※この作品はR-18です。

私の可愛い殿下様 ~魔王さまのイチャラブ、ムチムチ克服訓練~   作:双子烏丸

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私の可愛い……殿下様!

 ――――

 

 ようやく部屋に入ると、ほとんど身体を隠せてない衣装を乱暴に脱ぎ捨てて、全裸でベッドに倒れ込む。

 そして――私は

 

「はぁぁんっ!!」

 

 考えるよりも先に、自分の指を恥部に突っ込んで、弄繰り回す。

 中を指でかき回して、グチャグチャといやらしい音を響かせる。でも……構わない。

 

「ひっ! ……うう……っ」

 

 あまりに快感が強くて、私は股から愛液だけじゃくてお漏らしまでしてしまった。

 ベッドの下に生暖かい物が染み渡って私の下半身も濡れちゃうけど、構いはしなかった。、

 びくっ、びくって漏らすたびに身体が痙攣する。ベッドでうつ伏せになったまま、顔もとろけて口からはよだれまでだらりとこぼれる。

 

「ああ……ああっ!」

 

 息も絶え絶えで、窒息してしまいそうなくらいに苦しい。けど、それよりも快感がずっと勝っていた。

 股のあそこを弄繰り回す度に身体がはねるくらいの刺激が駆け巡って、ぐっちゃりと股もベッドも漏れてしまう。……でも。

 

 ――まだっ、全然足りないっ!――

 

 今度はごろっと仰向けになって、空いてる左手で右胸を鷲掴みにして、強く乱暴に揉みしだく。

 自分の胸がちぎれてしまうくらいに、まるで胸全部が性感帯になったくらいに気持ち良くなるの。

 右胸も、揉んでいない左胸までも気持ち良さで乳首がビンビンに固くなって、生暖かい母乳まで流している。

 

「ひいぃぃん、あひぃ……ん」

 

 揉みしだくと左手が母乳まみれになって、雫がベッドに飛び散って滴り落ちるの。

 さっきのお漏らしと愛液でも汚したベッド、後で綺麗に……しないと。

 

 

「ああん、うぁぁ……っ、けどっ……むなしいの……っ」

 

 快楽に身体を支配されても、私は満たされない感じがあった。

 まるで心に穴が空いたような……。私は涙目になりながら、それでも自分の身体を貪るように弄る。

 

 ――あそこに指を挿入しても、おっぱいを揉んでも、気持ちいいけど……空しくて――

 

「ひとり……だなんて、さびしいよっ。……っん」

 

 こうして胸を揉んでいると、無意識に彼の事が頭に浮かぶ。

 

「ラハール……さん。――あっ」

 

 そんな時、強く揉んでいた胸にぐいっと爪が食い込んでしまった。

 ずきって、痛みが走った。

 

「いたい……ん」

 

 でも痛みより、心の方が辛いの。

 

 ――こうしておっぱいを揉んでいるのが、ラハールさんだったら。あの手で私の、おっぱいを――

 

「私はっ、ラハールさん……に」

 

 そう考えただけで空しくなって。感じながら空しくなるの。

 それに……。

 

 ――この指だって、ラハールのアソコだったら!――

 

 ぐいっと、指を恥部に強く押し込む。

 途端に……激しい快楽で絶頂した!

 

「ああああっ! ラハールさん、私っ!」

 

 グチャッ、グチャッ! その快楽さえ足りないくらい、私は何度も何度も、強く出し入れを続ける。

 でも……全然満たされないの。

 

「こんなの、一人じゃだめなの。私は……ラハールさんとシたいの……ひんっ! ……二人、一緒に」 

 

 激しく胸を揉みしだいて、アソコもベチャベチャに濡れるくらいに弄り回して。

 でも快楽よりも、頭にあるのはラハールさんの事ばかりなの。だからさっきから、彼の事ばかりが言葉に出てしまうくらいに。

 それも……我慢できないもんっ。だって――

 

「……大好きなのっ! ああんっ……ラハールさんの事が」

 

 たった数日だけど、それでも私はラハールさんに惹かれて、そして好きになった。愛してしまったの。

 大好きなラハールさんとなら、私は……。

 だけどムチムチが苦手なラハールさんとは、出来ないの。それに、私は彼に取り返しがつかない事だって。

 もう一緒にいる資格なんてない。けど、それでも私は願わずにはいられないの。

 

「はぁん、でもラハールさんと気持ちよく、なりたいよぉ……っ。

 一つに溶けちゃうくらい……交わりたいの。…………ラハールさんっ、あん! ……好きっ、大好きっ……なのっ! ひぃんっ!」

 

 もう頭の中は、彼の事しかないの。

 ラハールさんを想いながらただ、私は空しい快楽に溺れてゆく。……それしか。

 

 

 

 ――ギィ……ッ

 

 

「!!」

 

 けどその時、後ろにある部屋の扉が少し動く音がした。

 瞬間、反射的に私は振り向いた。すると――

 

「……アリア」

 

 扉は少し開いていて、その向こうには……ラハールさんが立っていた。

 驚いた顔で、さっき名前を呼んでからは黙ったまま、私を見ている。

 汁まみれのベッドで裸になって、さっきまで痴態をさらしていた、私を。

 

「ごめん……なさい。きっと、ずっと……見ていたの、ですよね」

 

 私もショックでどうすればいいのか分からないまま、途切れ途切れで、そう呟いた。

 ラハールさんは、小さく頷く。

 

「あれから、アリアが心配で後をつけたのだ。でも、そこまで……」

 

 ラハールさんに対する事も聞かれてしまった。私はまた彼に、ひどい事をしたんだ。

 罪悪感で一杯で、私なんて――。

 

「本当にごめんなさい。ラハールさんに、勝手な想いを抱いてしまって。

 ……こんな私、嫌……ですよね」

 

 もうこのまま消えてしまいたい。

 目にはつい涙まで浮かんで、自分だってどうすればいいのか、分からないの。

 

「――」

 

 ラハールさんは怖い顔で私を見て、黙ったまま動かない。雰囲気もピリピリしていて……まるで

本当の魔王様みたいで、怖い。

 

 ――きっと怒っていますよね。もう、私はどうなっても――

 

 彼は拳を握って、私に近づいて来る。

 

 ――こんな私だもん、覚悟は――

 

 もうラハールさんはすぐ目の前。どんな罰を受けてもいい。私は覚悟して、ぎゅっと瞳をつぶった。

 ……すると。

 

 

 

 ぐいっと、彼は私の手を掴む。

 

「えっ」

 

「アリア……来い」

 

 私はうっすらと目を開けた。

 顔は反対側を向いて見えないけど、ラハールさんは私をどこかに連れて行こうとしているみたい。 

 彼の引く手は強くて、それに有無を言わさない感じ。

 私は……従うしかなかった。

 

 

 

 ――――

 

 私は全裸のまま、ラハールさんに手を引っ張られて連れて行かれる。

 ムチムチは苦手だって言ってたのに、それでも一切構わずに、彼は手を握ったまま強く引っ張って行く。

 そして……。

 

 

 

 着いたのはラハールさんが使っていた病室だった。

 病室ににあった彼のベッド、彼が連れて来たのはそこだった。

 

 ――でも、どうしてここに連れて来たの?――

 

「ねぇ、一体どうして――」

 

 けど、私が言葉を言い終わる前に……、ラハールさんはベッドに押し倒された。

 

「あっ!」

 

 両手で強く押されて、ベッドに倒される私。

 そんな私をラハールさんは立ったまま、見下ろす。

 

「……」

 

「ラハールさん、何を。――んっ!」

 

 突然彼は、私の顔に覆いかぶさって、思いっきりキスをしてきたの。

 唇と唇が触れ合う感覚、それに舌と舌とが絡み合っているのも、とっても……いいのっ

  

「むぐっ、くっ、はむぅ……ん」

 

 頭がとろんとなりそうになりながら、私はラハールさんとのキスに夢見心地な気分だったの。

 そしてラハールさんは、ゆっくりと顔を離す。

 

「はぁ……っ」

 

 唇が離れると互いの唾液が半透明な橋をつくって繋ぐ。ラハールさんもとても照れているみたいなのか、顔を赤らめて私を見ていた。

 

「ディープキス、と言うのだろう。オレさまも知ってはいる。……最も、実際にやるのはこれが初めてだが」

 

 ラハールさんとのキス。いきなりで驚いたけど、でもとても嬉しかった。

 だけど、一体。

 

「……どうして、私にこんな。それにラハールさんはムチムチが嫌いだって」

 

 そんなラハールさんが私にこんな事をしてくれたんだ。どうしてなのか、分からないよ。

 ラハールさんはそんな私をじっと見ていた。そして……。

 

「オレさまにもよく分からないのだっ。ただ、アリアのおかげで随分ムチムチを克服出来た気がする。

 だから魔王としてそのお礼がしたい。アリアがしたかった事なんだろ、それに……」

 

 すると彼はもじもじしながら、続けた。

 

「……本当に訳が分からない。

 あの時、アリアの胸にオレさまの手が思いっきり触った時から変な気分なのだ。

 とても柔らかい、あの胸の触った感覚が何だか気持ち良くて、忘れられなくて……アリアに対してムラムラする感じで一杯なのだ」

 

 そのままベッドに両手をついて、ラハールさんは真上から私を見下ろしていた。

 

「ムチムチなんて苦手なのに今は逆にそれを、いや、アリアを求めている感じなんだ。

 こんな気持ちは生まれて初めてだ。……オレさまの、あそこだってこんなに」

 

 彼のズボンを見ると、その真ん中は小さい丘のように、ぷっくら膨らんでいたんだ。

 

 ――あっ――

 

 あれが何なのか、私はすぐに想像出来た。そして思わず私の身体も反応して、また股の間がぐしょって……濡れ出したんだ。

 

「だから良いか。アリアの事……好きにしてしまって」

 

「私、は」 

 

 心臓が早鐘のように打って、今までないくらいドキドキするの。

 だって好きな人とこうしたいって、ずっと思っていたから。それがようやく叶うんだって。ラハールさんが、私を。だから――

 

「こんな私で良かったら、お願いします。……ラハールさん」

 

 

 

 ――――

 

「分かった。ただオレさまはこんな事初めてだ。だからアリアを満足させられるか、少し自信はないのだ。

 そこは先に言っておきたい」

 

 ラハールさんの言葉に、私は頷いて答える。

 

「はい。私は全然大丈夫。

 ……むしろ凄く嬉しいんです。ラハールさんと一緒に、気持ち良くなれる事が」

 

 これに彼はふふっと微笑む。

 

「そうか。そう言ってくれると、嬉しいぞ。

 ――なら先ずは!」

 

 途端にラハールさんの顔は強気な感じに変わって、そしていきなり……。 

 

「ひゃんっ!」

 

 いきなり私の両胸を、彼は両手で鷲掴みにしたんだ。

 いきなり強く掴まれて、胸から痺れるような刺激。思わず叫んでしまう。 

 

「あ、ああっ……ん!」

 

「ハァーッ! ハッハッ! どうだアリア、お前は胸を触られると気持ち良いのは知っているのだぞ!」

「あっ、ちょっと強いですっ。これだけでも、おっぱいっ……気持ち良すぎて、はぁっ……」

 

 いきなり過ぎて、頭の中がクラクラになっちゃいそう。

 ラハールさんはまだ胸を揉んでいて、その度に気持ち良くなってしまう。

 

「やはり俺も触っていると、いい感じがする。つい……気持ち良いのだ」

 

「でもっ、ラハールさん。……んひぃん! 私の身体、ムチムチが苦手だって……はぁっ」

 

 再び胸がぎゅってされて、私はまた声が出てしまう。

 でもそんな中でも気になっちゃったの、ラハールさんがいつの間にムチムチが大丈夫になったのか。

 

「それは……な」

 

 見ると上に見えるラハールさんも、顔だって赤いけど呼吸も荒いの。

 ズボンの中だって、さっきよりもビンビンに勃っているみたいで。

 

「言っただろ……っ、オレさまも分からない、と。

 ムチムチはまだ苦手なままだ。けれどそれよりも、何故か分からないけど惹かれるのだ。ムチムチに……いや、アリアにな。

 アリアだから…………オレさまはっ!」

 

「あはああぁ!」

 

 今度はラハールさん、私の右胸に顔を埋めて来たの。

 

「こうすれば、もっと良いのでは……ないか」

 

 そう言って彼は、私の固くなった乳首を咥えて、舌で軽く嘗め回した。

 

「はぁ……ふぅん」

 

「更に、これなんてどうだ!」

 

 続けて左胸の乳首まで、ラハールさんは触ってくりくりって指でつまむ。

 

「んくっ、わたしの……きもちいいっ、ところっ。あん……はぁん」

  

 私は快感に身をよじって、声も大きく出してしまう。

 

「おっ……と、あまり動いたらオレさまが、落ちてしまうぞ」

 

「ごめん、なさい。でもっ……いいの! このままわたしっ……ああっ!!」

 

「っ!!」

 

 瞬間、私の両胸から、また母乳を噴き出してしまった。

 母乳はラハールさんの手を濡らして、それに口の中に……。

 

「これは、むぅ……っ」

 

 彼は私の母乳に口をつけ、そのままちゅうちゅうって……まるで赤ちゃんみたいに吸っているの。

 この感覚も、じわじわと気持ち良いのが伝わって、いい……のっ

 

「あ……ん」  

 

「……アリアの乳、美味しいものだな。甘味があって、とても良い。それに――」

 

「ひぃん」

 

 今度はラハールさんが舌で、胸の母乳を舐め取っているの。舌の感覚をまた乳首で感じて、思わず快感で涙目になってしまう。

 

「……このままにするのもいけないだろ。俺が……綺麗にしてやる」

 

 乳首だけじゃなくて、母乳が零れた胸の周りも、それに左胸の方も丁寧に舐めてくれるの。

 

「んっ……ぺろぺろ……いい」

 

 私の胸――おっぱいがラハールさんに吸われたり、それに舐められたり。

 気持ちいいけど、それより嬉しいの。

 

「ラハールさんが私を、こんなにしてくれて。……ほとんど一人で、やってばかりだから。

 あん……うれしい」

 

 私はつい笑顔が、顔に浮かんでしまう。これにラハールさんは照れて、少しそっぽを向いてしまう。

 

「礼など、いらん。俺もアリアと……こう、したかったのだ。

 だが……」

 

 するとラハールさんはベッドの上で膝立ちをした。

 

「オレさまのアソコが、パンパンで苦しいのだ。

 ずっとこんなままで収まらない……だから、何とかしてもらえるか」

 

 

 

 私はもっとドキドキする感じがしたの。

 

 ――ラハールさんの、股間のあそこがあんなに。私は――

 

 ごくりと唾を飲み込んだ。そしてこう、私は彼に言った。

 

「……はい。ならそのズボンを、脱いでもらっていいかしら」

 

「つまり下半身を裸に、か。……アリアの前で。

 こんな事、オレさまも始めてだ」

 

 私の言葉を聞いて、ラハールさんも恥ずかしがった顔を見せる。

 でも……。彼は私を見て、改めて続ける。 

 

「……でもアリアも裸、だものな。それに恥ずかしがっても仕方ない。

 分かったとも」

 

 ラハールさんは自分のズボンに手をかける。でも、ベルトが固くてなかなか外せないでいるみたい。

 

「う……む、これは少し、固いな」

 

「……少し、いいですか? 良かったら私が」

 

 外すのが難しそうだから、私は外すのに手を貸したの。

 ベルトは少し緩めると、簡単に外れた。そしてズボンが脱げると目の前には、勃起したラハールさんのアソコが現れた。

 

「……あっ」

 

 私の前にあるラハールさんの股間。それに私は釘付けになっていた。

 

 ――あんなに大きく、固くなっているの。……私の事を考えてかな――

 

 私で勃起しているって、そう考えただけで、触られてもないのに体がぞくってするの。

 

「うっ、あまり……じろじろみないでくれ」

 

 ラハールさんの声で、私ははっとした。

 

「それより……どうしたのだ。頼む、アリア」

 

 彼も恥ずかしい顔で、顔をもっと赤くしている。……だから。

 

「はい。今度は私が……気持ち良くして、あげますね……っ」

 

 

 私は上体を起こしてみる。すると私の大きな胸がぽよんって、揺れた。

 

「……ん」

 

 それを見てラハールさんの、唾を吞む音が聞こえた。

 

「ふふっ……ラハールさん、私のおっぱいが好きになった感じですか」

 

「……ムチムチは、苦手だと言っただろう。けど不思議なものだ。

 今は本当に……それをあまり感じない。俺は……アリアの、おっぱいが好きなのだ」

 

 どきどきしながら、そう言ってくれるラハールさん。

 

「好きって言ってくれて、とてもしあわせ……です」

 

 私は彼に笑顔を向けて、そして自分の胸を持ち上げてラハールさんの股間を谷間に挟み込んでみせる。

 

「だから、私の身体でそのお礼、してあげますね」

 

「……うっ」

 

 私は自分の胸で、挟んでいるラハールさんのアソコを擦り付けるの。

 両手で自分の胸を持ち上げて、ズリズリって……。

 

「……分かります? ラハールさんの大切な所、とても熱くって、びくびくってしてるの。

 私の……おっぱいの中で」

 

「う……っ、はあっ、おっぱいの感触が……こんな所でも感じてしまう、なんて」

 

 大きなおっぱいの間に挟んで、ますますラハールさんの大切な所……ペニスが赤く膨らんでいるの。

 それが、私の頭の位置に……。何だかあたまがとろんってして、口から少しよだれまで、垂れてしまう。

 

 ――ラハールさんの、おっぱいで挟んでいるだけじゃ、足りない……っ――

 

「おっぱいも……いいですけど、ラハールさん……こんなのも、どうですか」

 

 私は大きく口を開いて、そのまま彼のペニスを加えて、頬張った。

 

「――なっ!! 何て事をするのだ……ああっ」

 

「むぐぅ……っ、ぐちゅっ、ちゅ……ちゅぱ」

 

 口の中にあるラハールさんの大事なモノの感触、思わずうっとりする。

 だから舌と口で、たっぷりとそれを味わって……いるの。男の人の匂いや味、ちょっと酸っぱいのも、美味しいの。

 

「はふっ……ちゅっ、ぱぁ……ぐちょっ……」

 

 私は彼のペニスを口に、ぐちょぐちょとした音を響かせながら上目遣いでラハールさんを見上げる。

 

「ううっ……これもまた、不思議な感じだ……あぐうっ」

 

 ラハールさんも呼吸を荒くして、感じているみたいな表情なの。

 気持ちいいかな、ラハールさん。

 

「ほう……へふは、ひゃはーふはん」

 

「……何言っているか分からない、ぞ」

 

 口に入れたまましゃべったせいで、よく聞こえなかったみたい。

 私は一度ペニスを口から出して、もう一回こう言った

 

「どうですか……ラハールさん」

 

 私の問いに、また恥ずかしさで、ラハールさんは少し視線を逸らして、ぼそぼそと。

 

「気持ちは悪くない。……むしろ、いい。

 けど……こんな風にされるのは、その、妙な気分だ。アリアは俺のアレを……チンチンを咥えて、平気なのか?」

 

「ふふっ、初めてだと変ですよね。……でも大丈夫。ただ、気持ち良くなれればそれでいいの。

 私も……ラハールさんのおちんちん、大好きだから」

 

 そう言って私はまた、ぺろっ……て、ラハールさんのペニスを筋に沿って一舐めするの。

 

「うっ――っ」

 

 ラハールさんはゾクッと、刺激が走ったように身を震わせる。

 

「もうこんなに、破裂しそうになって。……苦しいのを取って……あげる。

 ……はむっ」

 

 私はまた、ラハールさんのペニスを口に頬張った。そして一気に、強くしゃぶる。

 同時におっぱいにも挟んで、その柔らかさで揉んであげるの。

 

「うあぁぁぁ……っ! アリア、さっきよりも、凄いぞ! 

 それに柔らかいおっぱいも……オレさまのチンチンにっ。ああ……くうっ」

 

 ラハールさんは悶えるようによじって、叫ぶように言った。

 

「ぐちょ! ぐちょっ! ちゅぱぁっ……ぷぁ、ぐちゅっ!」

 

「……ぐあっ、ま、待てっ! アリア!

 このままされると、何か出そうだ! 一旦止め――」

 

 でも、自分でも夢中になり過ぎて、聞こえていても止まらなかった。

 

「はむっ、べちゃっ! ちゅっちゅっ……ちゅぱ!」

 

「出る……出てしまう! ……ぐぁああ……っ!」

 

 

 ドピュッ!

 

 私の口の中に、ラハールさんから出た熱いモノが一気に出て来た。

 白くて、ドロドロした熱いのが、口にたっぷりと。

 

「あ……すまん、アリア。こんな事を……してしまって」 

 

 ようやく我に返ったラハールさん。でも……こんな事をした自分に申し訳ないって感じで、しゅんとしていたの。

 私はそんな事ないって示すように、にこっと微笑んでみせる。……そして、口の中のラハールさんの白い精液を。

 

「むうっ……ごきゅっ、ごきゅっ……ぷは……っ」

 

 いやらしく音を立てながら、私はラハールさんの精液を、ゆっくりと飲み干してゆく。

 ……そして、全部飲み終えると、自分の空っぽになった口の中を開けてみせた。

 

「とっても…………美味しかったです。ラハールさんの」

 

 私は顔や胸に飛び散った精子も、指で拭って舐めとる。ラハールさんに見せつける感じで、白いのがついた指を舐め回して、ちゅぱちゅぱといやらしい音を立てながら。

 

「今のアリア……何だか、えっちだぞ」

 

「……はい。ラハールさんといると私、いつもよりえっち……なんです。

 おちんちんも、綺麗にしてあげますね」

 

「……うあっ」

 

 今度はラハールさんのペニスも、綺麗にふき取ってあげるの。

 愛おしいように優しく、丁寧にぺろぺろって……それに彼が気持ち良くもなれるように。

 

「ああ……っ、また、気持ちがいい……ぞ」

 

 ラハールさんのゾクゾクっとした声。

 それに私も、こうしているのがハマって来ていたんだ。

 もう病院のナースじゃなくて、夜魔族の本能に突き動かされている。……今の私は、そんな感じなの。

 

 

 

「ふふっ。ラハールさんっ……可愛いです」

 

 私はラハールさんに妖艶に微笑んで、両腕を彼の首後ろで絡ませる。

 そして彼の身体をぐっと私に引き寄せて……また唇を、今度は私からキスをしてあげるの。

 

「――うっ、むぐっ」

 

「ちゅっ、ちゅっ! ぐちゅ……ちゅぱ、はふっ!」

 

 私の舌をラハールさんの口の中に入れて、かき回すの。そして彼の舌にも絡ませて、一緒に……。

 

「はうっ……ちゅぷっ……うっ」

 

 ラハールさんも貪るように舌を動かして、激しいキスを返してくる。そんな彼のとろけかけたような表情と目。……かわいい、かわいいの。

 

「べちゃっ……ぐちょ……ちゅぱ、ちゅっ」 

 

 キスをしたまま私はもっとラハールさんを引き寄せて、ベッドに倒すの。

 私とラハールさんは一緒にベッドで横になる。

 小柄なラハールさんと比べて、自分のムチムチした身体は大きいの。そんな二つの身体が、互いに激しく絡めて抱き合いながら……キスし合っているの。

 

 ――本当に……一つになったみたい――

 

 でも、呼吸がそろそろ辛くなって来た私たちは一旦、唇を離す。

 互いにはぁはぁと、息を荒くしながら。……ラハールさんは夢見心地な様子で、こんな事を話してくれる。

 

「ムチムチと……オレさまが引っ付いている。苦手で、耐えられないはず……だけど、今は何だか……いい。

 アリアのムチムチが……良い……のだ、っ」

 

「……苦手なムチムチ……克服できましたね。良かったです……これで」

 

「ああ。おかげでこんなに気持ちが、良くなれたのだ。礼を言わなくては。それともう一つ……ちゃんと伝えたい」

 

 ラハールさんは息を少し整えると、私に言った。

 

「オレさまもアリアが、好きだ。

 悪魔らしくないけれど、優しくて健気で……その人の事を、思えてしまう所も。治療してくれている間、少しずつ惹かれて……いたのだぞ、実は」

 

 ――これは告白、なのかな――

 

 何だかドキッと、私はしてしまった。ラハールさんはこうも続けてくれる。

 

「後……可愛くもある。笑っていると特に、な。

 アリアならムチムチも、それにえっちな所も……好きだ。今だって、こうしているのが堪らなく良いくらいに。

 …………ああ、変だな、オレさまは本当にどうしてしまったのだ。」

 

「ラハールさん……そんなに、私を」

 

 好きな人とこうして交わる事は夢だった。それが叶って嬉しかった……けど、その好きな人が告白するのは、もっとドキッとするの。

 

 ――それに――私はとても――

 

 そう思っただけで、もっと嬉しくなって……幸せで。だから――

 

 

 

「ラハールさんっ!」

 

「うわっ……っ!」

 

 つい私はラハールさんを押し倒して、その上にのしかかった。

 

「どうしたのだ一体? そう目をキラキラさせて」

 

「ちゃんと好きだって、そう言ってもらえるなんて考えてもいなかったから。

 でも何だかとても……嬉しくなったの。……とっても」

 

 そう言ってぎゅっと、自分の身体で包み込むように、ラハールさんを抱擁したの。

 

「むっ! 少しくるしいぞっ。アリアのおっぱいで……顔が埋もれてしまいそうだ。

 でも……これはこれで、悪くない」

 

「ラハールさんは私の事が……好き。

 私もラハールさんの事、とっても大好きなの。……両想い、素敵だなって」

 

 私はまた、今度は軽いキスを、またラハールさんとした。

 

「――んっ」

 

 キスを済ますと、いよいよ……本番。

 

「……ねぇ? 私のアソコ……おまんこも待ちきれないの。

 ラハールさんのおちんちん、挿れたいって」

 

 私は少し身体を起こして、待ちきれなくてぐっしょり濡れ出しているおまんこを、ラハールさんのペニスに愛おしげにこすりつける。

 

「うっ……何だか、また……オレさまのチンチンが」

 

 ラハールさんのペニス、さっきいっぱい出したのに、また固くなって来ていたの。

 

「ふふっ。ラハールさん、まだ元気ですね。

 ――なら」

 

「あっ! 心の準備がまだ……」

 

 私はぺろっと舌なめずりして、おまんこの割れ目にペニスの先を挿れたの。

 

「――ひうんっ!」

 

 挿れたのはほんの少し。だけど、それだけでもあそこがきゅんっとして、嬉しい声が出てしまう。

 

「くぅ……っ」

 

 もちろんラハールさんだって初めての事だもん、そんな快感に悶えて感じてくれる、可愛い顔を見せてくれる。

 

「あは……は、見て……ラハールさんっ。私たちって今、繋がって一つになっているの」

 

「……ああ。これって、その、子供を作る……やつだな。

 お、オレさまもそれくらいちゃんと知っているのだぞ! でも……実際してしまうなんて。――まさか!」

  

「ふふっ、心配しなくても今日は大丈夫な日ですから、気にしなくてもいいの。

 だから……もっと一緒に、なりましょう」

 

「うぁっ! ……はぁ」

 

 私は腰をぐっと沈めて、さっきよりもラハールさんのペニスを深く挿れるの。

 

「ああん……っ! はっ……ふぅ……ん。……とてもいいの。ラハールさんとこうしているの……っ」

 

「くぅ……っ。ああ……はっ!」

 

 二人で一緒にもっと、気持ち良くなる感じがする。私は息が上気したまま、顔を真っ赤にしてとろんとした顔のラハールさんを見下ろす。

 

「あ……う、アリアと……気持ちが、良すぎる……のだ。…………はぁ」

 

「ねぇ。……ラハールさんの固いおちんちんが、私の子宮にキスしているの。

 これっ、大好き。だから溜まっている熱いのも……中に欲しいっ。……お願い」

 

 自分も欲望のままに、淫らなお願いをしてしまう。

 ラハールさんは快楽にとろけた感じだけどそんな中でも、魔王さまらしい恰好をしようと、頑張って強気な笑いをしてみせる。

 

「はは……っ、今更何を言うか。

 ここまで来たんだ。最後まで……しようではないか」

 

 そんな彼の所も……私!

 

「……大好きです。ラハールさん!」

 

 私はラハールさんの両横に手をついて、下半身を動かすの。

 

 ヌプ、ベチャッ! ……グチュッ! グチュッ!

 

 まるでピストンみたいに上下に、激しく。

 大きくて柔らかいお尻の肉が、ラハールさんの下半身にぺちぺちと音を立てて当たって、それにお尻よりももっと大きなおっぱいも、ぶるんぶるんって……激しく揺れるの。

 

「はぁん、はぁ! あん! あん! ……ああんっ!!」

 

「うっ! ううっ! くぅ、はぁああっ!!」

 

 私たちは激しい快楽を求めあって、また絡み合って抱きつく。

 汗と愛液でベタベタになった体が交わりながら、お互いを求め合うの。

 

「ひっ! ああぁぁんっ! あっ……ラハールさんっ!」

 

「アリアっ! ぐっ! ……オレさまもお前の事が好きだっ! もっとこうして、身も心も一緒に……ああっ、溶けてしまいたいくらいにっ!」

 

 ラハールさんの下半身も、私の動きと同じくらいに激しくピストンする。

 

「あっ! あっ! あはぁぁっ!」

 

 私のナカを激しくこすりつけるラハールさんのペニス。すっかりその虜に。なってしまったの。

 

「私も……っ、はぁん! ラハールさんが好きっ! そのおちんちんでナカをぐちゃぐちゃにっ……あはぁん! すごくて、しあわせなのぉ!」

 

「オレさまも……だ! くうっ! アリアとなら……ああっ!」

 

 ラハールさんの声も段々と大きくなるのが分かる。私だって喘ぎと一緒に動きも激しく、強く……っ。

 

「はあっ、はぁ……! もう限界だ! ……このまま、出すぞっ!」

 

「ひぃっ! ひん! いいのっ! ラハールさんの熱いせーえきっ、ああん! たっぷり出してっ!」

 

「ああ! 一緒に……いくぞっ! 

 くっ――あああああっ!」

 

「――わたしも! いっ、イっちゃうのっ!

 ふぁっ! はぁあああああんっ!」

 

 ドッ! ――ピュッ!

 

 ラハールさんのペニスから白くて熱い精子が、たっぷり私の中に注ぎ込まれるの。

 

 

 

「はぁ、あっ! ……くぅ――んっ」

 

 一気に凄く気持ち良いのが、身体全体を奔っていったの。そして……満足感も。

 ラハールさんも全部出してすっきりしたような感じ。私は隣に寝っ転がって、彼の横顔を見た。

 すると……私にふっと、優しく微笑んでくれた。

 

「ふっ、おかげでムチムチは克服だ。……魔王として最強に、一歩近づいたかな」

 

 そう言うラハールさん。私は、もちろんだよと微笑みを返す。

 

「……もちろんです、ラハールさん。

 ムチムチが克服出来て、私も嬉しいです。それに……ラハールさんとこうしていられるなんて」

 

「ははは、それは何よりだ」

 

「でも、ただのナースなのに、魔王さまとこんな事を。

 身分知らず……かもですね」

 

 今更ながら、私が交わったのは一魔界の魔王さまなんだよね。

 恐れ多い気持ちが今になって沸き起こってしまった。

 

「そんな身分なんてどうでもいいとも。

 オレさまと、アリアとの……仲じゃないか」

 

 ラハールさんはまた照れているみたいに顔を赤くしている。

 けど、私の事を特別に見てくれているって、それも嬉しい事なんだ。

 

「ありがとう――ラハールさん」

 

「礼には及ばんとも。それより――」

 

 するとラハールさん、不意ににいっと不敵な笑みを浮かべると、私の胸に手を伸ばして鷲掴みにした。

 いきなりの刺激に私はびくって声を漏らしてしまう。

 

「あんっ!」

 

「まだ夜は長い。入院最後の夜……もっとオレさまと楽しもうではないか」

 

 ラハールさんの言う通り、まだ夜が明けるまで時間があるの。

 ……だから。

 

「……喜んで。もっと一緒に、気持ち良くなりましょう

 夜が――明けるまで」

 

 

 

 ――――

 

 ラハールさんと私は、何度も何度も、交わって一緒に気持ち良くなったの。

 でも、結局二人とも途中で眠っちゃって、そのまま朝に。それから彼は退院したの。

 これでお別れ。私は寂しかったけど、ラハールさんは最後に……言ってくれた。

 

『また、アリアに会いに来るとも。オレさまも、その……恋しくもあるからな』

 

 少し不慣れな感じの言葉だったけど、彼の優しさ、嬉しかったんだ。

 

 

 そしてラハールさんは、私の元から去ったの。 でも彼は魔王さまだもん。こうして会えたのも本当に偶然で、彼はまた会いに来るって言ってたけど、多分……もう会う機会なんてないと思っていた。

 

 

 けれど、それからもラハールさんは約束通り、私の所に来てくれた。

 治療も必要のない軽い怪我でも、それに怪我なんてなくても暇だから遊びに来たって、そう言って私に会いに。

 そうして、一緒に出掛けて遊んだり、お喋りに……そしてセックスで気持ち良くも。

 お互いにもっと仲良くなって――そして。

 

 

 

 ――――

 

 初めてラハールさんと会って、数百年後の今。

 

「やっほー! 久しぶりに戻って来ましたよ、殿下!」

 

「何だエトナか。多分会うのは百年ぶりだな」

 

 今日は久しぶりにエトナさんが戻って来たの。ラハールさんの家臣だったエトナさん、でも今は……。

 

「それにアリアちゃんも。別にちゃん付けで良いよね。

 ……だって、あんまり王女様って柄じゃないしさ」

 

 

 

「あはは。似合わないかもだけど……でも一応ラハールさんのお嫁さんだから、王女さまなのかな」

 

 玉座に座るラハールさん。私はその隣に立って、彼とエトナさんに照れ笑いを浮かべた。

 ――そう、私がいるのは魔王城の謁見の間。

 

「ふっ、当然だアリア。お前はこのオレさま、魔王ラハールの嫁……立派な王女さまなのだから。

 だからそれに相応しい威厳が必要かもな」

 

 ラハールさんも私に視線を投げかけて、優しく微笑みを返してくれる。

 

「――最も、そう言うアリアの所も、オレさまは好きだが」

 

「もうっ……ラハールさんってば。私だって」

 

 彼の言葉に私もつい、横からぎゅっと抱擁して返す。

 

 

 

 私はラハールさんと、こうして結ばれたんだ。

 彼と結婚してナースから王女さまに……。でも、身分よりもずっと、好きな人と結ばれたのが嬉しかったの。

 

「おいおい、エトナの前ではないか。そんな……」

 

「全くもう、見てられませんね。殿下のそんな姿。 ……やっぱり出て行って正解でしたよ。おかげで別魔界で魔王の座を手に出来たわけだし」

 

 エトナさんは呆れ気味にそんな事を話す。

 この人はラハールさんの元を離れてから、別の魔界で頑張っていたの。

 

「だってこんな殿下をグサッと魔王の座を頂くのも、後味悪いんですもん。

 ……見事にまぁ丸くなっちゃって。おかげで魔界の方も、様変わりしてしまいましたし」

 

 エトナさんの言葉に、ラハールさんはバツの悪い表情で頬杖をつく。

 

「別に、オレさまのせいじゃないさ。

 魔界病院の再整備や、人間どもで言う福祉とやらの充実、それに人死が出る程の暴力行為の禁止などなど……アリアが提案した事だ。

 オレさまは魔王として、その意見を聞き届けたに過ぎん」

 

 そう。私はあまり威厳のない王女さまだけど、色々とラハールさんにそんな提案をしたんだ。

 ナースじゃなくなったけど、それでも今の立場で……人助けが出来ればって思って。

 

「それを聞く方も、悪魔として大概だと思いますけどねー。

 ……でも嫌いじゃないですよ。少しは先代魔王クリチェフスコイ様に、近づけた感じもしますし」

 

 エトナさんは一人ふっと、軽い微笑みを見せていた。

 

「本当に、アンタのお陰だね、アリアちゃん。

 悪魔なのに全然悪魔っぽくない甘々ちゃんだけど、私は嫌いじゃないわ。

 こんな殿下のお嫁さんになってくれて、感謝もしているんだし。

 ――そう言えば」

 

 何か思い出したように、エトナさんがこう続ける。

 

「二人のガキ達は、元気? それにもう一人の甘々ちゃん……あの愛マニアは一体どうしているの? 確かこの魔界に、まだ――」 

 

  

 

「殿下ー! ちょっと助けてくださいっス!」

 

「お子様だけならまだしも、あの人まで相手だなんて。オレたちじゃ手に負えないっス!」

 

 その時、向こうの部屋からたくさんのプリニーさん達が、大慌てで逃げ出て来たの。

 そして逃げ遅れたプリニーさんの一匹に、プリニーより小さな、ニジレンジャーのニジブルーとニジグリーンのお面をかぶった二つの影が抱き着いた。

 

「へへっ! やっと捕まえたわ」

 

「僕も! 凄いでしょ、ママ、パパ!」

 

 思いっきり抱き着いた拍子でお面がずれて、その可愛い子どもの顔が露わになるの。

 それぞれ、男の子と女の子。この子たちは……

 

「あらあら……凄いね、ナイト」

 

「ははっ、メアもな。だが、暴れるのも程ほどにしてくれよ」

 

「「はーい!!」」

 

 名前は、男の子はナイト、女の子はメア。それぞれラハールさんと私に似た、とても可愛くて大切な……私たちの子供なんだ。 

 でも、ナイトの方は、ちょっと困った顔で……。

 

「ニジレンジャーごっこ、夢中になり過ぎちゃった。……でもねママ、僕達よりも……フロンさんの方が」

 

 

 

「……って、うぎゃああっス!」

 

 ナイトが言った瞬間、叫び声と一緒に、プリニーさんがすごい勢いで吹き飛んで来た。

 

「――おっと」

 

 私は羽をはためかせて軽く飛んで、プリ二―さんをキャッチして捕まえた。

 衝撃を受け流して優しくキャッチ。でないと、爆発しちゃうから。 

 

「大丈夫ですか?」

 

「すまないっス。……けれど、これはあんまりっス」

 

 すると、飛んで来た方向から、ズンと強い足音で仁王立ちをする人影が現れた。

 

「ふはははっ! 見たか! これこそニジレッドの正義のパワーです!」

 

 赤いニジレッドの仮面をかぶった、テンションの高い堕天使の女の子――フロンさん。

 その姿にエトナさんは、半分呆れた目を向けていた。

 

「……フロンちゃーん。ガキを差し置いて、何一人でテンションマックスなの?」

 

 彼女の突っ込みに、フロンさんは仮面をずらして顔をのぞかせる。

 

「あはは……少しの間、お世話するつもりだったんですけど、つい夢中になっちゃって。

 でもでも! 二人とも特撮マニアの素質、ある感じですよ!

 愛と正義……! きっとこの私の、良い後継ぎになりそうです!」

 

 そう言ってフロンさんは、私たちの子供達の頭を撫でる。

 

 ――ふふっ、本当に幸せですね――

 

 今の幸せな時間、改めてそんな事を感じた。

 

「――そうだ! 今から劇場版ニジレンジャーの特別上映会をするんです!

 ナイトくんとメアちゃんはもちろん、魔族の子どもたちも集めて……ニジレンジャーの面白さを知ってもらうんですよー。

 せっかくエトナさん戻って来たんですから、一緒に行きましょう!」

 

「えー! 私は別に――」

 

「問答無用! 今日こそエトナさんにニジレンジャーの素晴らしさ、たっぷり教えてあげますから!」

 

 そう言ってフロンさんは、半ば無理やりにエトナさんを連れ出して、行ってしまった。

 

「じゃあ私たちも、行って来ます」

 

「上映会、楽しみにしていたんだ。……じゃあねパパ、ママ」

 

 子供たちも、私たちに手を振ってフロンさんの後を追った。

 そして、今はこうして……ラハールさんと二人きりに。

 

「行って……しまったな」

 

「はい。映画の上映会ですから、戻るには時間がかかるかも。

 ――だから」

 

 私はラハールさんにゆっくりと近づいて。彼の手

をとった。そしてその手を自分の胸の谷間に優しく挟み込む。このまま彼の顔にも近づいて、少しディープなキスをするの。

 

「んっ……う……はぁ」

 

 そしてキスが終わって唇を放すと、私は微笑みかける。 

 

「良かったら三人目――今から作ってみませんか」

 

 ラハールさんも、フッと特別優しい笑顔を返してくれる。

 

「良いだろう。また一緒に気持ち良くなろうではないか、アリア」

 

 

 やっぱり私は夜魔族。

 ふふっ、こうして愛し合うのも……大好きなんだ。

 

 

    ――fin

 

 

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