アイカツ催眠連鎖実験 あかりジェネレーション編 作:ざくろねこ
おとめ「サイミン活動、サイカツ! 」
美月「始まります! ふふっ」
実験レポート
神崎美月の一件からドリームアカデミーに待避している間、現実世界はかなりの時間が進んでいた。
量産を依頼しておいた白い花はたくさんある。以前、砂糖に混ぜて実験したが、催眠作用の効果を発揮させるためには、一度に大量に摂取しないといけない上、抽出に時間がかかる。なんとかできないかと思案していたところ、押し花にする方法を見つけた。これにより催眠作用に必要な成分が凝縮できる。今回はこの押し花にした花を使って実験を行うこととした。
スターライトクイーンとは年に一度開催される『スターライトクイーンカップ』で優勝したアイドルのことを示す。
そして、スターライトクイーンになった者には専用の屋敷が与えられ、そこを寮としていた。
ここに記すことができる上での歴代のスターライトクイーンは、未だ敗れぬ三年連続スターライトクイーンを成し遂げた『神崎美月』。その次は圧倒的ぽわぽわではじけキャラで後を継いだ『有栖川おとめ』。さらにその後を継ぐのは家元が日本舞踊で有名で、しとやかさと美しさと力強さを兼ね備えた『北大路さくら』。
そして、最新のスターライトクイーンはトップアイドル星宮いちごが見込んだ、目が離せない努力家『大空あかり』。
この四人は定期的にお茶会を開いており、主におとめがいいだしっぺでさくらが計画している。
リビングにて一番の年下である大空あかりはおだやかじゃない面持ちでテーブルの上のティーポッドのお茶が蒸れるのを見つめていた。いつもの床、緑色のソファ。いつもの台所。そのはずなのにスターライトクイーンのみんなが集まるとまた違った空間に見えた。彼女の編んだ髪の左側に付けているリボンが揺れる。
「来年のスターライトクイーンは誰になるかしらね」
あかりの向かいの席では神崎美月が落ち着いた様子で微笑む。
「楽しみなのです」
その隣に座る有栖川おとめは目の前のお菓子に舌鼓を打ち、あかりの隣では北大路さくらが劇場を展開していた。
「誰が成り、誰がここにくるのか、本当に、楽しみーでございますー」
「ちょっと、私がもう一度スターライトクイーンになる可能性はどこにいったんですか!」
あかりのつっこみにみんながごめんと笑い、あかりもつられて笑った。
「ふふっ、でも、本当に今回は誰がスターライトクイーンになってもおかしくないです」
「そうね、最高のステージを見せて。ところで―――」
美月が何か話題を切り出そうとする。しかし、それを遮るように振り子時計の鐘が鳴った。
美月はしゃべるのを辞めた。
あかりは時計の鐘が鳴り終わるまで待っているのだと思い、美月が何を話そうとしているのか耳を傾ける準備をする。
しかし、美月が話すのを辞めた理由はそれではなかった。
鐘の音により暗示が働き、とある命令が美月とさくらに出されていたのだった。
紫と緑の瞳が虚ろになり、感情の光が無くなる。
鐘が鳴り終わるとさくらが先に立ち上がって動き出した。
「おとめ様。ちょっと」
さくらはおとめの手を引いて、レッスン室へ向かった。今からいたずらをする子どものように目を細めながら。
「ん、なんなのですうー」
米菓子を口に咥えたおとめはさくらに引っ張られるまま扉の向こうへ消えていった。
「いきなりどうしたんでしょうか」
あかりは不思議に思いながら二人の消えていったレッスン室を見つめる。
「さあ、何かしら」
美月は命令を通して知っているが、顔には出さず、自分の役割を実行することにした。
「紅茶がちょうど蒸れたことだし、いただいちゃいましょう」
美月はティーカップに紅茶を注ぐ。
「あ、私がいれます」
「いいの、これは新スターライトクイーンへのご褒美でもあるんだから。おもてなしさせてね」
美月はウィンクして見せる。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
彼女の瞳に違和感を覚えたあかりだったが、先輩がいれてくれる紅茶が飲めるという事実に気持ちが舞い上がって、そんな疑念はすぐ頭から離れた。
美月は袋に入った何かを懐から取り出すと、その袋の中から白い花を一つ浮かべた。
「みくるにもらった花を乗せて、完成」
浮かべたのは乾燥させた白い花。それは紅茶を吸って開き、水面を彩った。
「わあ、きれい」
「召し上がれ」
紅茶を手に取る。浮かぶ白い花は回転してきらきらと輝き、あかりの目を楽しませてくれる。鼻孔を突き抜ける香りは彼女の心をリラックスさせてくれた。
「いただきます」
飲むと口のなかに広がる甘酸っぱい紅茶の味と花の香りが見事に調和されてとてもおいしかった。
猫舌な彼女はふーふーと冷ましながら飲み進めていく。
(なんだろう、頭がふわふわする)
「味はどう?」
美月は虚ろな瞳を向けて笑う。あかりの瞼がだんだんと下がって来ていた。
「おい……しいです」
瞼が重い。
花の香りが大空あかりという人間の思考を鈍らせていた。
「ぼーっとする、あ……」
だんだんと、心が、深く、深く、沈んでいく。
「あ、あ、あ、あ、あ」
だんだんと、肩の力が抜けていく。あかりの瞳から意思の光が消えた。
「一度、机に紅茶を置きましょうか」
「はい……」
あかりは言われた通り紅茶を机に置く。
美月は火傷をする危険性のある紅茶を一度台所へ下げようと立ち上がる。
「ちょっと待っててね」
「はい」
返事をしたあかりの体は完全に脱力していて、ソファにもたれかかり、両腕を横に投げ出していた。そして、美月から言われた通り待つため、その場から動かなくなった。そんな彼女はただ焦点の定まらない目をどこともなく向けていた。
「さて、あちらはどうなっているかしら」
美月はついでにさくらとおとめの様子を確認するため、レッスン室の扉を開けた。
扉の先では裸のおとめが足を床に投げだし、上半身を正座のさくらに預けてもたれかかっていた。
「さ、アップデート開始しますね」
「……あ、私、有栖川おとめは…… します」
おとめは虚ろな瞳でぶつぶつと何かを呟く。
体は脱力し、首は横に傾いている。その口からは涎が垂れ、さくらの制服を濡らしていた。その横には先ほどまで口にくわえていた米菓子は床に転がっている。
「こうやって、刺激を与えないとアップデートできませんから」
さくらは後ろから手をおとめの局部へ回して刺激する。動かすたびにおとめの口からうめき声に似た何かが聞こえる。
「う…… あ…… おとめは……」
人形は定期的にアップデートが必要だ。
アップデート中は快感が一旦溜め込まれるため、おとめは後で一気に来た快感に絶頂するだろう。さくらは友人を意のままにする優越感とやってはいけないことをしている背徳感と罪悪感で興奮し、顔を紅潮させていた。
「わたくしは、こんなこと、していても、よろしいのでしょうか。でも、楽しくて、やめられない、おとめ様、ごめんなさい」
楽しむ二人の様子を見ていた美月はとても羨ましく思った。
「私も、大空で、楽しもう」
美月は扉を閉めると歩き、ソファの上で微動だにしないあかりの耳元へ顔を近づけた。
「服を脱いで」
「……はい」
その命令にあかりは素直に従った。
美月も服を脱ぎ、衣服がはらりと床に落ちていった。その下半身には淫紋が輝いている。新しい人形には下半身同士を擦り合わせることで淫紋を刻む必要があった。
「寝転んで」
「……はい」
あかりの長い髪がさらさらとソファの下にかかる。
「髪、あれから切ってるの?」
彼女は髪を一度ばっさりと短髪に切っている。自分だけの自分を見つけるための決意だった。
「いえ、揃える以外はほとんど」
聞かれた質問にすらすらと答えていく。
今自分が裸になって他人に覆いかぶさられていることも感じずに。
美月は髪の毛を手ですくう。
さらさらと流れるその髪の毛は彼女の軌跡でもあった。
髪の毛にキスをする。
「よろしくね。私の味方」
それは軌跡に自分の足跡を残すための儀式だった。これからの彼女の髪には人形として操られる軌跡も加えられるのだから。
「神崎先輩…… 何してるんですか」
美月は彼女の心に勝手に踏みいる冒涜じみた行動をしようとしているが、あかりは抵抗しない。しかし、朦朧とする頭で言葉を絞り出した。
「これは一つになるための儀式だから」
美月はあかりに下半身を擦り合わせる。淫紋は快感を増幅し、美月とあかりに快感が駆け上ってくる。
「う、く、神崎先輩……」
「イくよ、大空。輝く準備はできてる?」
あかりの脳内は快感で染め上げられていく。
「輝く……?」
「そう、輝くの、自分だけの、輝き。これはあなたの輝きを探す方法。気持ちよくなればなるほど輝けるわ」
あかりは結構素直だ。なおかつ朦朧としている頭にこの言葉が入ってくれば信じる。
なにより目の前にいるのは先輩の憧れ。それを否定することは先輩を否定することだ。そう思い込んだ。
「はい…… 大空あかり頑張ります」
あかりも積極的に美月と肌をこすり合わせた。
快感がさらに高まる。
「う、あ、あ、あん、神崎先輩、変になりそうでしゅうー、あん」
喘ぎ声で大きく口を開ける。そのせいで呂律が回らない。
「まだまだイくわよ、大空。五つ数えるわ、段階的に快感が高くなる。すると、もっと輝けるわ。いち」
「あ、く、なにこれ」
あかりの中でさらに快感が高まった。
「まだまだ、イくわよ、に」
「う、ふわっ、だめえ」
あかりが快感に顔を崩れさせるのを見て、美月は背徳感と快感が止まらない。
「目の前の後輩がこうなる姿ってこんなにいいのね。みくるにもまた教えましょう。さん」
「や、ダメ、ダメ、イっちゃう」
「まだよ、まだ輝きたいでしょ。よん」
厳しい口調で言う美月だったがそんな彼女の体の限界もすぐそこだった。
あかりは大きく口を開けて、体をのけぞらせて喘ぎ続ける。
「やん、あ、あ、そんな、擦らないくだしゃいー」
「さあ、イくよ、せーの、ご! くううううう」
美月はせりあがる快感に目を閉じ、イく。耐えられなくなって海老のように上半身が上にのけぞった。
「あ、あ、あ、とてもいいわ」
一方であかりは五を数えられると同時に叫ぶようにイった。
「や、あああああ! しゅごい、しゅごいよおおおお! すごい……」
「すごいでしょ」
満足げに下のあかりに向かって微笑む。
これで完全な人形。これから彼女の人生に土足で踏み込んで滅茶苦茶にすることだってできる。
もちろんそんなことはしないが、目の前で恍惚として何でも受け入れる準備が整った彼女がいるのだ。想像くらいは許されるだろう。
「は、ひゃい、すごいです……」
美月への返事は呂律が回っていない。彼女の目は虚ろで、感情がなく、人形としての瞳を美月に向けていた。そして、彼女の下半身には先ほどまで無かった淫紋が輝いている。
「服、着ようか」
「はい」
美月があかりの上から離れ、2人ともまだ火照る体を抑えながら、服を着た。
「…… ん、そういえば有栖川先輩と北大路先輩は……」
衣服がこすれてまだ感じる体を我慢する。あかりは2人にさっきの大声が聞かれていたらと思うと気恥ずかしくなった。
「ああ、それなら」
大丈夫、と美月はレッスン室の扉を開ける。
そこではちょうど、おとめのアップデートが完了いたところだった。
「…… アップデート、完了しました」
おとめの止まっていた快感が動き出す。
「…… ん、なんなの、おおおおおお、ですぅ~~~」
体が、けいれんして、脈打ち、イッた。
それがトリガーとなってさくらの体も反応する。
「おとめ様、おとめ様ー!」
それぞれ快感で下半身を濡らし、脱力し、虚ろな瞳をどこともなく向けながら、絶頂の余韻に浸っていた。
さくらは息を切らしながら、顔を上げ、虚ろな瞳を扉の前にいる新しく人形となった『大空あかり』に目を向ける。
「北大路先輩、すごい!」
本来なら異常な光景を、彼女はなんの疑問も持たず、感動し、手と手を前に合わせている。
「あかり様も、こちら側に来られたのですね」
もっと楽しくなりそうだ、と膝で果てて口から涎を垂らしているおとめを見下ろした。
「はい、よろしくお願いします!」
あかりは律儀に敬礼。
「では、一緒にどうですか? おとめ様は気絶してしまわれたので、まだ足りないのです」
先輩からの誘い、あかりの体はうずいていた。
「はい、ぜひ!」
あかりはさっき着たばかりの服を脱ぎ始めた。
ここにいるのは快楽を何よりも優先する操り人形。そして、ここから新しくなったスターライトクイーンのお茶会がこれから再開されようとしていた。
次回更新は4月10日(土)20時です! ターゲットは氷上スミレちゃん、お楽しみに。前までは22時更新だったのですが、アイカツプラネットが始まり、これの後じゃ体力持たないなと思い、この時間に変更させてただきます。ご了承ください。
この作品は『アイカツ催眠連鎖実験』の続きになります。ここから読んでもいいですし、もしよろしければ前作も見ていってください。こちらです。https://syosetu.org/novel/243582/
そして、一気に読んでしまいたい人のために同人誌にもしたのでそちらもぜひどうぞ。ここでしか読めない書き下ろし小説もあります。
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ここまで読んで下さりありがとうございます。次回もお会いしましょう。