※この作品はR-18です。

ツゴウノイイファンタジー   作:アーチ/arech

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42、エルフの日常★

 ファリシアとの取引成立後、このままアルメリアの探索をするというリーシャと分かれ、あなたはエルフの国カレンディアへと戻ってきていた。

 今あなたにできることは、まだ魔界の風による悪影響を受けていないエルフを見つけ出し、セックスをしてレベルを上げることだけだ。

 リュミスの毒はいまだ体内に残っている。少しでもレベルを上げ、毒の影響を無くしたいところだ。

 

 今の時刻は昼頃。あなたはひとまず、神殿まで案内してくれたエルフの少女が教えてくれたお店で食事を取ることにした。

 頼んだのはもちろんおすすめされた鹿肉のシチューである。エルフは細い体と美しい容姿に似合わず弓が得意で、日々狩猟をして弓の腕を鍛えているらしかった。

 

 そのため食生活は意外と肉食で、中でも好んで食べているのは鹿肉である。

 食材調達の手法が狩りであり、また森の中は植物も豊富のため、エルフは農耕にあまり力を入れていない。それでも静寂の森周辺地域の町村との交流の中で、ある程度農耕は行っているらしく、小麦や根菜類の生産もそれなりに行っているようだ。

 

 鹿肉のシチューにはニンジンやジャガイモも入っていて、彩りも良かった。しかしそれ以上に鹿肉がたっぷりと入っていて、彼女たちの主食が狩りの獲物だということがうかがえる。

 付け合わせは薄焼きのパンとふかした木の実。木の実は甘い種類ではなく、少し塩気のある味気薄いものだ。小麦を栽培する前はおそらく木の実を肉と合わせて食べていたのだろう。

 

 鹿肉のシチューは非常においしい。ミルクを使ったいわゆるホワイトシチューではなく、たっぷり入った鹿肉による出汁で煮込まれた、肉の旨みに溢れたものだった。

 薄焼きパンはそれに比べて普通のパンと言うほかない。シチューと一緒に食べることを前提としたものだ。木の実の方はぼそぼそとした食感で、あなたの口に合うとは言えなかった。

 

 鹿肉のシチューを全て平らげ腹を満たしたあなたは、店から出る。

 

 人通りはあるが、活気があるとはいえないエルフの国の街並み。森の中で静かに暮らしている彼女たちの生活ぶりが、この光景から想像できるようだった。

 この平凡で平和なエルフの国に確かに迫っている危機。エルフたちはそれを知らずに普段の生活を送っている。

 

 いや、もし知ったところで彼女たちは普段の生活を乱さないだろう。それも自然の成り行きと受け入れる。それがエルフの生き方なのだ。

 その生き方を尊重する気持ちはあなたにはちゃんとあった。しかし、だからといって彼女たちの危機を見過ごすことなんてできるはずがない。

 この世界における勇者の役目は魔王を倒すことであって世界を救うことではない。それでもあなたは、エルフを救うため戦うことを決めたのだ。

 

 あなたは再度の決心を固め、エルフの国をさ迷いだした。それは当然、元気なエルフとセックスしてレベルを上げるためである。

 歩いているうちに、このエルフの国の成り立ちが徐々に分かってくる。国というだけあって、どうやらいくつかの町が寄り集まってできているようだ。

 まず門から入ったところに広がる田舎然とした町並み。泉や畑が広がる農耕地帯。色々な店を構える往来の多い商業地帯。これら三方の町の中心に構えるのがエルフの姫が住むクルスクスス神殿だ。

 

 おそらく三方の町並みはそこに住むエルフたちの生活様式をあらわしているのだろう。田舎然とした町は古くからのエルフの生き方をより尊重し、農耕地帯に住むエルフたちは森の外に住む人々の交流によって農耕を学び、より自然に着目した生き方を送っているのだ。

 商業地帯は少々近代的とはいえない物が多く売っている。武器でいえば木製の弓はもちろん、剣や槍も木と鋭い石を組み合わせたものだった。販売されている装飾品も木製で手彫りのように見える。エルフは金属を嫌っているのかもしれない。

 

 エルフの国を回っていると、彼女たちが森の中で自然に暮らしているというのがより分かってくる。やはりアルメリアと戦うに当たって彼女たちの協力は望めないだろう。

 しかしそんな慎ましい生活を送っているエルフたちだが、勇者であるあなたがセックスを誘うと意外と乗り気で付き合ってくれる。

 

「んっ、ふああっ! あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡」

 

 今もあなたは通りがかりの元気なエルフを犯している最中だった。彼女はエルフにしては胸が大きく、人通りのある道の真ん中でバックから突き上げると大きく胸が弾んでいた。

 この世界において勇者であるあなたが女性を抱くのはごく当然のことなので、道端でセックスをしていても誰も疑問には思わない。

 

 だが、セックスをしているあなたに興味を抱く者は少なからずいるもので、今腰を振って通りがかりのエルフを犯していたあなたの周りを、三人のエルフが取り囲んでいた。

 

「わっ、見て見て。あんなに大きいのが入ってる♡」

「やっぱり勇者様とのセックスって気持ちいいのかな?」

「あの顔を見る限りそうなんじゃないの?」

 

 興味津々であなたのセックスを見守る三人のエルフたち。彼女たちは他のエルフと同じく、色白で美しい顔立ちをしていて一見清楚そうな雰囲気だが、あなたとのセックスに大分矯味があるようだ。

 もしかすると、彼女たちエルフはセックスが極々自然的な行いと認識しているのかもしれない。

 考えてみれば生殖行為はごく自然な行いだ。自然のまま生きるエルフたちがセックスに積極的なのは、別に不思議なことではないのだろう。

 

 あなたがピストン運動で巨乳のエルフを責め続けていると、更に多くのエルフたちが集まりだしてきた。

 いつの間にか何十人ものエルフに取り囲まれたあなたは、彼女たちの熱い眼差しを受けながら中出し射精を行う。

 

「ああっ♡ 熱いザーメンっ♡ 中でいっぱい出てますっ♡」

 

 びくびくと震えながらあなたの射精を受けとめる巨乳のエルフ。その様子を目の当たりにして、セックスを見守っていた観衆から熱い吐息がこぼれ出した。

 

「うわぁ……今あの人中出しされてるみたいよ」

「すごく気持ちよさそう……中に出されるのってそんなにいいのかな」

「私も勇者様の精液を中に出してもらいたいな~♡」

 

 エルフたちがこそこそと囁き合うのを聞きながら、あなたは射精を終えたチンポを巨乳エルフの中から引き抜いた。

 引き抜いた途端、ごぽりと粘着質な音を立てて膣穴からザーメンが溢れ出す。それを見てエルフたちは息を飲んだ。

 

「ゆ……勇者様。私たちにもぜひ種付けをお願いします♡」

 

 そう言ってあなたと巨乳エルフのセックスを見守っていた観衆たちが次々とスカートを捲り上げる。

 脚線美を描くすらりとした足やふともも、ショーツに隠された股間を惜しげもなく見せてくる美しいエルフたち。胸に自信あるものは上衣をはだけさせ、惜しげもなく色白の胸を晒していた。

 

 三百六十度、どこを見渡しても胸や秘所を見せつける発情エルフがいる。

 絶世の美女揃いのエルフたちが発情をあらわにするこの状況で、何を我慢する必要があるだろう。あなたは射精を終えたばかりのペニスを再度硬くし、彼女たちとのセックスを始め出した。

 

「くふぅぅっ♡ 勇者様チンポっ♡ すごっ♡ すごいっ♡ マンコの奥にガツガツ来てるぅぅ~~っ♡」

「中っ♡ 中出ししてください勇者様っ♡ 未使用エルフマンコは勇者ザーメン中出し希望で~すっ♡」

「おっ♡ ほっ♡ おっ♡ おおぉおっ♡ 中に来たっ♡ 熱々ザーメン汁マンコに中出しぃぃっ♡ んああああぁっ♡ イクっ♡ イクっ♡ イクぅぅ~~♡」

 

 次から次へとエルフたちと交尾し中出しをキメまくるあなただが、往来の激しい道のただ中でセックスをしているせいで、セックスに積極的なエルフたちが次々とやってくる。

 いつしか生交尾希望のエルフたちがあなたの前で列を作り、スカートを持ち上げて股間を見せつけながら腰を振ってくる始末だった。

 そんな発情エルフの群れの様子を楽しみながら、あなたは片っ端から中出しをキメていく。

 

 いったいどれだけ抱いた頃だろう。いつしか交尾の順番待ちをする列も無くなり、あなたの周りには秘裂から白濁液を垂らしてぐったりとする何十人ものエルフがいた。性交後の彼女たちは真っ赤な夕日に染め上げられ、艶めかしい美しさがある。

 交尾希望エルフたちとのセックスに没頭するあまり、いつの間にか日が沈み始めていたようだ。森の中ということもあって夕焼けの時間は短く、あっという間に周囲は暗闇に包まれていった。

 

 エルフの町には大きな外灯が全くない。照明用具は魔力を注げば火が灯るランプぐらいしかなく、その明かりは弱く細々しかった。

 しかしそんなランプでもエルフの国では貴重な明かりだ。ランプは通り道にいくつか置かれていて、夜の暗さをほのかに照らしていた。それは暗闇に灯る蛍の光めいていて、どことなく美しい。

 さて、リーシャとは彼女の家で会う約束だったが、この闇の中どうやって探そうか。思えば具体的な場所を聞いてはいなかった。

 

 ひとまず夜のエルフの国を楽しみつつ歩いてみるかと思い、あなたは足を進めてみる。

 この闇の中、出歩くエルフたちは結構多い。彼女たちは皆手持ちのランプで自分の足元を照らしている。エルフは魔法を扱う適正も高く、このランプのように魔力を注ぐことで効果を発揮する伝統的器具が身近にあるのだ。

 あのランプはどこかで売ってたりするのだろうか。そんなことを考えながら歩き続けていると、道の向こうから見知ったエルフが歩いてくるのにあなたは気づいた。

 

「あれ? なにしてるのよこんなところで」

 

 そのエルフはリーシャだった。あなたの姿に気づいた彼女は小走りで駆け寄ってくる。

 あなたはリーシャに、彼女の住む家がどこにあるのか聞いていなかったことを告げる。

 

「あ~……ごめん、教えるのうっかり忘れていたわ、あはは」

 

 けらけらと笑うリーシャにあなたはため息を返した。

 あなたはリーシャがその手に何か持っているのに気づいた。ランプではない。彼女はランプを右手に持っているが、あなたが気になったのは左手の方だ。暗くて良く見えないが、いったいなにを持っているのだろう。

 

「ん? ああ、これ?」

 

 あなたの視線に気づいたリーシャがランプを掲げ、自身の左手を照らした。

 リーシャが持っていたのは、ウサギだった。すでに仕留められていて息は無いように見える。

 

「今日の夕食よ。アルメリアを探している最中に見つけたから、ついでに捕まえておいたの」

 

 エルフは狩猟により食料を得る生活様式である。さも当然というように仕留めたウサギを掲げるリーシャだが、あなたからするとちょっと引く。

 リーシャはそれに気づかなかったようで、嬉しそうに獲物を見せびらかし続けている。

 

「私ウサギ好きなのよね。鹿肉もいいけどウサギの肉は臭みが無くておいしいのよ。あなたにもごちそうしてあげるわ」

 

 なんだか強引に今日の夕食を決められてしまったあなただった。

 そんなことよりも、アルメリアの探索はどうなったのだろうか。

 そう問いかけるよりも早く、リーシャは歩きだしてしまっていた。あなたは慌てて彼女の後を追う。

 

「とりあえず私の家に行きましょう。アルメリアのことはご飯を食べた後に話すわ。あと、ここに滞在する間私の家に泊めてあげる。その方が色々と都合いいでしょ?」

 

 夕食も食べさせてくれる上に泊めてくれるとは至れりつくせりだ。あなたは当然その申し出を受け入れる。

 ひとまずリーシャの言う通り、諸々の話は食事を取ってからにしよう。あなたは黙ってリーシャの後をついていき、彼女の家へと向かった。

 リーシャの家は商業地帯の一角にあり、他と同じく木造の慎ましい一軒家だった。

 招き入れられるまま家に入るや、彼女は台所に向かって料理を始める。おそらく先ほどのウサギをさばいているのだろう。

 あなたに出来る手伝いはないので、ここは大人しく座って待っておくのがいいだろう。

 

 食卓テーブル前の椅子に座り、リーシャが料理をする後ろ姿を眺めつづけてみる。

 リーシャは普段から料理をしているのか、手慣れた手つきだった。ナイフを巧みに使ってウサギをさばき、魔力を注ぐことで火が起こせる台座のような形の調理器具を使ってウサギ肉を焼いていく。

 リーシャは肉を焼いている間にリンゴを細かく切ってボウルに入れ、レモン汁を加えた。

 焼き上がったウサギ肉を皿に乗せた後、リンゴの果肉と果汁で作ったソースをかけ、あなたの前に持っていく。

 

「エルフの伝統料理、ウサギのステーキよ。お口に合うかしら?」

 

 ウサギのステーキからは香ばしい匂いと甘酸っぱいリンゴソースの匂いが漂っている。まだ食べていないが、これはおいしいだろうとあなたは確信した。

 そして実際口にしてみると、これがかなりの絶品だった。ウサギ肉は臭みも無く、柔らかくもしっかり歯ごたえのある食感で、噛むたびに肉汁が溢れてくる。

 甘酸っぱいリンゴのソースは肉の旨みを増幅させるようで、レモンの酸味が後味をさっぱりとさせていた。

 

 これが伝統料理だというのだから、エルフはかなりのグルメなのではないだろうか。昼間に食べたシチューもおいしかったことを思い出し、あなたはできるなら毎日でもエルフの料理を食べたいと思ってしまう。

 こんなおいしい料理を作るエルフを脅かすアルメリアはやはり放ってはおけない。なんだかとても真剣とは思えない理由であなたはアルメリアを倒したくなったのだった。

 

「さて、ごはんも食べたし今日の報告をしようかしら」

 

 リーシャが食後に淹れてくれたお茶を飲みながら、今宵の本題へとうつる。はたして彼女はアルメリアを発見できたのだろうか。

 

「アルメリアの居場所だけど、残念ながらまだ見つけてないわ。ごめんなさい。でも、数日のうちに絶対見つけると約束するわよ。少なくとも、あいつが魔界の門を完全に開くまでにはね」

 

 アルメリアはやはりそう簡単に見つかる相手では無いようだ。こうなるとアルメリア腹心の部下であるリュミスを仕留めきれなかったのが痛い。昨日の戦いで後れを取った以上、彼女は魔界の門が広がりきるまでアルメリアの護衛に終始するだろう。

 アルメリアが姿を隠し続けられるのも、リュミスのサポートがあってこそ。魔界の門を開くのに集中するアルメリアにそれを守るリュミスという構図は、かなり厄介に思えた。

 しかしリーシャはそんな相手を前に、数日のうちに見つけるとまで言い放った。なにか良い策でも持っているのだろうか。

 そう聞いてみると、彼女は得意げに笑った。

 

「魔界の門は半分以上開くとその姿をはっきりと現すって魔王様から聞いているのよ。門と呼ばれているけど実際は黒い渦みたいで、空中に浮いているらしいわ。つまり、アルメリアがどこに隠れていようとそのうち魔界の門は姿を現すから、その近辺のどこかに奴が潜んでいるってわけよ」

 

 それはつまり、魔界の門がある程度開くまでアルメリアの居場所なんて見つかりっこないと言っているのではないだろうか。

 魔界の門が半分開いている時点で、アルメリアはかなり力を取り戻しているはずだ。そうなるとアルメリアを探すメリットがほぼ無いと言える。一番良いのはまだあまり力を取り戻していないアルメリアを見つけて倒すことなのだから。

 はたしてリーシャは頼りになるのかならないのか。少し白んだ目で見ていると、彼女は焦ったように声を荒げた。

 

「な、なによその目は! 一応言っておくけど、さっきのはあくまで最悪のケース! 魔界の門が姿を現す前にきっと……いえ、絶対アルメリアのことを見つけ出してやるわよ! だからその白けたような目は禁止よ禁止!」

 

 どう考えても勢いで言っているとしか見えない姿だ。

 絶対と言うのなら、具体的にいつまでにアルメリアを見つけ出すというのか。あなたはびしりと問いかけた。

 

「うぐっ……!」

 

 するとリーシャは唸ってうつむいた。やはり絶対の確証なんてなかったのだ。

 あなたが更に白んだ目でリーシャを見つめていると、彼女の細い体が屈辱によってかぶるぶると震えだした。

 

「ああもう分かったわよ! 一日、いえ二日! ……やっぱり三日! 三日でアルメリアのことを見つけ出してみせるわ! もし無理だったらあなたの性奴隷になってやってもいいわ! 魔王様のしもべでありながら、あろうことか勇者の性奴隷よ!? どうよ!?」

 

 どうよ、と言われても。困るというか、呆れるというか……そんな感情しか浮かんでこないあなただった。

 そもそも勇者であるあなたはこの世界の女性を自由に抱くことができる。魔王のしもべとなった人間はそれを拒否する事もできるが……それは特殊なケースだ。つまりあなたは性奴隷など求める必要もないし、勇者として性奴隷を所有するというのもどうなのだろうか。

 勝手に約束してきて結果ダメだったうえ、勝手に性奴隷になられでもしたら、それはもはや嫌がらせに近い。

 

「ふん、まあそういうことだから。あなたは私に任せてエルフたちとお気楽にエッチしていればいいのよ」

 

 別に望んでもいないのだが、なぜだかそういう約束をすることになったあなた。非常に迷惑だ。

 リーシャはそのまま、寝る、といってベッドに潜りこんだ。

 あなたも寝たいところだが、どこで寝ればいいのだろう。迷っていると、リーシャが声をかけてきた。

 

「ベッドは一つしかないから、寝たいなら一緒よ。結構大きいからあなた一人増えても何も問題ないわ。……あ、でもエッチはしないからね! 魔王様の呪いが解けちゃうかもしれないもの」

 

 もとより魔王のしもべであるリーシャを抱けるとは思っていなかったあなた。しかし、彼女の発言に少し引っかかりを覚える。

 今の言い方だと、リーシャは自ら魔王のしもべになったようにも思える。もし不本意なしもべだったら、かつての占い師のように自ら勇者であるあなたに体を差し出すはずだ。

 少し迷ったものの、あなたはリーシャになぜ魔王のしもべになったのか聞いてみた。

 

「……別に、大層な目的なんてないわ。ただ私は、エルフの伝統的な生き方に嫌気がさしただけよ」

 

 返答は期待していなかったが、リーシャは毛布にくるまりながら、小さい声でぽつぽつと喋り出した。

 

「自然と共に生きる、その生き方に誇りを持ち、伝統を守る。聞こえはいいけど、進歩を止めた者の言い訳よ。その生き方を否定はしないわ。だけど私はもっと自由に生きたいの」

 

 エルフの姫と謁見後、リーシャに話しかけられたことをあなたは思い出す。エルフの生き方に不満を持っている様子だったが、まさかここまでとは。

 しかし、ただ自由に生きたいだけならば、何も魔王のしもべにならなくてもいい。一人エルフの国を離れて自由に生きればいいはずだ。

 あなたがそう言うと、リーシャは少し沈黙した後あなたに背を向けて横になった。

 

「詮索は嫌われるわよ」

 

 ぽつりと言ったその一言が室内に響く。

 今日はこれ以上リーシャと会話をするのは無理だろう。なんだか釈然としない気持ちながらも、あなたはリーシャの隣で横になって眠ることにした。

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