「『な』しか言えねぇのかよ。もう帰れ。ご足労様でした。」
「ふざけるな女ぁ!」
勇者は激昂してヘルガの手首を掴む。
「っ!」
一瞬痛みで顔を歪めた。
「そうだ!女はそういう顔してればいいんだよ!」
勇者がそのままヘルガを屈服させようとしていると、
「おい。うちの受付になんか用か?」
男の低い声が真後ろから聞こえた。
「うるせぇオッサン!黙って…」
後ろを振り向いて、そして上を見上げた。
「やぁ、俺はここのギルドマスター、ギンってんだ。よろしくな。で、うちの受付に何か用か?」
自身よりも巨大な存在に恐れを抱く。
「お、俺は、勇者だ!」
「あぁ勇者様。で、その勇者様が受付に何の用で?」
「こ、このおんなが俺に失礼な態度を
「アタシ、俺の女になれっていきなり言われました。
それで今無理矢理手籠にされそうになってます。」
ヘルガが爆弾をばら撒いた。
「ほう、詳しくは俺の部屋で聞こうか?」
「や、やめろ!俺は勇者だぞ!お前なんか死刑になるぞ!」
「嫌がる女性を無理矢理手籠にしようとした勇者様はどこの誰ですかな?」
「離せ!離せよ!」
こうして、勇者はギルドマスターの部屋に連行された。