※この作品はR-18です。

無限を持つ者   作:塩レモン

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七 黒猫・『愛欲』の女 (黒歌)

「…姉さま…」

 

「大丈夫にゃ、白音。私がついてるから」

 

「…うん」

 

「…」

 

黒歌と白音の二人は思っていたよりも消耗していたようだ。特に黒歌は酷く、オーフィス曰く仙術を使いすぎた為に体の中が外見以上にズタボロになっていたそうだ。落ち着いたかと思ってオーフィスを出したらめっちゃ驚いて倒れてかけてしまったが、すぐさま治療道具を取り出した婦長が切断も殴りもせずに応急処置を施した。魔力を自然に体外に放つ俺の近くに居れば自然治癒力が高まるということで、聖杯に召喚させた小さなセーフハウスの中にて現在、黒歌と白音は俺の隣で身体を横たわらせている。

 

男たちに襲われた直後だ。嫌なら断ってくれていいと言ったが、意外にも黒歌と白音は素直に俺の近くに寄ってきた。

 

黒歌は妹に心配をかけさせたくないから、白音は姉と離れたくないからなのだろうが、先程までの警戒心の高さを考えると、少し妙な気がする。

 

「…無理はしなくていいぞ」

 

「…いや、大丈夫です…にゃん…」

 

「…はい」

 

俺の腕を挟む黒歌の胸と小さくも柔らかい白音の肢体が先ほどの悪魔たちの嫌な記憶を消してくれる。

 

二人の大きな猫耳がぴこぴこと動く。

 

「…えと…間桐…正義、さん」

 

「呼び捨てでいいよ」

 

「う…いえ、じゃあ…セイギさん…と呼ばせてもらいます」

 

「にゃ…じゃ、私はセイギって呼ぶにゃん」

 

緊張したような丁寧な小声と撫でるような甘い声。どちらも違う性質の声色だというのにその両方が猫っぽく、彼女たちに似合っていた。

 

「…そうか。疲れてるだろ。早く寝ろよ」

 

帰るのは明日の朝になるだろうが、問題の悪魔たちも対して時間をかけずに消せたし、八坂も明日の昼までなら待ってくれるだろう。

 

「…はい…あの、今日は助けていただいて本当にありがとうございました…」

 

「にゃは。白音は堅いにゃあ。せっかく可愛いんだから、抱きついてほっぺにチューくらいしてあげた方が男は喜ぶはずにゃ」

 

「っ!…そ、そんなの…うぅ…わ、分かりました…」

 

「いや、しなくていいって」

 

「えっ…」

 

「え…したいのか?」

 

「あうぅあ」

 

「こらー!美少女の求愛を断るなんて駄目にゃー!」

 

求愛?俺は求愛されていたのか?

 

「はぁ、騒いでないで早く寝ろよ。身体治んねぇぞ」

 

俺の言葉に白音は一言謝ってから目を閉じ、黒歌もそれを見届けた後続いて目を閉じた。心地いい感触を感じながら俺も瞼を落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

暗闇の中で突然、擽ったい慣れ親しんだ感覚が股間を襲った。次いで聞こえてくる粘質な水音。瞼を開けて首だけを動かして下を見る。いつの間にかズボンが脱がされていて、剥き出しになっている男根が全裸の婦長にしゃぶられていた。

 

「ブチュルル♡ヂュゥゥ♡…ヂュル、ヂュル、グプッププ♡…ジュル、ジュゥ…ヂュルルルルル…♡!」

 

激しいフェラの音が室内に響く。

 

「おい…音立てすぎだ…黒歌と白音が起きちまうだろ…」

 

「んぷっ…ちゅる♡…む…たしかに睡眠の阻害はいけませんね。…分かりました。極力音を立てないようにしましょう」

 

止めはしねぇのか。

 

「ん…♡…ちゅ…はぁ…レロ…♡」

 

亀頭が婦長の口内にしまわれ、口腔内で畝る舌で先を舐め尽くされる。指で作った輪っかで竿部分を扱かれ、肉幹が硬さと熱を増していく。

 

「ぎっ…はぁ、婦長。おっぱいで挟んで」

 

「ちゅ…ぷはぁ♡…ええ、分かりました♡」

 

今にも爆発しそうな肉棒が婦長の巨乳に挟まれる。唾液が潤滑油になり、いやらしい音を立ててパイズリが行われる。肉棒を挟む乳房が形を変え、はみ出す先っぽを婦長が再び咥える。

 

「うぐぉ…乳圧えっぐ…」

 

血管がビキビキと走る破裂寸前の剛直が一気に吸い込まれ、上がってきた精子を思いっきり婦長の口へと吐き出した。

 

婦長の口が一瞬でパンパンになるが、口を完全に肉棒と密着させ、根元まで咥え込んだ婦長は一滴も溢すことなく俺の精液をゴクゴクと飲み込んだ。

 

俺の肉棒から口を離そうとしない婦長は、そのままお掃除フェラを始める。

 

チュポチュポ、グポクポと伸ばした唇が根本から先っぽまでを何度も行き来し、精液で汚れていた竿がまた婦長の唾液に塗れる。全てをむしゃぶりつくす口淫はその後も続き、趣向を変えたのか婦長が亀頭にキスをし始めた時、隣に寝ていた黒歌が突然こちらに振り向いた。

 

「あ」

 

「ちゅ…おや」

 

「……どうしたにゃ?どうぞ続けてほしいにゃ」

 

ニンマリ、という擬音が似合いそうな笑みを浮かべた黒歌が俺と肉棒をレロレロと舐める婦長を見る。

 

「あー…黒歌…起こしちまって悪い…とりあえずもうやめるから…」

 

「…ふふ、別に止めなくてもいいにゃ」

 

「?…なにをっ…!」

 

突然下に潜った黒歌が婦長を押し退けてそそり立つ俺の肉棒を長い舌で舐め上げた。ザラザラとした猫のような舌がゆっくりと這い、カリ首へと到達した。黒歌は返しのようになっているカリ首をチロチロと舐めて、こちらを見つめ婦長と同じように、ちゅ、と唇を落とした。

 

「…く、黒歌…なにすんだ…」

 

「にゃー?先にやってたのはそっちじゃないのかにゃ?」

 

はぷはぷと亀頭を咥える黒歌。助けたとはいえ、会って一日も経っていない男に奉仕する黒歌。妖怪だから考え方が違うのか?それとも単にそういうことが好きなのか?

 

「…何回も男とこういうことやってんのか?」

 

「いや、これが初めてにゃ」

 

「は?」

 

「だから初めてにゃ。触るのも舐めるのも」

 

「じゃ、何でそんなことしてんだよ。んなことしなくてもお前らを見捨てたりなんかしねぇぞ」

 

「んー、したいから?…なんだかセイギを見てると体が温かくなって、エッチな気分になって…別に身体を使って繋ぎ止めようなんて思っていないけど…いやー不思議にゃん。発情期はまだ先のはずなんだけど…」

 

「…白音が起きたら、俺が誤解されるだろ」

 

「あっそれは大丈夫。仙術で眠りを深くさせたからちょっとやそっとじゃ起きないにゃん」

 

「おい…それでいいのか。姉…」

 

「疲れたはずにゃんだから、今日は寝てほしいだけにゃ…でもいずれは一緒にセイギに抱かれたいにゃー♡」

 

「…いいんだな?黒歌」

 

黒歌の艶のある唇が弧を描き、妖怪の証たる猫耳と二股の尻尾が揺れた。応急処置のために巻かれていた包帯が剥がれ、黒歌のシミひとつ無い裸体が目の前に広がる。

 

「にゃあぁ♡…すごい…もう治ってるにゃ…」

 

魅惑的で清艶な肢体を近づけてくる黒歌。猫のようなアーモンド型の金色の瞳が重なり、どちらからともなく唇を重ねた。

 

「ん…チュウ…プハ…ファーストキス…け、結構恥ずかしいのにゃ…」

 

「さっきチンコ舐めてた奴が何言ってんだ」

 

「うぅ、あれとはまた別の恥ずかしさなのにゃ…」

 

「むぅ…セイギ、私を無視しないでください」

 

婦長が逆方向からキスをしてくる。それに対抗してか黒歌もまた顔を重ねてきた。左右から柔らかい唇と舌が伸びてきてお互いに舐り合う。

 

そして黒歌が俺の身体に跨り、秘所を俺の怒張するモノに当てた。

 

「…待て、いいんだな?」

 

「うん…今日、ここで、私の処女をセイギにあげたい…」

 

「そうか…」

 

「んっ…に…ゃあ…」

 

俺の肉棒が黒歌の未開の地へと進んでいく。男を知らない領域が男根を迎え入れ、ギュウギュウに締まる。

 

「ぁぐうぁ…はっ…入っ、た…」

 

肉厚な膣内を押しのける感覚が股間から全身に走り、ネットリとした液が肉棒に絡みつく。

 

「にゃ…ぁあん♡…これがセックス…すごく…あっ…気持ちいいにゃぁ♡」

 

キツキツの締め付け具合は処女のそれだが、膜を破る感覚も破瓜の血が流れる様子もない。自分で慰めてて破いたのだろうか。そういえばさっき発情期がどうのって言ってたな。

 

「まだ入れただけだろう。もっと気持ちよくさせてやるよ」

 

黒歌のくびれた腰を掴んで、引き上げる。ヒダが内側に捲れてカリがコリコリと引っかかる。

 

「ぁあああぁ〜♡ひっ…あぐぅ…ゃあ♡…」

 

黒歌の割れ目が抜けるギリギリの亀頭を離さないと言わんばかりに咥え込み、ムチムチの太ももが目に入る。

 

何度か小刻みに入り口を愛撫して、ヒクヒクと黒歌が震え出したタイミングで掴んだ腰を思い切り引いて一気に根元まで飲み込ませた。

 

「お"っぁ"ぁ"♡!!?」

 

ズチュンッ!!!と鈍い挿入音が鳴り、黒歌の割れ目から臍までがボコリと俺の肉棒の形に浮かび上がる。しなやかな体型と豊かな胸で大人っぽく見えるが、実は意外と小柄な黒歌をガッチリと掴み、腰を打ちつける。

 

「に"ゃあ"あ"ぁっ♡!!ゃぁん"♡!ああぁぁあぁん♡!」

 

上半身をくねらせ、喘ぐ黒歌を使いモノを扱く。激しい動きに黒歌の巨乳が揺れる。

 

俺はそれを見上げながら、熱い黒歌の中に灼熱を放った。

 

「イグッッウウ♡!!ん"ぉ"ぉ"ほぉ♡!!ぉ"ぉ"っブチュ、ヂュル、ルルル♡…んちゅ…ウウ…チュウ…」

 

絶叫する黒歌の唇をキスで塞ぎ、残った欲望を吐き出すために射精しながらも何度か腰を動かした。

 

「んぶっ♡…んっ…ぢゅ…う…♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝。全員で京都の屋敷へと歩く。俺と腕を組んで本当に楽しそうに笑う黒歌を見ると、昨日のことが夢だったのか現実だったのか分からなくなる。

 

俺と腕を組み、身体を擦り寄せる黒歌と同じように反対側にいる静謐。白音は黒歌に引っ付いており、ティアマトは霊体化して俺の上に、婦長は少し後ろ、オーフィスは背後で俺の服の裾を摘んでついてきている。

 

そうして歩くこと数分。京都の結界の入り口へと辿り着いた俺の目には廃墟が映っていた。高級旅館か下手をすれば城にも間違うほどの建物は見る影もなく、そこら中から煙が立ち昇っている。

 

それを視認した瞬間、地面が陥没するほどの速度で結界内へと走る。

 

「っ!?八坂!九重!誰かいないのか!?」

 

叫びながら未来へと接続し、見つけた場所へと跳ぶ。地面にカモフラージュされた入り口を開け、中にいた少女、九重に手を伸ばす。

 

「九重!」

 

「あっ…あぁ…セイギ…わ、妾…」

 

涙目の九重は酷く狼狽している。今問い詰めても、混乱させるだけだな。一瞬で過去に接続する。九重もこの場所も接続するには十分な繋がりがある。

 

時間はつい一時間前。コウモリのような翼を持つ集団と特徴的なローブを着ている集団、加えて多種多様な武器を持つ人間たちが屋敷を襲う映像が脳内に流れる。

 

悪魔と…人間か?黒歌と白音を襲っていた連中のことを考えると人間を見下していて手を組むとは思えないが。

 

「は、母上が…妾をここに隠して…そのせいで母上が…連れて行かれてしまった…ぅ…」

 

「分かった。もういい」

 

「…ぅ…あ、」

 

九重を抱きしめ、婦長、黒歌、白音の三人に生き残っている妖怪たちを任せ、静謐にはくれぐれも触れないように気をつけて九重を守ってもらう。

 

オーフィスとティアマト。連れている者たちの中でも規格外の強さを誇る二人にも俺はここに残って万が一に備えて護衛を頼んだ。反対されたが、押し通した。

 

「…これはただの意地で…くだらない我儘だが、許してくれよ」

 

こんな状況でも魔力を奪っていく閻魔を握り、肩にトントンと落とす。

 

 

 

 

「約束のご褒美をまだ貰ってねぇ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一日も経たないうちに戻ってきた冥界。

 

目の前に広がる惨劇。その惨劇を繰り広げる本人たちは笑っているが、俺にはただの地獄にしか見えなかった。

 

見覚えのある連中。京都の屋敷を襲い八坂を拉致した悪魔と人間の集団が乱交している。全裸だったり、半裸だったりの数百人の男女が獣のように重なり、乱れている。

 

男も女も関係なく、自分の快楽だけを求めるような耳障りな嬌声が耳朶に響く。

 

 

 

「あら?…お一人で来たのですか…?…残念です。…せっかく良い場をご用意させていただいたというのに…」

 

 

 

色気を纏った粘質な声だ。一歩ずつ歩み寄ってきたその姿が冥界の紅い月の光に照らされる。

 

黒い尼僧服の麗人が人当たりの良すぎる不気味な笑みを浮かべて、こちらを見つめていた。

 

「これは…お前がやってんのか…?」

 

「…いえいえ…私はただ、少しお話ししてあげただけです。幼子に童話を読み聞かせるように…『欲望』のお話を…」

 

その様はまさしく信者の悩みを聞く聖職者のそれだった。

 

「…その結果がこれかよ?」

 

「選んだのは彼ら自身…では改めて…サーヴァント、アルターエゴ、殺生院キアラ。愛と欲の叫びに惹かれ、貴方の元へと参上致しました…」

 

あ?…サーヴァントだと?

 

「誰に召喚された。聖杯は俺の持つもの以外もう機能していないはずだ」

 

厳密には全ての原典を持つあの王なら、持っているだろうが、それは無いだろう。この世界に来たことの説明ができない。

 

「誰も、ですわ。私は自分の意思で貴方と繋がり、ついてきたのですから。貴方が世界に接続してくれたおかげで、数多の極楽浄土に渡れそうですわ。…ご一緒にどうですか……マスター♡」

 

つまりなんだ?こいつはマスターも聖杯戦争すらも介さずに自分の意思でやってきたってことか?

 

「…もう一つ聞く…八坂…狐の妖怪の居場所を知っているか?」

 

右腕に新たな令呪が宿っていることを感じる。強制的にマスターにされていることは気に食わないが、いざとなれば全ての令呪を使ってでも自害させてやる。

 

「…ええ。存じ上げておりますわ…」

 

アルターエゴ、殺生院キアラが女性らしい白い手をこちらに、俺の背後へと向けた。

 

 

 

「…オオオオォォォ!!」

 

視界の端から何かが迫る。咄嗟に閻魔を構え…

 

「っ!?ぐあっ!!」

 

構えた閻魔を逸らし、その何かを顔面で受け止めた。吹き飛ばされ大木へとぶつかる。状況を確認する前に俺の上に影が現れる。前へと転がれば、直前まで俺がいた所にその影の伸ばす腕が突き刺さった。

 

地面から激しく腕を引き抜き、生じた風がそいつの狐の様な耳と九本の尾を揺らした。

 

「八坂…!」

 

黄金色の九尾の巨大な狐となっているが、それは紛れもない八坂だ。

 

「…私が来た時には既にその姿で…私の術に少しかかってしまっているのでしょうか…?先程までは大人しかったのですが…随分とマスターにご執心のご様子…ああ、いいですわねぇ…理性を無くしても…愛を求めるその欲の深さ……昂りますわぁ…」

 

御託を並べる殺生院キアラ…長くて面倒だ。キアラに文句の一つでも言ってやりたいが、雄叫びを上げて突っ込んできた八坂にひとまず集中する。四肢と九本の尾を自在に操り、攻撃してくる八坂を鞘に収めた閻魔でいなし、呼びかけるが応答は意味を持たない咆哮だけ。

 

「…さぁ、マスター様はその真摯たる求愛、受け入れますか…それとも拒絶いたしますか…?」

 

「…あんまり、ふざけたこと抜かすなよ」

 

「ウウゥゥ……ァ"アアアアッッ!!」

 

「…真摯だ…?…こいつは、八坂は泣いてんだよ。…その求愛とやらが…こんな形になっちまったことにな」

 

鞘に収めた閻魔を投げ飛ばす。キアラのすぐ隣の木へと突き刺さるそれを見送ることもなく、俺は立ち止まり無防備な姿を晒した。

 

「愛を求めるやつなんてのは、自分の足りない何かを補うために他人に助けを求めているやつだ…ま、自論だが」

 

「…愛は救済への祈りだと?」

 

「俺は神を信じてはいるが、愛だのなんだのと偉そうに語る気は無い。俺はただの…女好きの人間だからな…」

 

ちょっと無限の魔力持っててちょっと性欲強いだけの…な。

 

「グゥ、ガアァァ!!」

 

両手を広げて立つ俺の無防備な首に八坂が齧り付いた。皮膚の下、体内に硬く鋭いものが食い込む感覚と痛みが襲う。

 

太い血管が切れたのか、赤い水が噴水のように首から溢れ、八坂の顔を鮮血にて彩る。

 

「グ…ゥ…ァ…ァァ…?」

 

「…それではマスターも私も、愛欲を持つ生物全てが…心に空白を抱えていると…?」

 

「知らねぇよ。だから自論だって言ったろ」

 

「ぁ…セ、イギ…?」

 

過去に接続し、彼女を蝕んでいた妖力を異世界の彼方へと飛ばす。すると、徐々に人間の顔へと戻っていく八坂。朦朧としたまま、俺の首の傷と血に塗れる自分を見て目を泳がせ始める彼女を抱きしめる。

 

「ぁ…わ、妾…なんということを…」

 

「大丈夫だって。ほらもう治った…」

 

怪我を治した未来に接続し、健康体へと戻る。

 

「ぁ…よ、良かった…セイギ…す、すまぬ…」

 

涙を流す八坂は、一言謝ると、瞼を落とし、力無く倒れた。全裸状態の彼女に上着を被せ、姫抱きにする。ガタガタと震える閻魔が一人でに飛んできて俺の首筋から服の中に収まり、魔力を吸い始めやがった。

 

「…ではマスターが彼女を助けたのも愛故に…ということでしょうか?」

 

「愛してるのは勿論だけど……ほっぺにチューの約束がまだだったんだ」

 

その言葉と共に振り返ると、キアラは聖女の様な優しげな目と魔女の様な歪な笑みを浮かべていた。彼女は三日月の様な口をさらに深めて、尼僧姿の服を消し去り、未完成の巫女服の様な出立ちへと姿を変えた。側頭部から生える赤紫色の角、影の様な長い黒髪を持つ美女は艶やかな唇を動かし、誓言のように声を発した。

 

 

「では…私は貴方様を愛しましょう…私の疼きを抑えて…心の空白を埋めて下さいますか…?…私を愛して、助けて下さいますか?…マスター♡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




間桐正義:女から求められたらよほどのことで無い限りは基本断らない。自分の好きな女は死ぬほど大事にするが、知らない女からの誘いもタイプだったら普通に受ける。まぁ、仕方ないね。人間の男ってそんなもんだもん。


黒歌:発情期でも無いのにエロエロな娘。実はこんなに急に警戒心がなくなり正義に好意を抱いたのはキアラのせいでもある。他は強い雄に惹かれる性質。


白音:眠りが深すぎる女の子。早くこの子もエッチさせたい。


八坂:連れ去られた後は利用するために妖力を無理矢理解放され、九尾の妖狐へと変貌してしまったが、旧魔王派も英雄派も命令できる状況じゃなくなり、同時にキアラの権能の効果を少し受けてしまい、知らない内に好意を抱いていた正義に襲いかかる。ちゃんと元に戻った。


殺生院キアラ:どうやって正義を呼び出そうか迷っていたら、八坂が連れ去られていくのを見かけたので追いかけて待っていた。その際、旧魔王派と英雄派の殆どが彼女の権能に飲まれて『愛欲』と『快楽』の沼へと沈んだ。もう常人としては生活できないだろう。
本質としてはFGOよりもCCC寄りだと思われる。自分と正義の快楽のためだけに行動する。これから先も色々とやらかすだろう。




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