アイカツ催眠連鎖実験 あかりジェネレーション編 作:ざくろねこ
ひなき「サイカツ! 始まります!」
みくる&ひなき「フフッ」
アイカツ先生、それは世界に愛を届ける先生のことを言う。
今日も今日とて世のため生徒のため、アイカツ先生こと紅林珠璃はアツく教壇に立っていた。
「ボンジュール!」
始業前の教室にアツいアンダルシアの熱い風が吹き荒れる。斜め後ろの赤いサイドテールはまるでアツい彼女の心の炎を写すように揺れていた。
「先生、おつかー!」
そんなアツい先生の元気を元気よく受け止めるのは金髪ショートの女の子、新条ひなき。前髪を流れ星のように編んでいるのがチャームポイント。
「おつかー! さあ、出席を取っていくわよ」
アイカツ先生は元気に朝の挨拶を返し、出席簿を開いた。
「せんせー、まだチャイムなってませーん」
そこに後ろの席から声が飛んでくる。その声の主は夏樹みくる。ベージュ色のツインテールが特徴で、学校指定の制服を着崩し、胸元のボタンを開けている。つまり、典型的なギャルだった。
「ごめん、ごめん、みくるちゃん。とりあえずボタンは閉めようか」
「はーい」
そんなみくるだが、先生の言ったことには従うくらい、関係は良好だった。
「アイカツ先生、このドラキュラ伯爵の末裔が授業を見ているのよ、時間はちゃんと守らないといけないといけなくもなくてよ」
みくるの隣でアイカツ先生を嗜めるのは600年以上生きていると言われている藤堂ユリカ。銀髪ツインテールの女の子の姿をしたこの吸血鬼は色々あってアイカツ先生の授業を受けている。
「ごめんごめん」
珠璃は笑って謝る。
「わかればいいのよ」とユリカが「ふん」と腕を組む。
「さてと、教科書の準備しなきゃ」
ひなきが教科書の準備をしていると授業開始のチャイムがなった。
『キーンコーンカーンコーン』
ただし、それはもうひとつの合図。催眠の合図だった。
「あ……わかりました。紅林珠璃に……催眠をかけます」
ひなきはひとりでに何かを了承する。
それは周りの生徒たちも一緒で、さっきまでにこにことしていたみくるも、澄ました顔で水筒からブラッド(オレンジ)ジュースを飲んでいたユリカも、一斉に目から意思の光を失った。
「先生……」
ひなきは珠璃に声をかける。
「ん、どうしたの」
「私の……目を見てください」
素直に珠璃はひなきの瞳を見つめた。
「頭が、ぼーっとする」
彼女の目は吸い込まれるような、深い、深い、緑の瞳。
「あ……あ……」
珠璃の瞼が下がって瞳から光が失われる。
ひなきは席から立ち上がると、先ほどのやる気に満ち溢れた姿から打って変わって、意思の無い虚ろな瞳で立ち尽くす彼女の耳へ囁きかけた。
「今日の一限目は保険体育ですよね」
「はい……そうです」
まずは確定事項の確認。
「今日は先生に教えてもらった復習したいです」
「復習?」
「その前にまずは服を脱がないといけなかったですよね」
珠璃は困惑する。しかし、疑念を持ちながらも従った。
「え、そう、だったわね」
胸元の蝶のようなレース間の黄色いボタンを外すと胸が露になる。
スルスルと教室の至るところで衣擦れの音がする。
ギャルも、吸血鬼もその言葉に従う。ギャルは先ほど留めたボタンを全部外していっている。ひなきも脱いだ。
異常な光景が教室で繰り広げられていた。
「あそこをいじりますね」
「あそこ?」
「ここでぇす」
ひなきは悪戯な表情を浮かべながら珠璃の局部に指先を滑り込ませた。
「え、あ、ひゃあうん」
珠璃はバランスを崩して教壇に膝を付く。それをひなきは仰向けに転がすと、馬乗りになった。
「先生が教えてくれた、授業の復習です」
ひなきは珠璃と体を重ねて、下半身同士を擦り合わせた。
「授業……」
珠璃はおぼろげな意識の中、そんな授業をしたことがあるだろうかといぶかしんだ。
「ほら、右のユリカ様とみくるちゃんも前教えてもらったようにしてるよ」
珠璃はひなきに言われるまま顔を右へ向ける。そこではユリカが今自分がされていることと同じように裸になり、仰向けで床に寝転がっている。
その上にいるのはみくる。彼女の目は正気ではなく、ただ下半身同士を擦り合わせて、目の前の人形へ快楽を与えて、自分も快楽を得ることを目的としていた。
「そう、だったわね、私が教えたんだった」
そう、保健体育の準備は下半身を擦り合わせること。自分が教えたことを忘れるとはアイカツ先生としてなんたる不覚。
「あ、あ、あ、あ、ひなき、気持ちいい!」
快感で体が反り上がろうとするのをひなきが覆い被さり、押さえる。
「だめじゃないですか。アイカツ先生。もっと最初は冷静にって言ってましたよね」
「え、あん、そうだったあー……」
そう、そうなのだ。この準備運動では攻めに耐えなくてはならない。こんなところで最初から感じまくっていては後が持たない。
「すごい、あん、ユリカ様、さすが、全然動じてない」
教室ではみくるの責めに全く動じていないユリカに関心が寄せられていた。それは彼女を誉めつつも金髪ロングの少女に攻められて感じている、青髪の少女の持つデジタルカメラに収められていた。
「あ、あ、あ……」
ユリカからは小さく空気が喉から漏れるようなあえぎ声が出ているだけ。
「さあて、ユリカ様、快感をどんどん貯めていくよ! みくるのミラクル、見せちゃおうかな!」
「……あ~」
ユリカは無表情でただ天井を見つめるばかり。ユリカの快感は暗示によって塞き止められているだけで、彼女の脳は現時点では快楽を感じていない。ただ、最後に一気に来るだけだ。しかし、そんなことを知るはずもなく、アイカツ先生こと、珠璃は必死に感じまいと頑張っていた。
「ひなき、気持ちよすぎるよ、あん」
顔を紅潮させる。
「あらあら、先生、そんなので大丈夫ですかー」
ひなきは嘲るような口調と共に悪戯な笑みを浮かべ、珠璃に口づけ
した。
「ん、ん~、んんん!」
しかも手で局部の弱いところを的確にいじられて、逃げ場の無い快感がずっと重ねた口のなかで停滞していた。
「ん、ぷはあ。もうそろそろかなあ。今から、5つ数えると、だんだんとさらに、さらに気持ちよくなりますよ、先生。いや、珠璃」
離した唇から唾液が糸を引いていた。
もう何も考えられない。
「いち」
珠璃に薄く浮かび上がってる淫紋は数を数えるごとに色が濃くなっていく。
「に」
「やめて、ひなき、う……」
目の前のひなきは生徒のひなきでも、ユニットである『情熱ハラペーニョ』のひなきでもない。もっと別の何か。
「さん」
「あ、あ、あ! もひょ、なんでぇもいい」
全てどうでも良くなった。
「よん。珠璃、もうそろそろだね」
耳元で呟いた。
「きて、ひなき、ひなき、ひなき!」
顔を互いに紅潮させて笑う。全てを受け入れる準備は整った。だが、そこに本当の彼女たちの意思は存在していなかった。
「ご! 珠璃、珠璃ーーー」
「あ、ああ、あああああ!」
ひなきは相方の名前を叫んで、目の前の大切な人を人形にしてしまったことを後悔し、そして同時に悦んだ。
後悔から悦びへ。この感情の落差が新条ひなきという人形を虜にする。目の前で叫ぶ紅林珠璃も周りから聞こえる異常な喘ぎ声に反発を覚えたが、快楽に身を任せることで、この感情の触れ幅が今までにない快感を産んだ。
互いに、息を、切らして、虚ろな紫と緑の瞳を交わす。
「とても気持ちいいね。ひなき。Gracias、つまり、ありがとう」
「こちらこそだぜ」
二人とも、笑っていた。
一方、ユリカはぶつぶつと何か呟いていた。
「私……藤堂ユリカは……します……はい……します」
快感を塞き止めていたのは暗示のアップデートに必要だったから。彼女の時が動き出す。
「アップデート、完了しました……。あ、あ、あああああああああ、何、何、なんなのよおおお」
突然訪れた快感に彼女は大口を開けて叫ぶ。そして、そのまま気絶した。
「ごちそうさま」
みくるは倒れている彼女を見下ろし、妖艶な瞳で見つめる。
「次のミラクル。どうしようかな。」
オトナモードな彼女は次の快感を求めて虚ろで茶色の瞳を周りへ向け、舌なめずりをした。
次回更新は5月1日。ターゲットは天羽まどかちゃん。お楽しみに。