いつもの通りに全国にある拠点を転々とする僕たちは今日もエリア外の人達を助けるための活動をしていた。幸運にも今日は犠牲者を一人も出すことなく活動でき満足すると同時に早く平和の象徴に足りる実力を身に付けなければと逸る気持ちが現れる。そんな気持ちを抑えるように冷たいシャワーでも浴びて冷静になろうと簡易シャワー室へ向かった。
最低限の仕切りがされたその部屋には貯水タンクと繋がる黒い円筒状の柱。僕の背丈くらいあるそれはシャワーヘッドの取り付けられたホースともつながっている。これも発目さんの発明品の一つ。時間はかかるが水のない状況でも大気の水分を集められるらしい。またどういう仕組みなのか自動発電までする優れもの。非常に軽く、持ち運びの際には小型化するのだから明さんの技術力は侮れない。
というか昔読んだ青いタヌキの秘密道具レベルに片足突っ込んでるんじゃ……。
いま拠点を置くのは近畿にある【トライアイ】と呼ばれるグループが支配する街だ。崩壊した世界においてもう県境なんてものはない。政府が指定した場所以外は様々な思想や考え方をもったグループが血で血を洗うような激しい戦争を繰り広げている。そんな中でこのグループは所謂中立派と呼ばれる。来るもの拒まず、去るもの追わず。基本的にどんな人物でも入ることが出来る。ただし地域内でのもめ事はご法度。ヴィランにとってもヒーローにとっても情報収集の場としてよく利用され、市場には怪しい薬から妙な機械まで様々なモノが取引される。
シャワー室から出た後、発目さんもシャワーを浴び、情報収集も兼ねて市場を見てくると出かけてしまった。僕は拠点の地下にある部屋で個性のコントロールの練習を行う。意識するのは『器』の強化。フルカウル状態に更にフルカウルを重ねる。
ならばどうするのか。
器に入りきらないのならば器の方を大きくすればいい。それが出した結論だった。そうすることで初めてOFAの100%中の100%を引き出すことが出来る。しかしその分コントロールは困難になった。フルカウルに更に重ねることはOFAのコントロールの
今やOFAは力を蓄えた過ぎた。恐らくもうこの個性は誰にも渡せない。強化されたOFAは譲渡された人間の生命力を著しく消費し、肉体を即座に爆散させるだろう。しかし何より恐ろしいのが、
この個性は徐々に異形型の個性へと変化し始めていることだ。
器から漏れ出した力は本人にその気がなくとも持ち主と多くの人を傷つけることになる。希望の象徴が絶望の象徴へとなり果てるのは皮肉としか言いようがない。
やはり自分がAFOとの戦いに決着を付けなければ。
そんな思考が災いしたのか気が付いた時にはOFAのコントロールに失敗し大きく弾き飛ばされ壁に激突する。部屋から出ると思った以上に時間が過ぎていたことに少々驚く。
「またやってしまった……あれ程邪念マシマシで使っていい力じゃないって言われてたのに……」
痛む体を擦りながらそう呟くとガチャリとドアの開く音がした。
「どうしたんですか! すごい音がしましたよ!」
「あれ? 帰ってたんだ明さん。少し遅かったね」
「ええ、途中街で献血をしているのを見かけまして少し協力してきたんですよ。それにしても出久くん、またこんなにボロボロになって……」
表面上はにこやかな顔だが瞳に危険な光が宿り始めている。僕を害しようとする気は無いと分かっていても、彼女のそんな姿は少々気圧されるものがあった。唇を舌でペロリと舐め、笑顔のままフラフラと近づいてくる。そのまま突っ込んでくる彼女を抱き止めた。抱き止めた彼女は僕を強く抱きしると同時に顔を胸にグリグリを押し付けてきた。そして少し経った後に、
「シましょうか、出久君」
顔を上げ、見開いた眼を僕に向けながら彼女はそう言った。
「きほちいいでふか?」
僕の陰茎を咥えながら、僕の眼をしっかりを見つめながら彼女は尋ねる。返答しようにもカリの裏スジをチロチロと舐められ、喘ぎ声が漏れてしまう。
部屋のソファに座らされた僕はズボンを下ろされ、床に座った彼女にされるがままになっていた。やはり見つめられながら受ける口淫奉仕は男の興奮を加速させるのか、それとも彼女にフェラチオされているからなのか。
ジュブジュブという音が加速していく。僕をじっと見つめながら行う上下運動は先ほどから時折加速し、減速しを何度も繰り返されている。射精に導こうとする強力な快感と労わるような優しい快楽を何度も繰り返される。射精を必死に我慢する僕を見る彼女の眼には喜悦が混ざっており、苦しむ姿を見て喜んでいるようだった。
絶頂に近づくたび、射精を禁ずるかのように奉仕を止める彼女であったが何度か繰り返した後、口に含むのを止めてしまう。ようやく自分のイチモツを確認する機会が来たわけだが、繰り返された奉仕で彼女の唾液と漏れ出したカウパーは混ざり合って射精していないにも関わらず、屹立した僕の肉棒を白く汚していた。
より強大に怒張し続ける淫棒を見て彼女はいやらしく笑い、舌で舐めまわし始めた。ゆっくりと、丁寧に。根本から尿道に沿って舌先で舐め上げてくる。何度も繰り返される優しい愛撫にグツグツとマグマのような快楽がこみ上げて来るのを感じる。時折、勃起したペニスを押させることでカリや亀頭、鈴口を舐め回される。加えて肉棒にされる吸い付くようなキスはペニスにドンドンと快楽を溜め込んでいく。
その後、あっさりと限界は訪れた。彼女が裏スジを舐め上げようとした瞬間だった。何度も繰り返された愛撫に火山の大噴火の如く、塞き止められていたホースから水が出るような勢いで精液が発射された。あふれ出した白濁は彼女の顔を初め、髪の毛、全身を汚していく。彼女は恍惚とした表情で口元に飛び散った精液を舐め取った。
「まだまだ元気なんですね」
そう一言告げると笑顔のまま僕をソファーに押し倒し、ズボンを脱ぎ捨てそのまま僕の肉棒を自らの秘所へと導こうとする。あまりに自然と行われるその流れに待ったをかけるように僕は言う。
「一ついいかな」
「なんですか? 出久くん」
「なにをしに来たの、トガヒミコ」
伏線は張ったつもりです…
【トライアイ】
リーダーは三兄弟の長男 個性は≪トライアイ≫ 他の兄弟の個性も同じである。能力は兄弟の視点をそれぞれ共有する。
別に生かされることのない裏設定
一応あと数話で終わる予定