※この作品はR-18です。

未来の英雄たる貴方へ   作:ジョニーマーシャル

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実は私が好きなのはお茶子です


2話

 ヴィラン連合との戦争以降、政府は守るべき範囲を雄英などといった重要拠点を中心にヒーローを配置し、その一帯安全エリアに指定し市民の安全を最優先に活動することとなった。しかし、どうしてもそのエリアに入ることが出来ない人は一定数存在した。

 

 ホームレス、また前科者などは信頼という観点からも後回しにされることが多かった。しかし、彼らを放置することは新たなヴィランの誕生に繋がる。彼らのすべてがヴィランになるという可能性は低いものの今は時代が彼らに冷たかった。

 

 いや、それは正確ではない。誰もかれも自分のことで手一杯なのだ、みんなを助けるヒーローすらも。

 

 そうして安全圏に入ることのできなかった人たちは自然と集まり、新たな生存圏を確立した。

 

 孤児、犯罪者、ヴィラン、自警団。

 

 そんなカオスに溢れた町は数多く生まれることとなり、数多くの紛争が起きることとなった。皮肉にも戦いの中で個性はより強く、磨かれていくこととなり中にはヒーローやヴィランをも凌駕する強力な個性を持った人物が名をあげ、新たな安全圏が生まれるといった日々が続いた。そんな街を私たちは転々とし、困っている人を見つけたら助ける旅をしている。

 

 政府の指定していない安全エリア外は成長の場としては一番だった。様々な人たちと協力し、敵対し、彼の個性は増々極まっていった。私にとっても壊れては修理するの繰り返しでより彼に合ったコスチュームの製作にはうってつけの環境でもあった。

 

 でも私は不安だった。

 

 彼の個性が磨かれていくたびに、彼の瞳から光が失われていく気がした。

 

 超パワー 黒鞭 空中移動 危機感知 

 

 それに加えてまだ見せていない3つの個性。

 

 彼は強くなった、だけどその反面、彼は傷ついていく様に見えたのは気のせいではなかったのだろう。極まる個性、高まる技術。英雄へ至ろうとするその姿はまさに余計なものを削ぎ落していく、赤い男(ステイン)はその姿を見て喜んでいたけれど私はそんな彼の姿がとても嫌いだった。

 

 時には逃げて欲しかった、泣いて欲しかった。

 

 貴方が最高のヒーローになるまでは……

 

 そして、ついに彼が限界を迎えたとき、自然と私の口から言葉が出た。

 

「泣いたって、良いんだよ」

 

 

 

 

 

 

 私たちの隠れ家に嬌声が響く。これが本当に私の声なのだろうか。そんな声を煩わしく思ったのか向かい合う彼が自らの口を持って遮ると同時に舌を絡めてきた。

 

 まるで蛇の交尾のように互いの体を強く抱き、足を絡ませ、深く繋がる。

 

 言葉は無かった。

 

 ただ辛いことから逃げ出すかのように、忌まわしい記憶があるのなら、そんな呪いを振り切るかのように。

 

 私たちの興奮を表すかのように、粘性を持った唾液が糸を引き、私たちの興奮をさらに高めていく。今は何も思いつかない。いつもなら次々にあふれ出す新たなベイビーたちのアイデアも。私が今、本当の赤ちゃんを作っているからなのだろうか。何も考えず、快楽の渦へ飲まれていく。

 

 互いの息遣いだけが部屋に響く。彼の瞳に映る私はとても淫靡な表情で、長年想い続けた相手と結ばれた女の子のようで。私の瞳に映る彼はどんな姿をしているのだろう。

 

 彼の動きが速くなっていく。私のナカをえぐるスピードが加速し、快楽と興奮が頂点に達しようとするのを感じる。往復運動により生じる甘い快楽に声を抑えられない。漏れ出した吐息は彼をさらに興奮させ、

 

「気持ちイイですか……?」

 

 快楽の中で何も考えず口にした言葉だった。私の膣内で彼の肉棒がグンと大きくなるのを感じた。あっと声を上げる間もなく彼は再び唇を重ねると同時に深く抱きついてきた。舌を絡ませ、意識することなく私も彼を抱きしめより深く繋がっていく。

 

 限界ギリギリまで快楽という名の液体を入れられたコップのように私も彼もすでに絶頂へのカウントダウンが始まっていることを直感した。

 

 強く抱きしめられた私の体。強く抱きしめる彼の体。彼より小さい私の身体。私より大きい彼の身体。

 

 私より強くて、力があって逞しくてそして、

 

 傷だらけの身体(心)。

 

 助けたい。英雄に助けは必要ないのかもしれない、けど彼はまだ英雄じゃないから。

 

 私の瞳に彼が映り、彼の瞳に私が映った。

 

 何も考えられない。なのに世界は彼への想いで溢れていく。その思いが私の身体の隅々まで、細胞ひとつ残らず支配したとき、

 

 ワタシの視界は

 

 白に

 

 染まった。

 

 

 

 

 

「何人もの人がアナタに思いを託してきたんじゃないんですか?」

 

「うん……オールマイトやグラントリノ。それにお母さんや相澤先生、エンデヴァー、ナイトアイ……」

 

「それだけじゃありません、私たちが助けられなかった人たちも私たちを責めた人たちも、みんな思いを託してくれたんです」

 

「えっ?」

 

「怒り、悲しみ、憎しみ……そんな思いの根底にあるのは二度とこんな目には遭いたく無いという心。そして、そんな悲劇を二度と起こらないようにして欲しいという想いなんです」

 

「今はまだ、最高の英雄ではないアナタは助けを求めて良いんです。辛いとき、私がアナタを支えます。だから……」

 

 

 貴方の思い描いた最高のヒーローを忘れないで

 

 

「うん、分かったよ発目さん」

 

「明でいいんですけどねぇ」

 

「緑谷さんって言うのを止めたらそうするよ」

 

「うぐっ、なーんかさん付けで呼ぶのが性に合うんですよね~、あっそういえば私の新しいベイビーのアイデアが思いついたので後で実験台になってくださいね」

 

「今度は爆発しないよね…?」

 

「失礼な!あれは環境が整っていたからためしたのであってですね…」




しかし一番好きなのは梅雨ちゃんです

もっと言うとオーバーホール戦あたりから読んでませんでした。
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