裏切られた"僕"は絶望して逃げたが、入れ替わった"俺“はその後の人生を謳歌する。 作:美味しく食べよう
楽しみにしてくださっている方、本当に申し訳ありません。
楽しみにしてくれている人いるのかなぁ?
アタシは、何故か目の前の美女に怒りを抱いた。
怒りというよりも、これは…嫉妬?
なんで、なんで目の前の女に嫉妬を感じるの?
何故?
頭痛は未だに続いている。そしてイライラもしている。
気分は最悪だ、それも極めて。
それもこれも、全部農民のせいだ。
本当に殺してやりたい。そうすれば、この気分から解放されるだろう。
でも先程の戦いを見て、どうしても剣で斬り掛かろうとは思えない。
斬り掛かった瞬間、アタシが斬られる。
この前までただの農民だったのに
『逞しくなってる。』
ナニ…コレ…
アタシじゃないみたい。頭の中でアタシの声が響く。
やめて…アタシはアタシなのよ…
なんでこんな、農民を褒めるようなことを…
胸が高鳴っている。自覚するほどに。
やめて!アタシが愛してるのは勇者様だけなの!!
目の前のラッシュと女はイチャイチャしている。
あぁ…なんで、なんでそんな女と仲良くしているの?
私が一番ラッシュを愛しているのに…なんで…
強烈な違和感が、頭の中を駆け巡る。
そのままボーッと立っていると、勇者様が何か言っていた。
女…ツバキはそれを嫌そうに断っていた。
ツバキは追い討ちをかけるように、口汚く勇者を罵っている。
勇者がどこかへ走っていった。
賢者様と弓使い様が私を引っ張るように連れて行く。
その後のことはよく覚えていない。
ただ、勇者とラッシュが戦っているのは覚えている。
何故私は勇者を応援するのだろうか?
何故ラッシュの敗北を願っているのだろうか?
まるで夢見心地だった。
結局は勇者様が負けた。
そういえば決闘だったっけ?あぁ、それじゃアタシ達が市民に謝らないと…
何故アタシはこんなことをしているのだろう?
普通の農村で、婚約者の幼馴染と楽しい毎日を過ごしていたのに。
それが王国からの使者の命令で勇者様のお供になって。
体を許して、ラッシュとの婚約を破棄し、勇者様と婚約を結んだ。
なのに、何故今それを後悔しているのだろう?
何故アタシはラッシュと敵対しているのだろう?
何故アタシは勇者様と関係を持っているのだろう?
何故?
問いかけても何も分からない。分かるはずもない。
分かるとしたら、勇者を召喚したこの世界の神と、勇者本人だけ。
勇者
生命力 S
持久力 S
筋力 S
魔力 S
知力 S
精神力 S
<skill>
brainwashing
まるで仕組まれたかのような均一なステータス。
この世界には存在しないはずの謎の項目。
やはり、勇者は何かしらの干渉を受けているのだろう。
謎の項目がそれを物語っている。
チート cheat
騙して取る 騙してさせる
自己の利益や目的を達成するために不正手段で相手を欺く