※この作品はR-18です。

魔法科高校生達のもしもの話   作:kamisato

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魔法科高校の劣等生3巻、
九校戦1日目が終わった後に起きたかもしれないif物語

もし、深雪と花音が同室だったら・・・
もし、達也が一人部屋ではなく、五十里啓と同室だったら・・・
これは、いくつものifが重なって生まれたもしかしたらの物語・・・

1話はif導入部のため、エロはありません。


◇九校戦編~千代田花音の火照
九校戦~幕間<起こり>


九校戦一日目の競技が全て終了した。

達也が所属する第一高校の戦績は上々。

 

ささやかな祝勝会をした後、達也がホテルの自室へと戻ると、そこには五十里 啓(いそり けい)と千代田 花音(ちよだ かのん)の二人がいた。

 

五十里が祝勝会を先に上がったのは知っていたため、同室である彼がいることに疑問はない。

しかし、その婚約者である花音がいることに達也は疑問を覚えた。

 

「五十里先輩と千代田先輩は明日のピラーズ・ブレークの打ち合わせですか?」

 

達也は真っ先に思い至った疑問を口にしたが、彼らに打ち合わせの雰囲気は感じられない。

ならばと思い、彼らの返答を待ったが、二人は顔を見合わせただけで返答がない。

達也が『どうしましたか?』と再度問いかけたことで、五十里はようやく口を開いた。

 

「司波君、急な話で申し訳ないのだけれど、今日、この部屋に花音を泊めていいかな?」

 

「それは...本当に急ですね。念のための確認ですが、ベッドはどうするんですか?」

 

達也と五十里に割り振れられた部屋はツインのため、当然ベッドは二つしかない。

この部屋にソファはなく、花音が寝るとしたら、必然五十里と同じベッドになるだろう。

 

そもそも、達也はベッドのことを聞いておきながら、自分が今夜寝る場所を考えいた。

朴念仁と揶揄される達也でも、今日はこの部屋にいないほうが良いということは察せられる。

 

「それなんだけど、深雪さんとはすでに話がついてるの...」

 

花音の言葉に達也は首をかしげる。

 

「ほら、私って深雪さんと同室でしょ?『今日だけ啓と一緒の部屋で過ごしたいな』って言ったら、『お兄様』なら部屋の交換に頷いてくれるでしょうと断言していたわ」

 

花音の爆弾発言に達也は思い切り顔を顰めたかったが、詳細を聞きくまではと何とか耐える。

 

「深雪が・・・俺と千代田先輩が部屋を入れ替わることに了承したのですか?」

 

「ええ。深雪さんは私に気を遣ってくれたみたいね。私、明日は、ピラーズ・ブレイクの決勝戦を控えてるから、今日ぐらいは啓と一緒にいたほうが良いと考えてくれたみたい」

 

深雪がこの場にいたら、真意を確かめるところだが、あいにくこの場に深雪はいない。

いくら、婚約者同士だからといって、結婚前の男女が夜を共に過ごすことを手助けしたと知れれば、深雪も達也も評判を著しく損なうだろう。

達也自身は、評判を気にすることはないが、深雪がいらぬ風評にさらされるのは好ましくない。

 

達也はため息をついた。

 

ここでどんなに倫理を説いたところで、五十里と花音がこの部屋に泊まることは覆せないだろう。

ならば、今回のことがバレないように手を尽くすべだ。

 

「五十里先輩、俺はこれから学外の友人に会ってきます。もしかしたら今日中に部屋に戻らないかもしれませんが、心配は無用です。では、俺はここで失礼します。」

 

「ごめん。司波くん、この埋め合わせは必ず...」

 

五十里の言葉には、同士に向けるような信頼の念が込められていた。

女性に頭が上がらない者同士と思われているのだろう。

 

達也は五十里の言葉に会釈で答えると、そのまま部屋を後にした。

 

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