噂が呼んだ怪人(エロパロ) 作:藍那研究助手(停職中)
インタビュアー: エージェント・倉橋
対象 : 端山██氏
前記 暴行を受けるSCP-471-JP-EP-3を救出した端山██氏(以下端山)に対して警察へ潜入していたエージェント・倉橋(以下倉橋)が行ったインタビュー記録。端山は事件後強く動揺しており、落ち着きを取り戻すのを待ってから行っている。
<録音開始(200█/██/██)>
倉橋:落ち着けましたか?
端山:……なんとか。
倉橋:では、先程の出来事について詳しく話して下さい。
端山:はい、あの、俺は毎朝5時からにあの公園でジョギングするのが日課でして。今朝も、いつものようにジョギングしてたら……。
倉橋:例の現場に遭遇した、と。
端山:……はい。ええと、大体、5時22,3分頃だったかな。公園内の男子トイレの……例の現場の前を通ったとき、結構大きな物音と、押し殺した悲鳴みたいなのが聞こえて。
倉橋:それで、不審に思って確認しに?
端山:はい。あの辺り、結構物騒なんで……それで、足音を殺してトイレに近づいて、中をのぞき込んだら、個室がひとつだけ閉まってて。その中から壁を蹴るような音と女の子の泣き声みたいなのが聞こえて、ああ、これは大変だぞって。
倉橋:それで、あなたはどうしましたか?
端山:勢いつけて扉を蹴破りました。ロックも単純な内開きの扉なんで、案外簡単に破れますから。そしたら、扉に背中ぶつけた男が悶絶してて……便座に座らせた女の子に覆い被さってるのが見えたから、そいつの首根っこを掴んで引きずり出しました。
倉橋:その後、どうされました?
端山:男を床に押さえつけながら警察に連絡を。……その間に、個室から女の子が自分で出てきたんです。ついつい見ちゃったんですが、そりゃあ酷いもんでしたよ。華奢で可愛らしい顔立ちの女の子だったんですけど、あんな狭い場所で乱暴されたからかあちこちアザだらけだし顔も涙でぐちゃぐちゃで。……ただ、ちょっと表情に違和感があったんです。
倉橋:違和感、とは?
端山:はい、普通なら恐怖に引き攣ってたりとか、そんな感じになると思うんですけど……あの子は、なんていうか、すごい睨んでたんですよね。犯人にブチ切れてるのかと思ったんですけど、どう見ても俺を睨んでたんです。で、俺もちょっと焦りました「あ、もしかしてコレなんかのプレイだったんじゃ」って。
倉橋:女性はどう動きましたか?
端山:よろよろと近づいてきて、俺が抑えてる男の脚を掴もうとして……男も暴れてるもんだから手が蹴られて。「危ないから警察来るまで下がってて」って言ったんですけど、やめようとしなくて。それでどうしようかって思ってたら……あの……信じてもらえるかわかりませんが。
倉橋:『その場からフッと消えた』と。
端山:……はい。思わず目を疑いました。ちょっとどうしていいか分からなくて……あとは警察が来るまで呆然としてました。
倉橋:なるほど、ご協力ありがとうございました。
<記録終了>
終了報告: 端山氏はインタビュー後記憶処理を行った上で開放しました。
インタビュアー: エージェント・倉橋
対象 : 武田█氏
前記: SCP-471-JP-EP-3に対する性的暴行の容疑で拘束された武田█氏(以下武田)に対して警察へ潜入していたエージェント・倉橋(以下倉橋)が行ったインタビュー記録。武田は犯行当時酩酊状態にあったが、インタビュー時には酔いも冷めた様子で落ち着いていた。
<録音開始(200█/██/██)>
倉橋:では改めて犯行の前後の行動について説明してください。
武田: あー……昨日はダチの家で夜中まで飲んでたんだけどよ、今朝の午前中に宅配の時間指定してるのを思い出したから一旦家に帰ることにしたんだわ……結局受け取れなかったけどな。そんで帰る内に吐き気がしてきて、通り道にある公園の個室トイレでゲロってた。
倉橋:その後被害者の女性を見つけて、犯行に?
武田:いや……そうだ、あの女はやっぱ幽霊なのか?
倉橋:はい?
武田:考えてみれば、あんな場所にいきなり出てきたのがおかしいんだよ。男子トイレの個室だぞ、当然鍵も閉めてあった。なのにあの女は後ろにいたんだよ。
倉橋:侵入してきた、とは考えないのですか?
武田:あの個室は内開きだ、便器に向かってゲーゲーやってんだから入ってくるなら絶対にケツに扉が当たる。天井の隙間も人が通るには狭すぎる……やっぱりあの女は幽霊なんだ、はは。なあ刑事さん、幽霊をレイプしたって罪にゃならねぇだろ?
倉橋:女性の身元はこちらでも確認中ですが、第三者の証言もありますからね。……それより、女性が現れたときの状況を詳しく話して下さい。
武田:チッ……。あー、ゲロ吐いてたから、正確にいつ現れたかってのはわからねえ。ひとしきり吐いて落ち着いたからそろそろ出ようって時に足が何かに当たって、それでなんか後ろにあるなって振り返った。そしたらその痴女がいたんだよ。
倉橋:……痴女?
武田:あれ、言ってなかったか? あの女は最初から裸……あーいや、なんか黒いマントとあの、こう、古めかしい手品師がかぶってる帽子だけ着けてたな。
倉橋:手品師の帽子……もしかしてシルクハットですか?
武田:あー、そう、それ。素っ裸にマントとそのシルクハットだけ、どう見ても露出狂の変態女だろ? それが夜中の男子トイレのしかも人のいる個室に入ってくるんだから、そりゃそういう目的だって思うだろ。アンタだって同じ状況ならおっ勃つに決まってる。
倉橋:そんな状況じゃ興奮以前に違和感や恐怖を覚えると思うんですが。
武田:あー、確かに。シラフならビビったな……まあ酔ってたからなあ。そんで、あの女は最初両手広げて抱きついてこようとしてな、手広げるから全部丸出しになったんだが、これがまたすげえいい体した若い美人で。さっきまでの気持ち悪さも忘れて座らせて事に及んだわけだが……そのへんも詳しく話さなきゃ駄目か?
倉橋:いえ……ざっくりとしたお互いの様子だけで結構です。
武田:そうか。んで、女を座らせたらどういうわけか立とうとしやがるんだ、今更怖気づいて逃げ出すのかと思ったらそう言う訳でもなくて、とにかく俺に抱き着こうとする。ヤる意思があるにしてもそんな引っ付いたら上手くできねえもんだから押さえつけながら、って感じだな。そっからも体勢が気に食わないのかもぞもぞ動いてたが、こっちの好きにさせてもらった。そうしてる内にあの野郎がドアを蹴破ってきて、後はあんたらもご存知の通りだ。
倉橋:……なるほど。所で、その女性に心当たりなどはありますか?
武田:いんや、無えな。あんな好みドストライクの女がいたら忘れるわけが――いや、ちょっとまってくれ。直接関係ないとは思うんだが、何日か前にダチから変な噂話を聞いたのを思い出したわ。アレも確かそんな格好だったと思う。
倉橋:……噂話、ですか?
武田:ああ、まあ酒の席での馬鹿話の一つなんだけどよ【SCP-471-JP-EP-2を含む内容の為検閲削除】。な、その女、噂話とおんなじ格好してんだろ? そういやあ、ダチからその話聞いたのもちょうど四日前だったような……。
倉橋:…………。
武田:刑事さん?
倉橋:……いえ、ご協力ありがとうございました。
<記録終了>
終了報告: 武田氏はインタビュー後、記憶処理の上で警察に身柄を移管しました。武田氏はSCP-471-JP-EPに類似する現象に遭遇した可能性があります。情報の出処である武田氏の友人にも聞き取りを行うとともに、エージェント・倉橋の元に出現するであろうSCP-471-JP-EP-1の変種と見られる人型実体への対応も考えなければなりません。
インタビュアー: エージェント・倉橋
対象 : 奥村██氏
前記 武田█氏の友人である奥村██氏(以下奥村)に対してエージェント・倉橋(以下倉橋)が行ったインタビュー記録。
<録音開始(200█/██/██)>
倉橋:それでは、武田氏へ話した噂話についてお願いします。
奥村:アンタも物好きだな……。俺も飲み仲間から聞いただけだからあんまり詳しい噂の出処とか知らねぇよ?
倉橋:それで構いません。
奥村: まあいいや。先週辺りかな、(武田)█とはまた別の友達何人かと飲んでた時に聞いた話だったと思う。俺らがガキの頃に流行った都市伝説?みたいのがあるんだけどさ、それの改変が今更流行ってるって話題になってさ。
倉橋:その都市伝説とは【SCP-471-JP-EPを含む内容の為検閲削除】でしょうか?
奥村:そうそう、詳しいなアンタ。アレのときはホントに怪人の姿を見たってヤツがクラスに何人かいたくらい盛り上がったもんだけど、それを元にした出来の悪いパロディみたいな感じだな、それも下品な類の。【SCP-471-JP-EP-2を含む内容の為検閲削除】ってな具合で、出る時間帯と怪人の姿を改変しただけのシンプルな内容。真夜中に素っ裸のエロいねーちゃんが突然現れたら襲うよなって感じの馬鹿話だよ。
倉橋:…………。それで、あなたのところに怪人は現れましたか?
奥村:はは、もしホントに怪人が現れるなら俺は今頃この世に居ないだろうさ。爆睡中に来られたら逃げようがないじゃん。
倉橋:まあ、そうですね。ご協力ありがとうございました、インタビューを終了します。
<記録終了>
終了報告: 奥村氏はインタビュー後、記憶処理ののち解放しました。改変されたSCP-471-JP-EPの再活性化が疑われますが、奥村氏がSCP-471-JP-EP-3の姿を見ていないためエージェント・倉橋による確認は確実に行うべきでしょう。