空が覚えるスキル「伝心」は管理者Dによって
構築された。オリジナルです。
白には、「叡智」が与えられるから、
「伝心」は構築されない。
伝心の支配者の取得スキルはオリジナルです。
嫉妬の支配者と慈悲の支配者の取得スキルと効果は、
ライトノベルと違うかもしれません
やってきました中層!イエーイ!
今日これから中層攻略開始するぜ!イエーイ!
遠距離攻撃も熱さ対策も万全じゃないけど、行くぜ!イエーイ!
ハァ.......。テンション上げてないとやってらんないわー。
初めて中層を発見してから早数日。
私たちはその間スキルを鍛えまくって、かなり強くなった。
今のステータスはこんな感じ。
〈雷龍娘:[
ステータス
HP:6690/6690(緑)[1450UP]
MP:7050/7050(青)[1500UP]
SP:7280/7280(黄)[1450UP]
SP:7560/7560(赤)[1450UP]
平均攻撃能力:8190(雷龍娘)[1450UP]
平均防御能力:8840(地龍娘)[1450UP]
平均魔法能力:8190(光龍娘)[1500UP]
平均抵抗能力:9030(水龍娘)[1500UP]
平均速度能力:9330(風龍娘)[1450UP]
スキル
「鑑定Lv 10」「念話Lv 10」「
スキルポイント:99300〉
下層から中層への出入り口で
~~~雷龍娘・地龍ゲエレと地龍カグナを討伐~~~
地龍ゲエレと地龍カグナには、目印を付けているので、レベルが低かった地龍ゲエレを目指して翔る。
翔て、数10分後、地龍ゲエレを発見した。
私は、地龍ゲエレのステータスを確認する。
〈地龍ゲエレ・Lv 36
ステータス
HP:5756/5756(緑)
MP:5191/5191(青)
SP:6267/6267(黄)
SP:6045/6045(赤)
平均攻撃能力:5633(詳細)
平均防御能力:6074(詳細)
平均魔法能力:3543(詳細)
平均抵抗能力:5596(詳細)
平均速度能力:6322(詳細)
スキル
「地龍Lv 4」「逆鱗Lv 8」「堅甲殻Lv 4」「鋼体Lv 4」「HP高速回復Lv 5」「MP回復速度Lv 3」「MP消費緩和Lv 3」「魔力感知Lv5」「魔力操作Lv 5」「SP高速回復Lv 5」「SP消費大緩和Lv 5」「大地強化Lv 10」「破壊強化Lv 10」「斬撃大強化Lv 10」「貫通大強化Lv 6」「打撃大強化Lv 10」「魔力撃Lv 3」「大地攻撃Lv 10」「空間機動Lv 7」「命中Lv 10」「回避Lv 10」「確率補正Lv 9」「危険感知Lv 10」「気配感知Lv 10」「熱感知Lv 9」「動体感知Lv 10」「土魔法Lv 4」「破壊耐性Lv 6」「斬撃耐性Lv 10」「貫通耐性Lv 10」「打撃耐性Lv 10」「衝撃耐性Lv 7」「大地無効」「雷耐性Lv 5」「状態異常大耐性Lv 5」腐蝕耐性Lv 3」「苦痛無効」「痛覚軽減Lv 9」「視覚強化Lv 9」「暗視Lv 10」「視覚領域拡張Lv 7」「聴覚強化Lv 7」「嗅覚強化Lv 6」「触覚強化Lv 5」「身命Lv 10」「魔蔵Lv 3」「天動Lv 4」「富天Lv 3」「剛力Lv 10」「堅牢Lv 10」「道士Lv 3]「護符Lv 10」「韋駄天Lv 5」
スキルポイント:53000
称号
「魔物殺し」「魔物の殺戮者》「龍」「覇者」〉
空間機動持ちでスピードタイプのゲエレだから、〈龍眼〉で確認しているゲエレの急所の足を素早く攻撃し、機動力を裂き、地龍ゲエレの喉元を喰い千切った!
地龍ゲエレを倒したので、ステータスを確認する。
〈雷龍娘:[
ステータス
HP:6980/6980(緑)[290UP]
MP:7350/7350(青)[300UP]
SP:7570/7570(黄)[290UP]
SP:7850/7850(赤)+3594[290UP]
平均攻撃能力:8490(雷龍娘)[290UP]
平均防御能力:9130(地龍娘)[290UP]
平均魔法能力:8490(光龍娘)[300UP]
平均抵抗能力:9330(水龍娘)[300UP]
平均速度能力:9620(風龍娘)[290UP]
スキル
「鑑定Lv 10」「念話Lv 10」「地龍Lv 10」「風龍Lv 10」「水龍Lv 10」「雷龍Lv 7」「龍牙Lv 10」「火魔法Lv 10」「土魔法Lv 10」「大地魔法Lv 10」「風魔法Lv 10」「旋風魔法Lv 10」「水魔法Lv 10」「水流魔法Lv 10」「雷魔法Lv 10」「雷鳴魔法Lv 10」「光魔法Lv 6」「閃光魔法Lv 8」「闇魔法Lv 8」「闇黒魔法Lv 10」「深淵魔法Lv 10」「土・風・水・雷・光・複合魔法」 「火耐性Lv 10」「土耐性Lv 10」「風耐性Lv 10」「水耐性Lv 10」「雷耐性Lv 10」「光耐性Lv 10」「闇耐性Lv 10」「破壊耐性Lv 1」「打撃耐性Lv 2」「斬撃耐性Lv 3」「毒耐性Lv 10」「酸耐性Lv 10」「麻痺耐性Lv 10」「腐蝕耐性Lv 10」「恐怖耐性Lv 10」「気絶耐性Lv 10」「苦痛無効」「痛覚軽減Lv 6」「危険感知Lv 7」「気配感知Lv 7」「探知Lv 7」「隠密Lv 10」「集中Lv 9」「剛力Lv 8」「堅牢Lv 6」「生命Lv 4」「回避Lv 4」「持久Lv 4」「瞬発Lv 8」「過食Lv 10」「暗視Lv 10」「夜目Lv 10」「龍眼Lv 10」「視覚領域拡張Lv 10」「空間認識Lv 7」「龍翼Lv 10」「龍鱗Lv 10」「逆鱗Lv 10」「天鱗Lv 8」「演算処理Lv 9」「予見Lv 1」「神速Lv 10」「護法Lv 3」「魔量Lv 10」「HP自動回復Lv 8」「破壊強化Lv 5」「龍結界Lv 10」「神龍結界Lv 10」「外道魔法Lv 5」「外道耐性Lv 5」「奈落」「風速Lv 6」「水速Lv 6」「雷速Lv 6」「禁忌Lv 4」「神へと至る龍」「嫉妬」「n%I=W」
スキルポイント:99700〉
称号
「悪食」「魔物殺し」「無慈悲」「魔物の殺戮者」「守護神」「龍」「血縁喰ライ」「悪逆無道」「嫉妬の支配者」〉
ちょ.......ちょっと、待って。ひとまず、深呼吸をして、考える。
この調子で、地龍カグナを倒していいのかな?
........まぁ、私がチートになってしまったら、白に相談しよう。
さぁ、地龍カグナの反応が近づいてきている。なら、こちらに罠を張って、あの移動要塞みたいな防御特化のカグナには。
そうと決まれば、早速、スキルをフル活用して、地龍カグナが現れるまで、待つ。
~~~30分後~~~
地龍カグナのステータスが確認できた。
〈地龍カグナ・Lv 40
ステータス
HP:7498/7498(緑)
MP:6954/6954(青)
SP:6098/6098(黄)
SP:6412/6412(赤)
平均攻撃能力:7238(詳細)
平均防御能力:7633(詳細)
平均魔法能力:5137(詳細)
平均抵抗能力:7305(詳細)
平均速度能力:4525(詳細)
スキル
「地龍Lv 4」「逆鱗Lv 10」「堅甲殻Lv 10」「鋼体Lv 10」「HP高速回復Lv 8」「MP高速回復Lv 4」「MP消費緩和Lv 4」「魔力感知Lv 5」「魔力操作Lv 5」「SP回復速度Lv 3」「SP消費緩和Lv 3」「大地強化Lv 10」「破壊強化Lv 10」「貫通強化Lv 8」「打撃大強化Lv 7」「魔力撃Lv 3」「大地攻撃Lv 10」「命中Lv 5」「危険感知Lv 10」「熱感知Lv 8」「土魔法Lv 4」「破壊耐性Lv 10」「斬撃大耐性Lv 4」「貫通大耐性Lv 5」「打撃大耐性Lv 6」「衝撃大耐性Lv 6」「大地無効」「火耐性Lv 5」「雷耐性Lv 9」「水耐性Lv 5」「風耐性Lv 7」「重大性Lv 4」「状態異常大耐性Lv 10」「腐蝕耐性Lv 5」「苦痛無効」「痛覚大軽減Lv 5」「視覚強化Lv 5」「暗視Lv 10」 視覚領域拡張Lv 6」「聴覚強化Lv 3」「天命Lv 4」「魔蔵Lv 5」「瞬身Lv 3」「耐久Lv 3」「剛力Lv 10」「城塞Lv 4」「道士Lv 4」「天守Lv 3」「縮地Lv 3」
スキルポイント53400
称号
「魔物殺し」「魔物の殺戮者」「龍」「覇者」〉
何、このヤバい地龍。スキルの防御が完璧すぎる。
これ、動く城塞だね。
私も大概偏ったステータスだけど、あいつはスキルまでガッツリ防御寄りに特化しているからなー。
龍のデフォルトスキル、逆鱗による高い防御力と魔法妨害能力。
そこに、さらに防御力上乗せさせる堅甲殻と鋼体のスキル。
どっちも常時発動型のスキルで、単純に防御力を上乗せさせるっていうものだ。
このスキルのせいで、ただでさえ高い防御力に磨きが掛かっている。
そこにさらに各種耐性系のスキル。
防御力を越えるダメージを与えないと、倒せないということだ。
特に耐性で厄介なのが、状態異常大耐性。
私は、状態異常攻撃が主力攻撃ではないから、それがレベル8あっても、意味をなさない。
では、どのように
15分の考慮の末、地龍ゲエレを倒したように、
「『火・炎・氷・雪・闇・消滅魔法』が頭に浮かんだ」
移動速度は、私の方が
「喰らえ、カグナ!」
地龍カグナを跡形もなく、葬り去った。
と同時に、レベルアップの音が鳴った。
ピロンッ。
《経験値が一定に達しました。個体、
《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈光魔法Lv 10〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈閃光魔法Lv 10〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈闇魔法Lv 10〉になりました》
《スキル〈火・炎・氷・雪・闇・消滅魔法〉を取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈闇耐性Lv 10〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈危険感知Lv 10〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈探知Lv 10〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈剛力Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈剛穀Lv 1〉に進化しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈剛穀Lv 3〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈堅牢Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈城塞Lv 1〉に進化しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈城塞Lv 3〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈生命Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈身命Lv 1〉に進化しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈身命Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈天命Lv 1〉に進化しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈天命Lv 3〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈回避Lv 10〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈持久Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈天動Lv 1〉に進化しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈天動Lv 3〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈瞬発Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈韋駄天Lv 1〉に進化しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈韋駄天Lv 3〉になりました》
《スキル〈MP回復速度Lv 1〉を取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈MP回復速度Lv 10〉になりました》
《スキル〈MP消費緩和Lv 1)を取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈MP消費緩和Lv 10〉になりました》
《スキル〈SP回復速度Lv 1〉を取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈SP回復速度Lv 10〉になりました》
《スキル〈SP消費緩和Lv 1〉を取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈SP消費緩和Lv 10〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈視覚強化Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈視覚強化Lv 10〉からスキル〈望遠Lv 1〉が派生しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈神性領域拡張Lv 1〉を獲得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈空間認識Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈空間座標把握〉を取得しました》
《スキル〈
《熟練度が一定に達しました。スキル〈破壊強化Lv 7〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈外道魔法Lv 8〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈外道耐性Lv 8〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈風速Lv 8〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈水速Lv 8〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈雷速Lv 8〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈禁忌Lv 5〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈過食Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈過食Lv 10〉から〈飽食Lv 1〉に進化しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈飽食Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。個体雷龍姫が進化可能です》
《進化先は、光龍姫です》
《個体雷龍姫が光龍姫に進化します》
はい。
そして、おはようございます。
今回も無事に目覚めました。ステータスを確認しましょうか。
〈光龍娘:[
ステータス
HP:13140/13140(緑)[6160UP]
MP:13550/13550(青)[6200UP]
SP:13730/13730(黄)[6160UP]
SP:14010/14010(赤)+3594[6160UP]
平均攻撃能力:14650(雷龍娘)[6160UP]
平均防御能力:15290(地龍娘)[6160UP]
平均魔法能力:14690(光龍娘)[6200UP]
平均抵抗能力:15530(水龍娘)[6200UP]
平均速度能力:15780(風龍娘)[6160UP]
スキル
「鑑定Lv 10」「念話Lv 10」「地龍Lv 10」「風龍Lv 10」「水龍Lv 10」「雷龍Lv 10」「光龍Lv 2」「龍牙Lv 10」「火魔法Lv 10」「灼炎魔法Lv 10」「土魔法Lv 10」「大地魔法Lv 10」「風魔法Lv 10」「旋風魔法Lv 10」水魔法Lv 10」「水流魔法Lv 10」雷魔法Lv 10」「雷鳴魔法Lv 10」「光魔法Lv 10」「閃光魔法Lv 10」「闇魔法Lv 10」「闇黒魔法Lv 10」「深淵魔法Lv 10」「土・風・水・雷・光・複合魔法」「火・炎・氷・雪・闇・消滅魔法」「火強化Lv 10」「土強化Lv 10」「風強化Lv 10」「水強化Lv 10」「雷強化Lv 10」「光強化Lv 10」「闇強化Lv 10」「火耐性Lv 10」「土耐性Lv 10」「風耐性Lv 10」「氷耐性Lv 10」「雷耐性Lv 10」「光耐性Lv 10」「闇耐性Lv 10」「破壊耐性Lv 2」「打撃耐性Lv 2」「斬撃耐性Lv 3」「毒耐性Lv 10」「酸耐性Lv 10」「麻痺耐性Lv 10」「腐蝕耐性Lv 10」「恐怖耐性Lv 10」「気絶耐性Lv 10」「苦痛無効」「痛覚軽減Lv 8」「危険感知Lv 10」「気配感知Lv 10」「探知Lv 10」「隠密Lv 10」「集中Lv 10」「思考加速Lv 1」「天命Lv 3」「天魔Lv 3」「天動Lv 3」「富天Lv 3」「剛穀Lv 3」「城塞Lv 3」「天道Lv 3」「天守Lv 3」「韋駄天Lv 3」「回避Lv 7」「過食Lv 10」「飽食Lv 10」「暗視Lv 10」「夜目Lv 10」「龍眼Lv 10」「
スキルポイント:101000
称号
「悪食」「魔物殺し」「無慈悲」「魔物の殺戮者」「守護神」「龍」「龍神」「血縁喰ライ」「悪逆無道」「嫉妬の支配者」〉
おいおい、あったよ。嫉妬に似た、壊れスキルと私たちが1番欲しいスキルがあった。
〈慈悲(500):神へと至らんとするn%の力。自身の持つ神性領域を拡張する。敵対勢力のHP1まで吸収する。また、Wのシステムを
〈空間魔法(500):空間を操る魔法〉
これこれ。空間魔法といえばチートの定番。
この空間魔法があれば、スキル「龍眼」を併用して、白が今いる場所まで移動できるからね♪
《現在所持スキルポイントは101000です。スキル〈慈悲〉と〈空間魔法Lv 1〉をスキルポイント1000を使用して取得可能です。取得しますか?》
はーい。
《〈慈悲〉と〈空間魔法Lv 1〉を取得しました。残り100000です》
さあ禁忌だろうがなんだろうがかかってこいや!
《熟練度が一定に達しました。スキル〈禁忌Lv 7〉になりました》
《〈空間魔法Lv 1〉を取得しました》
ごめんなさい。やっぱり来てくれないほうが良かったです。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈演算処理Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈演算処理Lv 10〉がスキル〈高速演算Lv 1〉に進化しました》
《条件を満たしました。スキル〈視覚強化Lv 10〉からスキル〈望遠Lv 1〉が派生しました》
《条件を満たしました。スキル〈龍瞳Lv 1〉を取得しました》
《条件を満たしました。称号〈慈悲の支配者〉を獲得しました》
《称号〈慈悲の支配者〉の効果により、スキル〈外道無効〉を獲得しました》
《〈外道耐性Lv 8〉が〈外道無効〉に統合されました》
あー、予想通り禁忌が上がったね。今回も2つ。ま、しゃーない。
レベルが上がると何かが起きそうだけど、対策もないしね。
それよりも、大事なのは称号の方だ。
早速手に入れた称号の確認だね!
〈慈悲の支配者:取得スキル「外道無効」:取得条件:「慈悲」の獲得:効果:攻撃、魔法、速度の各能力上昇。
ああ。やっぱりだね。やっぱりチート級の称号だったね。
攻撃と魔法と速度が増えたよ!
両方とも100増えて、攻撃14790、魔法14790、速度15880に上がった。
もう、なんなのよこれ?ちょっと、耐性系のスキルの熟練者が上がりやすくなったっていうのも大きい。
〈嫉妬の支配者:取得スキル「深淵魔法Lv 1」「奈落」:取得条件:「嫉妬」の獲得:効果:HP、SP、防御の各能力上昇。精神系スキルの熟練度に+補正。支配者階級特権を獲得:説明:嫉妬を支配せしものに贈られる称号〉
ショックだねー。
..........本当にないのね?
《ザ、........ザー、.....ザ、ザー、........》
.......何、このテレビの砂嵐みたいな音?
《ザー、要請、ザー、......上位管理者権限かく、ザー、......》
え?何、何?
《ザー、.......理者サリ.......ザー、.......却下、ザー》
なんかヤバい。
《ザー、ピン!》
それまで聞こえていた音に対して、やたら
《要請を上位管理者Dが受諾しました》
《スキル〈伝心〉を構築中です》
《構築が完了しました》
《条件を満たしました。スキル〈伝心〉を獲得しました》
《〈鑑定Lv 10〉が〈伝心〉に統合されました》
《〈念話Lv 10〉が〈伝心〉に統合されました》
《〈探知Lv 10〉が〈伝心〉に統合されました》
《条件を満たしました。スキル〈魔導の極み〉を獲得しました》
《条件を満たしました。スキル〈星魔〉を獲得しました》
《熟練者が一定に達しました。スキル〈禁忌Lv 8〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈神性領域拡張Lv 1〉を獲得しました》
《条件を満たしました。称号〈伝心の支配者〉を獲得しました》
《称号〈伝心の支配者〉の効果により、スキル〈
《〈SP回復速度Lv 10〉が〈操体の極み〉に統合されました》
《〈SP消費緩和Lv 10〉が〈操体の極み〉に統合されました》
《〈魔量Lv 10〉が〈神聖〉に統合されました》
《〈護法Lv 4〉が〈神聖〉に統合されました》
〈伝心:神へと至らんとするn%の力。自身の領域範囲内に存在する仲間との情報の共有を可能にする。また、Wのシステムを
〈伝心の支配者:取得スキル「操体の極み」「神聖」:取得条件:「伝心」の獲得:効果:各種ステータス上昇:支配者階級特権を獲得:説明:伝心を支配せしものに贈られる称号〉
〈操体の極み:SPの超回復〉
〈神聖:n%の力が最大になり、Wのシステムを凌駕し、上位者に匹敵する〉
〈神性領域拡張:神域領域を拡張する〉
説明のまんまなのね。
鑑定様!二重鑑定をお願いします!
〈神域領域:生命が持つ魂の深層領域。全ての生命の根源であり、自己の最終依存領域でもある〉
んん?よく分からないから、
あと、称号〈慈悲の支配者〉を手に入れて、スキル〈外道無効〉が手に入ったから、探知を常時発動したいけれど、探知は
念話と一緒にスキル〈伝心〉に統合されたから、スキル〈伝心〉を常時発動しておこう。
〈魔導の極み:システム内における魔力制御補助、及び術式展開各種能力値が最大となる。また、MP回復速度が最速となり、消費が最低となる〉
〈星魔:MP、魔法、抵抗の各種ステータスに1000のプラス補正が掛かる。また、レベルアップ時に100の成長補正が掛かる〉
.......え....えっと、魔導の極みって。今までも、ちょこちょこ魔法を使えていたのは、制御仕切れなかった余波だったっていうの!
今、
これは、悠長なことをしている暇はないね♪
どうしよう。早く白と合流しないとね。
その前に、邪瞳系スキルの確認をしてみよう。
〈呪いの邪瞳(50000):呪い属性のダメージを視界に入った任意の部位に与える〉
邪瞳系スキルって、この1種類しかないのか。.......まあ、沢山ある中から、1つを選べって言われても、
ということで、呪いの邪瞳を取ります♪
〈呪いの邪瞳:呪いの
せ......制限無しって、さすが、50000ものスキルポイントが必要なだけあって、ぶっ壊れている!
望遠からの、呪いの邪瞳を放つのって、漫画やアニメみたいで良いよね♪
~~~~~~~~~
私は、
〈蜘蛛娘:スモールポイズンタラテクト[白織]・Lv 5
ステータス
HP:57/83(緑)
MP:281/281(青)
SP:51/82(黄)
SP:82/82(赤)
平均攻撃能力:92
平均防御能力:92
平均魔法能力:235
平均抵抗能力:268
平均速度能力:830
スキル
「鑑定Lv 8」「念話Lv 10」「糸の才能Lv 3」「蜘蛛糸Lv 9」「操糸Lv 8」「粘糸Lv 8」「斬糸Lv 6」「猛毒攻撃Lv 3」「毒合成Lv 7」「毒魔法Lv 2」「影魔法Lv 2」「深淵魔法Lv 10」「破壊耐性Lv 1」「打撃耐性Lv 2」「斬撃耐性Lv 3」「火耐性Lv 1」「闇耐性Lv 1」「猛毒耐性Lv 2」「酸耐性Lv 4」「麻痺耐性Lv 4」「腐蝕耐性Lv 4」「石化耐性Lv 3」「恐怖耐性Lv 7」「気絶耐性Lv 2」「苦痛無効」「痛覚軽減Lv 7」「探知Lv 6」「隠密Lv 7」「予測Lv 8」「剛力Lv 3」「堅牢Lv 3」「生命Lv 7」「回避Lv 3」「持久Lv 8」「瞬発Lv 8」「過食Lv 7」「視覚強化Lv 8」「暗視Lv 10」「視覚領域拡張Lv 3」「聴覚強化Lv 7」「嗅覚強化Lv 7」「味覚強化Lv 4」「触覚強化Lv 6」「集中Lv 9」「命中Lv 7」「投擲Lv 6」「演算処理Lv 6」「並列思考Lv 4」「予測Lv 8」「立体機動Lv 3」「魔量Lv 8」「HP自動回復Lv 5」「MP回復速度Lv 3」「MP消費緩和Lv 2」「SP回復速度Lv 2」「SP消費緩和Lv 3」「破壊強化Lv 1」「斬撃強化Lv 1」「毒強化Lv 2」「気闘法Lv 1」「気力付与Lv 2」「外道魔法Lv 3」「外道耐性Lv 4」「奈落」「禁忌Lv 4」「護法Lv 3」「韋駄天Lv 3」「傲慢」「n%I=W」
スキルポイント:9900〉
イヤ、強くなったものだ。
新しく増えたスキルも結構ある。
鑑定様が未取得のスキルを表示してくれるようになったので、良さそうなスキルに狙いを定めて、そのスキルに関係がありそうな行動をして熟練度を稼いでスキル取得していった。
おかげで前々から気になっていたスキルも含めて、だいぶスキルが増えてくれたね。
まあ、ここまで一気に増えたのは、傲慢の効果が大きいんだろうけれどね。
MPSPは全部関連スキルを揃えてみた。
回復速度は文字通り、自動回復する速度が上がるスキルで、消費緩和は使う量を減らしてくれる便利なスキル。
特にSPの消費緩和は、赤と黄両方に作用してるっぽい。
具体的には、赤の総スタミナが減りにくくなったし、走ってる間の黄のスタミナの減りも少なくなった。
立体機動なんてスキルも新しく勝手に生えた。
効果は飛んだり跳ねたりできるようになるようだ。
あとのスキルはおいおい説明していこうと思う。
ここ数日でわかったことだけど、スキルだけじゃなく、ステータスも鍛えればレベルアップ以外で上がることがわかった。
韋駄天のスキルレベルを上げるために走り込みをしていたおかげで、ステータスが上がって気づくことができたってわけで。
傲慢の効果で私の成長速度が上がっているからなのか。
私たちは常に鑑定を発動させているので、
この表示は私が確認してからしばらくすると、自動的に消えちゃう。
死にそうな目にとかいっぱいあったけれど、最終的に生き残っているし運はいい、はず。
あれ?けど、そもそも運のいいやつは死にそうな目に何度もあわないか?
んん?
.......ダメだ。これ以上それを考えちゃダメだ。
ホント、紙一重だった。
今まで、
それは、空の守護神の効果範囲にいたからで。
私だけなのに運がいい。まだまだ捨てたもんじゃない。
そういうことにしておこう。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈予測Lv 9〉になりました》
何だそのバッチリすぎるタイミング!
さて、とりあえず現状を確認しよう。
勢いでここまで来ちゃったけど、
まあ、どっちにしろ合ってるかなんてわからないし、適当に進むしかないんだけれどね。
中層と下層を行ったり来たりして火耐性を獲得することはできたけれど、レベルは1。
現状だと、火耐性レベル1と、HP自動回復レベル5で、熱さによるダメージは相殺できるようになった。
なったはいいけど、同時に1度減ると回復が難しいということでもある。
回復にはレベルアップによる全回復か、HP自動回復か火耐性のスキルレベルが上がって、回復とダメージの均衡が崩れるかしないと。
とはいえ、マグマがすぐ近くにあるわけだし、最悪ダメージの方が大きくなることもあるかもしれない。
なるべくならそういうさらに熱い場所は避けていきたいところだけれど、どうなることやら。
今までの上層とか下層の感じから言って、この中層も相当広いと思っておいたほうがいい。
なんせ世界最大の迷宮だしね。
大陸と大陸を
先は長いのに、出だしで
よし、それでは行ってみよう。
うむ。しかし熱い。
こうも急激に環境が変わると
一応火耐性のスキルレベルを上げるのにちょいちょい来てはいたから、耐え切れないってことはないけれどね。
それでも中層を抜けるまではずっとこの状態が続くのかと思うと、やっぱりうんざりする訳よ。
特に足ね。
そりゃ、マグマがすぐ近くを流れてるような場所よ?
地面も熱々に決まってんじゃん。
もうね、夏の陽に当てられたアスファルトの比じゃないわ。
もう熱いっていうかそれ通り越して痛い。
痛覚軽減とHP自動回復がなかったらやってられないわ。
お、魔物発見。
〈エルローゲネラッシュ・Lv 5
ステータス
HP:159/159(緑)
MP:145/145(青)
SP:145/145(黄)
SP:116/145(赤)
平均攻撃能力:83
平均防御能力:81
平均魔法能力:79
平均抵抗能力:77
平均速度能力:88
ステータスの鑑定に失敗しました〉
ふっふっふっ、鑑定様のレベルが上がり、攻撃力とかも見破ってくれるようになりましたー!
キャー、素敵!
まあ、成功率はそこまで高くはないけれどね。
あれは中層に到着してから初めて見た魔物やね。
タツノオトシゴみたいなやつだ。
初日と同じようにマグマの中、悠然と泳いでいる。ないわー。
こっちに気づいている様子はないし、このままスルーしたいところだけれど、進行方向にあいつがいるんだよねー。
どうしたもんか。んー。
なんて悩んでいたら、向こうのほうがこっちに気づいた。
この前と同じように、タツノオトシゴはマグマの中から火の玉を吐き出してきた。
そおい!避ける。
うん。そのくらいのスピードじゃ、私には当たらないよ。
昔は蛙の
今じゃ、ゲームのキャラにも引けを取らない神回避力を備えているのだ!
一発喰らえば消し炭の紙装甲だろうけれど、当たらなければどうということはないのだ!
しかし、これ、あかんわ。
どっちも決め手がない。
向こうの火の玉は私に当たらない。
けれど、私も糸が使えない以上、あいつに対して取れる攻撃手段がない。
どっちも手詰まり
あ、いや、あいつのMPがもう少しで尽きるな。あの火の玉、MPを使ってるっぽい。
ということは、MPがなくなれば火の玉は飛んでこなくなるわけだ。
やっぱり鑑定様チートですわ。戦いながら相手の情報がわかるんですものね。
よし、最後の
次のあいつの行動で、この勝負の行方が変わるけれど、いかに?
あ、マグマから
そのまま突進してくる。
バカだなー。私だったらMPが尽きた時点で戦略的撤退をするのに。
私から見るとおっそい突進を余裕で避ける。
そのままタツノオトシゴの背中に取り付き、爪に毒攻撃を乗せて突き刺す。
というか、コイツの体熱い!HPがちょっと減ったじゃん!貴重なHPが!
とりあえず、猛毒に侵されたタツノオトシゴはコロッと息絶えた。
うむ。初戦はなんとか突破。
火の玉が線を描いて背後に抜けて行く。
2つ。まあ、2つだろうと今の私なら避けるのは簡単。
チラッと視線を向けた先には、タツノオトシゴが2匹。
どうやらここらへんはタツノオトシゴがいっぱいいるらしく、そこらじゅうにウヨウヨしてる。
群れているわけではなくて、
普段個別に生活しているせいか、連携はあんまり良くない。個別で好きに火の玉を出している感じ。
でなければ苦戦していたかもしれない。
いくらあたらなければいいと言っても、逆に言えば当たればどうにかなるってこと。
それに、単純に避けるだけならいいけれど、ここはマグマが
うっかりマグマに落ちでもしたら、私の体は燃えるどころか溶けて消えてしまうに違いない。
それだけは、避けなければいけない。私は、帰りを待っていると
火の玉を避けるにしても、足元の確認は怠らない。
まるで残機なしの弾幕シューティングをやらされているかのようだ。
しかも、
こっちから攻撃ができないのも辛い。
糸は出してもすぐ燃えてしまって意味がないし、マグマに近づくなんて論外。
相手は攻撃し放題なのに対して、こっちは避けるしかできないというジレンマ。
まあ、それもタツノオトシゴのMPが切れるまでの辛抱だけど。
タツノオトシゴはMPが切れると
わざわざ自分から有利な立場を捨てて、相手と同じフィールドに来てくれるのだ。
紳士である。バカである。脳筋である。
今もMPの切れた1匹目のタツノオトシゴがノコノコと
さっさと毒を
修行中に新たに獲得した破壊強化と斬撃強化で威力も増している。
破壊強化はその名前のとおり、破壊力を強化する。それだけ言うと大雑把な印象だけれど、要は攻撃力が全体的に上乗せされるスキルだと思っておけばいい。
斬撃強化も同じようなもの。ただしこっちは斬撃限定だけど。
タイミングよく2匹目もマグマから這い上がってきたので、同じように止めを刺す。
《経験値が一定に達しました。個体、スモールポイズンタラテクトがLv 6になりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈毒強化Lv 3〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈回避Lv 4〉になりました》
《スキルポイントを入手しました》
お!レベルアーップ!
地味にHPも減っていたしありがたいね。脱皮して減っていたHPが回復した。
タツノオトシゴは割と簡単に勝てるんだけど、体に触れるとこっちにダメージが来る。
1匹くらいなら大したことはないんだけど、それも何匹分も積み重なると結構バカにできないくらいのダメージになる。
回復手段がレベルアップによる全回復しかない現状、少しのダメージもできれば受けたくない。
が、今は、
ちなみに、食べる時はちょっと時間を置けば冷めてくるから、冷ましてから食べている。
今回のレベルアップで火耐性かHP自動回復のどっちかが上がってくれればよかったのだけれど、世の中そんなに甘くない。
火耐性はレベル1のまま上がってくれないし、HP自動回復もそのままだ。
火耐性が上がらないのは仕方がない。どうにも私は種族的に火に弱いっぽいし、それを克服するのも一朝一夕ではできないってことでしゃうね。
HP自動回復ってゲームとかだと終盤に手に入るようなスキルだろうけれど、この世界では、序盤も序盤だけれど、私たちは手にいれているのだ。
それをスキルポイントも使わずに、自然にゲットできただけでも十分だし、そこからさらに成長を早くしてって望のは、流石に欲張りでしょう。
持っているだけでも
実際、HP自動回復がなかったら、
だってムリなんだもん。
私が中層を抜け、上層で出逢えるのを楽しみに中層攻略を頑張りますよ♪
自動回復なしで常時ダメージを受け続けるエリアに突入なんて、自殺をしに行くようなもの。目先の出逢いがなければ。
自殺をする趣味はないし、その場合、縦穴探しに下層を
あの地龍アラバがいる下層を。ないわー。軽く死ねる。
地龍ゲエレと地龍カグナは、
中層攻略はそれなりに順調。
タツノオトシゴ以外にも数種類の魔物に出会ったけれど、どれも大したことはなかった。
地形の不利さえなければ、負けることはなさそう。
ただ、その地形の不利っていうのが問題なのよねー。
まずマグマ。これがきつい。
相手の魔物がマグマの中にいると、こっちからは石を投げるくらいしかできることがない。
せっかく
結局相手が岸に上がってきてくれないと、こっちは何もできないのと大差がないのよ。
タツノオトシゴみたいにMP切れたらノコノコ上がってくるならいいんだけれど、中にはそのままマグマの中に留まったり、逃げ出したりする魔物もいるから厄介。
逆に、魔物は陸地にいて、追い詰められるとマグマの中に逃げ込むやつとかね。
糸が使えないのもきつい。
糸の才能なんて、糸関係の攻撃力を上げてくれるスキルもゲットしたっていうのに.........。
石を拾って投げるくらいなら大丈夫だけど、出しっぱなしにしていると陸地にいても火が出たりする。
困ったのは普段私が無意識のうちに出している糸だ。
私は移動する際、無意識に糸を出しているんだけれど、それがここだと燃える。
燃えたのが導火線みたいに伝わってきて、
最初に
HPがそれで結構減っていた。消火に毒合成を使ったからそれでさらにHPが減った。
だってそれしか手元に火を消せるようなものがなかぅたんだよねー。
仕方がないから、無意識のうちに出している糸はこまめに切るようにはした。
寝床も問題だ。
こんな状態で巣を作ろうものなら、巣ごと燃えるのが目に見えている。
仕方がないのでそこは
まあ、寝れるわけがないよね。
常にダメージを受けるような
いくら私の神経が図太いって言ってもさ、限度ってものがあるでしょう。
それでも寝なきゃいけない。
仕方がないからほとんど寝てないに等しいけれど、適当な岩場を見つけたら寝るようにしている。
まあ、そんなこんなである意味下層よりも劣悪な環境なんだけれど、唯一助かっているのが、魔物が弱いってことだ。
ここの魔物は強さで言ったら上層の魔物と大差がない。
蛇みたいに、そのエリアにしたら強い魔物もいるかもしれなけれど、今のところは出会う魔物はみんな弱めだ。
上層の魔物との1番の違いはやっぱり地形を利用しているか否か。
これのせいで大して強くない魔物が厄介な存在になる。
回復手段が少ない以上、一発攻撃を食らっただけでピンチになりかねないしね。
それに、今のところ魔物が弱くて何とかなってはいるけれど、中には下層クラスの大物もいるかもしれない。
地形だけでこれだけ苦労しているのだから、そんな相手が現れたら........。
できるだけ、そんなのがいないことを祈ろう。
魔法さえ使うには、地形さんと同等かそれ以上の何敵である探知を攻略しなきゃならない。
どっちにしても、一朝一夕でどうにかなるものじゃないよね。
あー、魔法が使いたいー。
なーんか嫌な予感はしていたのよねー。
タツノオトシゴが竜っていうからさ。
〈竜:
うん。あの地龍の下位に属する魔物。
で、
系統的には
まさかこの中層にいないよね?
いないことを祈ろう。
ちょっと思考が現実逃避気味にそれたけれど、目の前の問題をどうしようか真面目に考えよう。
〈エルローゲネセブン・Lv 7
ステータス
HP:461/461(緑)
MP:223/223(青)
SP:218/218(黄)
SP:451/466(赤)
平均攻撃能力:368
平均防御能力:311
平均魔法能力:161
平均抵抗能力:158
平均速度能力:155
ステータスの鑑定に失敗しました〉
〈エルローゲネセブン:エルロー大迷宮中層に生息する下位竜に属する魔物。雑食性でその大口により何でも飲み込む〉
その魔物はマグマの中をゆっくりと泳いでいる。
下位竜という割には、その姿はどっちかって言うとナマズっぽい。
それに、セブンっていう名前が似合わない。
この世界の命名に文句を言っても仕方がないんだけれどさ。
特徴的なのはやっぱりナマズみたいな大きな口だ。
あれで飲み込まれたら、やだわー、私のサイズだとスッポリ飲み込まれそう。
ステータスの鑑定に成功したのは大きい。
ステータスの鑑定が成功する確率は、大体3回に1回。
ここでその1回を当てられたのは幸運だ。
ナマズの正確なステータスもわからずに突っ込むのは、流石に危険すぎる。
中層では弱めの魔物ばっかりだったけれど、このナマズはその中でダントツの強さだ。
できればスルーしたい。
けれど、ナマズが泳いでいるところはちょうど私が通る道のすぐ近くだ。
今までの傾向を考えると、襲いかかってくる確率大。
うーん。どうしたものかなー。
いや、逃げようと思えば私のスピードであれば逃げ切れるとは思うんだけれど、あいつのやたら高い赤ゲージでずっと追いかけられたら厄介だよねー。
黄ゲージも少ないとはいえ、それでも私の倍以上あるわけだし。
何より、スキルまでは見れないからなー。
もし、ナマズがSP消費緩和とかを高レベルで取得していたら、最悪逃げ切れないかもしれない。
まあ、ないとは思うけれどねー。
戦うにはちょっと強い。
ならやっぱりここは逃げるべきかな?
うん。ムリをしていい場面ではないよね。
最近上り調子だけど、こういう時に調子に乗ると痛い目を見るんだよ。
私もね、学習したのですよ。調子に乗ってはいけない。
慎ましやかにいかなきゃならんのてますよ。
ということで、そろーりと行動開始。
見つかったら全力で逃避するってことで。
そこで、すぐ近くのマグマから、別のナマズが浮き出てきた。
は?うおい!?話が違いませんか!?
私調子乗ってないのにピンチだぞ!?
ナマズが私と目を合わせて、一瞬キョトンとした後、その大口を開けた。
バックステップ!
私がいたところにナマズの大口が閉じられる。
そのままノッソリと陸地に上がってくるナマズ。
こいつ、マグマの中にいる時は気づかなかったけれど、手足がある。
しかも、竜らしい
いかにも防御力が高そう。
うん。逃げよう。
ゲッ!?
逃げようと進行方向を見れば、さっきのナマズが陸地に
位置的に挟み撃ちだから逃げられないよね......これ!?
どうしよう!?
えーい、こうなったら目の前のナマズを速攻倒すしかない!
毒糸をナマズの体に巻きつける。
毒攻撃によって糸にも毒を付与できるようになったのは修行中に確認済み。
ここでは燃えちゃうから使い道はほとんどないけれどね!
すぐに燃えちゃうんだろうけれど、少しでも毒が入れば!
案の定すぐに燃える糸。
毒の効果を確認するために、ナマズのHPを見る。
ちょっと減っている。毒は有効っぽい。
なら、なんとか毒を盛れれば。
ナマズがパカッと口を開ける。
そのまま突進してくる。
ぬおー!こえー!
けれど、あえてギリギリまで引き付ける!
そのまま目の前まで大口が迫ったところで、毒合成発動!
紙一重で離脱!
ナマズは私の代わりに
私の毒攻撃は、修行中にスキルレベルが10になり、そのまま上位のスキルである猛毒攻撃に進化した。
元々巨猿さえ葬るほどの強力な毒だった蜘蛛毒が、蜘蛛猛毒に進化したのです。
ナマズが蜘蛛猛毒を飲み込んだ瞬間、
減りの速度が半端じゃない。
それに呼応するかのようにナマズが苦しげにのたうち回る。
おう、私の毒、こんな強力になっていたのか......。
強いだろうとは思っていたけれど、我ながら恐ろしい威力だわ。
て、もう1匹は!?
視線を向けると、もう1匹のナマズは、仲間の惨状にちょっとビビって引いていた。
お、おう。そりゃな、仲間がこんなに苦しんでいるの見たらやべえって思うよね。
竜に逃走はないのかと思っていたけれど、タツノオトシゴがそうだっただけなのか。
そのまま元気なナマズは
マジかー。最初は私が逃げようかと思っていたんだけれどなー。
まさか向こうが逃げるのかー。
これ、ちょっと調子に乗っても良くない?
私結構強くない?
とりあえず、苦しんでいるナマズに止めを刺す。
ビタンビタン跳ねるナマズの顔に向かって毒合成。
ビクンと
《経験値が一定に達しました。個体、スモールポイズンタラテクトがLv 7になりました》《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈集中Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈集中Lv 10〉からスキル〈思考加速Lv 1〉が派生しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈回避Lv 5〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈生命Lv 8〉になりました》
スキルポイントを入手しました》
ん?レベルアップと同時に、集中がどうやらカウンターストップしたようだ。
ちょっと期待していた集中がカウンターストップした。
集中は地味だけど、その効果は見えないところで私を支え続けてくれていた。
そこから補正したスキルにも、期待が持てるってもんよ。
改めて手に入れた派生スキルの思考加速を鑑定してみよう。
〈思考加速:思考を加速させ、知覚できる時間を引き延ばす〉
.......すごいスキルだ。
いや、真面目にこれすごくない?
これつまりあれでしょ?
時間の流れが遅く感じるようになるってことでしょ?
あの一流スポーツ選手が時々体験する、ボールがゆっくりになって見える現象でしょ?
それを任意で発動できるってこと?
ヤバくない?
早速発動。
うむ。発動自体は問題なくできたね。
で、どんな感じよ?
んー?ちょっとだけマグマの動きが遅い?
あと、何か違和感が。
体のいろいろな感覚が、早いような遅いような、何とも言えない奇妙な感覚だね。
試しに体を動かしてみる。
なんか、水中にいる時みたいな妙な重さがある。
こう、思ったように動かせないもどかしさみたいな。
これが思考加速した状態のデフォルトなのか。
この
あれ?でもこれ、何も消費していないぞ?
MPもSPもさっきから減っていない。
ということは、このスキル常時発動型のパッシブスキルってこと?
オンとオフは切り替えられるっぽいけれど、オンにしっぱなしでもデメリットがない?
え、
MP消費して数秒間だけ発動とか、そんな感じで。
いつでもどこでも消費なし?
これ、とんでもないスキルじゃない?
デメリットは特になし。
敢えて言うならこの感覚になれるまでちょっと違和感があることくらい。
これは、とんだチートスキルをゲットしてしまったかもしれない!
まぁ、
《熟練度が一定に達しました。スキル〈予測Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈予測Lv 10〉が〈予見Lv 1〉になりました》
あ、予測さんちーっす。
そういえばこれもカウンターストップ一歩手前だったね。
まあ、あってないようなスキルだったけれど、進化して少しは使えるようになったかな?
〈予見:予測効果が高まる。それにより未来の可能性が僅かに見えるようになる〉
ん?未来の可能性?え、どういうこと?
とりあえず発動。
うん。これも問題なく発動できるね。
けれど、何も変わっていないような?
あ、いや、なんかマグマの動きがちょっと変。
ところどころがボヤける?
いや、これ重なって見えているんだ。
この重なって見える部分が未来の可能性とかいうやつ?
それって要は未来視ってこと?
まあ、可能性だから鵜呑みにはできないけれど、このスキルも鍛えればかなり役立つかもしれない。
今は重なるマグマも少ないし、あんまり役にたちそうには見えないけれどね。
あれ?ちょっと待ってよ?これも何も消費していないぞ?
え、これもパッシブスキル?
........すごいスキルだ。
まさか、いらない子だった予測からこんな掘り出し物が出てくるのは。
ごめんよ、予測。ダメな子でも頑張れば
《熟練度が一定に達しました。スキル〈鑑定Lv 9〉になりました》
元ダメな子筆頭キター!
鑑定様!今度のレベルアップはいかがでございましょうか!?
早速拝見させていただきまする!
〈蜘蛛娘:スモールポイズンタラテクト[白織]・Lv 7
ステータス
HP:88/88(緑)
MP:285/285(青)
SP:88/88(黄)
SP:88/88(赤)+612
平均攻撃能力:109
平均防御能力:108
平均魔法能力:239
平均抵抗能力:273
平均速度能力:956
スキル
「鑑定Lv 8」「念話Lv 10」「糸の才能Lv 3」「蜘蛛糸Lv 9」「操糸Lv 8」「粘糸Lv 8」「斬糸Lv 8」「猛毒攻撃Lv 3」「毒合成Lv 7」「毒魔法Lv 2」「影魔法Lv 2」「深淵魔法Lv 10」「破壊耐性Lv 1」「打撃耐性Lv 2」「斬撃耐性Lv 3」「火耐性Lv 1」「闇耐性Lv 1」「猛毒耐性Lv 2」「酸耐性Lv 4」「麻痺耐性Lv 4」腐蝕耐性Lv 4」「石化耐性Lv 3」「恐怖耐性Lv 7」「気絶耐性Lv 2」「苦痛無効」「痛覚軽減Lv 7」「探知Lv 6」「隠密Lv 7」「剛力Lv 3」「堅牢Lv 3」「生命Lv 8」「回避Lv 5」「持久Lv 8」「瞬発Lv 8」「過食Lv 7」「視覚強化Lv 8」「暗視Lv 10」「視覚領域拡張Lv 2」「聴覚強化Lv 8」「嗅覚強化Lv 7」「味覚強化Lv 5」「触覚強化Lv 6」「集中Lv 10」「命中Lv 8」「投擲Lv 7」「演算処理Lv 6」「並列思考Lv 4」「予見Lv 1」「立体機動Lv 4」「魔量Lv 8」「HP自動回復Lv 5」「MP回復速度Lv 3」「MP消費緩和Lv 2」「SP回復速度Lv 2」「SP消費緩和Lv 3」「破壊強化Lv 1」「斬撃強化Lv 1」「毒強化Lv 3」「気闘法Lv 1」「気力付与Lv 2」「外道魔法Lv 3」「外道耐性Lv 4」「奈落」「禁忌Lv 4」「護法Lv 3」「韋駄天Lv 3」「傲慢」「n%I=W」
スキルポイント:10220
称号
「悪食」「血縁喰ライ」「暗殺者」「魔物殺し」「毒術師」「糸使い」「無慈悲」「魔物の殺戮者」「傲慢の支配者」〉
お、おお!称号が増えている!
これ地味に気になっていたんだよねー。
あと、この赤ゲージの横に見える数字は、もしかしなくても過食のストック分?
こんなにストックされているのか。
そりゃ、どんだけたっても減らないわけだよ。
さて、では早速称号を鑑定してみましょうか。
鑑定様の力で称号も閲覧できるようになったから、早速詳細を鑑定してみた。
〈称号:特定の条件を満たすことによって得られる強化コード。入手時にスキル2つ取得することができる。称号の中には特殊な効果を持つものや、ステータスを上げるものも存在する〉
へー。称号って、ただスキル2つ手に入るだけじゃなかったんだね。
てっきりそれだけのもんだと思っていた。
てことは、私の称号も気付いていなかっただけで何かしらの特殊効果があったかもしれないんだ。
これは、ますます鑑定するのが楽しみになってきた。
ということで、レッツゴー!
〈悪食:取得スキル「毒耐性Lv 1」「腐蝕耐性Lv 1」:取得条件:一定期間毒物やそれに準ずるものを大量に摂取する:効果:胃腸が強くなる:説明:毒すらも食物とするものに贈られる称号〉
あ、はい。そうですよね、私はともかく、
〈血縁喰ライ:取得スキル「禁忌Lv 1」「外道魔法Lv 1」:取得条件:肉親を喰らう:効果:なし:説明:肉親を喰らったものに贈られる称号〉
効果なし。
この称号って、取った意味あったのかな?
どう考えてもマイナス効果のスキル禁忌がある時点で、これとっちゃいけない称号だったんじゃない?
私が生まれて周りには、マザーから産み落とされた兄弟姉妹。そして、弱肉強食の共喰いだったから、血縁喰ライがあるのはわかるんだよね。
その血縁喰ライの称号が
考えるのは、空と再会してから。
〈暗殺者:取得スキル「隠密Lv 1」「影魔法Lv 1」:取得条件:不意打ちによる暗殺成功回数が一定に達する:効果:不意打ちの一撃にダメージボーナス:説明:暗殺を繰り返したものに贈られる称号〉
おー。取得したスキルもそうだったけれど、効果の方もなかなかにそれっぽい。
〈魔物殺し:取得スキル「強力Lv 1」「堅固Lv 1」:取得条件:魔物を一定数撃破:効果:魔物相手に与ダメージが微増:説明:数多くの魔物を倒したものに贈られる称号〉
ああ。やっぱり魔物を殺した数が関係していたのかー。
〈毒術師:取得スキ「毒合成Lv 1」「毒魔法Lv 1」:取得条件:毒を一定量使用する:効果:毒属性を強化:説明:毒を使いしものに贈られる称号〉
毒合成にはお世話になっております。
生まれてからずっと毒使い続けていたのに、なかなかこの称号手にはいらなかったのはそのせいかも。
糸使い:取得スキル「操糸Lv 1」「斬糸Lv 1」:取得条件:糸による攻撃を一定回数行使する:効果:糸による攻撃力を増加:説明:糸を武器とするものに贈られる称号〉
滅茶苦茶役立った称号その2。
私のメインウェポン糸を超強化してくれた称号だね。
この中層では、あんまり見せ場はないけれどね!
取得条件さえもう少し早くわかれば、もうちょっと楽ができていたかもねー。
〈無慈悲:取得スキル「外道魔法Lv 1」「外道耐性Lv 1」:取得条件:無慈悲な行動をする:効果:罪悪感を覚えなくなる:説明:無慈悲なるものに贈られる称号〉
全体的にアバウト。もうちょっと説明を凝らしたりしようよ。
んー、効果も微妙だし、全体的に微妙だよね。
《も......もしも......し、もしもし.....
〈どうしたの
《白ちゃんも「○○の支配者」を持っていた.....よね。私も....持っているのよ》
〈持っているよ。空ちゃんも手に入れたの〉
《うん。.....この.....続きは、再会.....してからね》
〈わかったよ、空ちゃん♪〉
空ちゃんも支配者を手に入れたんだ.....。
〈魔物の殺戮者:取得スキル「剛力Lv 1」「堅牢Lv 1」:取得条件:魔物を一定数撃破:効果:魔物相手に与ダメージが増:説明:膨大な数の魔物を倒したものに贈られる称号〉
うん。これは魔物殺しの称号の上位互換だね。
多分、魔物殺しより多くの魔物を倒すと、この称号になるんでしょうね。
〈傲慢の支配者:取得スキル「深淵魔法Lv 1」「奈落」:取得条件:「傲慢」の獲得:効果:MP、魔法、抵抗の各能力上昇。精神系スキルの熟練度に+補正。支配者階級特権を取得:説明:傲慢を支配せしものに贈られる称号〉
待て。いろいろ待ってよ。
なんだその効果は?
いきなりステータスが跳ね上がったのはお前のせいか!?
というか、それだけではなくて熟練度にさらにプラス補正ですと!?
傲慢の効果で既にプラスされているのに?
だから予測とかやたら上がるのが早かったんかい!
ていうか、支配者階級特権って何?
〈支配者階級特権:支配者に与えられる世界の1部を管理する権限〉
え?何それ?私も......いや、先ほどの
《傲慢の支配者より特権の行使要請を受けました。現在傲慢の支配者が行使可能な権限はありません》
ねーのかよ!?
もー、マジでなんなのよこれ?
傲慢のスキルが謎すぎる。
まあ、称号についていろいろわかった。
やっぱり鑑定様は頼りになるわね。ダメな子って、ボロクソ言っていた
鑑定様の結果に満足したので、冷ましていたナマズを食べる。
中層にいる魔物はこうやって時間を置かないと食べられないのがネックだよねー。
時間を置いても冷めたのは表面だけで、中はまだまだ熱々だったりするし。
下手したらHPが減るし、食べるのに神経を使うとか嫌になるわー。
あ、ナマズ美味しい。
マジで!
この
やべえ。もう1匹逃がすんじゃなかったね。
あいつ、速度はかなり遅かったし、今からでも追いつけないかな?
ああ、でもマグマの中に逃げられたらどうしようもないか。
とりあえずこのナマズは味わって食べよう。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈味覚強化Lv 6〉になりました》
美味しいよー。私、生まれてきてよかったー。マジうめえ。
美味しいもの食べたいんだよ。
より。ナマズを狩ろう。
ナマズがちょっと強いからって気にする必要はない。
この欲求を満たすためなら、命を
さあ、待っていろよナマズ。絶滅するまで食い尽くしてやる。
ナーマーズー!ナーマーズー!ナーマーズーはどーこーだー!
ナマズを求めて迷宮内を
いない。
いて欲しくない時はポッと出てくるくせに、いて欲しい時に限って出てきやしない。
早く出てこい。出てきて私に食わせろ。
こういう時に限って別の
〈エルローゲネラッシュ・Lv 8
ステータス
HP:170/170(緑)
MP:161/161(青)
SP:158/158(黄)
SP:156/167(赤)
平均攻撃能力:87
平均防御能力:84
平均魔法能力:84
平均抵抗能力:81
平均速度能力:91
スキル
「
現れたタツノオトシゴ3匹。
その中のステータスに、今までなかったものが追加されていた。
おお、そうだった!
鑑定様のレベルが上がっていたから相手のスキルもわかるようになったんだ。
うは!いよいよ鑑定様がチートじみてきた!
しかしタツノオトシゴよ、お前スキル少なすぎやしないか?4つって。
どうりでステータス以上に弱く感じるはずだよ。
しかも炎熱無効っていう、明らかに火耐性のカウンターストップしているスキル以外は、みんなレベルが低いし。
とりあえず、初めて見たスキルを鑑定しておこう。
〈
〈遊泳:泳ぐ動作にプラス補正が働く〉
ふむ。火竜は予想通り、火竜種のみに存在する特殊なスキルっぽいね。
(ということは、
私の蜘蛛糸みたいなものか。
レベル1だと火の玉を飛ばすのしかできないっぽいね。
というか、本人のレベルが8なのに、火竜のスキルはレベル1なのね。
で、遊泳は泳ぐのが上手くなるスキルと。
うん。スキルを見て確信したわ。こいつには負けようがない。
というわけで、サクッと、はいかないんだよねーこれが。
だってこいつらマグマの中にいるんだもん。私の蜘蛛猛毒は、接触ダメージと摂取ダメージの2種類がある。
接触ダメージは毒が皮膚とかについていると発生するダメージで、摂取ダメージは相手の体内に毒が侵入すると発生するダメージだ。
そういうわけで、MPが切れてノコノコ
ナーマーズー!会いたかったぞナマズー!ようやく見つけたぞナマズー!
さあその肉をよこせ!今すぐよこせ!
選択肢は、ころしてでもうばいとる1択だ。ねんがんのなまずをみつけだぞ!
やつはマグマの中を悠々と泳いでいる。
まずはマグマの中から引きずり出さないといけないわ
ちなみに、ナマズのスキルの鑑定も成功した、
ステータスは前のやつと大差がない。
ナマズが持っているスキルは「火竜Lv 2」「
火竜レベル2で使えるようになるのは、
防御系の技なのかと思いきや、鑑定様の説明を見る限り、1番重要なのは運動能力が技が発動中は上昇するということっぽい。
けれど、自分の体を熱するわけだから、火耐性を持っていないと逆に自分の体にダメージがいきそうだ。ナマズは炎熱無効を持っているから関係ないけれどね。
龍鱗は特殊な
どう特殊なのかというと、防御力が高いのはもちろん、ある程度魔法の力を阻害するのだそうだ。
しかし、ふと思ったんだけれどこのナマズ、もしかしてタツノオトシゴの進化系なのかな?
同じ
種族とかスキル構成とかを見ているとありえそう。
でもそうなると、進化してこんなに姿が変わるのかー。
ま、こんなことどうでもいいよねー。
私の感心はお肉にしかないんだけどね。
というわけで、先制攻撃、毒石いってみよー!
私が投げた毒石がナマズの背に当たる。
うん。やっぱりHPはほとんど減らないね。
ここはやっぱり前と同じで、突進してきたところに毒合成を当てる作戦で行こう。
と、思ったら、ナマズのやつ、マグマの中から
マジかー。タツノオトシゴの火球よりでかいし速い。
まあ、それでも当たらないけれどさー。ヒョイと飛んできた火球を避ける。
思考加速は今のところ少しだけ体感時間を延ばす程度だけれど、それでも普通の状態に比べると世界全体の動きが遅く感じる。
私自身はべらぼうに高い速度のおかげで、そのゆっくりと進む時間の中でも、比較的普通に動くことができる。
まあ、思考加速のスキルレベルが上がると、このゆっくり具合がさらになるのだろうから、その時どうなっているかはわからないけれどね。
今は1秒が1.1秒くらいに延びた感じかな?
体感だからそんなに正確なところはわからないけれど、だいたいそのくらいじゃないかなーと思う。
ナマズはそのまま第2射を放ってくる。
こいつ、タツノオトシゴと同じことをしやがって。
やっぱりナマズはタツノオトシゴの進化系っぽいなー。
この前のナマズはたまたましょっぱなに陸地に上がっただけで、本来ならタツノオトシゴと戦略は一緒なのかな?
あ、でも熱纏とかいう技も増えているんだし、その場その場で対応を変えているのかも。
前はひょっこり顔を出したら目の前になんかいたからとりあえず襲っとこう、的な感じだったのかもしれない。
ナマズの火球は避ける。
そろそろMPが切れる頃だけれど、ナマズはどう出てくるかな?
タツノオトシゴはMPが切れたらノコノコ陸地に上がってきたけれど、ナマズはどうだろう?
陸地に上がってきてくれないとこっちが困るんだけれど、前のあの逃走を見る限り、身の危険を感じたら逃げそうなんだよね。
そんなことは許さんよ?ナマズが火球を吐くのをやめる。
うん?MPはまだ若干残っているけれど?
あ、今減った。これは熱纏を使ったかな?
こういうことがわかるってすごいよねー。相手の情報がまるわかり、鑑定様やっぱチートっす。
うん?ナマズが大口を開けたぞ?
何をするつもりだ?
限界いっぱいまで開けたナマズの口から、ゴゴゴゴゴとでも言うべき効果音が聞こえてくる。
え?なにしているの?
これ、ナマズの口に吸い込まれている?
まずい、このままでは吸い込まれてマグマに引きずりこまれ、ないな。
うん、効果音はすごいし、実際突風が発生してはいるけれど、私の体が動くほどではないしなー。
それを察知したのか、ナマズが吸い込みを
そのまま私と目が合う。
何、この微妙な空気.........。
妙にビビりなところは、前世のままなのかな?
ナマズがいそいそとマグマの中から
そのまま大口を開けてこっちに突っ込んでくる。
あ、それは可愛くないわ。しかーし、それを待っていたのだよ!
十分に引きつけて、毒合成。
それと同時に私はサッと回避する。
猛毒を飲み込みながら直進するナマズ。
私はその様子を眺めて、あ、ナマズがコケた。
ビクンビクンしてるわ。
ただの毒じゃここまでの効果はないだろうし、生まれ持った蜘蛛毒と合わせると、毒合成の威力が跳ね上がるよね。
ホント、このスキルと私の相性はいい。
さて、苦しんでいるナマズに追加の毒を浴びせる。
最後に大きく
あとは、熱纏とかマグマの影響とかで熱くなっていたのを、冷めるまで待つだけ。
ご飯、ご飯。
今までは倒した魔物は義務的に食べていただけだけれど、今回は違う!
ああ、なんて素晴らしいんだ!
早く冷めないかなー。
食べるのが今から楽しみだわ。
ナマズは
その際味覚強化がレベル7に上がった。
どんだけ集中して食べてるんだって。
それは仕方がないじゃないか!
今まで
美味しいものは味わって食べたいじゃないか!
ついでに過食もレベル8に上がった。
今でも十分ストックは足りているけれど、レベルが上がればその分ストックできる総量も増えるはずだし、上がっても損はない。
そろそろレベル10も見えてきたことだし、過食の派生、もしくは進化スキルも気になる。
これだけ便利なスキルだし、かなり期待が持てそう。
それに、ちょっと気になることもあるし。
気になること、それは
あと、
嫉妬と傲慢と言えば、
そして、七大罪のうちの1つに暴食というものがある。
私と
過食と暴食。言葉の響きも意味も似ているからだ。
もしかすると、過食の進化先が暴食?
いや、しかし、私と
.......過食と暴食の関係は、
傲慢の効果が破格すぎるくらいだし、同じシリーズで同じスキルって2人で持てるのかな?
まあ、私の過食レベルは8だし、気にするにはまだ早い。が、
それに、どうせスキルのレベルは勝手に上がっていっちゃうんだから、気にしても仕方がないね。
さて、それじゃあ、次のナマズを探して探索再開と。
ナーマーズー!
ナマズを求めて中層を
けれど、ナマズの姿は発見できない。
むう。そもそもマグマの中に潜られていると見つけられないしなー。
最初に遭遇した時も、マグマの中からひょっこりだったしなー。
普段はマグマの中に潜っているんだとしたら、発見は難しくなる。
思うに、
そんな自覚はなかったけれど、思い返してみたらちょっと勘がいいで済ませていいレベルじゃないと思うのよ。
上層とか下層にいた頃から奇襲を受けたことは1回もないし、身の危険を感じると、だいたい当たっているしねー。
空気の流れで感知しているのかな?なら、マグマの中にいられると感知の仕様がない。
水中とか土の中とか、そこらへんからの奇襲はわからないのかも。
となると、マグマの近くは危険ってわけだ。
いきなり飛びかかられてそのままマグマの中に引きずり込まれたら、
それでなくてもマグマに近づくのは危険だから、なるべく距離を置くようにしていたけれど。
これからはいきなりマグマの中から、魔物が現れてもいいように身構えておかないと。
こんなふうにね。
マグマの中から飛び出し、私の目の前に現れたのは一言で言うと、
うん。
〈エルローゲネレイブ・Lv 2
HP:1001/1001(緑)
MP:511/511(青)
SP:899/899(黄)
SP:971/971(赤)+57
ステータス
平均攻撃能力:893
平均防御能力:821
平均魔法能力:454
平均抵抗能力:433
平均速度能力:582
スキル
「火竜Lv 4」「
やばい。この鰻、めっちゃ強い。
エルローゲネレイブ:エルロー大迷宮中層に生息する中位竜に属する魔物。雑食性だが他の魔物を好んで食べる習性がある〉
この強さで中位なのか。というか、スキルの構成を見る限り、この鰻もナマズの進化系なのかな?
て、今はそんなことを気にしている余裕はないね。
鰻との距離はざっと15メートルほど。
向こうはこっちに気づいてロックオンしている。
速度ではこちらのほうが高いけれど、その他のステータスは絶望的なまでに劣っている。
特にやばいのが、総スタミナを司る赤ゲージが過食分込みで負けていることだ。
逃げたとしても、スタミナ切れで追いつかれる可能性が高い。
そうなる前に
それでなくても私は私は黄のスタミナが低くて、トップスピードを維持していられる時間が短い。
最悪、瞬発力を表す黄のゲージが尽きた時点で、息切れして捕まる可能性もある。
逃げきれるか?
そう考えていると鰻が二重にブレる。
これは、予見が発動している。
そして、ブレて見える方の鰻は何かを吐き出すような動作をしている。
そのすぐ後、ブレた映像同様に鰻が火球を吐き出してきた。
やっぱり基本戦術は同じなのね。
けれど、タツノオトシゴやナマズとは比べ物にならないほどその火球は大きくて速い!
慌てて回避する。
思考加速が働いているけれど、その恩恵を感じないほどの速度で火球が飛んでくる。
火球は私が元いた場所に爆発を伴って直撃した。
もう少し余裕で回避できると思っていたのに、どういうこと?
〈確率補正:確率が関与するスキルの力にプラス補正が働く〉
このスキルのせいか。このスキルのせいで命中率が上がっているのかもしれない。
そうなると、私の回避をもってしても避け続けるのは難しいかもしれない。
これは、本格的にやばいかも。
鰻の吐き出す火球を避ける。
避けた先から次の火球が飛んでくる。
これじゃあ、逃げるどころの話じゃない。
爆発の余波でHPが少し削られる。
トップスピードなら避けられないことはないけれど、黄のゲージの減りが早い。
常に最速を出していると、あっという間に黄のゲージが底をついて息切れしちゃう。
そうなったらアウトだ。
予見と思考加速の力で火球の軌道を予測して、先回りしてかしていく。
けれど、鰻の方も私が先回りして来るのを読んで、軌道を修正してくる。
どっちが相手の裏をかくのか。裏の裏まで読むような緊張感。
けれど、あっちはそれが外れても大した影響はないけれど、こっちはそれが1回でも外れればしんでしまうという、大きな違いがある。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈思考加速Lv 2〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈予見Lv 2〉になりました》
このタイミングでのスキルレベルアップは非常にありがたい。
飛んでくる火球の動きが少しだけゆっくりに感じられるようになる。
その分こっちの動けるスピードも体感的に遅くなるから、そこだけは注意しないといけない。
すると、予見に鰻の今までとは違った動きが見えた。
ブレスの動作には違いないけれど、今までよりタメが大きい。
私は温存していたトップスピードを解禁する。
景色を置き去りにするようなスピードで駆け抜ける。
その背後を、激しい炎が焼き尽くしていた。
〈火炎ブレス:広範囲を焼く火炎の吐息を吐く〉
火竜のスキルレベル4で使えるようになる技だ。
直撃は受けていないはずだけれど、余熱だけで背中が熱い。
HPもジリジリと減ってきている。
このままだとジリ貧だし、1発でも直撃を受ければ命はない。
かと言って、有効な打開策も見当たらない。
ジワジワと命を削られていくような焦燥感がある。
また火球が飛んでくる。
鰻の命中レベル10のスキルと、確率補正のスキルのせいで、その狙いはとんでもなく正確だ。
私も回避と思考加速、予見のスキルのコンボがなかったら避けきれていたかどうかも怪しい。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈回避Lv 6〉になりました》
よし!状況を逆転できるほどではないけれど、今は少しでもプラス要素が欲しい。
火球を避けつつ鰻の残りMPを確認する。
大分減ったけれど、それでもまだ半分以上残っている。
火炎ブレスは広範囲技だけあって、火球よりもMP消費が激しいっぽい。
乱発ができないならそれでいいんだけれど、できればこのまま温存していてほしいところ。
予見が必ずしも発動するとは限らないし、そうなると、避け切れる自信がない。
できうる限り鰻の様子をよく確認していないと。
そう思った矢先に鰻が火炎ブレスを吐く姿を、予見が
もう1度トップスピードで駆け抜ける。
けれど、鰻も今度はブレスを真っ直ぐなは吐かず、首を横に振るようにして、
ただでさえ広い火炎ブレスの攻撃範囲が、それで余計に広がる。
ぐっ!ちょっとかすった。
かすった程度なのに、HPが10も減る。
かすったのは背中の1部と後ろ足が1本。
後ろ足は少し痛みがあるけれど、動かす分には問題はなさそう。
とはいえ、スピードに若干の遅れは出るかもしれない。まずいな。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈火耐性Lv 2〉になりました》
ここに来て、ずっと上がらなかった火耐性がようやく上がった。
いいタイミングだ。
火耐性が上がってくれれば、自動回復が地形ダメージの分を上回ってくれるはず。
回復量は微々たるものだろうけれど、あるのとないのとじゃ、雲泥の差がある。
鰻のMPを見る。
よし。半分を切った
MPの消費は、火球がだいたい10、火炎ブレスが50くらい。
半分を切ったとはいえ、鰻はやろうと思えばあと4回は火炎ブレスを吐き出せる計算になる。
それはいただけない。
鰻と距離を取るように移動する。
そうはさせじと鰻は火球を吐きながら後を追ってくる。
狙い通り。
移動しながらじゃ、流石にあの火炎ブレスは吐けないと思う。
あとは、できるだけ逃げながら、火球を吐き出させ続けられれば、いつかMP切れを起こす。
それさえ乗り越えれば、チャンスもある。はず。
今はひたすら避ける。
なるべく後ろに下がりつつ、けれど、避けるのを第1にして行動する。
マグマの端に追い詰められないように、慎重に逃走ルートを選んでいく。
1歩間違えれば命はない。
綱渡りのような感覚。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈HP自動回復Lv 6〉になりました》
よしよし!
実績はやっぱりこれ以上ないくらい集中するためか、スキルのレベルが上がるのが早くなる。
火耐性と並んでレベルが上がるのを待っていたスキルが、このタイミングで上がった。
浮かれたのは一瞬。けれど、その一瞬が命取り。
鰻の首がブレスの動作をする。
完全に予想外。予見も発動しなかった。
これは、避けきれない。
鰻の口からブレスが
私はその直後、地面を思いっきり
私の足をブレスがかすめていく。
痛みを堪えながら、気力付与で強化した糸を天井に向かって伸ばす。
気力付与は赤のSPを消費して、物を強化するというスキル。
このスキルを使えば、中層の熱にも短時間なら耐えられる糸を出すことができる。
それでも、あくまで少ししか耐えられないので、急いで糸を引き寄せ、天井に着地する。
燃える前に糸を切り離す。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈立体機動Lv 5〉になりました》
天井から鰻を見下ろす私。
天井に逃れるのはいいたして、この状況はあまりにもよろしくない。
天井に張り付いた状態は地上にいる時よりもどうしても動きが遅くなる。
とはいえ、
鰻のMPはかなり減っている。
残りから換算すれば、火炎ブレスが3回、火球なら16発。
最初に比べれば、かなり減らした。
けれど、天井にいる私を撃ち落とすくらいの余力はある。
私が地上に戻るのが先か、鰻が私を撃ち落とすのが先か。
ここは、出し惜しみをしている場合じゃないね。
気闘法、発動!
気闘法ひ赤のSPを消費して、物理系のステータスを一時的に向上させるスキルだ。
赤のスタミナは私にとって生命線だし、できれば消費したくなかったので今まで発動させることはなかった。けれど、このピンチにそんなことも言っていられない。
すぐに移動を開始する。目指すは1番近い壁。
すれど、鰻もそれは見越していたっぽい。
正確に動きを阻害するように、火球を放ってくる。
天井に張り付いた状態だと避けるのが難しい。
ここは黄のゲージがどうのと言っていられない。
出せる限りの速度で迫る火球を回避する。
気闘法による底上げと、SP消費緩和とSP回復速度に頼ってゴリ押しするしかない。
黄のゲージが切れる前に、何としてでも壁際まで退避しないと。
迫る火球をなんとか回避していく。
けれど、そのせいで壁になかなかたどり着けない。
そうこうしているうちに黄のゲージが減っていく。
まずい。黄のゲージがなくなったら、天井に張り付いているのすら難しくなる。
それだけは何としてでも回避しないといけない。
そうは思うものの、絶妙な火球の狙撃のせいで、思うように先に進めない。
そしてついに、黄のゲージが尽きた。
途端に体を襲う疲労感。そこに容赦なく迫る火球。
くっ!私は避けきれないと判断して、自ら天井から虚空に身を躍らせる。
すぐ近くで火球が
壁に張り付いた糸をすぐさま引き寄せる。
さっきまで私のいた空間を、火球が通り過ぎていく。
私の体は振り子のように振られ、ギリギリマグマに落ちることもなく地上に着地することに成功する。
そこに容赦なく飛んでくる火球。
着地の勢いをそのままに、転がるように火球を避ける。
苦しい。黄ゲージが尽きても動き続けた代償に、私はひどい息苦しさと、身体中を襲う
苦痛無効と痛覚軽減の力で無理矢理それを無視する。
なぜなら、鰻の口から再びの火炎ブレスが放たれようとしていたのだから。
震える体に
視界の端が炎で真っ赤に染まる。背後から熱が迫る。
それを振り切るように走る。
そして私は火炎ブレスを避け切った。
《熟練度が一定に達しました。スキル(回避Lv 7〉になりました》
火炎ブレスを避け切った私は、
黄のゲージが回復し始める。
火球はもう飛んでこない。
つに、鰻のMPが切れた。
遠距離からの攻撃手段を失った鰻が、滑るような動作で陸地にその姿を現す。
鰻に見えるのは、顔の部分だけだった。
そこにいたのは、東洋の
MPが切れても、その目には相変わらず私の姿が捉えられている。
どうにも、私は完全に敵として認定されてしまったようだ。
最初はちょっと目障りだから
火炎ブレスを吐いたくらいだから完全に本気だった。どうやら、私が攻撃を避け続けたのが、お気に召さなかったらしい。
このまま逃げても、見逃してもらえるとは到底思えない。
MPが切れたといっても、SPの方はまだまだ健在だ。
対して、私のSPは結構削られている。
黄のゲージが尽きても行動し続けた代償で、赤のゲージのスタミナも無視できないくらいの量が減っていた。
まだ過食のプラス分があるから、即行動不能ということには全然ならないけれど、体力勝負を鰻とした場合、負けるのは確実にこっちだ。
だったら選択肢は1つ。戦って勝つしかない。ステータスの数値だけを見ると、私に勝ち目はない。
けれど、数値だけが全てじゃない。
戦っていれば嫌でもわかるけれど、この世界ではスキルこそが最も重要な要素だ。
そもそも、これだけの数値の差があって、未だに私が生きていられるのは、
その奇跡を引き起こしているのは、紛れもなく
スキルの力を最大限に発揮して、ステータスの差を埋めたおかげで、こうして同じ土俵まで引きずり出すことに成功した。
ステータスの差は確かに大きな差だけれど、絶対の差ではない。
スキルによって十分
そして、鰻のスキルはすべて看破した。
MPが切れた今、警戒すべきスキルは命中と回避、確率補正のコンボ。
そして、
あとはその巨体から繰り広げられる単純な物理能力。
これだけ見てもかなりの強敵だ。
けれど、こっちにもまだ切り札はある。私の最強の攻撃手段、猛毒攻撃が。
この攻撃の前には相手の防御力はあんまり関係がない。
スキルでしか上回れる要素がない。
けれどそれは、上回る可能性があるということでもある。
お互いに防御力はあってないようなもの。
攻撃が決まれば勝ちが決まる、一撃必殺の勝負。
なら、勝負の決め手になるのは......。
そうして、地上での第2ラウンドが合図もなく開始された。
鰻かその長い体をくねらせる
これまでの攻防で、鰻は私のことをかなり警戒しているようだ。
猿ほどではないけれど、この鰻も他の魔物に比べると頭がいい。
それだけこっちはやりにくいけれどね。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈思考加速Lv 3〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈予見Lv 3〉になりました》
その天の声(仮)に合わせるように、鰻が動いた。
体をくねらせ、その
もちろん回避。けれど、鰻の攻撃はそれだけで終わらない。
すぐさま尻尾の
さらに後ろに下がってそれを回避。
今度は尻尾と反転するように、頭がこっちに向かってくる。
私が待っていたのは、それだ。
思考加速で若干ゆっくりとなった世界の中、迫る鰻の口を凝視する。
避けられると判断するギリギリのところで、毒合成を発動。
すぐに退避する。
ナマズと全く同じ戦法。けれど、その効果は絶大。
鰻は私の予定通りに、その猛毒を口にすることになった。
鰻のHPが急速に減っていく。苦しみもがく鰻が、その体をデタラメに暴れさせる。
私はその暴れる範囲から離脱する。
結局のところ、攻撃力が両方とも同じ一撃必殺の力を持つなら、先に攻撃を当てたほうが勝つ。
それなら、どうやって攻撃を当てるのか、その作戦が優れたほうが勝つに決まっている。
さらに言えば、私の回避力は、鰻の命中力を上回る。
命中レベル10と確率補正の力をもってしても、私の回避、思考加速、予見のコンボには届かなかった。
だから、地上に鰻
引きずり出した時点で、私の勝率はグッと上がっていたのだ。
けれど、まだ終わりじゃない。
一撃必殺の威力とはいったものの、恐らく鰻はあの一撃では死なない。
ナマズでも一撃では殺しきれなかったし、その上位種である鰻がそれで死ぬとは思えない。
それに、鰻にはまだあのスキルの力がある。
私の見ている目の前で、鰻のHPが急速に回復していく。
〈生命変還:SPを消費してHPを回復する〉
火竜のスキル、そのレベル3の技だ。
SPが消費され、HPがその分回復していく。
SPの量的に全回復はムリだけれど、それでも猛毒に耐えるだけのHPは確保できる。
さらに、私が見る鰻の鑑定結果に、新しく〈毒耐性Lv 1〉と〈HP自動回復Lv 1〉が追加される。
それでも体内の毒は鰻のHPを少しずつ削っているけれど、ダメージのピークは過ぎた。
まあ、私がむざむざ鰻が復活するのを黙って見ているわけがないんだけれどね。
鰻の体に、できる限り頑丈に作った糸を巻き付ける。
すぐに燃え尽きちゃうだろうけれど、構わない。
一瞬だけでも鰻の動きを止めてくれればいい。
狙い通り、一瞬だけ動きを止めることに成功する。
その瞬間、私は鰻の顔めがけて毒合成を連発する。
猛毒の水玉が鰻の顔にいくつも当たる。
鰻が糸を引きちぎって暴れまわる。
口や目から侵入した毒は、容赦なく鰻のHPを減らしていく。
その速度はついさっき取得したばかりの自動回復でどうにかなるレベルじゃない。
その威力はついさっき取得したばかりの毒耐性で
私がこの
もはや回復するためのSPも残っていない鰻に、この攻撃を耐え切ることはできなかった。
《経験値が一定に達しました。個体、スモールポイズンタラテクトがLv 8になりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈平行思考Lv 5〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈SP回復速度Lv 3〉になりました》
《スキルポイントを入手しました》
《経験値が一定に達しました。個体、スモールポイズンタラテクトがLv 9になりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈瞬発Lv 9〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈持久Lv 9〉になりました》
《スキルポイントを入手しました》
《経験値が一定に達しました。個体、スモールポイズンタラテクトがLv 10〉になりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈演算処理Lv 7〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈視覚強化Lv 9〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈生命Lv 9〉になりました》
《スキルポイントを入手しました》
《条件を満たしました。個体、スモールポイズンタラテクトが進化可能です》
《進化先の候補が複数あります。次の中からお選びください。
・ポイズンタラテクト
・ゾア・エレ》
ああ、進化ねー。
進化!?早くない!?猿の時も思ったけれど、今回も早くない!?
まあ、進化は後ででいいや。
今は
勝ったどー!!!
ひゃっふーい!勝った、
すごくない!?私めっちゃ強くない!?
えへ、うへへ。糸もほとんど使わないで、真正面から勝ったんだよ?
もはや弱いとは言わせねーよ?私は強ーい!
ひゃっほーい!
だが、浮かれていては、足をすくわれる。
......鰻は強敵だった。うん、このことは自覚しなくてはならない。
け・れ・ど、勝ったのはこの私だ!
うえっへへへへ。
ぜーはー。
興奮しすぎて、息切れが。強敵を倒せてはじゃぎすぎた。
ふう。さて、ひしゃぐのもここらへんにして、このあとどうするか考えようか。
まずは、レベルが一気に上がったね。
流石
ステータスだけ見れば圧倒的に格上だったし、
スキルもこの1戦で相当上がったし、経験値的には相当
とはいえ、正直勝てるかどうかは運任せなところはあった。
実際、1歩でも間違えれば、今頃私は消し炭になっていたはず。
鰻はそれだけ強敵だった。
というか、純粋なステータスだけ見たら、私が勝てる要素なんかなさそうなくらいだもんね。
猿の時といい、私ギリギリの戦いしすぎじゃない?
スキルで1番うれしいのは、HP自動回復と火耐性が上がったことかな。
今まで熱の地形ダメージと相殺になっていた自動回復が、レベルアップで少しダメージを上回るようになったはず。
今はレベルアップの影響で全回復しているから確認できないけれどね。
これで、多少のダメージなら、時間経過で回復してくれるようになった。
ここまで極力ダメージは受けちゃいけないっていう、結構シビアな条件つけられていたけれど、ここからは少し楽ができそう。
まあ、それでも攻撃が直撃したら一発昇天は変わらないだろうけれどね。
で、10になったわけだ。
10になったということは、進化ができるというわけだ。
けど、どうなんだろう?ここで進化しちゃっていいもんかな?
というのも、進化にはそれ相応の危険が伴うからだ。
今までは、進化中に護ってくれる
とりあえず、進化先候補がまた複数あるっぽいし、鑑定でちょっと調べてみますか。
というわけで鑑定様よろしくお願いいたします。
〈進化可能:ポイズンタラテクト or ゾア・エレ〉
ん?ポイズンタラテクトはいいとして、なにこのゾア・エレって?
タラテクトですらないんだけれど?
〈ゾア・エレ:進化条件:一定以上のステータスを持つ小型
おお、鑑定様!
進化条件なんてもんが追加されているじゃありませんか!
ふむ。つまり、私のステータスが条件以上になっていたから進化可能になったと。
ていえか、進化に称号って関係あったのか。
もしかして、私がポイズンに進化できたのも、毒術師の称号を持っていたからなのかな?
可能性はありそうだねー。
〈ポイズンタラテクト:進化条件:スモールポイズンタラテクトLv 10:タラテクト種と呼ばれる蜘蛛型の魔物の希少種の成体。非常の強力な毒を持つ〉
ポイズンタラテクトの方も一応鑑定しておく。
けれど、進化するのならもう一方の方だろうねー。
ゾア・エレ。進化するには結構厳しい条件がつくし、何より鑑定様のおっしゃるには、高い戦闘能力を持っているらしいからねー。
小型っていうのもポイント高い。
名前と説明文から察するに、タラテクト種とは別系統の進化になるっぽいのが不安っちゃ不安かな?
タラテクト種として進化していければ、強くかるのは確実。
だってその進化形態をこの目で目撃しているわけだし。
マイマザーたる超巨大蜘蛛。下層で目撃したグレータータラテクト。
今までの私の弱さからは想像もできないけれど、進化し続ければあの領域にたどりつくだろうことはわかる。
わかるんだけれど、その進化しちゃうと、でかくなるんだよねー。
大は小を兼ねるって言うけれどさ、最先端はやっぱり小型化こそが主流だと思うのですよ。
小型でも高性能で、私たちはそれを目指す!
でかくなると身動き取れなくなるんだよね。
マイマザーなんかあれ、まともに活動できる範囲どんだけよ?
今まで問題なく通れた通路が、いきなり通行止めとか勘弁して欲しい。
というかね。このマグマだらけの中層でサイズでかくなってみ?
細い通路とかでうっかり足踏み外す様が目に浮かぶんですよ!
池ぽちゃならぬマグマぽちゃですよ!死ぬわ!
成体になってどんだけでかくなるのかわかんないけどさー、私の場合でかくなるとデメリットが大きいんだよね。
通路が通れなくなるだけじゃなく、戦闘的な意味でもね。
だって私、回避特化だし。でかいとそれだけ
回避特化なら小さくてなんぼでしょ。
それに、でかくなるってことは体重が増えるってことでもある。
重けりゃそれだけ動きは鈍くなる。
スピード命の私に遅くなれと?ないない。
そういうわけで、私はタラテクト系での進化を選ばないのです。
タラテクト種の進化先が強いのは確実だけれど、ゾア・エレの進化先が強いとは限らない。
最悪、ゾア・エレだけで進化が打ち止めってパターンもある。
まあ、そうなったらそうなったで仕方がないよねー。
ステータスはレベルアップで伸ばせるし、それ以外でも鍛えれば伸ばせるしね。
弱い魔物だって愛情込めて育てればきっといつかは強くなってくれるさ。私みたいに。
ということで、ゾア・エレに進化しよう。
問題は、どうやって安全に進化するかってことなんだけれど、その対策は考えた。
確実に安全かと言われると不安があるけれど、ないよりマシなはず。
というわけで、カモン、鰻の
本日の3分セッティング。
用意いたしますのは鰻の死骸。特上でございます。
まずはこれを伸ばします。
次に、
この時、中央にある程度のスペースを残しておくのがポイントです。
円を描くことができたら鰻の体を重ねるようにして、その上にまたとぐろを巻かせます。
外からではなく、とぐろの内側から作業を致しましょう。
これを繰り返していき、最後に頭を中央に乗せれば完成です。
鰻シェルターの完成です。
えわー、すごくいい出来ですねー!
よし、
ちょっとやそっとじゃ傷つかないだろうし、巣ほどじゃないけれど防御力は期待できる。
ここなら進化しても問題ない、はず。
覚悟を決めていってみよう。
《個体スモールポイズンタラテクトがゾア・エレに進化します》
はい。そして、ふっと意識が遠くなった。
おはようございます。
朝かどうかはわからないけれど。
今回も無事に目覚めました。良かったー。
今回の進化、危険度で言えば過去最高だっただろうしね。
気がついたら天国とかにならなくてよかったわー。
さて、とりあえずいつものごとくステータスを鑑定、といきたいところだけれど、まずは安全確認からしておきたい。
鰻シェルターに変化はなさそうだけれど、周りを魔物に囲まれているという状況もあり
それでは、そーっと外を覗いてみましょう。
うん。特に何もなし。よしよし。
じゃあ、鰻を食べながら、あ、ダメだ。
蛇の時もそうだったけれど、鰻の鱗をまずは引っぺがさないと食べられないわ。
くそう、まあいいか。
とりあえず活動できないほどの空腹は感じてはいないし、過食がいい仕事をしてくれたのかな?
鱗剥がしをしながらステータスを確認しようか。
〈蜘蛛娘:ゾア・エレ[白織]・Lv 1
ステータス
HP:195/195(緑)
MP:1/391(青)
SP:195/195(黄)
SP:195(赤)+43
平均攻撃能力:251
平均防御能力:251
平均魔法能力:345
平均抵抗能力:380
平均速度能力:1272
スキル
「鑑定Lv 8」「念話Lv 10」「糸の才能Lv 3」「万能糸Lv 1[NEW]」「操糸Lv 8」「猛毒攻撃Lv 3」「腐蝕攻撃Lv 1[NEW]」「毒合成Lv 8」「毒魔法Lv 3」「影魔法Lv 3」「深淵魔法Lv 10」「破壊耐性Lv 2」「打撃耐性Lv 2」「斬撃耐性Lv 3」「火耐性Lv 2」「闇耐性Lv 2」「猛毒耐性Lv 2」「酸耐性Lv 4」「麻痺耐性Lv 5」「腐蝕耐性Lv 5」「石化耐性Lv 3」「恐怖耐性Lv 7」「気絶耐性Lv 3」「苦痛無効」「痛覚軽減Lv 7」「探知Lv 6」「隠密Lv 7」「無音Lv 1[NEW]」「剛力Lv 4」「堅牢Lv 4」「生命Lv 9」「回避Lv 7」「持久Lv 9」「瞬発Lv 9」「過食Lv 8」「視覚強化Lv 9」「暗視Lv 10」「視覚領域拡張Lv 2」「聴覚強化Lv 8」「嗅覚強化Lv7」「味覚強化Lv 7」「触覚強化Lv 7」「集中Lv 10」「命中Lv 8」「投擲Lv 7」「演算処理Lv 7」「並列思考Lv 5」「予見Lv 3」「立体機動Lv 5」「魔量Lv 8」「HP自動回復Lv 6」「MP回復速度Lv 5」「MP消費緩和Lv 3」「SP回復速度Lv 3」「SP消費緩和Lv 3」「破壊強化Lv 2」「斬撃強化Lv 2」「毒強化Lv 4」「気闘法Lv 2」「気力付与Lv 2」「外道魔法Lv 3」「外道耐性Lv 3」「奈落」「禁忌Lv 5」「護法Lv 4」「韋駄天Lv 3」「傲慢」「n%I=W」
スキルポイント:11000
称号
「悪食」「血縁喰ライ」「暗殺者」「魔物殺し」「毒術師」「糸使い」「無慈悲」「魔物の殺戮者」「傲慢の支配者」〉
は?んん?待て待て。
ステータスの数値をよく見直した。
すんごい増えている。すんごい増えているんですけれど!?
ちょっと、これ本当にいいの?
こんなに強くなっちゃっていいよ?
今まで攻撃を喰らうイコール死亡状態だったからね。
これ、ステータス的にはタツノオトシゴ超えているし、猿あたりも超えたんじゃね?
スキルのレベルもだいぶ上がっているね。いい感じいい感じ。
って、禁忌上がっている!?
おおい!?レベル5!?
てことは、カウンターストップまであと半分!?
これ私の予想が正しければ、レベル10になると何かが起きるんじゃないかと思っているんだけれど。
やばい。
まあ、まだ半分だ。まだ大丈夫、なはず。......、
あとは、見慣れないスキルが増えている。
腐蝕攻撃って、マジで?
腐蝕って、あの腐蝕でしょ?
鑑定をしたら予想よりヤバげだったあの腐蝕でしょ?
それを使えるのかー。スゲーな私。
もう1つの見慣れないスキルは、無音ねー。
なんとなく効果の予想はできているけれど、一応ね、鑑定をしておきますか。
〈無音:音の発生を抑える〉
うん。予想通り。
やったね!忍者度がアップしたよ!
あと、とても気になっているスキルがある。
蜘蛛糸と斬糸が消えて、万能糸なるスキルが新しく追加されている。
多分蜘蛛糸の進化系なんだろうけれど、斬糸はどこにいった?
〈万能糸:カスタマイズ可能な糸を生成する。カスタマイズ項目:粘性、伸縮性、弾力性、質感、強度、サイズ、属性付与「斬」「打」「衝」他、耐性付与〉
蜘蛛糸からさらに属性付与なるものが増えた。
どうやらこれ、斬がそのまま斬糸と同じ効果で、打が打撃属性、衝が衝撃属性を付与できるらしい。
打は普通にひっぱたく感じ。
衝の方はどうも一瞬だけ糸に衝撃波みたいなものを発生させられるっぽい。
その状態で糸に触れていると、衝撃を食らってダメージを受けるようだ。
これ、中層じゃなかったらめちゃくちゃ役に立つのに!
くう、早く中層抜けて使いたいね。
ステータスを確認していたら鱗剥がしが終わった。
よし、それでは鰻の実食行ってみましょう。
いただきます。
......美味い。
ナマズとはまた違った味わい。
もう1度言う。美味い。
今回の進化ではSPがなくならなかった。
代わりに過食のストック分がごっそり減っている。
過食がいい仕事をした証拠だね。
これなら、進化のたびに食料を溜め込まなくても、過食にストックしておけばよさそう。
そういうわけで、モリモリ食べて、ストックをいっぱい増やそう。
前の数値から逆算して、スキルレベルかける100くらいまではストックできそうだし、今なら800くらいまでストックできそうだし。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈過食Lv 9〉になりました》
言っているそばからレベルアップきた。
これでさらにストック量が増えた。
鋭い爪状だった前足の2本が、細い鎌みたいな形状になっている。
しかもこの鎌、ものすごく斬れ味がいい。
蛇の時はあんだけ苦労した
鱗自体は切れないけれど、鱗と皮膚の間はスッと切れた。
これは、攻撃力が上がったからなのか、そ!ともこの鎌が鋭いからなのか。
他にも
光を一切反射しない黒。黒だよ、真っ黒!名前は
全身は鏡がないから確認はできないけれど、
大きさも変わったようには感じないし。
けれど、多分自覚がないだけで、細かいところはいろいろと変わっていそう。
今までは同じタラテクト種ということで、進化をしても全く姿が変わらなかった。
けれど、今回の進化では種族が変わっている。
見比べてみれば、きっと所々違うんだと思う。
まあ、動いてみた感じ、違和感とかは今のところはない。
全体的なパーツはそこまで変化はしていなさそうだし、それなら今までどおりの動きができそう。
しかし、この鎌は結構変わっているよね。
ていうかこの鎌って、どう考えても死神のイメージしているよね。
説明文に不吉の象徴とかあったし、
忍者スタイルは変わらないけれど、極まってくると音も無く背後に忍びより、相手の命を狩る死神スタイルになってしまう。
次に、レベルアップしたスキルの方も確認しておこう。
剛力と堅牢がアップしたのは嬉しいな。
これでまた成長補正がアップする。
ステータスは大分強くなったけれど、それでもまだ鰻レベルが相手だと相手だと随分下だしね。
他は、毒合成と毒魔法、影魔法がレベルアップしているよね。
魔法の方は使えないからいいとして、毒合成の方は何がプラスされているのか見ておこう。
〈属性付与:「
なぬ?こ、こここ、これは!?
と、とんでもない物を手に入れてしまったかもしれないぞ!?
中層に来てからというもの大活躍だった、毒合成が、さらなる進化を遂げてしまった!
うわ。これは早速試さなきゃならない。
ということで、
どれだけの効果があるのかは次の機会にじっくりと試してみよう。
ここは弱毒にも麻痺耐性を加えておいてと、うんオッケー。
次の相手にはまずこの麻痺耐性をプラスした弱毒をぶち当ててみよう。
あー、楽しみだわー。
魔法の方は、どうでもいいかな。どうせ使えないし。
あれ?けどちょっと待てよ?私って本当に魔法使えないのかな?
並列思考も演算処理も大分レベルが上がってきている。
そろそろ、鑑定様と探知を使ってみようかな?
久しぶりに、試してみようかな。
スー、ハー。よし!
鑑定様♪探知オン!
グッ.....グハッ!ん?こ....この感じは、.....
《熟練度が一定に達しました。スキル〈演算処理Lv 8〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈並列思考Lv 6〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈探知Lv 7〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈外道耐性Lv 4〉になりました》
オフ!
ふー。きつかったー。でも、鑑定様と探知を使っていたから、
けれど、前よりも耐えられるようになった。
耐えて
まだまだ使いこなすのはムリそうだけれど、少し希望が見えてきたかな?
中層をブラブラ探索中。
鰻を食べてお腹もいっぱいになったことだし、心配していた空腹で倒れるっていうのはなさそう。
この分なら積極的に狩りをする必要もなさそうだし、のんびり進めるね。
気分もいいし、中層の熱さも今なら許せるわ。
あ、でもやっぱりこの熱さはヤダ。
周りに魔物の姿もいないし、気になっていたスキルポイントの確認でもしようかな。
探知以外のスキルはみんな大当たりを引いているし、この流れでいいスキルがゲットできれだいいな。
禁忌も今すぐどうこうなるようなもんじゃなさそうだし、そう考えると実質デメリットなし?
これって、私も七美徳を持っていても、大丈夫だよね♪
出てきたリストを眺めていく。
うーん。迷う。
おいおい、あったよ。傲慢と似た、壊れスキル。
これは、
〈忍耐(500):神へと至らんとするn%の力。自身の持つ神性領域を拡張する。MPの続く限りどんなダメージを受けてもHP1で生き残る。また、Wのシステムを
また謎言語満載の謎スキルがあったよ......。
そして冗談みたいな性能も健在だよ。
これ、MP消費して食いしばり発動?
MPの消費がどんなもんなのかはわからないけれど、残りが続く限りゾンビアタックができるってこと?
意味がわからない。何そのえげつない性能。......でも。
でもね。今回は迷いません。
《現在所持スキルポイントは11000です。スキル〈忍耐〉をスキルポイント500使用して取得可能です。取得しますか?》
はーい。
《〈忍耐〉を取得しました。残り10500です》
七大罪の内、傲慢をとってしまった私と、嫉妬を持っている
忍耐は七美徳だから、そんなにぶっ壊れてはいないはず。
なので、この手のスキルは取っていこう!
さあ禁忌だろうがなんだろうがかかってこいや!
《熟練度が一定に達しました。スキル〈禁忌Lv 7〉になりました》
ごめんなさい。やっぱり来ないほうが良かったです。
《条件を満たしました。称号〈忍耐の支配者〉を獲得しました》
《称号〈忍耐の支配者〉の効果により、スキル〈外道無効〉〈断罪〉を獲得しました》
《〈外道耐性Lv 4〉が〈外道無効〉に統合されました》
あー、予想通り禁忌が上がったよ。今回も弍2つ。ま、しゃーない。
レベルが上がると何かが起きそうだけれど、対策もないし。
何が起きるかわからないのよりも、大事なのは称号の方だ。
〈忍耐の支配者:取得スキル「外道無効」「断罪」の獲得:効果:防御、抵抗、の各能力上昇。邪眼系スキル解禁。耐性系スキルの熟練度に+補正。支配者階級特権を獲得:説明:忍耐を支配せしものに贈られる称号〉
ああ。やっぱりだよ。やっぱりチート級の称号だったよ。
防御と抵抗が増えよった!
両方とも100増えて、351、抵抗480にまで上がった。
もうね、なんなのこれ?ちょっとチートすぎやしませんかね?
耐性系のスキルの熟練度が上がりやすくなったっていうのも大きい。
私って回避特化だから、攻撃を食らう機会がなかなかなくて耐性系のスキルがあんまり上がっていないからね。
弱い所を補ってくれるし、かなり嬉しい。
修行で増えた耐性はどうやって熟練度を稼いだのかって?
どうも耐性って自分の持っている耐性に関しては、レベルアップした時にでも熟練度が入っているっぽいんだよねー。
私、何もしていないのに闇耐性がレベルアップして手に入ったから、その推測は当たっていると思う。
うん。
その他の耐性は、糸を使ったりして自傷していてスキルが取れた。
自分に
あと気になるのは邪眼系スキルの解禁。
これ欲しいわー。
なんかの邪眼とか取ったら「くっ、右目が
もうね、
あとは、追加された外道無効と断罪のスキルか。
外道無効は、外道耐性の最上位スキルっぽい。
外道耐性が魂を直接侵す攻撃に対して防御力を増加させるっていう効果だったのに対して、外道無効はそれを完全に無効化するっていうものだ。
これで敵に外道魔法とかそれに近い攻撃をしてくる奴がきても、安心ってわけだね。
〈断罪:魂にシステム内罪科を貯めたものに対し、罪科の累計値に比例した抵抗不可のダメージを与える〉
わお。つまり罪を犯したやつほどダメージがでかくなる攻撃と。抵抗不可っていうのが怖いね。
ん?これって、禁忌のレベルが高いと危ないんじゃないのかな?
まあ、今のところ、断罪が使えたとしても、禁忌を持っているのって、私と
あ、外道耐性が外道無効になったってことは、探知で頭が痛くならなくなったんじゃないかな?
あれって外道属性の攻撃でしょ?攻撃って言っちゃっているけれど、いいよね?
あの痛覚軽減も貫通してくる痛みって、ただの頭痛じゃないわけじゃない?
探知に含まれている外道属性の攻撃が無効化されるなら、それもなくなるんじゃない?
物は試しだね。
スー、ハー。よし!
探知オン!
.......わあ。すげえわ。マジですげえわ。
今まで頭痛を我慢するのでそれどころじゃなかったけれど、頭痛がないとこんなすごいことになっていたのか。
探知を発動させても頭痛はなかった。
いや、正確にはちょっとはあるんだけれど、痛覚軽減のおかげで無視できるレベルだ。
この頭痛はきっと探知がもたらす情報量が
《熟練度が一定に達しました。スキル〈演算処理Lv 9〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈並列思考Lv 7〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈探知Lv 8〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈神性領域拡張Lv 1〉を獲得しました》
なんかスキルが増えたっぽいけれど、確認は後でいいや。
今はちょっとこの感動に浸っていたい。
探知が成功したのも嬉しい。
けれど、それ以上に私は探知がもたらすものに圧倒されていた。
私の認識できる空間、そのすべての情報が集まっているかのようだった。
魔力の流れ、物質のあり方、空気の流れ、さまざまな情報が私の頭の中に流れ込んでくる。
これは、軽く全能感すら湧き上がりそうだわ。
周りの全てが把握てまきる。
普通だったら把握できなさそうなそれらの情報を、スキルの力を使ってある程度までなら理解できる。
そのある程度ですら、宇宙の真理を垣間見たかのような、そんな圧倒的な情報の海だった。
私の認識するこのちっぽけな空間ですらこれだ。
改めて、世界の広さと偉大さがよくわかる。
やばい、意味もわからずに泣きそう。
ちょっと
ふう。すごかった。なんだろう、この訳もわからない感動は。
たとえるなら、満天の星を眺めて感動したみたいな。それに近いような感じ。
ああ、もう少し感動に浸っていたいけれど、気持ちを切り替えていこう。
探知は成功した。
それなら今後は探知も常時発動させておくべきかな?
うーん。ただ、あれ、高性能すぎて逆に不便かもしれない。
わかりすぎてしまうから、戦闘中なんかは探知を切っておこうかな。それ以外は、常時発動で♪
まずはさっき獲得したスキルから確認しておこうか。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈並列思考Lv 8〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈神性領域拡張Lv 2〉になりました》
と、思ったら
なんだろうこのスキル?
忍耐の説明にもそういえば神性領域とかあったな。
忍耐も確か拡張するとかいっていたよね?これも拡張?
てことは私の神性領域とやらはガバガバに拡張されまくっているってこと?
〈神性領域拡張:神性領域を拡張する〉
説明まんまかい。まあいいや。
ここで頼りになるのが鑑定様!さあ、二重鑑定おねがいしゃす。
〈神性領域:生命が持つ魂の深層領域。全ての生命の根源であり、自己の最終依存領域でもある〉
んん?よくわからない。
まあ、魂の大事な部分ってことはなんとなくわかるんだけれど、そこ拡張して何かあるの?
増えるってことはいいことなんだろうけれど、自覚症状が何もないからなー。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈演算処理Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈演算処理Lv 10〉がスキル〈高速演算Lv 1〉に進化しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈探知Lv 9〉になりました》
スキルレベル上がるの相変わらず早!?
もつ演算処理がカウンターストップっすか。
進化して高速演算ね。これは完全に上位互換っぽいね。
さて、探知に私が求めていた性能は元々索敵のためだったんだよねー。
けれど、私自身の索敵能力の高さもあって、今まで探知なしでも割といけていた。
それが探知の力も相まって、
もはや私たちに不意打ちは不可能といってもいいでしょう!アンブッシュは許されんのだよ!
んでもって、次に求めたのが魔力感知。
私の予想が正しければ、これと魔力操作というスキルを組み合わせれば、念願の魔法を使えるようになる、はず。
これで今まで死蔵されていた
スキルポイントは沢山あるから邪眼に使ってもいいのだけれど、今はおいておこう。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈探知Lv 10〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈並列思考Lv 9〉になりました》
え?マジで?探知さんもうカウンターストップ?
あれ?けれど追加スキルとか進化とかないの?
えー。それはちょっとあんまりじゃない?
探知さんにはかんだけ苦労させられたんだしさー。確かにリターンもでかかったけ!ど、欲を言えばもっとかんか欲しいわけですよー。
ホントに何もないのー。
《ザ.......ザー、.......》
ん?何、今の?
.......気のせいかな?
まあ、ないものねだりをしても仕方がないかー。
これからも慢心せずに強くなれば、ああいう規格外から逃げられるくらいにはなれるかもしれない。そうと決まれば強くなる為の努力をしよう。
まずはレベルアップ。
これからは積極的に魔物を狩るようにしよう。
次にスキル。
スキルのレベル上げは移動中でもずっとやっているようなもんだ。
鑑定様然り、探知然り、予見と思考加速もそうだね。
探知はカウンターストップしたけれど、付随して上がるスキルも多い。
そのまま全部のスキルがカウンターストップするまで、探知はずっと発動しっぱなしで行こう。
それと並行して、他の移動中でも上げられそうなスキルのレベル上げに着手しよう。
1番無難なのは五感強化系。
これなら移動しながら目を凝らしたり、ちょっと匂いを
もうそろそろカウンターストップしそうなスキルもあるし、そこから始めてみよう。
あともう1つ。
これは移動中じゃなくて、ちゃんとどこかに止まって、じっくりやってみたい。
それは、魔力操作の練習。
考えてみれば、スキルって熟練度さえ貯めればスキルポイント支払わなくてもゲットできるんだよね。
それなら、どうやって熟練度を上げるのかさっぱりな邪眼にポイント使って、魔力操作は自力で何とかしてみようかなと。
探知さんのおかげで魔力感知は問題なくできる。
そこに意識を集中させれば、魔力の流れが把握できる。
あとはその魔力を、どうにかして操作することができれば、あるいは操作しようと努力すれば、熟練度が貯まってスキルを得ることができる、はず。
スキルが手に入ったら、そのあとは念願の魔法の練習だ。
ただ、忘れちゃいけないのは、私の目的はこの中層を抜けて、上層に戻ることだ。
スキル上げとレベル上げはその過程でやるだけにすぎない。
だから、わざわざ足を止めてまでやることじゃない。
あくまで移動中にできればの話。
この中層は通り過ぎるだけの場所で、居を構える場所じゃない。
そこは忘れちゃいけない。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈思考加速Lv 4〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈予見Lv 4〉になりました》
よしよし。
このままどんどんスキルを上げていこう。
同じく忍耐の支配者の称号のおかげで、耐性系のスキルの上がりもよくなっているはずだけれど、こればっかりは進んで上げられるもんじゃないしね。
一応、猛毒耐性と麻痺耐性は毒合成で、斬撃耐性と打撃耐性と破壊耐性と腐蝕耐性、それに、おそらくあるだろう衝撃耐性は万能糸で、それぞれ上げられるけれど、それはどこかに居を構えてからにすべきでしょ。
回復の遅い上に、満足に休みも取れないこの中層でやることじゃないわ。
ステータス強化系のスキルは、できれば早めに上げたいのはやまやまだけれど、これも居を構えてじっくり上げたい。
戦闘中に上がってくれればいいんだけれど、それ以外で上げるとなると、筋トレとかしなきゃならないし。
そんな時間と体力があるなら、少しでも先に進んだほうがいい。
差し当たってやっぱり移動中でも上げられるスキル、五感系を上げていこう。
特に視覚強化はレベル9でカウンターストップ間近だし、優先して上げよう。
進化して中層攻略を開始してから少したった。
目に付いた魔物を片っ端から片付けていった結果、レベルが上がった。
イヤ、もうね。ステータスの伸びがすごい。
流石戦闘能力が高いと言われるだけあって、各種ステータスが。
傲慢の効果で成長値が上がった分と、各種ステータス底上げスキルのおかげで、ステータスの伸びが良くなっているのを差し引いてもすごい。
レベルはそんな感じだけど、スキルの方もかなり上がっている。
なかなか視覚強化のスキルは上がらない。
レベル9ともなると、レベルを上げるのも苦労する。
その他のスキルは結構上がったけれどね!
まず無音がレベル3になった。
あと思考加速と予見がそれぞれレベル5になって、回避率アップ!
火耐性も1上がってレベル3にようやくなった。
忍耐のおかげで取得できる早さは上がっているはずだけれど、それでもかなり時間がかかった。
どんだけ火に弱いんだ私。というか、種族が変わっても火に弱いのか。
まあ、元が防御力なんてあってないようなもんだったから、耐性が多少変わったところであんまし変わんなかっただろうけれどねー。
防御力も増えたことだし、耐性のことも知っておいたほうがいいかもしれない。
火以外にも弱い属性とかあるかもしれないからね。それを調べる方法はないけれど.......。
で、最後に並列思考。
これがレベル10になって進化した。
その名も並列意思!
これがものすごく便利で使えるのよ。
その名前のとおり、私の意思が増える。
並列思考では同じ意思で複数のことを同時になんとなく考える感じだったけれど、この並列意思は完全に意思が分かれる。擬似二重人格みたいな。
両方とも私ではあるんだけれど、別個の意思としてそれぞれが思考することができる。
それも、それまでの並列思考を備えたままに。
単純に思考能力が2倍になったようなもんだね。超便利。
それまでたった1人で負担していたことを、2分割できるんだから超楽。
レベルが上がると並列する意思の数も増えるのかもしれない。
おういうわけで、私は片方が体担当、もう片方が鑑定様や探知さんなんかの情報整理を担当することにした。
実際に武道とかをやっている人ならわかるかもしれないけれど、戦闘中って視野がめっちゃ狭くなるのよね。
けれど、情報担当として意思の1個をこうして切り離した今、その
私はそうやって情報を拾い、体担当に丸投げすればいいのだ。
ということで、任せたぞ体担当!
【任された情報担当!】
てな具合で1人会話も可能なのだ。
一応どっちも私のため、情報共有もばっちりだ。
この意思にメインもサブもない。どっちも私である。
いろいろと情報担当が考えている間に、いつの間にか体担当が魔物を倒していた。
グッジョブ私。
【それほどでもねーぜ私】
今回は新しく増えた腐蝕攻撃を試してみたんだけれど、それ、使えないわー。
いや、攻撃力自体はすごいものがあるんだけれどね。
レベル1のくせにやたらすごいんだけれどね。
すごすぎるんだわ。だって、魔物が一撃で
腐蝕ってそういう意味だったっけ?腐るとかそんな感じじゃなかったの?
腐る通り越して風化しているんですよ。死の崩壊を司る属性、やばすぎる。
レベル1ですでにオーバーキル。
これでレベルが上がったら一体どうなることやら。
んで、使えないって言った理由なけれど、2つある。
まず1つ、魔物の
これを使うと経験値を貯めるっていうのと
それはいただけない。二重の意味でいただけない。
で、もう1つの方がむしろ大問題だったりする。
これ、私にもダメージ入っている。
腐蝕攻撃を
というわけで、威力は高いけれど反動もでかい。
全力を尽くさないとまずいような激戦なら機見て使うけれど、それ以外の
特に中層にいる間は、自動回復も遅くなっていることだしね。
あー、この鎌どのくらいで治るんだろう?
まあ、鎌がなくなっても私には毒合成があるし、
そもそも、最近は鎌も使い始めたけれど、この中層でのメインウェポンは毒合成なんだよねー。だって中層の魔物を触っただけでダメージ来るし。
鎌
使うと斬撃強化とかのスキルは上げられるけれど、地味にダメージもらっちゃうんだよねー。
それに、鎌で切ると中身がこぼれちゃって食べにくいし。
というわけで体担当、次の魔物は毒合成で仕留めようぜ、
【おう、がってん承知だ情報担当】
いやー、ホント便利だわ並列意思。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈視覚強化Lv 9〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈視覚強化Lv 10〉からスキル〈望遠Lv 1〉が派生しました》
よっし!ようやく視覚強化のスキルレベルがカウンターストップした。
視覚強化のカウンターストップ報酬は、新しいスキルの派生か。
早速鑑定して効果を調べてみよう。
〈望遠:遠くの景色を拡大して見ることができるようになる〉
あー、言葉通りの効果かー。
うーん。微妙。
五感強化系は地味にプラスだけれど、派生するスキルも地味やね。
とりあえず発動してみようかな。
というわけで体担当、望遠発動だ!
【要請を承認した、望遠発動!】
お?おお?おおお!?
あ、これすごいわ。地味なんて言ってごめん。
私の視界には望遠で拡大された映像と、元の映像、その2つが同時に展開されている。
今はスキルレベルが低いせいか拡大できる倍率も、射程距離も短いけれど、レベルが上がれば結構便利かも。
例えば探知で敵が潜んでいるところを発見して、そこを望遠で凝視しつつ普通の視界も確保とか。
うんうん。このスキルもパッシブスキルっぽくて、MPとかの消費はない。
結構使い道が多そうだし、望遠も常時発動してスキルレベルを上げるようにしよう。
【盛り上がっているところ悪いんだけれど情報担当】
何さ体担当?
【望遠で見た景色に獲物発見】
おう、早速役に立つとは、
【さくっとやっちゃう?】
言わずもがなでしょ。
【あいあいさー】
というわけでスススっと接敵。
鎌は前回腐蝕攻撃の自爆で使えなくなっているから、毒合成で蜘蛛猛毒を浴びせる。
一瞬で魔物のHPが尽きる。相変わらず恐ろしい威力だわ。
《経験値が一定に達しました。個体、ゾア・エレがLv 3になりました》
《各種基礎能力値が上昇しました》
《スキル熟練度レベルアップボーナスを取得しました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈視覚領域拡張Lv 3〉になりました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈生命Lv 10〉になりました》
《条件を満たしました。スキル〈生命Lv 10〉が〈身命Lv 1〉に進化しました》
《スキルポイントを入手しました》
お、ちょうどレベルアップキタ。
脱皮して鎌も回復した。
それと、ついにステータスアップ系のスキルの1つが進化したねー。
鑑定行ってみよう。
〈身命:スキルレベル×10分HPにプラス補正が掛かる。また、レベルアップ時にスキルレベル分の成長補正が掛かる〉
やっぱりというかべきか、剛力とかと同じ系統だね。
ということは、残りのステータス強化系スキルも進化すれば成長補正が乗るようになるのか。
できれは早めに上げたいところだけれど、やっぱり中層を抜けるまでは我慢かなー。
早く安全なところに行きたいわ。
スキルポイントは10600あり、欲しいスキルを選び放題。
だが、何時、スキルポイントが必要になるか、わからないから。必要なスキルだけを、選別していく。
さーて、噂の邪眼系スキルとやらは追加されているのかなー?
〈呪いの邪眼(100):呪い属性のダメージを視界に入ったものに与える〉
〈死滅の邪眼(100):
〈
〈石化の邪眼(100):石化属性のダメージを視界に入ったものに与える〉
〈不快の邪眼(100):外道属性「不快」の効果を視界に入ったものに与える〉
〈幻痛の邪眼(100):外道属性「幻痛」の効果を視界に入ったものに与える〉
〈狂気の邪眼(100):外道属性「狂気」の効果を視界に入ったものに与える〉
〈魅了の邪眼(100):外道属性「魅了」の効果を視界に入ったものに与える〉
〈催眠の邪眼(100):外道属性「催眠」の効果を視界に入ったものに与える〉
〈恐怖の邪眼(100):外道属性「恐怖」の効果を視界に入ったものに与える〉
うわ。ホントに追加されているよ。前までこんなスキルはリストになかったはずなのに。
ていうか種類が多いな。この中から1つを選ぶのかー。悩むね。
【情報担当や】
なんだね体担当?
【もういっそのこと複数取らない?】
え、どういうこと?
【知っているか?私って、目が8個あるんだぜ?】
それがどうしたのよ?
【つまり、最大8個同時に邪眼発動できるんじゃない?】
!?お前、天才か!?
【ふふふ。そう、私って天才だったのだよ】
マジか。私って天才だったのか!天才だったら何しても許されるよね!
【そうそう。邪眼8個同時展開とかすごくない?】
やべー。それやべーよ。夢が広がるわー。
【望遠で1個使っちゃっているから残り7個だけどね】
普通の視界も確保しなきゃならないことを考えると、残り6個か。
【そうやね。今回はどれか1個選んで、残り5個は順次取るってことでOK?】
OKOK。で、体担当的にどの邪眼がいいと思う?
【ここは持っていない属性の呪いか石化がいいと思う。外道系は魔物相手っていうか。対人っぽい感じだし】
だよねー。私としては呪いの方かなー。石化は上層にいた石化
【その分かかった時の威力も高いけれどねー。やっぱりここは無難に呪いでしょ】
流石私。わかっているね。
というわけで呪いの邪眼を取ろう。
〈呪い:各種能力値を弱体化させ、HP、MP、SPにダメージを与える〉
呪いの邪眼Lv 1をゲットしましたー。わーい。
せっかくゲットしたんだし、ここは実験台になってくれる魔物を探さなけれど。
というわけで、探知さんの情報の中からそれらしきものを探しましょう。
む。むむむ。あっちになんかいるっぽいねー。
まだ距離があるから正確な情報は
ちょうどいいし、こいつに実験台になってもらおう。
あ、蛙の進化系だ。
こいつは今は懐かしの蛙の進化した姿だと思われる。
あんまり強くなかったようには感じないけれど、この中層エリアの環境に適応する進化をしたんだとは思う。炎熱無効あるしね。
あと、マグマで一面明るいのに暗視持っているやつは、多分だけど上層からの進化組なんじゃないかなーと思う。
上層と下層は真っ暗だからね。
上層から迷い込んだかなんかして、必要に駆られて進化した的な。
下層から中層に上がってくるようなのは、いないといいなー。
そんなのが中層の環境に適応する進化していたら恐ろしいわ。
あとこの蛙のスキル見て気づいたんだけれど、私が
それを射出のスキルで飛ばしているらしい。いいなーそのスキル。私もそれ欲しい。
そしたらこの蛙とは比べ物にならない強力な毒弾丸が出来上がるのに。
お尻から糸を勢いよく出したりしていたら熟練度貯まらないかなー?
【情報担当がくだらないことを考えている間に、麻痺毒を合成して蛙を麻痺させておいた】
あ、体担当グッジョブ。
これで心置きなく呪いの邪眼の実験ができるね。
よし、では邪眼発動!
うん。発動は問題なくできたね。
どんな感じよ?お、おー。
蛙のHPとSPがゆっくり減っていく。
やっぱりレベル1だとダメージの入り方もゆっくりだね。
SPは黄の方も赤の方も減らしているけれど、黄の方は回復の方が早くて効果はないねー。
レベルが上がれば回復よりダメージが高くなるかも?
そしたら常時息切れ状態にすることができるのかー。エグいわー。
あ、けどその前にHPが尽きて死ぬか。
HPとSPてだいたい同じくらいの数値だしねー。
お、ステータスの方も下がっている。
数値の横に低下中っていう文字が追加されている。
あと、現在の数値の横にカッコがついた最大値も表示されているね。
ほほう。ステータスを低下させるような攻撃を食らうと、こういう表記になるのかー。
これを見ればなんか食らったって一発でわかるね。
流石鑑定様、全てにおいて抜かりなし。
で、流石にこの邪眼は消費なしのパッシブスキルではないね。MPが減っている。
けれど、その減り方もそんなに早くない。だいたい10秒間に1減るくらい。
蛙のダメージが5秒くらいに1だから、効率としては悪くない、のか?
私のMPから考えると、50分以上発動させることもできるし、そう考えると費用対効果は良さそう。
レベルが上がればダメージの入るスピードも上がるだろうしね。
と、思ったら体担当がもう1回毒合成を追加した。流石私。素早い対応だ。
んー。HPとかは順調に減り続けているけれど、ステータスの減りがイマイチになってきた。
各ステータス半分位まではHPとかと同じ速度で下がっていたけれど、それ以降ほとんど下がらなくなっている。
ステータスは下がる限界値があるのかー。
まあ、考えてみればそりゃそうだよねー。
下がり続けるのなら、下手すれば防御力0とかになりかねないしねー。
けれど、半分まで下がるんならかなり大きい。
蛙みたいな雑魚ならあんま影響はないけれど、鰻とかの強い魔物のステータスが半減されたら........。
魔物はスキルよりもステータスに頼った戦いが多いから、ステータスの弱体化はそのままそいつの大幅な弱体化を意味する。
鰻もステータスが半分になったらナマズと大差がなくなる。
これは、対強力な魔物の切り札になり得るね。
今後優先的にスキルのレベルを上げていかないと。
ん?あれ?蛙が死んだ!?
あんれー?まだHPが残っていたはずなんだけれどなー?
なんかHPが急速に減ったけれど、なして?
あ、HPが減る前に、赤のSPがなくなっている。
あー、それでかー。赤のSPがなくなるとHPが急速に減り始めると。
怖いね、これ!?
うわ。進化直後とかすんごい危なかったんじゃん。
過食のおかげでそうそう赤のSPがなくなることはないけれど、今後気をつけよう。
何はともあれ、呪いの邪眼はなかなか使えそうだ。
MPに余裕がある時は発動させといて熟練度を稼がないとねー。
うん。何かあった時のために、MPは最低半分残すということで、それ以外のMPを邪眼に割り当てよう。
邪眼なら移動中でも発動できるしね。
しかし、この邪眼って、どう考えても魔法だよね?
だって、MPが減っているし、明らかに物理法則を無視した不思議現象を起こしているし。
まあ、それ言ったら他のスキルもそうだけれどさー。
魔法とその他のスキルの違いって何よ?
あれか?見た目か?
確かに邪眼って効果が鑑定様ないと目に見えないし地味だよね。
ま、いっか♪
呪いの邪眼は便利だけれど、魔法の連撃とか出来れば最強じゃね?
うむ。やっぱり魔法を覚えるのも引き続き目指していこう。
名前はまだない。今回はちょっと情報担当に対する愚痴に付き合って欲しい。
あいつアホやねん。
この間なんか射出覚えるために、「糸をお尻から発射しようぜー!」って言い出してな、試してみたら予想以上に勢いよく糸が飛び出して、そのままマグマにポチャン。
危なくこっちにまで引火しかけたわ。
私が咄嗟に糸を切り離さなかったら
とまあ、こんなふうに事あるごとに下らないこと提案してきて、結果録でもない目に遭うわけよ。
あいつの提案に乗って成功した試しがない。
まあ、毎回ノリノリでそれを実行しちゃう私も私なんだけれどさー。
もう少しまともな提案はできないのかと。ちょっと考えればアカンってわかるっしょ?
なんで頭脳担当のはずなのにそこらへん熟考しないの?
アホなの?
アホなんだよなー。
だから体担当の私がしっかりしなきゃならないわけよ。
なんせ私の行動がそのまま私の生死に
体担当体担当。
【何だ情報担当?】
望遠に邪眼乗せられないかな?
【!?お前、天才か!?】
ふふふ。そう私ってば天才だったのだよ。
【マジか。私ってば天才だったのか!天才だったら何しても許されるよね!】
そうそう。望遠で遠距離から邪眼発動とかヤバくね?
【やべー。それやべーよ。夢が広がるわー】
そういうわけで獲物を探すぞ!
【ヒャッハー!】
我輩は情報担当である。
名前はまだない。
望遠と邪眼の同時発動はうまくいかなかった。むう。
流石にそこまでできちゃうとチート臭いから仕方がないかなー。
望遠は常時発動させているおかげかレベル5にまでなった。
これに邪眼が乗れば、かなりの長距離攻撃ができそうだったんだけれど、残念。
しかしこの邪眼はかなり使える。
MPが余裕あるうちは使い続けているから、今ではレベル3にまで上がった。
レベルの上がりは遅め。
けれど、中層攻略中はMPも余り気味だったし、ちょうどいい。
邪眼で気づいたことがあるのだけれど、どうやら邪眼発動中でも視界に変化はないっぽい。
望遠との同時発動はできなかったけれど、その他の視覚強化だとかはきっちり適用されたままだ。
発動中もしっかり視界が確保できるなら、わざわざ邪眼を発動させない目を残す必要もない。
これは、夢の邪眼同時8個展開も見えてきた。
あと、邪眼に各種属性追加スキルは乗せられないっぽい。
毒攻撃で試してみたんだけれど、効果はなかった。残念。
まあ、これも望遠と同じで、できちゃったら相当チート臭いから仕方がない。
今野私の猛毒がもし邪眼に乗ったら、見ただけで相手が死ぬっていうどこぞの死が見える魔眼も真っ青な性能になるからね。
見ただけでダメージプラス弱体化の今ですらチートじみているんだから、これ以上何かを望むのは流石に欲張りでしょ。
で、じゃあ邪眼単体を8個の目で同時展開とかできないかなーと思ったんだけれど、これはできたりする。
ただし、効果は変わらず。
8個同時なんだから8倍にしてもいいじゃんと思うけれど、そううまい話はなかった。
で、話は変わるんだけれど、体担当のことだ。
あいつアホやねん。
この間なんか私が射出のスキル手に入れられないかと思って、糸をお尻から発射してみようって提案してみたらさー、「いいねー、それいいわー。早速やろうぜ!」って言いながら糸を発射したわけよ。マグマに向かって。
もちろん発射した糸はマグマポチャしましたとも。
もうね、せっかく私が天才的な提案をしても、実行役の体担当が無能だとどうしようもないわけですよ。
ちょっと考えればアカンってわかるっしょ?
アホなの?アホなんだよなー。
だから情報担当の私がしっかりしなきゃならないわけよ。
なんせ私の指示がそのまま私の生死に繋がるわけだしね。
【情報担当情報担当】
何だ体担当?
【望遠で遊んでいたら魔物発見したわ】
マジか。探知圏内にはまだ引っかかってないぞ。
【くくく。情報担当、貴様の存在意義が薄くなっているのではないか?】
抜かせ体担当。私を超える情報を提供しようと思ったら、100個くらい目がないと追いつかぬぞ?
【ふはは、そう言っていられるのも今のうちよ
!せいぜい首を洗って待つが良い!】
フ、その時が来るはずもなからうが、良いだろう。上ってきてみせよ、この
【ふふふ】
くくく。
【で、どうするよ?】
そりゃもちろん狩るっしょ。
【あいあいさー。さあ野郎ども!戦闘準備だ!】
ヒャッハー!
今日も今日とて中層を
うーむ。中層に来てから大分経つけれど、未だに終わりが見えない。
流石世界最大の迷宮。
これ、人間が攻略しようとしたら、一生を
まあ私は順調に攻略できているけれどな!
流石、私たちだぜ!
進化してステータスも上がったし、スキルも充実してきているし。
中層ではもはや敵なしなんじゃね?
中層でこれなら、上層に戻ったら無双できちゃうんじゃね?
ふふふ。今まで生きることだけで必死だったけれど、いけるじゃん!
簡単には死なないってわかれば、この世界ゲームみたいでちょっと楽しいし。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈鑑定Lv 10〉になりました》
お?おお?おおお!?
ついに。ついに鑑定様がカウンターストップしたー!
うわ超嬉しい!
1番初めに取って、苦楽を共にした鑑定様が、ついに、ついに完全体になった!
最初はどうしようもないくらい使い物にならなかった鑑定。
そして、誰もが認める鑑定様に。
ようやくだよ。よくやってくれたよ。感動した!
ありがとう鑑定様!これからもよろしく鑑定様!
けれど、進化とか派生はなしかー。
いや、いいんだけれどね、
鑑定様がカウンターストップしただけでもすごいことなんだけれどね。
こう、
ないのかー。鑑定様ならあるいはって思っていたけれど、ないのかー。
ショックだわー。
........本当にないの?
《ザ、...,..ザー、......ザ、ザー、ザー、......》
.....何!?
《ザー、要請、ザー、...,.上位管理者権限かく、ザー、.......》
え?何、何?
《ザー、.......理者サリ.........ザー、.......却下、ザー》
なんかやばい。
《ザー、ピン!》
《要請を上位管理者Dが受諾しました》
《スキル〈叡智〉を構築中です》
《構築が完了しました》
《条件を満たしました。スキル〈叡智〉を獲得しました》
《〈鑑定Lv 10〉が〈叡智〉に統合されました》
《〈探知Lv 10〉が〈叡智〉に統合されました》
《熟練度が一定に達しました。スキル〈禁忌Lv パチパチ〉になりました》
《条件を満たしました。称号〈叡智の支配者〉を獲得しました》
《《称号〈叡智の支配者〉の効果により、スキル〈魔導の極み〉〈星魔〉を獲得しました》
《〈MP回復速度Lv 4〉が〈魔導の極み〉に統合されました》
《〈MP消費緩和Lv 3〉が〈魔導の極み〉に統合されました》
《〈魔量Lv 9〉が〈星魔〉に統合されました》
《〈護法Lv 4〉が〈星魔〉に統合されました》
は?はあ?はああああああ?
イヤイヤ。おかしい。これは流石にいろいろおかしい。
どうなっている?どうしてこうなった?どうすればいい?
落ち着こう。体担当、まずは深呼吸だ。
ひ、ひ、ふうー。
よし。順番に整理していこう。
日本だったらスキルがあることのほうが異常なんだよ。
そんな当たり前のことを、この世界はそういう世界、なんて安直な考えで受け入れて良かったのか?
さっきまでは良かった。けれど、今は違う。
さっき確かに聞こえた天の声(仮)はこう言っていた。
《要請を上位管理者Dが受諾しました》
《スキル〈叡智〉を構築中です》
《構築が完了しました》
この言葉、まるで誰かが私たちのことを監視していて、私の愚痴に合わせてスキルを作ったかのようじゃないか。
もし本当にそうなら、犯人は管理者Dなる人物だ。
さして、上位という言葉が表すことを考えれば、管理者という存在は、このDだけではないはずだ。
じゃあ、管理者とは、一体何をしておるんだ?
決まっている。スキルだ。
この流れで考えるのなら、それしか考えられない。
要は、この世界のスキルとは、管理者を名乗る連中に、与えられたものだったんだ。
わからないけれど、これだけは言える。
この世界は何かが、おかしい。
背筋に冷たいものが走る。
管理者とやらは、こんな慌てふためく私たちの姿を見て、ほくそ笑んでいるんだろうか?
怖い。
今まで頼ってきたスキルが、今は理解しがたい異形の何かのように思える。
だってそうじゃないか。
このスキルというものが管理者によって与えられたものなら、私たちはそいつらの手のひらの上で転がされていることになる。
今までスキルを頼りに生きていたんだから。
ゲームみたいでちょっと楽しい?バカか私たちは。
管理者とならにそれがそういうふうに作られたとも知らずに、何を呑気なことを言っていたんだ。
管理者が本当にスキルを管理しているのならば、そいつらはこの世界の営みをゲーム感覚で観察しているってことなんじゃないか?
だとすれば、さしずめ私たちはそのゲームの登場人物1人、1人ってこと?
私たちは、このあと、どうすればいいんだろう?
どうすればいい?
〈叡智:神へと至らんとするn%の力。自身の知覚範囲内に存在するものすべての観覧レベル1までの情報を取得可能にする。また、Wのシステムを
〈叡智の支配者:取得スキル「魔導の極み」「星魔」:取得条件:「叡智」の獲得:効果:MP、魔法、抵抗の各種能力上昇。魔法系スキルの熟練度に+補正。支配者階級特権を獲得:叡智を支配せしたものに贈られる称号〉
〈魔導の極み:システム内における魔力制御補助、及び術式展開各種能力値が最大となる。また、MPの回復速度が最速となり、消費が最低となる〉
〈星魔:MP、魔法、抵抗の各種ステータスに1000のプラス補正が掛かる。また、レベルアップ時に100の成長補正が掛かる〉
.......ちょっと前だったらスゲーって叫びたくなるとこなんたまけどなー。
いや、今も実際スゲーって思っているんだけれど、素直に喜べない。
これは、
「も...し....もし、....く....
『もし.....もし、どうしたのじろじろちゃん?もう、上層に着いたの?』
「いや、それはまだなんだけれどね?鑑定様がカウンターストップして進化も派生もしないから愚痴っていたら、今、上位管理者からスキル「叡智」を貰ったんだよ」
『ああ。それなら、私も愚痴っていたら上位管理者からスキル「伝心」を貰ったよ』
「えっ?空ちゃんも愚痴っていたんだね。って言っている場合じゃないんだよ?この世界、その上位管理者たちに監視されてるのかな?」
『そうだね、ごめんね。今、あの地龍2体を倒してどうしようか迷っていたから、そっちに行くね♪』
「わかったよ、空ちゃん」
~~~エルロー大迷宮・下層~~~
......こ....この、気配......は、白ちゃん.....の気配?.....今までの、白ちゃんの気配と違えけれど、もしかして.....白ちゃん、進化したのかな♪
「白ちゃんの気配を感じ取れたから、今から、空間転移をするからね♪」
『うん。待ってる♪』
~~~エルロー大迷宮・中層~~~
「ジ.......ジ、ジジジ.......ジジ、ガ,......ガ」
な.....何が、起こるの?
「......し....白ちゃん.......だよね?姿が違うから、新しい魔物かと思ったよ♪」
「どうしよう空ちゃん。これから?」
「落ち着いて白ちゃん!卵から孵ってなかった私を護ってくれていた白ちゃんはどこにいったの?
「ごめんね、
「これからのことだけれど、今まで通り、このエルロー大迷宮からの脱出は変わらないよ!」
「うんうん、そうだね。美麗」
「それで、今の状況を確認するわね。今の私は、
「私は、ゾア・エレまで進化したよ♪」
「上位管理者のことなんだけれどね?今はどうこうできる状況ではないから、後回しね。今の、優先順位は、1にエルロー大迷宮の脱出、2に地龍アラバの討伐」
「白と私に恐怖を与えた地龍アラバを白ちゃん1匹で討伐してもらう」
「えっ?あの地龍アラバを私1匹で?ムリムリ」
「地龍アラバの討伐までには、もう1度進化できるから、大丈夫ね♪」
「わ......わかったよ、空ちゃん♪」
私たちの、これからの方針が決まった。
【情報担当ー!】
なんだ体担当?
【燃えてる!】
おう、今私たちは燃え盛っているぜ!
【違う!物理的に燃えてる!】
は??
【糸、糸!】
え、あ、ああ!?
【
何してんの!?私に報告してる暇があったらけそうよ!
《熟練度が一定に達しました。スキル〈火耐性Lv 4〉になりました》
熱い!?熱いよ!?毒合成して!早く!
【わかった、弱毒カモーン!】
うげ!?
【しまったー!今の弱毒に麻痺追加してた!ていうか、なんで空ちゃんがいてるのに、助けを頼まないの?】
それは無理!私より空ちゃんが強くなっているから。あと、何してんのよー!?
《熟練度が一定に達しました。スキル〈麻痺耐性Lv 5〉になりました》
熱い!痺れる!
【その粋やよし!って言ってる場合じゃなかった!あばばばばばばばば!HPがやばい!】
死ぬ!冗談抜きで死ぬ!
【あ、HPが0になった】
ちょっ!?
【忍耐発動!MPを
おお!
【けれど消ささないとすぐにHPがまた尽きる!麻痺まだ解けないの!?】
もうちょい、解けた!
【今度こそ麻痺抜きの弱毒合成!ついでに合成量も最大に設定!】
おわ!?毒の水の塊か降ってきた!?
【痛い。
あー、けれどおかげで火は消えたわ。
【あー、うん。忍耐の効果の確認できたし結果オーライ?】
全然オーライじゃなくね?
気にしたら負けだ】
ていうか、初のHP0がこれって、どうなの?意地を張らずに、空ちゃんに助けてもらったほうが良かったね♪
【だね♪でも、気にしたら負けだ】
そ.....そうね。私も空ちゃんみたいに強くならないといけないからね!
【そうそう。あと、今のでMPを半分くらいまで減ったわ】
叡智取ってなかったら死んでたやん。
【持ってて良かったね、叡智】
まあ、原因を作ったのは叡智だけれどね。
【気にしたら負けだ】
スキルはやっぱり便利ね。
【そうやね】
さて、叡智のスキルの性能は、鑑定様と探知さんを足してちょこっと強化した感じっぽい。
その時点で様付けしなきゃならんレベル確定ですわ。叡智様ですな。
まず強化された項目だけれど、ステータスの鑑定結果に詳細なるものが追加された。
この詳細を二重鑑定すると、そのステータスのさらに詳細な情報がオープンされるという、素敵機能だ。
攻撃と防御はそれぞれ体の各部位の詳細な数値。
それによると、私は鎌部分の攻撃力が1番強くて、防御力はほぼ均一であることがわかった。
若干胴体部分の防御力が低めだけれど、そもそも私は回避特化だから、そこに被弾するようなヘマをしなければいいのよ。
速度も同じような感じなんだけれど、反射速度とか瞬発速度とか持久速度なんかにさらに内訳が細分化されている。
割と平均的なんだけれど、瞬発速度がちょっと他に比べて高めらしい。
で、魔法だこれね、もうね。
魔法攻撃力とか術式展開速度だとか、術式安定度などなど、いろいろな項目があるんだけれど、攻撃力以外の数値がカウンターストップしていた。
99999だそうだ。全然平均的じゃないじゃん!
こういうのは、礼儀が大事だから、勝手に鑑定をしてはならないのだよ!
もちろん、空ちゃんには、ちゃんと許可をもらっている♪
空ちゃんのステータスもカウンターストップしていたよ♪
これは、私たちが魔導の極みのスキルのおかげだと思われる。
術式関連が最大値になるとかなんとか書いてあったし、その影響だとは思う。
これは、空ちゃんだけが使えていた魔法が私にも使えって言っているようなもんだよね?
ふへへ。ついに私も魔法が使えるのか!
空ちゃんが放つ魔法を避け目に、羨ましかったんだよね♪
やべえ。超楽しみ。
まあ、今は叡智様の効果を再確認するのが先決だ。
慌ててはいけない。
最後に抵抗なんだけれど、これが詳細の中で1番重要だった。
私の属性の耐性が全部載っていた。これで私が苦手な属性が判明した。
1番苦手なのはやっぱり火だった。火耐性のスキルを持っているのにそれでも1番低め。
ちなみに、
他の耐性も全部カウンターストップしていたよ♪
私も頑張らないとね♪
火以外で弱いのは水、氷、光なんかも低め。
特に氷は火耐性と並んで低い。
中層にいる限り氷属性なんて食らうことはないだろうけれど、頭の片隅に覚えておいたほうが良さそう。
逆に、1番高いのは外道属性。まあ、外道無効を持っているしね。
これも数値がカウンターストップして99999。
その次に高いのが、毒耐性。
と、こんなふうに私の、私たちの得意不得意な耐性が判明したわけなんだけれど、これ、おそらく攻撃にも言えるんじゃないのかなーと思う。
例えば私が苦手な火耐性の魔法を使っても、効果は低くなるんじゃないかなと思う。
逆に、得意な外道属性とか闇属性なんかは高くなりそう。
ステータスの詳細はこんな感じなんだけれど、スキルの詳細も見られるようになった。
具体的には熟練度の数値が見えるようになった。
次のレベルまでに必要な熟練度の数値も一緒に表示されるので、より1層効率のいいレベル上げができそうだ。
ちなみに、まだ取得していないスキル熟練度も見られる。
なんと、スキルポイントがなくても、スキルの一覧が表示されるのだ。
これにはビックリした。しかも、全スキルが解禁された状態で。
これを眺めているだけで1日潰せそうな勢いだわ。中にはこれ絶対取らせる気がないだろ、っていうバカみたいにスキルポイントが高いスキルもあったりする。
その分性能は確かなんだろうけれど、私にはスキルポイントは余っている♪
天の声(仮)に冗談で問い合わせて、本当にあった「不死」のスキル、取るのに必要なポイントが1億だった。
私が持っているスキルポイント10500では、引っくり返っても取れないね!
空ちゃんも同じようだ。
ないわー絶対取らせる気がないでしょ。
使えそうなスキルをあとでピックアップしておこうと思う。
しばらく邪眼にポイント使っちゃうけれど、それが終わって余裕ができたら、よさげなスキルを取っていこう。
で、探知さんの強化なんだけれど、探知で拾った情報も鑑定できるようになっていた。
ただ、探知さんが拾ってくる情報はそれだけで結構高密度だったりするから、わざわざ鑑定する必要があんまりないっていう。
今のところ有効な使い道があんまり思い浮かばないんだけれど、あって損はないしいつか使い道があるかもしれない。
最後に、これが1番重要かことなんだけれど、なんとオートマッピング機能が追加されました!
わーい。
この機能は、
しかもこれ、叡智様を手に入れる前、私たちが生まれていてから今までに通った範囲全部のマップが閲覧可能なのです!
それも、私と空ちゃんのオートマッピング機能の共有ができるのですよ♪
だから、私が下層で立ち寄っていない空間もバッチリわかる♪
これはすごい。マジですごい。
今まであてもなく
エルロー大迷宮広すぎ......。
元私たちがいた上層のマップとそこから落下した下層のマップ、さらに、今進んでいる中層のマップ。
それらを連結して全体像の1部を予想してみたんだけれど、それだけで軽く北海道と同じくらいの大きさになった。1部でだよ?
そして、中層から上層までの距離を予想すると、まだまだ長そうだということがわかった。
最後に、今まで鑑定不能だった言語の鑑定は、やっぱり鑑定不能のままだった。
しっかし、さっきは死ぬかとおもったわー。てかHP的には死んだわ。
忍耐がなかったらマジで死んでいた。こんなアホな死に方したら華々しく散るどころじゃねーわ。
「こんなことで、死なないでよ。白」
「ごめんね、空♪」
「「気を取り直して、中層攻略へと行きますか!」」
管理者さん、さっきの見てたんならログから抹消しておいてください。お願いします。
それはそうと、意図せずして忍耐の効果が確認できた。
HPがなくなっても復活する、というよりかは、HPが0になってもMPを代替にしてそのまま行動可能って感じかな。
さっきの火が付いた状態のMPの減り方からして、多分だけれどMPをHPに一時的に見立ててるんだと思う。
実質HPとMPがくっついたようなもんだよね。
だから、オーバーキルするような攻撃を食らうと、MPも一気に減ってやられかねないと。
けれど、MPは本来の用途でも使うから、保険くらいの気持ちで見ておいたほうが良さそう。
で、星魔のおかげでやたら魔法系のステータスが伸びたんだけれど、このステータス、使わないと損だよね?
そこで登場、魔導の極みー、わーい。
なんとこのスキル、私が欲しがっていた魔力操作、その最終発展系とも言えるスキルなのです!
「「すごーい!」」
さらにさらに、MP関連の便利スキルもセットになってお買い得です!
「「ワンダホー!」」
今ならお値段はなんと、
「な、なんだってー!?」
「すごいね、白♪すごいね、叡智様」
既にお買い求め済みですのでご安心ください!
「コングラッチュレーション、白!」
「いやいや、どうもどうも♪押さないでー♪」
さて、この魔導の極み。マジで
なんせ実質、「魔力操作」「MP回復速度」「MP消費緩和」をレベルマックスで取得したようなもんだもん。
さっき死にかけて半分くらいまで減ったMPがもう全回復している。
何それ、MP使いたい放題じゃん。
しかも消費緩和の効果もあるから、消費量も忍耐以外なら少なくなっているはず。
下手しなくても使いたい放題。
邪眼なんか常時発動していても消費無しと変わらないっていうね。
早速常時発動に切り替えよう。
で、ここまで
けれど使い方がわからない。
というのも今は昔!私はついに魔法の使い方を覚えたぞー!
というのも、叡智様の新機能、検索によって判明しました。
スキルシステム関係のワードを調べると、その説明が表示されるのだ。
私が求めてやまなかった取扱い説明書機能がついに実装されたのだ。
そういうわけで、魔法の使い方も検索しました。
まずは魔力の認識。これはいわゆる魔力感知に相当する。
まあ、卵の時から、
その点、私は
次に、魔力の操作。
私の中にある魔力のイメージは、トロミのある液体だ。この液体を自分の意志で動かす。
これが魔力操作となる。速く動かしたり、複雑な動かし方ができればなおいい。
普通は鍛練を積んで徐々に動かせるようになっていくんだろうけれど、私は魔導の極みのおかげで自由自在に動かすことができる。
そして、術式の構築。
各種魔法スキルがこれに当たり、該当する術を選択することによって自動で構築される。
構築された術式のイメージは、パイプ、だろうか?
この構築される速度もステータスによって変動してくる。
私は術式構築速度はカウンターストップしているので、選択した瞬間発動可能になるというチートっぷりを発揮する。
最後に、構築された術式に魔力を流し込めれば魔法は完成する。
パイプに液体を流す感じだ。
パイプの終点に液体が到達すると、初めて魔法として現世に影響を及ぼす現象となる。
この時、パイプの中に流す液体の量が増えれば、魔法の攻撃力が高くなり、流す速さを速くすれば発動までの時間が短縮される。
ただし、その分余計な負荷がかかってしまう。
パイプの太さによっては流せる量に限界があるし、頑丈にできていなければ水圧で破裂してしまう。
その負荷に耐えられずに術式が不発に終わったり、最悪暴発してしまうこともある。
高位の魔法ほど複雑かつ長い術式を持つので、その傾向は強くなる。
術式を安定させるためには、より大きく頑丈なパイプを造る必要があるわけだ。
これについても私は魔導の極みのおかげで問題ない。
私も、その領域にまで、到達して、空ちゃんに
だから、魔法1つ発動するだけでもこれほどの過程を
しかーし!魔導の極みを持つ私は、
魔力操作は体を動かすのと同じ感覚で出来るみたいだし、術式構築も魔法を選択した瞬間、一瞬で最適のものが完成する。
この、発動の速さに慣れていかないとね!
と、いうわけで、今は周りに魔物がいないので、効果がひと目でわかるものを発動させてみよう。
ここはやっぱり毒魔法レベル2の魔法、
外道魔法は発動しても相手がいないんじゃ意味がないし、影魔法はぶっちゃけ成功しても感動がなさそうだしね。
よし!術式展開!魔力
ほぼ構えてからノータイムで私の目の前に何か黒くて丸いものが出現し、勢いよく飛んでいく。
お、おお!
なんかかなり
スゲー。ちょっと感動した。
けれどこの
かぜならこの毒は、蜘蛛猛毒ではないから。
毒魔法で使える
なので、毒魔法の毒弾は、そのままの呼び方で「毒弾(ドクダン)」だ!
格好いい呼び方では、名前負けしてしまう。しくしく。
そして、私の魔法攻撃力をもってしても、蜘蛛猛毒の威力には及ばないのだ。
一応魔力を多く消費すれば威力も上げられるけれど、それなら素直に毒合成をしたほうがいい。
せっかく習得できた魔法だけれど、使う機会はそこまで多くないかも......。
さて、毒魔法の
触れた相手に毒ダメージを与えるという魔法だったはずなんだけれど、やっぱりというか落とし穴があった。
レベル1で覚えられるにしては随分いい性能していると思ったけれど、この魔法、自分も食らう。
いわゆる自爆技だった。というか、私自爆系の技多くないか?
耐性をわざと上げるのには向いているかもしれないけれど、普通だったら使えない魔法だ。
ああ、けれど、レベル3の毒耐と合わせれば使えないこともないが。
毒耐は一時的に毒耐性を高める魔法だけれど、これと合わせれば毒触も使えるかもそれない。
まあ、私は毒合成があるし、わざわざ使う必要はないけれどね。
何が悲しくて威力も低い自爆技をわざわざ使わないといけないのよ。
威力低いから熟練度の足しにもあんまりならないし。
毒弾はまだ使い道はありそうだけれど、毒触を私が使うことはないだろうなー。
影魔法も一応試してみた。
結果は、うん、地味だったから省略。影遊びくらいはできそうとだけ言っておく。
外道魔法は相手がいないと効果の確認ができないし、次に魔物に遭遇した時にでも試してみようと思う。
まあ、精神攻撃の類だから見た目で効いているのかどうか、わからんかもしれんけれどねー。
そして、最後に待ち構えるラスボス。深淵魔法。
これを試すのはかなりドキドキする。いろんな意味で。
どう考えてもこの魔法やばいしねー。
叡智様に進化してから念のためもう1度鑑定を実行してみたけれど、説明文は変わらず。
結局魔法の効果だとかはわからず。
明らかに上位の闇魔法だってことはわかるんだけれど、それ以上のことが一切わからん。
使えればとんでもない戦力になるかもしれないけれど、何が飛び出してくるかわからないっていうのは心臓に悪い。魔導の極みがあるから失敗するってことはないだろうけれど、それでもドキドキですわ。
けれど、私が持っている魔法スキルの中で、これが1番魔法らしい魔法なんじゃないかなーと思う。
闇の魔法とか超それっぽいじゃん。
では、まずはレベル1の地獄門から試してみましょう。
よし!術式構築!
.......あれ?
ちょ、ちょっと待て!?魔導の極みを持っている私が制御できねえだと!?
なにこの構築のアホみたいな難しさ!?くっ、ダメだ。
構築途中の術式は、あっさりと私の制御を離れ、
そんなバカなと言いたい。
私たちが持つ魔導の極みは、魔導系のスキル最上位に位置しているはずなのだ。
そのスキルを持っているのにこの結果。
これでダメなら世界の誰も深淵魔法を使いこなすことはできないんじゃないか?
というか、ここまで構築すらままならないって、どういうことよ?
レベル10の反逆地獄なんか発動させたら、世界が終わるとかそういう感じ?
ハハハ、まさかー。ないよね?ホントにないよね?
しかし、レベル1でこれじゃ、どっちにしろ使えないか。
いや、諦めふのはまだ早い。確かに難しかった。
けれど、私はついさっき魔法を使えるようになったばかりの初心者。
魔法
おのれ、深淵魔法!
だから、簡単な魔法ならスキルのおかげで使えるけれど、上位の魔法になると私自身が未熟なせいで使えない。そういうことだと思う。
ならば答えは1つ。練習あるのみ!
というわけで体担当。
【まあ、言いたいのとはわかるが情報担当】
わかってくれるか?
【うー。けれどその場合情報はどうするよ?】
ある程度体担当でカバーできない?
【できるっちゃできるけれど、やっぱり2人でやってたのを1人でやるわけだから、効率はガタッと落ちるだろうね】
むう。
《熟練度が一定に達しました。スキル〈並列意思Lv 2〉になりました》
グッドタイミング!
ハロー、第3の私。
〔ハロー。話へ聞かせてもらった。私が来たからにはもう大丈夫だ!〕
よし!それでは3号。君には魔法担当になってもらう!
〔OKOK任されたぜい〕
ということで、並列意思がレベルアップして、同時に存在できる意思の数が増えた。
情報担当と体担当はこれまでどおり。
新しく生まれた魔法担当は、移動中に深淵魔法を中心に魔法の練習をしてもらおう。
叡智の支配者の称号の効果で魔法系の熟練度の上がりが良くなっているはずだし、他の毒魔法と影魔法も上げていれば、将来役に立つはずだ。
それに、戦闘面でも魔法担当は独自に魔法攻撃を加えられる。
毒魔法の毒弾も、単体で使うなら微妙だけれど、体担当と連携して使えばその利用価値は爆発的に上がる。
その状況を見極める情報担当もやっぱり重要な役割を持つ。
まさに三位一体。
改めて考えるとスゲーな私。
これは、
ステータスも急激に伸びて、体を駆使した戦い方と同時に魔法が飛んでくる。
これだけ聞くと敵に回したくねー。
あれ?私って、.......私たちって強くね?
「私たちって、強いよね、
「強いよ、私たち♪
いろいろあったけれど中層攻略は順調。
魔物を倒しまくってレベルも上がり、スキルのレベルも結構伸びた。
そんな中、ついに過食がレベル10になった。
暴食来るか?って、身構えたんだけれど、進化したスキルの名前は「飽食Lv 1」だっ。
〈飽食:食事を限界を超えて摂取可能になる。その際HP、MP、SPが回復する。また、余剰分をストックすることができる。余剰分は純粋なエネルギーとしてストックされるため、太らない。レベルの上昇によってストックできる量が増える〉
暴食が来ないのは、
要はこれ、今までSPにだけ適用されていた効果が、HPとMPにも適用されるってことだもん。
ストックされている余剰分の量はSPに比べると低めみたいだけれど、それでもすごいことに変わりはない。
素だと低めのHPが水増しされただけでも嬉しい。
それに、忍耐の効果もあるし、HPとMPが増えればそれだけ私の生存率は高くなる。
MPは元々余り気味だったけれど、ストックできるなら無駄が減っていい。
ただ、太らなくなるという効果に関しては、私たちには恩恵がなかった。
そうそう。過食のストック分は、レベルが上がる前に限界値までいってしまっていた。
レベル×100が限界値だったっぽくて、900で止まっていた。
飽食に進化したおかげでもう少し上限は増えたけれど、多分1000でまた止まると思う。
これ以上ストックできないとなると、消費しなくちゃもったいないと思ってしまうのが、日本人のもったいない精神。
そういうわけで、
私は普段の移動の時からなるべく多めにSPを消費するように心がけた。
具体的には跳んだり走ったりしながら進んだ。
こうすることによって、
おかげで韋駄天を始めとしたスキルがレベルアップした。
瞬発と持久もレベルアップして、ついにカウンターストップ。進化した。
それぞれ瞬身と耐久というスキルに進化し、成長補正がわかるようになった。
それで私はレベルアップ時にすべてのステータスにプラス補正が乗ることになった。
まあ、叡智様のおかげで魔法系の上がりが異常に高いのと、もともと持っていた韋駄天のおかげで、速度が高いけれどね。
うーん。私、もともと高機動型の物理タイプだったはずなのに、ステータスだけ見ると高機動型の魔法タイプになっている。
ここまでガラッと様変わりした原因は叡智様にあるわけだけれど、実際私は魔法型に変わったのかというと、微妙。
一応魔法系各種のレベルも上がっている。
上がってはいるのだけれど、どうしても蜘蛛猛毒には及ばない。
結局、本気で戦うとなったら蜘蛛猛毒を切り札に、魔法はサポート程度になってしまうわけよ。
まあ、仕方がないっちゃ仕方がないことだけれどね。
今まで蜘蛛糸と蜘蛛猛毒、この2本でやってきたわけなんだから。
ぽっと出の魔法にあっさり抜かれちゃ、今までの苦労はなんだったんだってちょっと複雑な気分になりそうだし。
あー、蜘蛛糸早く使いてー。中層早く出てー。
上層にたどり着いたら真っ先に私たちの巣を作って、しばらくそこでじっくりとスキル研究に時間をかけてやる。
そのあとは、正直どうしようか迷っている。
気にしないとは言ったものの、やっぱり全く気にならないわけじゃない。
管理者。スキル。
それを知るためには、やっぱり誰か知っている人間に聞かなきゃならない。
けれど、そもそもこの世界の人間は管理者のことをどう思っているんだろう?わからん。
考えてみれば、私ってこの世界で
【私がいるぞー!】
〔私もいるぞー!〕
オメーらも私に変わりはねーだろ!
と、そうそうコミュニケーションの話ね。
前世でもコミュニケーションなんかほとんどとっていなかったけれど、インターネットさえあれば情報は入手できた。
けれど今は違う。
これに、調べたとしても肝心のところは伏せられたまま。
管理者に
思えば、私たちって大局的に見ると生まれてこなかた外に出たことがないヒッキーなのよね。
エルロー大迷宮から出たことがないし。
情報源がない状態でヒッキーしていたらそりゃ世界情勢に疎くなっても仕方がないよねー。
管理者について知ろうと思えば、エルロー大迷宮から外に出て、この世界の人間と対話をしなければならない。
けれど、私たちって
そして、とある魔物に進化すること。
叡智様によって追加された機能、進化ツリー。
これを見れば、私が今後どんな魔物に進化できるのか、ひと目でわかる。
今まで進化はその時にできるやつを選択してきたわけなんだけれど、どうやら私は相当いい感じに進化していたっぽい。
進化ツリーを見てみると、ポイズン系とか相当レアだったことがわかる。今のゾア・エレも。
まあ、それは今はいい。
問題は、進化ツリーに表示された進化先に存在する、とある魔物の情報だ。
アラクネ。蜘蛛の下半身に、人間の上半身を持つ魔物。
前世の日本でもよく知られた魔物だ。
この変化にも、慣れが必要みたいで、下層で練習とレベル上げをしている。そのために、今、中層に居ない。
この魔物に、私は進化しようと思えば、道のりは多少遠いけれどできる。
人間の上半身を持っているなら喋ることもできるでしょ。
まあ、それ抜きにしても半分だけとはいえ人間になれるっていうのはすごく大きい。
蜘蛛の体に慣れてきたとはいえ、健全な元女子高生がこのままの姿で一生を終えるってどうなのよ?
「ねぇ、
『そうだね、
普通イヤでしょ。
まあ、今考えても仕方がない。
進化するにせよよないにせよ、まだまだ先の話し合いだし。
そもそも中層を抜けないことには外に出ることもできないし。
考えるのは、また跡でいいや。
蜘蛛娘:[白織]・Lv 1
種族:蜘蛛姫(スモールレッサータラテクト)→蜘蛛姫(スモールタラテクト)→蜘蛛姫(スモールポイズンタラテクト)→蜘蛛姫(ゾア・エレ)
性別:雌
スキルポイント:10500
光龍娘:[空丹]・Lv 10
種族:地龍姫→風龍姫→水龍姫→雷龍姫→光龍姫
性別:雌
スキルポイント:55000
シュンの物語に追加キャラが出ないので、原作のままになってしまうので?
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